帝京大学ちば総合医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

帝京大学ちば総合医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器外科

分野

消化器外科

特色

食道、胃、肝胆膵、結腸・直腸の悪性腫瘍をはじめ、胆石・肛門疾患・鼠径ヘルニア等の良性疾患に対して、診断から治療まで一貫して手がけている。治療は、各分野の専門医を中心とした「チーム制」で行い、患者に対し質の高い医療を提供できるよう取り組んでいる。早期癌や良性疾患に対しては低浸襲手術を目的に、積極的に内視鏡的粘膜切除(Endoscopic mucosal resection:EMR)や、腹腔鏡手術も導入している。また進行癌や肝胆膵悪性腫瘍に対しても、可能な限り患者への手術浸襲を少なくすべく腹腔鏡手術を積極的に施行している。特に直腸癌に対しては人工肛門を造らない括約筋温存手術に積極的に取り組み、肛門温存を図るために手術前の化学療法や、術後の化学療法も併用した治療を行い、良好な結果を得ている。

症例数

年間手術件数は約600例で、11年度では食道癌6例(うち胸腔鏡下手術4例)、胃癌39例(うち腹腔鏡下手術6例)、肝胆膵悪性腫瘍手術23例(うち腹腔鏡手術6例)、結腸・直腸癌92例(腹腔鏡手術32例)、その他良性疾患・救急疾患手術(胆嚢摘出術、虫垂切除術、腸閉塞手術、ヘルニア手術など)に対する腹腔鏡下手術は80例であった

胃癌=年間手術例数は30~40例。早期癌に対しては、2cm以下の隆起型もしくは表面型のものはEMRの適応とし、それ以上の大きさを示す癌に対しては腹腔鏡下手術の適応としている。進行癌に対しても術前検査でリンパ節転移が陰性と判断された場合には腹腔鏡手術の適応としている。stage別5年生存率はstageI:97.1%、II:70.5%、III:42.1%、IV:5.0%であった

大腸癌=年間手術件数は80~110例。大腸内視鏡検査を大腸肛門病専門医・消化器内視鏡専門医を中心としたチームで行い、pit patternおよびNBIの所見などからEMRもしくは手術適応を診断している。EMRの適応ではない早期結腸癌、および他臓器浸潤もしくは腸閉塞合併切除を伴わない進行結腸癌に対しては腹腔鏡下手術を施行している。早期直腸癌の場合にも腹腔鏡下手術はもとより、経肛門的切除、経仙骨的切除なども適応としている。stage別5年生存率はstageI:92.8%、II:82.5%、IIIa:71.8%、IIIb:59.7%、IV:15.9%であった

肝胆膵癌=年間手術症例30~40例。肝細胞癌、転移性肝癌、胆嚢癌、胆道癌、膵臓癌の手術を施行。特に肝細胞癌や膵臓癌に対して腹腔鏡手術を国内でも先んじて導入し、積極的に行っている

化学療法=消化器癌に対する化学療法を積極的に行っている。胃癌、大腸癌に関しては多施設共同研究に多数参加している。大腸癌に関しては術前化学療法、術後補助化学療法で点滴または経口抗癌剤を組み合わせる研究を積極的に行い、成績向上を図っている。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、DSA、超音波、腹腔鏡下手術装置、内視鏡、その他。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

第3内科(呼吸器)

分野

呼吸器内科

特色

当院は千葉県市原市にあり、房総半島の内房地区の広い範囲をカバーしている。呼吸器疾患全般の検査、診断、治療を行っているが、疾患としては、京浜工業地帯が近くにあることもあり喘息患者は数多く、たばこや大気汚染が原因とされる慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者も多い。また、誤嚥性肺炎を含む肺炎の診断と治療、肺癌患者の診断、化学療法、放射線などの内科的治療も行っている。胸部異常陰影精査、肺疾患治療などを目的とした近医からの紹介に関しても随時数多く対応しており、患者数は増加の一途をたどっている。

症例数

入院患者数は年間400~450人である

★外来では土地柄気管支喘息患者が多く、吸入ステロイドを中心とした最新の治療を行っている。気管支喘息発作に対しては適宜、吸入、点滴治療などを行い、入院対応も行っている。COPDに対しては禁煙指導を行うとともに、抗コリン薬、長時間作用型β刺激薬などの吸入薬を用いて対処している。進行した症例に対しては、在宅酸素療法、呼吸リハビリテーション、非侵襲的人工呼吸器装着による治療なども必要に応じて入院にて行っている

