専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

市立砺波総合病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・一般内科

分野

消化器・一般内科

特色

2007年4月にがん診療連携拠点病院(肝癌)に、 08年4月に肝疾患診療連携拠点病院に認定された。富山県特に西部(呉西)の肝疾患治療の中核施設として、肝癌の撲滅に取り組んでいる。5月に肝臓病教室、6月に医療従事者向け研修会、7月に肝癌のCancer Board、9月、11月、1月にC型慢性肝炎およびB型慢性肝炎の市民フォーラム、3月に肝臓の役割など一般市民向けの公開市民講座を行っている。また、早期胃癌の内視鏡治療や胆道系疾患の内視鏡的処置なども盛んに行っている。

症例数

金沢大学の主要な関連施設としてC型慢性肝炎のIFNを始めとした治療の安全性や治療効果向上のための研究を行っている。IFN治療を受けている患者さんはこの2年で著しく増加し、富山県で1-2位を占めている。肝癌の早期発見に有用なソナゾイド対応超音波検査機器は2007年12月に導入され、造影エコーを用い、さらにCT画像をリンクさせるRVS機能を駆使し、消化器科医師、放射線科医師、生理機能検査技師、放射線科検査技師、MEのチームで行う肝癌のラジオ波治療は当院の特色である。また、動注化学療法も行っている。 内視鏡検査はESDが年間50例、胆道系内視鏡検査が120例、緊急内視鏡検査が110例など。

医療設備

ソナゾイド対応超音波危機、クールチップRFA機器、プリモビスト対応MRI装置、CTは2009年に更新予定、拡大内視鏡など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

肛門科

分野

肛門科

特色

痔核・裂肛・痔瘻の3大疾患の診断と治療、直腸脱と女性骨盤臓器脱の診断と治療(2006年に女性骨盤底機能再建センター開設)、排便機能障害と便失禁の診断と治療、慢性便秘の診断と治療、炎症性腸疾患の診断と治療、大腸内視鏡検査と内視鏡的治療、結腸直腸癌の診断、手術(腹腔鏡補助下手術を含む)、化学療法、放射線療法、その他、大腸および肛門の疾患全般にわたる診療を行っている。

症例数

年間の手術例数は約300~350例(大腸癌約80~100例、直腸肛門良性疾患約200~250例)。大腸内視鏡検査件数は約2,000件で、ホットバイオプシーやポリペクトミー、粘膜切除(EMR)により腺腫や早期癌の治療を行っている

★脱肛・内痔核は保存治療が無効もしくは限界の時に手術(基本は結紮切除術)を行い、過去4,000例以上の無再発治癒率は99%超である。2006年から導入した硬化療法(ALTA療法)を単独もしくは結紮切除と併施している

★痔瘻は部位と型により術式を選択している(瘻管全切除法、筋充填法、シートン法など)。再発率は型や術式により異なるがいずれも5%未満である

★裂肛は痔疾軟膏やニトログリセリン軟膏による保存治療が限界の時に手術を行い、内括約筋側方切開術を基本とし、移動皮膚弁による肛門形成術なども行っている

★直腸脱は25~30数例で、症例の背景や術前の肛門機能検査に基づき術式を決定している。低侵襲な経肛門的手術としてデロルメ法やアルテマイヤー法、開腹では直腸挙上固定術を行っている。また女性骨盤底機能再建センター開設に伴い、直腸脱と骨盤臓器脱合併症例に対し一期的手術を行っている(主にTVM(メッシュ固定)手術とデロルメ手術)

★排便機能障害と便失禁には直腸肛門生理機能検査、排便造影検査などによる客観的評価を行い、主に薬物治療やバイオフィードバック療法などの治療を行っている

★便秘は大腸内視鏡検査で癌など器質疾患を除外した後、腸管通過時間測定を行い型別分類診断(大腸無力症、直腸出口症候群、過敏性腸症候群便秘型など)を行い、型に適した食事療法、薬物療法、バイオフィードバック療法などを行っている

★炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)は主に保存治療(薬物治療や栄養療法)を行い、進行したクローン病変(高度腸管狭窄、内瘻、肛門病変など)に対しては抗TNF-α抗体療法や手術治療を行っている

★大腸癌には十分なインフォームド・コンセントおよびEBMに基づき手術治療(開腹、腹腔鏡補助下)や内視鏡的切除術を行っている。化学療法(抗癌剤)に対しては、外来化学療法部門を開設し、治療を行っている。Stage0~IIの術後5年生存率は100~82.4%で、StageIII~IVの進行症例でも近年の著しい抗癌剤の発展に伴い無再発期間や延命期間の延長を認めている。

