専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

船橋市立医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科(消化器・一般外科)

分野

消化器・一般外科

特色

千葉県東葛南部地区において救命救急センターを併設し病床数449床、23診療科を有する基幹病院で、地域医療支援病院として地域の医療機関(かかりつけ医)と連携をとりつつ急性期治療を行っている

★急性期病院のなかでもDPC2群(大学病院に準ずる高度急性期病院)に属し、診療ガイドラインに即した良質な医療を、短い入院期間で効果的に行うようにしている。また臨床試験や治験ならびに主要学会にも積極的に参加して最新の治療を取り入れている

★07年より地域がん診療連携拠点病院に指定されており、癌患者さんについて消化器内科、放射線科、臨床病理部などのスタッフと定期的に症例カンファレンス(キャンサーボード)を行い、手術ばかりでなく内視鏡治療や化学療法、放射線治療など、個々の患者さんに適した集学的治療を行っている。また緩和ケア病棟(20床)、がん相談支援センターを併設し、癌患者さんならびに家族をサポートしている

★肝胆膵疾患については、08年より高度技能専門医修練施設(肝胆膵外科学会)に認定され、切除範囲の大きな手術や技術的に難しい手術でも、豊富な経験により安全に根治を目指した治療を推進している。腹腔鏡を用いた鏡視下手術は胃癌、大腸癌、胆石症、虫垂炎等に対して積極的に行っており、悪性疾患(早期癌を中心に進行癌の一部まで)・良性疾患いずれにおいても、体にやさしい手術(低侵襲手術)を心掛けている。

症例数

11年の手術症例数は768例。このうち消化器癌は、食道癌6例、胃癌106例(うち腹腔鏡下手術22例)、大腸癌128例(うち腹腔鏡下手術29例)、肝胆膵癌51例(うち肝胆膵外科学会の規定する高難度外科手術32例)

★治療方針としては、進行度、全身状態に則した最適な治療法を選択するように心がけており、食道癌では手術よりも放射線化学療法を施行する症例数の方が多い。この他、手術せずに内視鏡治療で根治できる早期の食道・胃・大腸癌の患者さんには積極的に内視鏡治療(EMR、ESD)を施行している。良性疾患は、胆石・胆嚢ポリープ130例(うち腹腔鏡下手術115例)、虫垂炎42例(うち腹腔鏡下手術30例)、成人ヘルニア67例、小児鼠径ヘルニア等30例、等

治療成績=胃癌手術例の5年生存率(05~09年の526例)はIa期95%、Ib期83%、II期73%、IIIa期56%、IIIb期45%、IV期2%。大腸癌手術例の5年生存率(01~11年の1,066例)は0期97%、I期93%、II期85%、IIIa期76%、IIIb期54%、IV期12%(統計はいずれも他の疾患で亡くなった患者さんを含む)。

医療設備

検査機器:CT 2台、MRI 2台、血管撮影装置3台、ガンマカメラ2台他。放射線治療装置:リニアック。手術室:鏡視下手術装置6台、CUSA、VIO、ラジオ波治療装置他。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

心臓血管センター・心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

当院は救命救急センターをもつ急性期病院として94年に増築されたが、この時に心臓血管外科も新設された。09年には循環器内科と心臓血管外科が心臓血管センターとして1つの部門となり、心臓リハビリも開始され、診断から各種治療、リハビリから再発予防へと循環器疾患に対する診療体制がさらに充実した。また、総合医療機関であり、癌との同時手術、慢性疾患治療中の手術など、他の疾病との合併症例に対する治療も各科と連携し積極的に行われている。手術に際しては、自己血輸血を行い、他家血輸血(他人からの輸血)や血液製剤を使用しない手術を心がけている。また、高齢者に対しては低侵襲手術を目指している。

症例数

最近3年間の手術数は829件で、緊急手術145件(病院死亡率8.3%)、予定手術684件(病院死亡率0.9%)であった。単独冠動脈バイパス術は140件(病院死亡0)、うちoff pump CABG(体外循環を使用しない手術)は124件、88.6%であり、11年はすべてoff pump CABGであった。弁膜症手術数は194件で病院死亡率は3.6%であった。大動脈手術では10年4月からステント挿入術が開始された。11年3月までの2年間で、胸部大動脈瘤(TEVAR)23件(病院死亡1件)、腹部大動脈瘤(EVAR)35件(病院死亡0)であり増加してきている。