★肺癌が疑われる患者に対しては、気管支ファイバースコープ検査による診断、腹部超音波(あるいはCT)、頭部MRI、骨シンチグラフィーなどによる全身検索なども行い、EGFR遺伝子検索も行って内科的に治療方針を決定している。肺癌に対して抗癌剤による化学療法(分子標的薬による治療も含む)、放射線治療も行っており、他診療機関よりの紹介も数多い

★その他、感染性肺疾患、間質性肺疾患、胸膜疾患、自然気胸、気管支拡張症、縦隔病変などの疾患の診断と治療も行っている。また、最近、増加してきている肺非結核性抗酸菌症に対しての診断と治療にも対応している。呼吸器外科的疾患は準備中であり、対応できないが、外科的治療や処置が必要な症例は近隣の医療機関との連携を行い、紹介している。

医療設備

CT、MRI、RI、リニアック、気管支ファイバースコープ、呼吸機能検査。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

医学部付属病院として、また地域の中核病院として、地域医療機関との連携を密にして、質の高い医療を行っている。10年に納谷、荒木が赴任し、腹腔鏡による腎部分切除、腎盂形成術、前立腺全摘術、腎尿管全摘、リンパ節郭清を積極的に行うようになった。また、膀胱癌に対する代用膀胱造設術、尿路上皮癌(膀胱癌、腎盂尿管癌)に対する集学的治療、腎癌に対する腎温存手術、腎癌に対する集学的治療、進行期前立腺癌に対する内分泌療法、化学療法も積極的に行っている。

症例数

11年の初診患者数は1,115人、入院患者数は916人、手術件数は688件であった。循環器系、内分泌系、腎臓系の合併症を有する患者が多く紹介されており、各科と密に連携して治療を行っている。また、腹腔鏡による低侵襲手術目的で紹介される患者も多い

腎癌=11年の手術患者は30例、うち15例において腹腔鏡下腎温存手術が行われている。分子標的薬による治療患者は22例。手術患者の10年生存率はT1a(<4cm)N0M0は98.1%、T1b(4~7cm)N0M0は92.7%、T2N0M0は93.8%である

腎盂尿管癌=11年の手術患者は10例、9例が腹腔鏡下に手術が行われ、全例リンパ節郭清術が施行されている。術後の抗癌剤治療を行う以前はstage III以上の5年生存率は40%であったが、現在は術後、抗癌剤による治療を行い、治療成績の改善を図っている

膀胱癌=手術患者は98例、表在性癌は経尿道的手術と抗癌剤膀胱注入療法を行い、再発予防に努めている。進行の危険性が高い表在性癌に対しては再度経尿道的手術を行い、BCG膀胱注入療法を追加することで膀胱温存に努めている。進行性膀胱癌に対しては膀胱全摘の前後に化学療法を組み合わせ良好な成績を得ている。stage II以下の5年生存率は90.5%、stage III以上で87.4%である。尿路変更術は本人、家族とよく相談し、決定している。11年の膀胱全摘は8例であった。全摘手術が困難な進行性膀胱癌患者に対しては、放射線、抗癌剤、経尿道的手術を組み合わせた膀胱温存治療も行っている

前立腺癌=11年の前立腺患者は107人、前立腺全摘は15人に行われた。手術は自己血貯血を準備して行われ、同種血輸血例はなかった。高齢者、合併症のある患者には、外照射治療、内分泌治療、両者を組み合わせた治療を行い、良好な成績をあげている。また適応のある患者では、休薬をはさんだ間欠内分泌治療も行っている。間欠内分泌治療の症例数は全国有数である

前立腺肥大症=薬物治療を第一としている。手術ではバイポーラーによる経尿道的切除術を導入し、出血が少ない手術を行っている

★神経因性膀胱、過活動膀胱、尿失禁 薬剤による治療、無菌的間欠的導尿、骨盤底筋体操の指導などを行っている

間質性膀胱炎=膀胱水圧拡張術を行っている。11年は6例の水圧拡張術を行った

尿路結石症患者=薬物による排石治療、体外衝撃波(ESWL)による治療に加え、経尿道的尿管結石砕石術、経皮的腎結石砕石術を必要に応じ行っている。11年のESWL件数は204例であった。また、飲水、食事指導による再発予防に努めている

