専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

金沢市立病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・一般内科

分野

消化器・一般内科

特色

消化器内科常勤医師は3名であるが、消化器外科医3名、放射線科医1名、非常勤医3名、病理医1名とともに消化器病センターとして連携しながら診療にあたっている。消化器内視鏡検査・治療、小腸疾患の診断・治療、ヘリコバクター・ピロリ(Hp)菌除菌療法、肝疾患の診断・治療を中心に幅広く消化器全般に対応できるようにしている。日本消化器病学会認定施設、日本消化器内視鏡学会指導施設である。

症例数

2008年度は、腹部超音波検査3,162件、上部消化器内視鏡検査2,416件、下部消化器内視鏡検査1,532件であった。このうち緊急内視鏡検査は132件であり、24時間体制で内視鏡検査・治療を行っている

★内視鏡治療は、287件(粘膜切除・ポリペクトミー137件、止血処置99件、拡張術10件、異物除去8件、胆道治療19件、靜脈瘤治療6件、その他8件)であり、止血率は98%と良好であった。粘膜切除は、胃癌に対する治療としてフックナイフ・ITナイフなどを用いた切開剥離法(ESD)も行っている

★当院では、小腸疾患に積極的に取り組んでいる。2007年に石川県内で最も早期にカプセル内視鏡を導入し、2008年には40件の検査を施行している。2009年にはダブルバルーン内視鏡も導入し、更なる診断の向上、治療へと診療を拡げている

★ヘリコバクター・ピロリ(Hp)菌除菌は、県内で最も除菌療法症例数が多い。最近は全国的に抗生物質(CAM)耐性菌が増加し除菌療法不成功例も増えているが、当科では、耐性検査結果により、除菌療法を選択することで良好な除菌率を得ている

★肝疾患では、ウイルス性肝炎に対するインターフェロン療法、肝細胞癌に対する治療として肝動脈塞栓術(TAE)、経皮的エタノール注入療法(PEIT)、ラジオ波焼灼療法(RFA)、リザーバー埋め込みによる抗癌剤持続動注療法などを適応基準に準じて選択して行っており、患者のQuality of Lifeを大切にしている

★腎臓内科医の協力のもと、劇症肝炎・重症膵炎に対して血液濾過療法・血漿交換を、潰蕩性大腸炎に対して穎粒球除去療法を行っている。

医療設備

MDCT、MRI、血管造影装置(DSA)、核医学装置、超音波内視鏡、ヤグレーザー、体外衝撃波結石破砕装置、腹腔鏡。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

呼吸器・睡眠センターとして、呼吸器疾患全般にわたる診療を行っている。日本呼吸器学会・日本呼吸器内視鏡学会認定施設、日本アレルギー学会認定施設、日本内科学会教育病院として認定され、質の高い診療を目指している。特に、呼吸器内科常勤医師全員が日本内科学会認定医、呼吸器内視鏡学会専門医、日本アレルギー学会専門医の資格を有し、より高度なチーム医療を行い、呼吸器関連のほとんどの検査・治療を実施している。特に、睡眠時無呼吸症候群・間質性肺炎に対しては全国トップレベルの診療を行っている。

症例数

病院病床数は311床(うち結核病床数25床)で、一般病床への入院患者数は60人前後、外来患者数は1日60人前後である

★睡眠時無呼吸症候群に対しては、現在までに約1,800回の終夜睡眠ポリグラフ検査を施行し、持続陽圧呼吸療法(CPAP)を約400人以上に導入している

★気管支喘息に対してはピークフローメーター・喘息日記を導入し、ガイドラインに沿った治療を施行し、特に吸入指導に力を入れている

★間質性肺炎については原因別の間質性肺炎の分類を行い、病態に応じた適確な診断・治療を行っている。特に膠原病肺や薬剤性肺障害に力を入れている

★近年増加している肺癌に対しては、患者さん・家族の方々の希望を十分に聞いた上で、肺癌診療ガイドラインや最新のエビデンスに基づき、診断、治療に努めている。バーチャル気管支鏡を導入し、迅速で正確な診断に努めている

