出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
後天性横隔膜ヘルニア
こうてんせいおうかくまくへるにあ
後天性横隔膜ヘルニアとは?
原因は何か
多くは交通事故などによる外傷性のものです。鈍的腹部打撲(鋭利なものでなく、石や柱などによる腹部打撲)、転落などが原因で発症します。
症状の現れ方
胸部の痛み、呼吸困難、チアノーゼ(皮膚や粘膜が紫色になること)が認められます。患側で胸部呼吸音の減弱、胸腔内で腸雑音を聴診することがあります。
検査と診断
胸部単純X線検査、CT検査で診断が可能です。
治療の方法
緊急手術で横隔膜の破裂部位を縫合します。この時、腸管などの他臓器損傷に注意します。予後は合併症にもよりますが、多くの場合は良好です。
後天性横隔膜ヘルニアについて御意見を頂きたいです。現在71才、男です。 既往症としては、16歳時に背骨…