出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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肝臓機能障害を起こす植物毒
かんぞうきのうしょうがいをおこすしょくぶつどく

もしかして... 肝硬変

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肝臓機能障害を起こす植物毒とは?

 このタイプの毒物は少ないのですが、ほかの項目のもので肝機能を障害するものは少なくありません。キク科キオン属(セネシオ)やマメ科のタヌキマメ属、ムラサキ科のヘリオトロープ属植物の葉を飲用する習慣のあるところでは、肝機能障害、肝硬変が多いことが知られていました。

 Senecio jacobaea(ヤコブボロギク)では、アルカロイドのセネシオニン、セネシンがその毒性の本体です。また、フキノトウのフキノトキシンやツワブキのセンキルキンなどもこの型の毒物に入り、発がん性も指摘されています。

肝臓機能障害を起こす植物毒と関連する症状・病気

(執筆者:ノースカロライナ大学客員教授 糸川 秀治)

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