出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
動眼神経麻痺
どうがんしんけいまひ
動眼神経麻痺とは?
どんな病気か
動眼神経内を走行する副交感神経が障害されると、瞳孔不同が起こります(患眼が散瞳)。
原因は何か
出血、梗塞、血流障害、外傷や腫瘍などさまざまな原因で起こりますが、脳動脈瘤(内頸動脈・後交通動脈部動脈瘤)による圧迫がとくに重要です。
症状の現れ方
瞳孔不同(瞳孔散大)以外に、眼瞼下垂、眼球運動障害による麻痺性斜視、両眼性複視(だぶって見える)を伴います(図61
)。とくに頭痛を伴う場合は脳動脈瘤が原因である可能性が高く、破裂すると、致命的なくも膜下出血に至る危険がありますので、緊急に脳外科での検査と処置が必要です(未破裂脳動脈瘤)。
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