高尿酸血症・痛風ってどんな病気?

[高尿酸血症・痛風の自己管理] 2009/05/15[金]
このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加この記事についてつぶやく

「高尿酸血症・痛風の自己管理」
監修:公益財団法人痛風財団 理事長
    東京女子医科大学 客員教授 鎌谷直之先生

高尿酸血症、痛風とは?

 ≫高尿酸血症を治療しないで放っておくと
 ≫高尿酸血症ってどんな病気?
 ≫尿酸って何?
 ≫高尿酸血症の原因は?
 ≫痛風とは?
 ≫どんなひとが痛風にかかる?
 ≫高尿酸血症と痛風の関係は?

≫高尿酸血症、痛風といわれたら?

 食事で気をつけることは?
 お酒は飲んでもよい?
 運動で注意することは?
 他の病気との関係は?
 痛風発作が起こったら?
 高尿酸血症の治療は?
 治療中に注意することは?
 尿路管理とは?
 まとめ「日常生活の注意点」

高尿酸血症を治療しないで放っておくと

 高尿酸血症を治療しないで放っておくと、からだの中で多くなった尿酸が溶けきれずに関節などで結晶化し、痛風やさまざまな病気の原因になることがあります。ときには、腎臓に結晶化して尿路結石腎障害を引き起こします。
 そのほかにも高尿酸血症の患者さんは高血圧症脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病を合併することが多く、動脈硬化が起こりやすくなるといわれています。このように、本当に恐いのはこれら合併症です。

▲TOP

高尿酸血症ってどんな病気?

「からだの中の尿酸が多くなる病気です。」

 高尿酸血症そのものは、なんの症状もありませんが、放っておくと尿酸が関節や腎臓などで結晶のかたまりとなって痛風や腎障害を引き起こします。
高尿酸血症かどうかという診断は血液1dL(100mL)中の尿酸の量(mg)すなわち血清尿酸値を指標にして行います。
血清尿酸値が7.0mg/dLを超えたら、定期的に尿酸値を測定することが大切です。そして、8.0mg/dL以上になったら、必ず医療機関を訪れ、血清尿酸値だけでなく腎臓などのチェックもしてもらいましょう。
高血圧や他の生活習慣病を合併していたり、合併症がなくても血清尿酸値が9.0mg/dL以上の場合は薬物治療が必要です。また、血清尿酸値の治療目標値は6.0mg/dL以下にするのがよいとされています。異論はありますが、虚血性心疾患、脳血管障害などになりにくいためといわれているからです。

▲TOP

尿酸って何?

「からだの中の老廃物です。」

 尿酸のもとはプリン体という物質で、細胞や食品中などに含まれています。わたしたちの体内では毎日プリン体から尿酸がつくられ、腎臓から尿に溶けて排泄されています。
 尿酸は体内でたいへん溶けにくい性質をもっています。そのため、増えすぎてしまった尿酸は溶けきれずに結晶化していきます。この尿酸の結晶がからだのいろいろな部分に沈着して害を及ぼします。

▲TOP

高尿酸血症の原因は?

「尿酸の産生と排泄のバランスが崩れることによって起こります。」

 からだの中では、毎日ほぼ一定量の尿酸がつくられ、ほぼ同量が主に腎臓から尿中へ排泄されています。しかし、尿酸がつくられすぎたり排泄されにくくなったりして、この産生と排泄のバランスが崩れると、体内に尿酸の量が増えすぎて高尿酸血症になります。
 バランスが崩れる原因ははっきりとはわかっていませんが、生まれつきの体質である場合がほとんどで、その他に肥満、飲み過ぎ、食べ過ぎ、ストレスなどの要因が関係していると考えられています。

▲TOP

痛風とは?

「尿酸の結晶が起こす病気です。」

 痛風は、尿酸の結晶が関節に沈着して起こる病気です。
 痛風の発作は、関節が赤くはれあがり激しい痛みを伴うのが特徴です。ある日突然起こり、放っておくと1~2週間くらいでおさまります。しかし、そのままにしていると数年のうちに必ず再発し、だんだん慢性化していきます。
 発作がおさまっている間はなんの症状もありませんが、放っておくと尿酸の結晶が関節だけでなく腎臓にも沈着し、腎障害等を引き起こします。また、痛風結節といわれる尿酸のかたまりが、耳や足の親指、肘の関節などにできたりします。痛風はこれらの病気の警鐘の役割をしているともいえるでしょう。

▲TOP

どんなひとが痛風にかかる?

「働き盛りの男性がかかりやすい病気です。」

 痛風にかかるのは、ほとんどが男性です。比較的几帳面で行動的なひと、仕事をバリバリやるひと、アルコールをたくさん飲むひと、肉食を好むひとに多いといわれています。20歳代から50歳代に起こりやすく、女性や子供には少ない病気です。
 痛風になりやすいかどうかは、多少遺伝的素因が関係しています。また、最近は食生活の欧米化、アルコール摂取量の増加、体型の肥満化、ストレスの増加など環境要因の変化によって、患者さんの若年化が進んでいます。

▲TOP

高尿酸血症と痛風の関係は?

「痛風のかげには必ず高尿酸血症があります。」

 高尿酸血症が長く続くと結晶化した尿酸が、からだの中でいろいろな悪さをして関節炎を起こします。これが痛風です。したがって、痛風のひとは必ず高尿酸血症といえます。逆に高尿酸血症だからといって、必ずしも痛風とは限りません。
 現在では、健康診断などで成人男性全体の10%程度のひとが尿酸値が高いといわれています。

▲TOP

 

鎌谷直之先生
1948年 福岡県生まれ
1973年 東京大学医学部卒業
1996年から2008年まで 東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター教授
 現在
 (株) スタージェン 情報解析研究所所長
 理化学研究所ゲノム医科学研究センター副センター長
 公益財団法人痛風財団理事長
 日本痛風・核酸代謝学会副理事長

みんなの感想:この記事はあなたの健康に役立ちましたか?

とても参考になった まあまあ参考になった 普通だった 参考にならなかった
86% 12% 1% 0%
一言感想

この記事を読んだ人は他にこんな記事も読んでいます。


記事の見出し、記事内容、およびリンク先の記事内容は株式会社QLifeの法人としての意見・見解を示すものではありません。
掲載されている記事や写真などの無断転載を禁じます。

相談できる病院を探す

  • 漢方 漢方のことはお医者さんに相談
  • 漢方 漢方のことはお医者さんに相談
  • 糖尿病 糖尿病が気になる方はこちらから
  • 脳卒中、認知症など 日本神経学会認定神経内科専門医
QLife会員新規登録はこちら
注目トピックス
人気記事ランキング
健康・医療の記事一覧
医療機関のみなさまへ
QLife漢方-漢方の医学的・科学的情報をわかりやすくお伝えします。
QLifeがん-がん治療についてのさまざまな情報をわかりやすくお伝えします。