専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

千葉県こども病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

循環器科

分野

小児医療

特色

心臓外科、小児ICU、NICUを併設し、すべての小児循環器疾患に対応可能である。対象患者数、心臓カテーテル検査およびカテーテル治療件数、手術件数などいずれも県内で最も多く、全国レベルの高い診療実績をもつ。診療方針の特色は、高い安全性を確保していることであり、重症患者は小児ICUにて管理し、またカテーテル治療においては専門医が麻酔を担当している。また心臓外科との連携により緊急対応を可能としている。診断については、心臓カテーテル検査は必須ではなく、可及的に侵襲の少ない心エコー、CT、RI(核医学検査)などを積極的に組み合わせて行っている。疾患によっては心臓カテーテル検査を行わずに手術を行うこともしばしばである。またカテーテルによる心房中隔欠損閉鎖術の施行が可能な認定施設である。

症例数

1年間の総数は、入院約370人、外来約5,700人。心エコー検査3,300件、心臓カテーテル検査180件、うちカテーテル治療約60件(うち経皮的心房中隔欠損閉鎖、ほかにバルーン形成術、ステント挿入術、コイル塞栓術など)、心臓CT約250件、24時間不整脈検査(ホルター検査)350人、手術は当院心臓外科にて約150件。

医療設備

MRI、CT(64列、3次元解析可能)、RI(定量解析可能)、心エコー検査機器3台(食道エコー用プローブ2)、トレッドミル、ホルター解析装置。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

泌尿器科

分野

小児医療

特色

小児泌尿器科で扱う疾患は、尿路生殖器の先天奇形、悪性腫瘍、また二分脊椎症等を原因疾患とした神経因性膀胱等の尿路管理が中心である。腎不全を伴う腎疾患については、腎臓内科と連携して診療を行っている。また総排泄腔等、直腸肛門奇形を伴う疾患については、外科と連携して総合的治療に努めている。二分脊椎症の患児に対しては月に1回、脳神経外科、整形外科、外科および外来看護師と共同で二分脊椎外来を行っている。

症例数

11年における当科の手術件数は273件である

★主な疾患としては、停留精巣に対し精巣固定術54件、膀胱尿道管逆流防止術32件(成功率98%)、Defluxを用いた内視鏡的逆流防止術20件(成功率約70%)、尿道下裂に対しOnly Island Flap法およびTIP法等による一時的尿道下裂修復術を中心に尿道下裂形成術30件等を行った。また、先天性水腎症に対して腎盂形成術が8件行われた

★夜尿症が昼間尿失禁の精査で先天性尿道狭窄がみつかり内視鏡手術をした患者が37人であった。二分脊椎症に伴う神経因性膀胱については、外来においてWOC看護師を中心に、間欠自己導尿等にて尿路管理をしている。膀胱尿管逆流症や水腎症を伴う高圧膀胱では、回腸利用膀胱拡大術5件を行っている。総排泄腔等の症例においては、Mitrofanoff法(虫垂利用導尿路)による尿路再建を行っている。腹腔内精巣においては、Fowler-Stevensの一期手術(成功率約70%)を行っている。また、一部腹腔鏡による侵襲の小さい治療も行っている。

医療設備

小児用膀胱尿道鏡システム、小児用切除鏡、細径腹腔鏡システム、ウロダイナミクスシステムなどを完備している。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

整形外科

分野

小児医療

特色

小児整形外科を専門に診療する県内唯一の診療科。関東地区一円から多数の患者が訪れ、先天性股関節脱臼、ペルテス病、大腿骨頭すべり症、内反足、筋性斜頚、脚長不等などの疾患を治療している。肩・肘・手など上肢の疾患も千葉大手の外科と連携して積極的に治療。側彎症は非常勤医による専門外来で治療。乳幼児における骨・関節の内視鏡手術では国内有数の実績を誇る。難治性疾患に対する臨床研究を活発に行い、その成果を海外の学会・雑誌で数多く報告している。

症例数

年間の外来数(新患)は約600例、入院患者数は200~300例、手術件数は200~300件である

★手術件数として多いのは、先天性股関節脱臼やペルテス病に対する骨盤・大腿骨の骨切り術、内反足に対する矯正手術、脚長不等に対する骨延長術、若年性関節リウマチ・血友病・血管腫・化膿性関節炎・離断性骨軟骨炎などに対する関節鏡手術である。最近では骨内病変に対する骨髄鏡手術も行っている

★手術をしないで骨形成を誘導する衝撃波治療は、15年以上にわたる基礎研究を終え、千葉大整形外科と連携して臨床試験を開始したところである。常に最先端の治療を提供できる体制をとっており、国内外から多数の医師が研修に訪れている。

