出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
気管支嚢胞
きかんしのうほう
- 呼吸器科
- 診療に適した科
気管支嚢胞とは?
どんな病気か
気管支の先天的な発育異常による嚢胞で、気管支との連絡があることはまれですが、連絡があると二次感染が引き起こされます。嚢胞壁に腺組織があるため、嚢胞内に液体がたまってきます。縦隔に発生するものは縦隔腫瘍として扱われます。
似た病名で気腫性嚢胞というものがありますが、これは肺胞壁の破壊により気腔内に発生した嚢胞です。
進行性のものはチェックバルブ(吸気は入るが、呼気は出ない現象)がはたらき、X線像では正常の肺が圧迫されてなくなってみえることがあります。上肺野から始まることが多く、自然気胸の原因になります。
治療の方法
切除が基本です。感染がある場合には炎症の改善後に行います。禁煙は重要です。
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