腎盂尿管移行部狭窄症=腹腔鏡下腎盂形成術を12例に施行。最近は、単穴式と3㎜ポートを組み合わせ、より小さな傷で行っている

副腎腫瘍=褐色細胞腫、原発性アルドステロン症、cushing症候群、3cm以上の副腎腫瘍を手術適応としている。11年は7例に手術を行った

セカンドオピニオン=他院より来られる方はもちろん、他院への紹介、他院におけるセカンドオピニオンも積極的にすすめ、患者および患者家族の納得のいく医療を心がけている。

医療設備

CT、MRI、DSA、ESWL装置、各種超音波装置、RI診断装置、リニアック、膀胱機能検査。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

地域の中核病院として産婦人科全般にわたり専門的かつ一貫した治療方針に基づいて治療を行っている。婦人科救急に関しては全例、産科救急は妊娠32週未満の未熟児治療を伴わないものであればすべて受け入れており、周辺開業医からの信頼もきわめて厚い。

症例数

11年の外来患者数は新患1,532人、再来18,551人。手術件数は産科・婦人科合わせて530件、年間分娩数は286件であった(以下、症例数はすべて11年)

★周産期部門は科内で現在もっとも充実に力を入れている分野であり、分娩数は近年急激な増加傾向にある。元来ハイリスク妊娠の割合が高いこともあり、帝切率は25~30%前後で推移する。また、時代を反映してか高齢妊婦(35歳以上)の割合が高く約3割を占めている。原則的に自然陣痛による分娩をめざし、分娩進行中は常に助産師が1対1できめ細かく対応しており、妊婦さんの安心感は高い。希望する場合には夫の立ち会い分娩もできる。小児科当直医、麻酔科医は連日確保できており、夜間の突発的な異常事態にも常に対応が可能である。未熟児室は5床あるがNICUではなく、人工呼吸管理を必要とする新生児・未熟児の管理はできないため、妊娠32週以降の分娩のみを扱う。助産師外来が木曜午後にあり、分娩後の育児・授乳相談等が行われている

★婦人科部門の手術は流産手術を含み436件。その内訳は良性疾患の、開腹では単純子宮全摘27件、子宮筋腫核出術22件、開腹下附属器手術18件など

★腹腔鏡手術(合計154件)は、当院が千葉県内で最も早く本手術を取り入れた歴史を有し、これに裏打ちされた手術技術の高さには定評がある。卵巣疾患(内膜症除く)手術77件、子宮外妊娠手術16件、子宮内膜症手術30件、子宮全摘術13例、筋腫核出術14例などである。このように生殖年齢婦人の附属器疾患のほぼ全例、子宮疾患も適応があれば原則的に腹腔鏡下手術を施行しており、全良性腹式手術の7割を占める。希少疾患である造腟術も行っている。また、11年から創部がひとつの単孔式手術も導入している

★子宮鏡下手術は、ここ数年急速に手術例数が増加しており、11年は年間45例実施した。対象疾患は子宮粘膜下筋腫・子宮内膜ポリープなどである。千葉県内では施行施設が多くないこともあり、県内全域から患者の紹介がある

★性器脱手術にも積極的施行しており、年間約15~20例程度の実施数を維持している。特に重症例では従来法である子宮全摘・腟壁形成術に加えて、症例により腟断端固定術を追加して良好な成績を収めている。また、11年より近年急速に広がっているメッシュを利用した性器脱手術も導入しており、患者さんのニーズにあった術式の選択を行っている

★婦人科悪性腫瘍は、初回治療例のみで75例(11年実績)と依然と患者数は多い。内訳は子宮頸癌37例、子宮体癌22例、卵巣癌12例などである。手術症例では可能な限り自己血を採取して、無用な輸血を回避するように心がけている。リンパ郭清施行後のリンパ浮腫管理もその専門資格を有するスタッフにより指導を行っている

★子宮頸癌ではIa2期に対して拡大全摘、Ib1期以上II期に対しては広汎全摘を施行する。III期以上では術前化学療法で病巣を小さくして摘出を試みるか、化学療法併用放射線療法を施行する。年間の広汎子宮全摘症例は約10~15例である

★子宮体癌に対しては、拡大子宮全摘・骨盤・傍大動脈リンパ節郭清を原則とし、摘出標本の結果に応じて放射線療法・化学療法を術後治療に追加する。5年生存率はI期87%、II期75%、III期80%、IV期71%と良好な成績である

★卵巣癌に対しては、単純子宮全摘・両側附属器切除・骨盤/傍大動脈リンパ節郭清を原則としている。術後の化学療法はタキサン系抗癌剤、白金製剤はもちろん、近年開発された新薬も積極的に取り入れて癌腫に応じた治療を施行している