医療設備

320列CT、MR装置、シネアンギオ装置(外来心カテーテル検査も施行)、心エコー、IABP、PCPS、血液浄化装置、人工心肺、ICU・CCU、心リハビリ室。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科疾患全般を取り扱っているが、悪性腫瘍疾患が極めて多い。患者様のQOL(生活の質)を第一に考慮し、手術治療を中心とした集学的治療に力を入れている。また船橋市前立腺癌検診の基幹病院として前立腺癌の早期発見・治療に努めている。さらに尿路・性器外傷などの救急疾患にも迅速に対応できる体制をとっている。

症例数

11年度の外来患者数は19,243人(1日平均78.9人)。入院患者数777人(腎癌・腎盂尿管癌61例、膀胱癌141例、前立腺癌269例、精巣腫瘍6例、前立腺肥大症195例など)。手術件数は669例(腎癌・腎盂尿管癌摘除術35例、根治的膀胱摘除術18例、経尿道的膀胱腫瘍切除術98例、根治的前立腺摘除術67例など)

★腎癌・腎盂尿管癌には低浸襲性治療として腹腔鏡下手術を導入。進行腎癌には免疫療法(インターフェロン)、分子標的治療薬などを併用

★表在性膀胱癌には内視鏡手術、抗癌剤・BCG注入療法。浸潤性膀胱癌では化学放射線治療による膀胱温存、根治的膀胱摘除術(尿路変更として回腸導管、小腸新膀胱)などをインフォームド・コンセントの中で選択して頂いている

★早期前立腺癌は神経温存を考慮した根治的前立腺摘除術を施行。術式の改良により術後の尿失禁はほとんど認めない。全例に自己血貯血を行い同種血輸血はしていない。現在まで約750例の前立腺癌手術を施行。また年齢・進行度を考慮し、内分泌療法、放射線治療、無治療経過観察も積極的に行っている

★精巣腫瘍は高位精巣摘除術、さらに転移巣に対しては化学療法、リンパ節郭清術で治療

★良性の前立腺肥大症も多く、薬物療法で改善しない場合は経尿道的手術レーザー照射、ステント留置などの方法で排尿困難の改善に努めている。

医療設備

MRI、CT、各種US、RI、レーザー装置、リニアックなど。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

当センターは創設21周年を迎える。地域の基幹病院として2次ときに3次病院の役割を担い、当科も創設より地域の救急、また日常の医療サービスに努めてきた。当科の臨床姿勢は、清川前院長の教えである「お母さんや家族を治療する立場になって、患者さんの治療にあたりなさい」という考えを第一に医療サービスに努めていることである。さらに当科では、ほとんどの医師が臨床歴10年以上であることも患者さんに安心感を与えている。03年9月より、最近よく取り上げられる性差医療を重視する考えから、女性の身体的、精神的な悩みの相談窓口として週2回の女性医師(産婦人科専門医、精神科専門医)による女性専門外来を開設し好評を得ている。最近増加傾向にある乳癌検診にも重点を置き、二次スクリーニングを女性医師により行っている。婦人科腫瘍学会鍛錬施設認定をうけ将来の婦人科腫瘍医師の育成にも取り組んでいる。

症例数

年平均約500件以上の手術(11年度560件)を行っており、そのうち定時手術が約350件、緊急手術が50件である

★悪性腫瘍手術は約40件前後で推移しており、卵巣癌、子宮体部癌がその8割を占めている。卵巣癌に対してはEBM(科学的根拠に基づいた医療)に沿った化学療法を行っている。患者さんの状況、ニーズにより外来での化学療法も積極的に導入し、在院期間の短縮、患者のQOL(Quality of Life:生活の質)を高めるように心掛けている。子宮頸部癌に対しては円錐切除法を行い、過度の治療にならないよう、また治療不足にならないように術前診断を厳重にし、治癒率の向上に努めている。症例により日帰りの円錐切除も行っている。また、他施設から依頼のあるセカンドオピニオンも積極的に受け入れており、日本産婦人科学会が提唱する卵巣癌、子宮頸癌、子宮体部癌、絨毛癌取り扱い規約に準じて適切な指導を患者さんへ行っている。また、当科受診の患者さんへは、他施設へのセカンドオピニオンを受けたい希望があれば当センターのバイアスがかからないように注意しながら、すすんで患者さんの希望する施設に紹介し、患者さんの十分な理解が得られてから手術や化学療法を行うよう常に心掛けている

★良性卵巣腫瘍には内視鏡手術も行っており、年平均36例以上を数える。内視鏡手術では事故のないように、厳重に適応を厳守して安全な内視鏡手術を第一に心掛けている。内視鏡手術は入院日数も開腹手術の半分以下で済んでおり、平均在院日数は5日前後である。子宮筋腫等の良性腫瘍、一部悪性腫瘍でも輸血を避けるために自己血輸血を心掛けている