医療設備

MRI、CT、RI、小児股関節エコー、小児用関節鏡。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

形成外科

分野

小児医療

特色

88年千葉県内の公立病院としては、最初の形成外科として設置された。常勤医数も開設時は2人(うち県職1人)であったが10年より3人(うち県職2人)となり現在に至っている。小児専門病院の形成外科であり、体表の先天異常(口唇口蓋裂、耳介形態異常を含む頭蓋顎顔面異常、体幹・外陰・手足の先天異常など)の外科治療を中心に行っている。他科と連携して合併症のある児も数多く診療している。形成外科の平均在院日数は6~7日。また、近年では先天性下口唇麻痺(口角下制筋麻痺)の治療(筋膜移植による再建手術)に注力している。こども病院HPはhttp://www.kodomo.umin.jp/、鈴木医師のHPは「電脳形成外科」http://www.keiseigeka.net/

症例数

11年の手術実績は、口唇裂・口蓋裂関連約120件、手足の先天異常約60件、その他の先天異常約70件、母斑・皮膚腫瘍・血管腫等約50件、外傷・瘢痕他約10件。口唇口蓋裂については言語聴覚士による言語管理、歯科と協同で適宜必要に応じて術前の口蓋床による術前管理を行っている。その治療成績は言語・顎発育ともに良好である。手足の多指(趾)症、合指(趾)症なども多く、他の手足先天異常に対しても積極的な対応を心がけている。耳介の先天異常では、小耳症の治療も多く手がけている。副耳や皮膚腫瘍といった比較的短時間で終わる手術でも、全身麻酔のため2泊3日の入院治療となる、日帰り全身麻酔手術には対応していない。アザ(血管腫、母斑など)に対するレーザー治療は行っていない。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、アンギオ、超音波装置、手術用内視鏡、手術用顕微鏡。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

耳鼻咽喉科

分野

小児医療

特色

新生児から16歳未満の小児の耳鼻咽喉科疾患全般を対象としている。特に新生児期からの難聴、中耳炎、言語発達、睡眠時呼吸障害、扁桃疾患、気管頸部疾患など専門的な精密検査や手術を行っている。紹介制であり、他施設では対応困難な症例を受け入れている。耳鼻咽喉科の研修指定病院。

症例数

1年間の入院患者数は約270人。全身麻酔下での手術患者総数は約240人。3歳以下が約3分の1を占める

★最も多い手術はアデノイド切除と口蓋扁桃摘出術で約120例。イビキ、睡眠時呼吸障害を伴う症例が多く、睡眠時呼吸障害の検査も行っている。次に多いのは鼓膜チューブ留置術で約100例。鼓室形成術は約15例。乳幼児の気管切開、喉頭気管分離術など特殊な手術も行っている

★外来診療では新生児期からの難聴の精密検査と診断、補聴器装用、言語検査や言語訓練など、言語聴覚士と協力のうえ行っている。乳幼児の難治性中耳炎に対する治療や学童の難治性滲出性中耳炎の診断治療、乳児の呼吸障害、喘鳴などの診断、治療方針の決定も行っている。

医療設備

CT、MRI、電子スコープ。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

アレルギー・膠原病科

分野

小児医療

特色

千葉県における小児の専門病院の一部門として、小児の膠原病、アレルギー、免疫不全に対する専門的医療を行っている。膠原病については、小児専門の整形外科、眼科、腎臓科などとともに、総合的な医療の提供に努めている。アレルギー疾患については、気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎に対し、エビデンス(科学的根拠)に基づいたスタンダードな治療を行っている。食物経口負荷試験、経口免疫療法も行っている。日本アレルギー学会認定教育施設。日本リウマチ学会教育施設。日本小児リウマチ学会研修認定施設。

症例数

10年度のアレルギー科の年間外来患者総数は6,073人、初診患者数560人、入院患者数334人

★通院中の小児膠原病患者は約100人(JIA、SLE、若年性皮膚筋炎、MCTD、シェーグレン症候群、ぶどう膜炎、ベーチェット病など)。JIAには早期からMTXや生物学的製剤を、SLEには積極的にCYパルス療法や免疫抑制剤の併用を行い、器質的変化を最小限に抑え、QOL(生活の質)が保たれるように努めている

★食物アレルギーに対しては年間150例ほどに経口食物負荷試験を行い、不適切な除去食療法を長く続けないように心掛けている。また、年間10例ほどに急速経口免疫療法、年間50例ほどに緩徐経口免疫療法を行っている

★アトピー性皮膚炎に対しては、ステロイド外用薬と保湿剤の適切な使用とスキンケアの大切さを指導している

★地域医療支援病院として、近隣の医療機関からの入院依頼にできる限り対応している

★臨床研修病院、専門研修病院として、臨床研修医、アレルギー、膠原病専門医の教育にも力を入れている。

医療設備

MRI、CT、腎生検、筋生検、筋電図、呼吸機能検査など。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

脳神経外科

分野

小児医療

特色

千葉県全域の高度かつ専門的な小児医療の中核を担う病院として、新生児から学童にいたるまでの小児のあらゆる脳神経外科疾患を対象とする。中でも新生児期から成人にいたる過程の二分脊椎に対する総合診療体制の確立には力を注いでいる。病院は日本医療機能評価機構の審査認定を受け、12年4月からは周産期センター産科を新設して、胎児診断された症例の出生前からの一貫した対応が可能になった。http://www.kodomo.umin.JP/