★不妊・内分泌部門では、特に子宮内膜症の先進医療を得意とする。特に最近はこの疾患に対する新薬も増え症例に応じた投薬を行う。五十嵐准教授はこの分野では日本でも有数の研究者であり、多くの患者が紹介されている。重症例・難治例に対する腹腔鏡下手術には定評があり症例数も多い。不妊症患者に対しては、子宮卵管造影や人工授精までの生殖補助技術を介さない自然妊娠の成立に力をそそいでいる。12年度より新しく着任した中江助教がメンバーに加わり、今後の不妊症治療成績の充実が見込まれている。

医療設備

分娩監視集中管理システム、CT、MRI、リニアック、腹腔鏡・子宮鏡、CUSA、レーザー装置、ICU、ER。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

小児科

分野

小児医療

特色

①「質の高い医療の実践を通して社会に貢献する」病院理念を遂行することにより、患者さんにご満足いただけることを最大の目標としている。②地域中核病院として、肺炎、喘息発作などの急性疾患から、血液、腫瘍疾患、糖尿病、腎臓疾患などの慢性あるいは難治性疾患まで、幅広く対応できる体制をとっている。③病診連携、病病連携を重視し、入院依頼にはできる限り応えられるようにしている。④院内他診療科や、検査部、放射線部などとの連携もスムーズであり、互いの長所を生かしながら的確な診療を提供している。⑤当院出生児を中心とした新生児の診療も行っている。極低出生体重児、呼吸管理を要する新生児などは、君津中央病院、千葉県こども病院などのNICUに紹介している。⑥入院の際、家族の付き添いは「なし」を原則としているが、個室(有料)での対応で付き添っていただくことも可とし、できるだけご希望に沿った形で入院できる病棟体制をとっている。⑦小児科医が毎日当直しており、入院患者さんの治療や救急外来での診療にあたっている。⑧大学附属病院、研修指定病院として、学生、研修医の教育にも努めている。

症例数

11年の外来患者数は1日平均50人であった。入院患者数(退院延べ数)は800人で、うち治癒あるいは軽快764人、不変14人、転科・転院22人、死亡1人であった。疾患別では、呼吸器感染症(肺炎、細気管支炎、気管支炎、喉頭炎など)256(延べ290)人、気管支喘息101(同131)人、急性胃腸炎85(同86)人、尿路感染症4人、低出生体重児48人、川崎病21人、熱性けいれん32人が主なものであった。その他では、腸重積症4人、腎疾患(尿路感染症を除く)10人、血液・腫瘍5人うち急性白血病5人であった

血液・腫瘍=日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG)、東京小児がん研究グループ(TCCSG)、小児再生不良性貧血治療研究会の一員としてグループ研究に積極的に参加し、小児血液・腫瘍疾患の標準治療確立を目指している。白血病、固形腫瘍、再生不良性貧血、血友病、血小板減少症など、小児血液・腫瘍疾患全般に対応している

感染症=肺炎、気管支炎などの呼吸器感染症や、細菌性髄膜炎などの重症感染症、尿路感染症の原因となる膀胱尿管逆流症の診断、フォローアップに力を入れている。リハビリテーションセンターなどでフォローされている近隣在住重症心身障害児の感染症など、急性増悪疾患発症時の受け入れも積極的に行っている

内分泌=糖尿病、低身長、肥満、甲状腺疾患、副腎疾患、ターナー症候群などの診療を行っている

アレルギー疾患=気管支喘息、食物アレルギーなどを中心に、外来患者数も多い

神経=神経外来を中心にてんかん、熱性けいれんなどの診療を行っている

腎疾患=ネフローゼ症候群、急性腎炎の診療を行うとともに、検尿異常者の3次検診にも協力している

循環器疾患=川崎病などの診療を行っている。また循環器外来を中心に、心雑音や心電図検診異常者の精査なども行っている

予防接種=予約制で行っている(木・金午後)。健常児とともに、免疫抑制状態、あるいはアレルギーのある児も対象としている

乳児健診=予約制で行っている(水午後)。当院出生児だけでなく、希望される方は広く受け入れている

★専門外来は予約制で行っている。血液外来、循環器外来、神経外来、乳児健診、予防接種・内分泌外来。

医療設備

MRI、CT、電子顕微鏡、脳波、超音波検査、呼吸機能検査、人工呼吸器、簡易無菌ベッド、リニアック、核医学カメラ、各種迅速検査。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