子宮膀胱脱手術=メッシュを使用したTVM手術も施行している

周産期=自然なお産である経腟分娩をまず考え、厳重に母胎、胎児のモニターを行い、安全第一の分娩ができることを最優に考えている。2次救急という病院の特性から、どうしても帝王切開術が毎年25%前後を占める。年平均分娩数は300件前後である。また05年から助産師による母乳外来も開設して、少子化で子育てに慣れない母親の支援を開始した

女性専門外来=各科との連携のもと、若年女性の生理不順等思春期異常の相談、閉経期前後から更年期におけるホルモン障害・骨粗鬆症、高脂血症などに対して骨量測定などを行っている。また、腰痛、肩こり、イライラ、ストレス、発汗等の症状に対応したホルモン補充療法や漢方療法を行い、女性一生の健康支援を目指している。

医療設備

各種超音波断層装置、リープ(高周波)円錐切除装置、CT、MRI、DXA(精密骨密度測定装置)。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

高度医療、病診連携、救急医療の3本柱を病院の基本的方針とする。このため当然皮膚疾患全般にわたり診療しているが、特に急性重症皮膚疾患の治療、難治性慢性皮膚疾患の診断と治療を目指している。また全身疾患に伴う皮膚疾患にも力を入れている。

症例数

年間外来患者数約12,000人。うち新患者数約2,400人。入院患者数約150人。生検・手術年間件数約500件

★疾患数で最も多いのは当然湿疹皮膚炎群であり、アトピー性皮膚炎では日本皮膚科学会ガイドラインに沿った治療をしている。重症患者や難治性患者では2週間程度の教育入院も行って、軟膏治療の指導や生活習慣の見直しをしている。接触皮膚炎では各種パッチテストを行い、原因を追求して再発の防止に努めている

★当院では皮膚腫瘍の悪性化を心配して来院する患者が多い。肉眼的診断を行い、その上で必要ならばCT、MRIなども行い、さらに組織学的検査を積極的に行い、正しい診断をするよう心掛けている。ダーモスコピーも導入した

★ウイルスや細菌などの感染症も比較的多く、重症例では入院加療も考慮して、原因菌の同定を確実に行い、的確かつ迅速に治癒に導くよう心掛けている

★薬疹については患者さん、主治医の協力を得て、パッチテストなどを行い、原因の究明に努めている

★乾癬、掌蹠膿疱症では症状の重症度に応じ、同時に患者さんの生活環境にも考慮して免疫抑制剤の内服、生物学的製剤、外用療法を取捨選択している

★EBM(科学的根拠に基づいた医療)に沿った治療をするよう努めている。

医療設備

高周波電気メス、ダーモスコピー。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

乳腺外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

船橋市における中核病院として、あらゆる乳腺疾患を受け入れている。上記医師のほか、放射線部(マンモグラフィ撮影放射線技師など)、病理部(病理医・細胞診技師)といったスタッフが充実し、質の高い診断・治療の提供を目指している。できる限り丁寧でわかりやすい病状説明を心がけ、納得して治療を受けて頂くよう心掛けている。月1回、関連施設との合同症例カンファレンスを行って、診療レベルの向上を図っている。市検診マンモグラフィの二次読影にも積極的に関わっており、11年からステレオガイド下マンモトーム生検も導入、検診発見例における非触知石灰化病変にも対応可能となった。

症例数

年間約110例の初発乳癌の手術を施行している

★原則として腫瘍径約3cmまでを乳房温存療法の適応とし(温存率約66%)、高い整容性と根治性のバランスのとれた切除を心掛けている。術後の放射線照射も当院で行っている(外来)。乳房切除(全摘)例については、形成外科と連携の上、乳房再建希望にも対応可能である。腋窩リンパ節に対するセンチネルリンパ節生検は色素・RI併用法で行い、高い精度の維持に努めている

★進行乳癌に対しても、術前化学療法などを含めた集学的治療を積極的に行う。緩和治療については、がん性疼痛看護認定看護師が加わった緩和ケアチームも含めて対応し、できるだけ苦痛の少ない、QOL(生活の質)を維持した治療を受けて頂いている

★病期別治療成績:5年生存率は、I期97.5%、2期94.3%、III期61.9%、IV期66.7%。

医療設備

MRI、CT、マンモグラフィ、リニアック(放射線治療)、シンチグラフィー等。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

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