炎症性の皮膚の病気
えんしょうせいのひふのびょうき
炎症性の皮膚の病気とは?
どんな病気か
皮膚炎は湿疹とも呼ばれ、紅斑(皮膚が赤くなる)、丘疹(ぶつぶつ)、水疱(みずぶくれ)、痂皮(かさぶた)、鱗屑(かさかさ)など多彩な症状が混在していて、しかもかゆみを伴う皮膚疾患の総称です。皮膚炎・湿疹は皮膚科外来患者数の約7割を占め、その形・部位・原因などから次項以下のいくつかの病名に分類されます。
原因は何か
皮膚は外界との接点であり、汗や洗剤、紫外線などの物理的・化学的刺激や細菌・ウイルスなどの微生物などに常にさらされています。これらの刺激が加わると、皮膚は炎症反応を起こして刺激を排除しようとします。たとえば、「かゆみ」はかくことによって皮膚についた刺激物質を取り除こうとする防御反応と考えられます。
皮膚炎が起こる仕組みは、①皮膚への刺激が強い場合や長く続く場合、②乾燥肌などのために刺激に対する皮膚の防御機能が低下している場合、③通常は刺激にならない物質に過敏に反応する体質(アレルギー)のためにありふれた物質に対して炎症反応を起こす場合、の3つに大きく分けることができます。
いずれかの原因で一度皮膚炎ができると、その部分は衣服との摩擦などの軽い刺激に敏感に反応して一段と皮膚炎を起こしやすくなったり、かゆいところをひっかくことで皮膚炎がさらに悪化したりといった悪循環を起こして、最初の原因がなくなってからも皮膚炎が続いてしまう(慢性化)ことがあります。
症状の現れ方
急性期ははれぼったい紅斑や小さな水疱がみられ、それらをかきとったかき傷やかさぶたがみられます。慢性化すると皮膚は厚くごわごわした紅斑になり、色素の沈着も伴います。
検査と診断
皮膚炎の部位と形状、皮膚炎が生じてからの期間、皮膚炎が生じる数日前からの出来事などから、どのような仕組みで生じた皮膚炎かを診断します。必要に応じて、パッチテストなどの検査を行います。
治療の方法
皮膚への刺激やアレルギーの原因を見つけて、それらとの接触をできるかぎり避けることが第一です。
皮膚炎はステロイド外用薬など抗炎症作用がある薬剤でしっかりと炎症を和らげて、無用な悪循環による慢性化を起こさないようにすることが大切です。かゆみによって皮膚炎が悪化している場合には、抗ヒスタミン作用のあるかゆみ止めを内服します。
病気に気づいたらどうする
原因が明らかな場合は、その原因を取り除くことが大切です。思いがけないものが皮膚炎の原因になっていることも多いので、治りが悪い場合は自己判断をせず、原因について皮膚科専門医に相談してください。
ステロイド外用薬の使い方は皮膚炎の部位や症状によって変わるので、副作用を最小限にしつつ効果を最大限に利用するために、医師の診察を受けながら最適なものを外用することが大切です。
湿疹に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、湿疹に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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グルコリン配合静注 ジェネリック
肝臓疾患用剤
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ビスミラー注5mg
抗ヒスタミン剤
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ヒベルナ注25mg
抗ヒスタミン剤
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ソル・コーテフ注射用100mg[注射剤]
副腎ホルモン剤
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アレロック顆粒0.5%
その他のアレルギー用薬
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エピナスチン塩酸塩錠20mg「杏林」 ジェネリック
その他のアレルギー用薬
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ホスフラン注-10mg
ビタミンB剤(ビタミンB1剤を除く。)
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リノロサール注射液2mg(0.4%) ジェネリック
副腎ホルモン剤
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メチルエフェドリン散10%「フソー」
鎮咳剤
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プレドニゾロン散「タケダ」1%
副腎ホルモン剤
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
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