皮膚疾患全般にわたり広く対応している。病診連携を重視し、ご紹介、入院必要例を中心に診療を行っている。地域の中核病院として外来、入院ともに良質で安全な診療を行うことを目指しており、治療にあたっては、患者さんの基礎的な状態(年齢、体力)、生活環境等も考慮して妥当な方法を選ぶことを心がけている。また他科との連携を重視し、総合的に診療にあたるようにしている。

症例数

★皮膚悪性腫瘍(皮膚癌)に関しては当院形成外科、放射線科との密接な連携のもと、診断、手術、化学療法、放射線療法に至る一貫した治療を行っている。また疾患の悪性度に応じて治療後5~10年ほどの外来フォローアップを行っている。11年度の皮膚科での悪性腫瘍の入院件数は35人である

★自己免疫性水疱症(天疱瘡、類天疱瘡)では皮膚生検、血液検査等で正確な診断を下すようにしている。病勢、基礎疾患に応じて治療を選択し、コントロール不良の症例に対しては、免疫グロブリン大量静注療法を併用している。11年度は自己免疫性水疱症の入院件数は6例である

★中等症以上の乾癬では外用療法のみでの治療がむずかしいことが多い。当科では重症度に応じて内服療法(チガソン、ネオーラルなど)、全身型ナローバンド照射器での紫外線療法を併用して治療にあたっている。また重症の尋常性乾癬や膿疱性乾癬では従来の治療により十分な効果が得られないことがあり、その場合は生物学的製剤(レミケード、ヒュミラなど)の投与も行っている

★蜂窩織炎、帯状疱疹のような急性期での治療が望まれる感染症に対しては、早期の対応をとるようにしている。特に中等症以上の症例では入院加療のうえ抗生剤、抗ウイルス薬の点滴投与により治療を行っている

★糖尿病、腎疾患、動脈硬化などの全身疾患に起因する皮膚の病気が増加しており、これに対しては内科など他科と十分に連携して治療を行っている。

医療設備

全身型紫外線照射器、各種レーザー機器、ダーモスコピー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

第3内科(内分泌・代謝研究室)

分野

糖尿病内分泌内科

特色

診療の中心は患者数が圧倒的に多い糖尿病であるが、他の内分泌疾患についても専門的に対応できる。甲状腺、下垂体、副腎疾患はもちろん、カルシウム・骨代謝疾患も専門として診療している。第3内科は総合内科であるため、他の分野の疾患を合併している場合も、科内で即座に対応できる。日本糖尿病学会認定教育施設である。

症例数

糖尿病=外来通院中の糖尿病患者は約1,200人。2型糖尿病に関しては、栄養士、看護師、検査技師、医師による、糖尿病食の試食を含めた外来糖尿病教室、1週間の糖尿病教育入院などを通じて自己管理の重要性を訴えている。動脈硬化疾患を含めた合併症の早期発見に努めているが、眼科、腎臓グループ(透析センター)、循環器グループとの連携は緊密であり、進行した合併症への対応は速やかである。なお、コスモス友の会(日本糖尿病協会支部)では、調理実習を含めた食事会、歩こう会を行っている

内分泌疾患=甲状腺疾患が最も多い(約250人)が、副腎、下垂体疾患患者も数多く通院している。泌尿器科および脳神経外科に、それぞれの専門家が在籍しているのが強みである。また、副甲状腺、カルシウム、代謝性骨疾患(骨粗鬆症、骨軟化症、骨パージェット病)に関しては紹介患者も多く、約150人が通院している。

医療設備

総合病院としてあらゆる設備を有する。超音波検査、CT、MRI、核医学、DXA(骨密度検査)などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

血液・リウマチ内科

分野

血液内科

特色

07年1月に小松医師が赴任し新規開設された。当初より造血幹細胞移植に力を入れ、開設後4年(11年10月)で臍帯血バンク認定施設となった。無菌室2床で混合病棟と小所帯だが、市原市と内房地区に根ざした医療を実践している。

症例数

血液患者の入院患者数は15~20人ほど、開設以来の入院患者数は延べ600人を超えている

★対象疾患は、急性白血病、慢性白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、発作性夜間血色素尿症、骨髄線維症、再生不良性貧血、赤芽球癆、悪性貧血、血友病など、ほぼすべての血液疾患を受け入れている