★肺炎に対してはグラム染色や各種検査により原因菌の同定とPK/PD理論に基づく抗菌薬の選択、投与法を実践している

★原因不明の胸膜炎に対しては局所麻酔下胸腔鏡を用いた胸膜生検を積極的に施行して、確定診断に努め治療している

★難治性気胸に対してはEWSというシリコンによる気管支充填剤による先進的治療も実施している

★慢性呼吸不全の患者には、在宅酸素療法の導入・リハビリテーション・栄養療法を取り入れている。特に続発性肺高血圧症をより早期に診断し、在宅酸素療法により、QOLの改善・予後の改善に努力している。また、II型慢性呼吸不全(高CO2血症)や急性呼吸不全の患者に対する鼻マスクによる非侵襲的陽圧人工呼吸(NPPV)は北陸では他に先駆けて導入し、成果をあげている

★診断の困難な慢性の咳に対しても咳閾値測定検査等を導入し、積極的に診療にあたっている。

医療設備

MDCT、MRI、RI、気管支鏡検査、バーチャル気管支鏡、局所麻酔下胸腔鏡検査、心血管撮影装置、精密肺機能検査、咳閾値測定検査、睡眠ポリグラフ検査、睡眠簡易検査、レーザー。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

腎臓内科

分野

腎臓内科

特色

腎臓内科は内分泌内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、神経内科と共に内科の一部門として活動し、総合的な医療を目指している。腎臓内科は高血圧、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、膠原病などの診断、治療を行っている。

症例数

腎臓内科の外来患者数は1カ月約500人である。腎臓機能改善外来を開設し、慢性腎臓病に対し、医師、看護師、検査技師、管理栄養士、薬剤師による専門外来を実施している。ご家族とともに来院していただき、慢性腎臓病について説明し、理解してもらっている。看護師はアンケートに基づき、生活指導を行い、検査技師は検査成績の見方やこれまでの検査結果に基づいて、腎機能の今後の予測される推移について話しをしている。管理栄養士は、減塩・低タンパク・高カロリー食を指導し、補助食品についても紹介している。薬剤師は服薬指導を行い、腎機能低下の進行を抑制する効果をあげている。腎機能が低下し、透析療法が見込まれる患者さんについては、不安なく、尿毒症症状が進行せず、円滑に透析導入できるよう、透析センター看護師が加わり、患者さんの不安を軽減している。医療費についても心配ないよう医事課職員が対応している。透析センターは、現在21床の透析ベッドで70人の慢性腎不全患者を治療している。慢性腎不全患者の高齢化、糖尿病性腎症、循環器疾患合併患者の増加に対応すべく、血液ろ過透析を取り入れている。内シャント不全に対し、放射線科と協力し、内シャント造影、バルーン拡張術を行っている。合併症を早期に発見するために、定期的に検査を行い、循環器内科と協力し、冠動脈造影、経皮的冠動脈インターべンションを、また末梢動脈疾患には血管造影、血管形成術を行っている。血液浄化療法として、急性腎不全に対する透析療法のほか、血漿交換療法やエンドトキシン吸着、潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法、心不全合併例には持続的血液ろ過透析療法を行っている。高血圧症では、2次性高血圧の除外診断のほか、合併症の検査、24時間血圧測定による血圧コントロールの評価を行っている。

医療設備

マルチスライスCT、MRI、血管造影装置、核医学装置(スペクト機能)、骨密度測定装置(DEXA)、結石破砕装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

整形外科

分野

整形外科

特色

当院は地域連携型病院を経営理念としており、地域住民、診療所・病院、保健・介護・福祉施設、高度先進医療機関等との連携を進めている。当科においても開放病床を利用し地域の診療所医師の執刀による手術を行ったり、MRIやCTなどの医療設備の利用を地域の診療所・病院に積極的に開放している。施設などで発生した骨折などの外傷の受け入れも積極的に行っている。近隣にある金沢大学附属病院等の高度先進医療機関との連携も強い。

