なかなか聞けない?患者のホンネ

Vol.5 救急搬送や急な病気などから健康を取り戻した患者さんの感謝のことば

[なかなか聞けない?患者のホンネ│2013/06/18]

 病気や事故は時を選んではくれません。夜中や休日に突然の体調悪化や交通事故などで、病院にやってくる患者さんは、身体的症状はもちろん、精神的にもパニックになっています。そんななか、「目の前にいる患者さんを救いたい」という思いで治療にあたる医師のみなさんに対し、多くの感謝の声が寄せられています。その一部をご紹介します。

病気や怪我から、救ってくれた医師に対する、患者さんからの「ありがとう」

  • 娘が赤ちゃんだったころ、泣き止まずに泣きひきつけを起して病院へ。救急でもない状態なのに、「お母さんが一番赤ちゃんの泣き方を知っているんだよ。おかしいなと思ったらいつでも来なさい」とおっしゃってくれました。てっきりこんなんでって怒られると思ってたので、思わず涙が。主人も会社で帰宅も遅く、頼れる人が周囲にいなかった私には先生の一言で救われたのでした。(女性・40代)
  • 扁桃腺炎で食べ物がのどを通らず、診療時間外に病院で診て頂きました。ちゃんと熱をはかったら、40度の高熱で、すぐにそのまま入院しました。時間外にも関わらず、対応して頂き、大変助かりました。(男性・20代)
  • 腹痛で、会社の嘱託医の先生のクリニックへ時間外で診察していただきました。内科の先生でしたが、「盲腸炎の疑いが有る」ということで、外科の病院まで、車で送ってくださいました。(女性・50代)
  • 子供が交通事故で集中治療室に救急搬送された。「やれることは全部やり切りました」と言われたときに目頭が熱くなった。(男性・50代)
  • 私が妊娠中、I型糖尿の低血糖で運びこばれた時も、自分自身が当直当番でないのに、主治医がかけつけてくれました。本当に信頼している先生で、「赤ちゃん大丈夫だよ。低血糖でどうにかなってしまった赤ちゃんはいないからね」と、私が一番気にしていた所をすぐ答えてくれ、とても安心できました。(女性・30代)
  • 父の血圧が急に上がり救急車で搬送され、オロオロしていた家族に治療してくれた先生が、1つ1つ丁寧に様態を説明してくれ、大丈夫ですから安心してください、といってくれたので気持ちが楽になりました。(女性・30代)
  • かかりつけの産婦人科で予定日より2か月早いのに破水して出血して受診したときに遅い時間でみてくれ、さらにNICUがある大きな病院まで救急車をよんで一緒に救急車にのってつきそってくれた時に「大丈夫」と声をかけてくれました。大変心強かったです。(女性・30代)
  • 自分が喘息の発作で夜中に救急治療を受けたのだが、その時の先生が自分の不規則な生活を本気で怒ってくれて考え方が変わった。(男性・30代)
  • 土曜日の時間外で、妻が交通事故で受診。担当医は専門外であったが帰宅途中のレントゲン技師を呼び戻して考えられる検査を全てやり、問題ないことを確認して頂き、安心して帰宅できた。(男性・60代以上)
  • インフルエンザになり、過呼吸で救急車で運ばれて、過呼吸ぐらいでといわれると思ったら、いろいろ心配していただきうれしかった。(女性・40代)

(患者さんからの投稿をもとに、QLife編集部が編集)

 患者さん1693人に聞いたところ、3人に1人が「救急搬送や急な病気などで診療時間外に医者にかかったことがある」と回答しています。自分の施設では処置が難しいと、ともに救急車に乗ってくれた開業医の先生。専門科以外の急患にも関わらず、可能性を総動員して患者を救った勤務医の先生。もちろん、ご自身の専門性を駆使して患者さんを救った先生。さまざまなプロフェッショナルの仕事が、感謝の言葉とともに寄せられています。

グラフ

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