症例数

年間入院総数は150人程度、手術総件数は100 ~130件であり、すべてが小児麻酔の専門医師による全身麻酔で行われる

★年間の主な手術、治療内容としては、各種水頭症に対するシャント手術・内視鏡手術がほぼ半数を占め、その他、二分脊椎(脊髄披裂・脊髄脂肪腫など)関連の修復・係留解除手術が10~20例、脳・脊髄腫瘍の摘出手術が10~15例、もやもや病への間接的血行再建術3〜5例などがある

★頭蓋骨縫合早期癒合症(頭蓋顔面の変形)への頭蓋形成手術も、当院および千葉大学の形成外科とチームを組んで積極的に行っている

★出生直後の患者は新生児集中治療室(NICU)に、また長時間手術後の患者や重症の患者は小児集中治療室(PICU)に収容し、集中治療医を交えて全身的な管理を行いながら治療を進める。小児の脳腫瘍は悪性の場合が多いため、手術治療に加えて、血液腫瘍科と協力しての化学療法・リニアックによる放射線療法で対応するが、症例により近隣の施設と連携しガンマナイフ治療・IMRT(強度変調放射線療法)などの特殊な放射線治療を選択することもある

★成人に比べ治療が困難な乳幼児の水頭症に対するシャント手術の治療成績は、過去10年以上の長期にわたる分析から、感染率6 ~8%、5年開存率 50~60%となっている

★神経内視鏡を用いた治療にも先駆的に取り組み、水頭症・くも膜嚢胞を対象にして、適応を考慮しながらこれまで100例を超える症例に実施している

★また、小児専門の医療施設であることから社会問題でもある被虐待児の受け入れも多く、虐待による頭部外傷に対しては院内の対策委員会の一員として組織的な対応を行う。近年は院内の「こども家族支援センター」のメンバーとともに、脳腫瘍など重症患者の在宅医療にも積極的な取り組みを行っている。また通常の週3日(月・火・金)の外来診療に加えて、二分脊椎の患者には外科・整形外科・泌尿器科・看護師・作業療法士が集まる特殊総合外来を定期的に開いている。

医療設備

1.5テスラMRI、マルチスライスCT、ガンマカメラ、脳血管撮影装置、リニアック、神経内視鏡、手術用顕微鏡、小児集中治療室(PICU)、新生児集中治療室(NICU)。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

小児外科

分野

小児外科

特色

小児医療の基幹病院として新生児(胎児期)から学童まで、小児の外科的疾患全般を幅広く診療している

★指導医2人が中心となり全員が情報共有し、治療にあたるグループ診療を行い、常に小児の長期にわたる生活の質を優先して最善の治療法を選択し、十分な説明を行って確実で安定した医療の提供と十分なフォローアップに努めている

★管理面では、新生児例は新生児科と、悪性腫瘍例は血液腫瘍科と治療にあたる他、循環器・アレルギー・泌尿器・整形外科・脳神経外科・神経科などの各分野の専門医と協力体制のもと外科治療を行うことができる。患者さんに対しては、日中は各病棟に勤務する保育士によるケアも可能で、特に精神的負担が強い場合にはチャイルドライフスペシャリストによる支援が受けられる。家族のサポートとしては入院中の付き添いは不要だが24時間面会が可能で、家族用宿泊施設(予約制)も併設されている

★12年4月から周産期病棟が新設され胎児診断例の母児診療が可能となった。

症例数

年間手術件数は約400件

★新生児手術後は新生児集中治療室で新生児科医により専門的な治療がなされる

★ヒルシュスプルング病では、約8割の症例では人工肛門なしで管理を行い、根治術は肛門から行えるので腹部手術創が残らない

★直腸肛門奇形の肛門形成時には肛門括約筋筋電図をもとに矢状切開法を行い、良好な排便機能獲得をめざしている。治療の困難な総排泄腔遺残症例や総排泄腔外反症例の治療も行っている。術後の長期フォローアップも重要と考え、他科との連携や排泄外来を通じてより良好なQOL(生活の質)の獲得に努めている

★腹腔鏡下手術は年間30件程度で、虫垂切除・胃食道逆流防止・脾摘・胆摘などを施行し、低侵襲性や整容性に優れ家族の満足度は高い

★重症心身障害児の胃食道逆流防止術は、周術期に集中治療を要する。総件数は100例を超え、最近は腹腔鏡手術を行っている

★短腸症では中心静脈栄養や経腸栄養を駆使して良好な発育と生活の質を獲得している

★内視鏡検査・治療:食道静脈瘤硬化療法、バルーン拡張術、ポリペクトミーなどの内視鏡治療は全国でも有数の治療経験数を誇る。特殊外来:二分脊椎症外来、ストーマ排泄ケア外来。

医療設備

MR、CT、RI、血管造影検査室、リニアック、高気圧下酸素治療、理学療法室。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

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