★造血幹細胞移植も自家末梢血幹細胞移植、標準的な同種造血幹細胞移植に加え、希望する患者に対してはミニ移植、臍帯血ミニ移植も行っている。医療の標準化・安全性向上にも力を入れており、抗癌剤投与や全身管理、および発熱性好中球減少症に対しては、電子カルテ上のレジメンやパスに予め登録したシステムによる運用が行われている

★教授の小松は、厚生労働省科学研究班・がん臨床研究事業の研究代表者を07~09年度、11年度~(13年度予定)に務めており、癌医療全体(特に費用対効果について)に造詣が深い。

医療設備

無菌病室2床、簡易無菌病室5床。血球成分分離器、細胞処理施設、臍帯血保存タンクなど。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

神経内科

分野

神経内科

特色

脳血管障害、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、多系統萎縮症など脳、神経筋疾患をもつ患者の診断と治療を行っている。最先端の診断や治療を行うことをモットーとしている。特に、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、多系統萎縮症など神経難病の在宅診療に力を入れている。診療記録や検査データのみならず、画像データも電子カルテで管理しており、各科の枠を越えて病院全体で共有でき、有効に活用されている。日本神経学会教育施設、日本脳卒中学会認定研修教育病院、日本内科学会教育病院に指定されている。当科では国や千葉県の補助を受け、神経難病支援協力病院として活動している。また、国や地方自治体の難病ネットワークや神経難病相談にも積極的に参加している。

症例数

1カ月の外来患者数は約1,500人。新患者数約300人。年間の入院患者数は約700人。入院患者は、脳血管障害が40%を占め、次いで変性疾患(運動ニューロン疾患、多系統萎縮症、パーキンソン病、アルツハイマー病など)、感染症(脳炎、髄膜炎など)、末梢神経疾患(糖尿病性末梢神経障害、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、ギラン・バレー症候群など)、筋疾患(重症筋無力症、筋炎、筋ジストロフィー症など)がそれぞれ約10%。中毒や代謝性疾患、多発性硬化症、脳・脊髄腫瘍、てんかん、頸椎症などがこれに次いでいる

★外来通院が困難となった近隣に在住する約20人の神経難病患者の在宅診療を神経内科スタッフが当院の在宅看護部門と協力して行っており、その中には呼吸器装着患者もいる。介護する家族の負担の軽減のため、レスパイト入院の体制を確立している

★当院では救急時に即MRI/MRAの撮影が可能であり、脳梗塞、脳出血の早期の診断、治療が可能である。とくに発症3時間以内の脳梗塞に対しては、積極的にt-PA(tissue plasminogen activation)による治療を行い、年間365日24時間体制で対応して良好な成績を収めている

★木曜日の午後にはボツリヌス毒素療法専門外来として、顔面けいれん、眼瞼攣縮、痙性斜頸に対してボツリヌス毒素の注射を行っている

★他の専門領域の診療科の医師と協力して、患者さんの立場に立った的確な診療を心がけている。例えば、ギラン・バレー症候群などの末梢神経疾患に対して必要に応じて腎臓内科の協力のもとに血漿交換療法を行い、認知症の患者さんには臨床心理士の協力を得て、高次脳機能検査を行っている。また嚥下障害のある患者さんには耳鼻咽喉科の協力のもとに嚥下機能のチェックを行い、必要な時は消化器内科の協力のもとに胃瘻の造設を行っている

★入院患者さんに対しては、毎週水曜日にすべての入院患者さんを対象に教授回診を行い、さらに症例検討会、抄読会を行っている

★入院では外来での検査に加えて、詳細な臨床神経生理学的検査や神経生検、筋生検などを行っている。また必要に応じて、十分な説明と同意のもとで遺伝性神経疾患に対する遺伝子検査や生化学検査なども行っている

★当科では患者さんおよびその家族と十分に話し合い、お互いに納得のいくように、的確な診断と適切なケアを行うことが最善の医療と心掛けて診療に当たっている。地域の医療機関や医療関係者の方々との連携も積極的に進めており、すべての患者さんの治癒やQOL(生活の質)の向上を目指して最新・最適な治療を行い、満足を得る成績をあげている

★総合病院の神経内科としてあらゆる神経難病のコンサルトに積極的に応じている。

医療設備

CT(3DCT)、MRI(MRA)、RI(脳血流シンチ、脳槽シンチ、MIBG心筋シンチなど)、脳波計、筋電計、血漿交換施設、超音波重心動揺計、各積誘発電位など。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

