出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
アレルゲン免疫療法
あれるげんめんえきりょうほう
アレルゲン免疫療法とは?
アレルゲン免疫療法(以前の減感作療法)は、アレルギー性疾患の原因アレルゲンを次第に増やしながら注射してゆき、アレルゲンに対する免疫を得ようとする治療法です。
喘息や鼻炎などのアレルギー性気道疾患が主な対象になります。喘息や鼻炎の重症度を軽減すること、薬物を減らすことを期待して行われます。位置づけは薬物の補助であって、いわばオプションです。
喘息では通年性の環境抗原であるダニに対して、鼻炎ではダニとスギ花粉とが主な対象になります。ダニの場合、ダニを主成分とする室内塵(ハウスダスト)を治療に用いますが、今日、日本ではこの治療を行う施設は少なくなっています。アレルギー科か、喘息では呼吸器内科、鼻炎では耳鼻科で、おのおのアレルギーを専門とする医師に相談することをすすめます。
なお、最近、重症のアレルギー性喘息に対する原因治療として抗IgE抗体(ゾレア)が開発され、治療に用いられるようになりました。
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