出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
その他の植物毒
そのたのしょくぶつどく
もしかして... 痛風
その他の植物毒とは?
①イヌサフラン
ユリ科の植物で、その成分はアルカロイドのコルヒチンです。末梢性血管麻痺作用があり、痛風による激痛を特異的に鎮める作用があるので、痛風の治療薬として用いられています。また、植物の倍数体を作るため、植物の品種改良などにも利用されます。ただし、毒性が強いので一般には使えません。
②ウルシ
ウルシ科の植物で、フェノール性のウルシオールを含んでいます。この化合物はラッカーゼによって酸素と結合し、黒色樹脂状となり急性皮膚炎を起こします。ウルシオールは大量投与により、脳中枢神経系の原線維を傷める作用があります。
③ヤマゴボウ
ヤマゴボウ科の植物で、果実と根に有毒成分のフィトラクシンを含み、食べると嘔吐・下痢を起こし、次いで延髄に作用し、けいれんを起こして死亡します。
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