出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
食道裂孔ヘルニア
しょくどうれっこうへるにあ
もしかして... 食道炎
食道裂孔ヘルニアとは?
どんな病気か
食道が横隔膜を貫通する部位に発症します。全年齢を通して発症し、さまざまな症状があります。
原因は何か
食道は脊椎に沿って下降します。この部位で食道を取り囲む横隔膜組織がもろいと、腹腔の内圧により横隔膜が後縦隔方向に陥凹し、腹部食道と胃の上部が陥入して発症します。
症状の現れ方
胸やけ(食道炎)、貧血(食道炎から潰瘍ができ出血する)、嘔吐、栄養障害、発育障害(胃が陥入しているので、十分な経口栄養摂取ができない)などを示します。
検査と診断
上部消化管造影検査、内視鏡検査で診断が可能です。噴門機能の低下を伴うことがあるので、噴門内圧検査を行います。
治療の方法
開腹して腹部食道、胃を腹腔内に引き下ろし、食道裂孔部を縫縮補強します。同時に逆流防止術を行います。腹腔鏡による手術も行われています。予後は良好です。
食道裂孔ヘルニアと関連する症状・病気
おすすめの記事
食道裂孔ヘルニアに関する病院口コミ
食道裂孔ヘルニアに関する医師Q&A
「逆流性食道炎と原因と治し方について」の追加相談
追加でご相談させて下さい。 4月初めに、再診し、先生に質問したところ、【酷くはないけど、】食道裂孔…
▶続きを見る
食道裂孔ヘルニアと逆流性食道炎
食道裂孔ヘルニアの軽度逆流性食道炎なのですが、食道裂孔ヘルニアは手術などをしない限り一生治らないの…
▶続きを見る
37歳 男性です。 胸やけ、喉の異物感があり受診したところ、所見で逆流性食道炎と診断されました。 再受…