症例数

年間手術件数は約250件、外傷150件、手の外科50件などである。術後感染は3年間で1件であり、再手術例は3年間で2件である。

医療設備

MRI、CT、RI、US、DEXA、ABI、筋電計。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

2000年4月に病室を改築し通常の分娩室のほか、LDR室を増設した。床面積29.7m2とゆったりとしたスペースにヒルロム社製ベッドを配置、室内は木目家具を基調に落ち着いた雰囲気となっている。近年、夫立ち会い分娩の希望が増えてきており、家族ぐるみでリラックスして出産を迎えることができ、利用率は80%を超え好評を得ている。産科医療補償制度施設(厚労省認定)。

症例数

年間分娩数は約150例、手術件数は約130例。外来に助産師コーナーを設け、週4~5回助産師外来を開設。外来から入院まで一貫してマンツーマンで妊婦の指導・分娩介助に当たっている。1999年9月に新築された東館の多目的室で月2回両親教室を開催、医師・助産師・栄養士が担当。室内には練習用沐浴槽を備え、カーペット敷きの床に車座に座って和気あいあいで行われている

★子宮癌の早期発見に努め、細胞検査士のスクリーニングで問題のあるケースは細胞診指導医の橋本科長が診断に当たる。子宮頸部異形成、上皮内癌、妊娠を希望し、強く子宮温存を望む患者ではインフォームド・コンセントを十分にし、厳重な術後観察の下に微小浸潤癌に対しても、リープシステムによる子宮頸部切除を行っている。子宮広汎全摘は年間3~4例程度

★乳癌検診は必要に応じて超音波検査、マンモグラフィ、穿刺細胞診、乳頭分泌液中CEA測定(マンモテック)、乳管造影、生検などを行って診断し、手術は外科へ紹介

★更年期外来では簡略更年期指数を用いホルモン補充療法、漢方治療を中心に、骨塩量はDEXA(体脂肪率測定も可能)で測定し、骨粗鬆症の治療・予防も積極的に行っている。

医療設備

CT、MRI、DEXA、リープシステム6000、ヤグレーザー、カラードプラ、双胎用分娩監視装置、腹腔鏡手術機器、4D超音波装置により胎児診断。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

ペインクリニック

分野

ペインクリニック

特色

ペインクリニックでは、痛みの訴えに共感することが第一歩である。患者さんには親戚に対するのと同じ姿勢で対応するよう心掛けている。看護婦にはいろんな話を患者さんとするように指導。患者さん同士の会話も多くにぎやかな外来である。

症例数

外来患者数は1日平均約20人。入院患者はペインクリニック科で平均約4人。他科所属入院5~10人

★帯状疱疹後神経痛などのペインクリニック領域特有の疾患の他に、頭痛、顔面痛、肩こり、腰下肢痛などの一般的な疾患はすべて扱う。難治性疼痛での紹介患者も多く、ドラッグチャレンジテストを行うことが多い

★会陰部痛の患者紹介が増えており、不対神経節ブロックや上下腹神経叢ブロックの頻度が高くなっている。神経ブロックの効果は約50%

★サーモグラフィーを用いた負荷試験ではレイノー病、動脈硬化症などの血管性疾患、反射性交感神経性委縮症のパターン化ができる。レイノー病では、直線偏光近赤外線治療器と漢方薬の併用で良好な成績を得ており、膠原病を除けば治癒率約80%

★癌性疼痛には、癌患者の最初の痛み出現から疼痛治療に当たるため、外来通院患者も多い。一定時期からはペインクリニック科に転科し、疼痛治療と脊髄機能温存治療(経皮的動脈塞栓術、椎体骨セメント注入法)を行うことも多い。末期癌治療のコーディネーターの役割をしている

★治療法は各種神経ブロックの他、ケタミンやカルマパゼピンなどの薬物治療、鍼灸治療や硬膜外電極埋め込みなどの電気刺激治療、直線偏光近赤外線治療器を用いたレーザー治療などを行う。ボトックス注射可。

医療設備

直線偏光近赤外線治療器、キセノン治療器、鍼治療器、PCAポンプ10台。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

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