"日本脳神経外科専門医6人を含む7人のスタッフで、脳血管障害(くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞)、脳腫瘍、下垂体腫瘍、小児脳神経疾患、顔面けいれん、三叉神経痛、認知症、正常圧水頭症、頭部外傷、てんかん、パーキンソン病などを中心に迅速な診断・診療を行っている。血行再建術、頸動脈の内膜剥離術、頸動脈ステント、脳動脈瘤のコイル塞栓術にも鋭意取り組んでいる。(http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~neurolon/index.html) "

症例数

外来患者数1日平均35人、入院患者数1日平均45人。11年の手術件数331件。11年の手術件数の内訳は、脳動脈瘤40件(うち開頭手術17件、血管内手術23件)、脳腫瘍40件、脳出血22件、血管吻合術・頸動脈内膜剥離術8件、頭部外傷(慢性硬膜下血腫含む) 56件、水頭症20件などである

良性脳腫瘍=手術摘出を第一選択とする。再発を繰り返す場合や、やや悪性所見のみられる場合には、放射線治療やガンマナイフ治療を行うこともある。下垂体腫瘍では、十分な内分泌学的検討を行って、薬物治療法や手術療法(一般には経鼻的下垂体腫瘍摘出術)、放射線治療を適切に選択している

悪性脳腫瘍=手術摘出を第一選択とする。手術前に機能的MRIやトラトグラフィーと、手術中のシステム(神経機能のモニタリングとナビゲーションシステム)を駆使して、安全にできるだけ多くの腫瘍の摘出を行っている。腫瘍の診断は、病理学教室と連携して行っている。腫瘍によっては遺伝子解析を行い、その腫瘍に最適の治療方法(テイラーメイド医療) を提供している

脳動脈瘤=破裂脳動脈瘤、未破裂動脈瘤ともに積極的に取り組んでいる。開頭クリッピング術とコイル塞栓術(血管内治療)の両方の治療に対応している。高齢者や全身状態が良くない方、クリッピング術が因難な例では、特にコイル塞栓術(血管内治療)を選択している

脳出血=頭蓋内圧亢進の進行する例には血腫除去術を行うが、保存的に治療を行う例も含めてリハビリテーション科と協力して、超早期リハビリテーションを行い機能回復に努めている

脳梗塞の外科治療=動脈の閉塞が原因となっている場合には、血行再建術が必要となることがある。新たな脳梗塞を積極的に予防するため、血行再建術(内頚動脈内膜剥離術と脳血管バイパス術) を行っている。また、高齢者などでは頸動脈ステント治療を積極的に導入している

脊推・脊髄疾患=脊髄腫瘍の摘出術の他、頸椎症、後縦靭帯骨化症等に対する外科的治療も積極的に行っている

脳ドック=当院検診センターで脳専門ドックを行い、無症候性脳梗塞、無症候性脳腫瘍、未破裂脳動脈瘤等の診断を行っている。画像の読影は、脳神経外科医と放射線科医とがダブルチェックをして診断の精度を高めている。何か発見された場合には、 追加検査を含め脳神経外科外来で適切に指導を行っている。

医療設備

64列マルチスライスCT、3DCT、MRI、MRA(MRI 2台、3.0テスラと1.5テスラ)、脳血管撮影装置(3Dアンギオ)、放射線治療計画装置、脳シンチブラフィー(SPECT)、神経内視鏡、手術用超音波診断装置、手術用超音波メス、パル、術中ナビゲーションシステム、術中神経機能モニタリング。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

外科

分野

乳腺・内分泌外科

特色

良性疾患から悪性疾患まで乳腺疾患全般を扱っている。特に画像診断に力を入れており、当科で考案したCTの3次元構築画像を用いたバーチャル画像支援手術は海外の学会賞(2010年欧州外科腫瘍学会・金賞)を受賞した。多職種によるチーム医療を行っており、外来通院化学療法室には専任の認定看護師、専門薬剤師がおり、緩和ケアチームとも協力して治療に当たっている。

症例数

年間約60例の初発乳癌患者さんがおり、乳癌手術数は約50例である

★治療はガイドラインやエビデンス(科学的根拠)に基づいて行っており、外科的治療は乳房温存術やセンチネルリンパ節生検などの縮小手術が主体である。整容性を重視した手術を行っており、診断時の針生検の穿刺部位も手術時の皮膚切開線を考慮して決めている

