出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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腎臓の形態異常
じんぞうのけいたいいじょう

もしかして... 羊水過少  腎不全  尿路結石  遊走腎  腎盂腎炎

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腎臓の形態異常とは?

 腎臓の形態異常には、さまざまな疾患が合併することが多いので、まずは正確な診断と病像の把握が必要です。そのあとは腎機能をいかに保つことができるかが重要になります。

 発見された時期や合併症の有無、異常を放置していると腎機能に悪影響を及ぼす可能性があるかなどを総合的にみて、治療が必要かどうかを判断します。

腎臓の形態異常と関連する症状・病気

(執筆者:新潟大学医歯学総合病院小児科助教 鈴木 俊明)

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コラムネフロン

新潟大学医歯学総合病院小児科助教 鈴木俊明

 ひとつの腎臓は、約100万個ずつの「小さな腎臓」からできています。この、腎臓を構成する単位である「小さな腎臓」を、ネフロンと呼んでいます。ネフロンは、糸球体とそれに続く長い尿細管でなりたっています。

 血液はまず毛細血管の塊である糸球体に流れ込み、濾過されます。血液中の老廃物は、糸球体で漉し出され、原尿(尿のもと)がつくられます。この原尿は、尿細管を通る間にそのなかから必要な量の水分や塩分、栄養素などが再吸収され、原尿の残りの1%が尿として排泄されます。

腎臓の形態異常に関する医師Q&A