出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
良性胸膜中皮腫
りょうせいきょうまくちゅうひしゅ
良性胸膜中皮腫とは?
どんな病気か
胸膜の中皮細胞から発生する良性腫瘍で、良性線維性中皮腫とも呼ばれます。
原因は何か
悪性胸膜中皮腫のように、石綿(アスベスト)暴露との因果関係はなく、原因は不明です。
症状の現れ方
胸痛などの自覚症状はなく、検診などの胸部X線検査で、偶然に発見されます。
しかし、低血糖や肥大性肺性骨関節症(肺疾患による関節炎やばち指など)を合併することがあります。
検査と診断
胸部X線や胸部CT検査で、限局した腫瘍結節が胸壁に接してみられます。
胸腔鏡検査で胸膜を生検し、確定診断を行います。
治療の方法
腫瘍部を外科的に切除すれば完治します。
病気に気づいたらどうする
検診などの胸部X線検査で胸膜腫瘍が発見されたら、悪性の場合もありますので、すぐに内科を受診しましょう。
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