★初診時に腫瘍径が大きい場合には術前化学療法を行って温存手術の可能性を高める努力をしている。温存手術の適応とならない場合には再建(形成外科)の選択肢を提示する。治療の説明には十分時間をかけるようにしており、納得した上で治療を選択していただくことを最重視している。自分の施設でできない治療法や臨床試験段階の治療などについても説明し、希望があれば適切な施設を紹介する。セカンドオピニオンも積極的に勧めている

★5年生存率は、I期98.5%、II期93%、III期77%、IV期33%。温存乳房内再発3.5%。

医療設備

マンモグラフィ、超音波診断装置、MDCT、MRI、核医学検査(シンチグラフィー)、放射線治療装置、吸引式組織生検装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

救急集中治療センター

分野

救急医療

特色

救急外来は24時間、365日開かれている。診療時間帯は各科の担当医師が主に診察するが、夜間は救急専門医が研修医の指導をしながら主に診療している。初診のあと必要に応じて各科専門医がオンコールで要請できる。しかし人員の不足のため、現時点では月、水、金曜日を救急専門医が担当し、残りは各科当直・宅直医が担当している。小児科は市原市の輪番システムに従って救急患者を受け入れているが、大半は当院で引き受けている

★夜間に緊急の入院が必要な患者は集中治療センターの病棟に入院する。集中治療センターは集中治療室(ICU)10床(うち個室2)、冠動脈ケア室(CCU)4床(2床×2)、ハイケア室(HCU)10床(個室2+4床×2)を一括管理し、あらゆる重症患者の管理と夜間の緊急入院に対応している。心臓疾患であれば冠動脈ケア室に、そうでない場合で機械的な生命維持が必要なような重症例はICUに、それほどでもない場合はHCUに収容しているが、後者はだいたい1泊で退院ないし一般病棟に転棟するので、特にオーバーナイトと呼ぶのを常としている

★集中治療センターでは、高度な重症患者管理はもちろんのこと、特に安全の確保、快適な療養環境、生活の質の向上に配慮している。院内感染防止のために出入り口と各ベッドごとに手洗い用消毒薬を用意し、その他に複数の手洗い場を設けてある。また出現菌のチェックも定期的に行われている。福家はインフェクション・コントロール・ドクターの資格を保有している。また患者の身体を清潔に保つ看護力は我が国屈指であると自負しており、人工呼吸中であっても生活の質を落とさないことは当施設が重視する診療指針である

★スタッフ構成では、医師、看護師だけでなく臨床工学技士、薬剤師にも集中治療センター担当者がおり、工学技士は機械類の整備・運転に、また薬剤師は薬品管理、薬品情報、誤薬防止などに尽力していて、いずれも貴重な戦力である。リハビリテーション部との連絡も密であり、特にICU入室患者は入室と同時にリハビリ対象患者として登録されるようになっている。これらはいずれも病院のすべての機能を提供して重症患者を支える、というチーム医療の精神が単なるスローガンではなく、実際に具体的に機能している証だといえよう

★さらに我々の活動は院内にとどまらず、在宅人工呼吸、災害医療、海外医療援助、医療帰省(主に航空機を利用した重症患者の搬送エスコート)など、あらゆる場所をフィールドとして医療活動を展開している。重症患者の搬送エスコートでも、海外搬送を含め、20例の航空機搬送に関わり、患者を家族のもとに無事届けている。

症例数

救急外来受診者数は年ごとに差があるが、最近はだいたい年間12,000~18,000例である。入院については、11年度は集中治療センター全体の入室患者数が1,455例で、そのうちICU入室は557例であった。多く見られる疾患は、脳血管障害(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)、消化器疾患(出血や穿孔)、呼吸不全(肺炎、肺気腫など)、緊急透析を要する腎不全、心筋梗塞(CCU入室)といったものである。重症の外傷は減りつつあるが、薬物中毒は相変わらず多い。院内や他院からの、患者急変に伴う転入や大手術の術後患者もICUに入室している。ICU入室患者の死亡退院数は98例で、死亡率17.6%である。

医療設備

集中治療センター内には圧測定4チャンネルのモニターシステム、長期管理用人工呼吸器、個人用血液浄化器、大動脈バルーンポンプ、経皮的人工心肺補助装置など、生命維持のために必要な各種治療器具、監視器具が用意されている。ヘリポートはICUおよび手術室と同一水平面上にあって直結しているため、千葉県ドクターヘリを利用した空からの患者受け入れもスムーズで、11年実績はドクターヘリ収容59件である。また院内では検査室、放射線部、薬剤部が24時間活動している。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

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