医療設備

MRI、CT、腹部超音波、大腸内視鏡(拡大内視鏡含む)、超音波内視鏡、直腸肛門マノメトリー、デフェコグラフィー、陰部神経伝達速度計測器、経肛門超音波。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

富山県呉西地区の基幹病院の一つとして、泌尿器疾患全般の診療を行っている。特に悪性疾患、尿路結石および骨盤臓器脱を含む排尿障害/排便障害の診療に力を注いでいる。2005年に腹腔鏡手術技術認定を取得し、腹腔鏡手術をはじめとした低侵襲手術を得意としている。

症例数

年間手術件数はESWL(体外衝撃波砕石術 約150件)を除き約350例である。前立腺癌症例の5年生存率は、A2-B 97%、C 73%、D 43%であるが、前立腺検診で診断された症例の5年生存率100%に対して非検診前立腺癌は66%であり、検診の有効性が認められている。2009年度から、腹腔鏡下前立腺全摘を行っている。また同年末から、密封小線源療法を開始する予定である。膀胱癌は、表在癌に対しては内視鏡切除を行っているが、浸潤癌に対しては、主に膀胱全摘と代用膀胱造設術を行っている。2004年に代用膀胱造設を開始し、5年間に施行した膀胱全摘44例中23例に造設してきたが、年齢に関わらず積極的に施行している。5年生存率は、Ta-1:83%、T2:57%、T3:21%、T4:0%である。腎癌は手術療法が第一選択であるが、そのほとんどで腹腔鏡下手術を行っている。転移例に対しては、従来からの免疫治療(インターフェロン、インターロイキン2)に加えて、分子標的治療も行っている。腎尿管結石は、これまで主としてESWLを行ってきたが、09年からは軟性細径尿管鏡とレーザー砕石装置を用いたf-TULにシフトしている。嵌頓結石や複数個の結石を有する症例を含めて、手術終了時に90%以上のstone free rateが得られている。06年末から骨盤臓器脱の治療を開始したが、手術治療(08年度までにTVM手術80例など)以外にも、干渉低周波治療やナースによる骨盤底筋体操指導を行なっている。また、婦人科と大腸肛門科と連携して女性骨盤底再建センターを設立し、直腸脱合併例などに対する一期的骨盤底再建手術を多数行っている。

医療設備

CT、MRI,RI、リニアック、各種超音波装置、尿流動態検査装置、体外衝撃波砕石装置、レーザー砕石装置、干渉低周波治療装置。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

整形外科

分野

整形外科

特色

地域に発生する全ての整形外科疾患を取り扱っている。交通事故、労災事故等の骨折疾患は手術療法を中心に行い、リハビリテーションを早期から行って早期社会復帰が可能となっている。脊椎脊髄外科は顕微鏡視下手術を早期から取り入れていたが、最近は内視鏡視下手術も取り入れ、頚椎・腰椎に最小侵襲手術を行っている。腰椎すべり症、変性側弯症に対してはインスツルメンテーションを使用した腰椎固定術を選択している。脊髄損傷などによる重度痙縮に対して髄腔内バクロフェン療法を行っている。脊椎骨粗鬆症の予防のために治験も含め最新の薬物療法を行っている。関節外科は膝関節、股関節末期変性症に対して可動性の良い人工関節置換術を行っている。青少年スポーツ障害やリウマチ疾患にも取り組んでいる。

症例数

年間手術件数479件(2008年4月~2009年3月)、大腿骨転子部・頚部骨折86件、脊椎外科127件、人工関節置換術26件、手根管開放術15件

★腰椎椎間板ヘルニアは主に保存的治療を第一選択としているが、保存療法に効果がなく手術療法を必要とする場合には内視鏡・顕微鏡下髄核摘出術を施行している。抜糸は不要であり、術翌日から歩行開始し術後1週間で退院としている。腰椎すべり症、変性側弯症に対してはインスツルメンテーションを使用した腰椎固定術を施行。頚椎症性脊髄症、後縦靭帯骨化症にはDiamond T-saw使用による頚椎椎弓形成術、また前方除圧固定術を施行

★末期変形性股関節症、変形性膝関節症に対しては人工関節置換術を施行している。スポーツ等による膝靭帯損傷には関節鏡視下靭帯再建術を行い、スポーツ復帰リハビリテーションプログラムを積極的に行っている

★四肢骨折はAO法に基づいてロッキングコンプレッションプレートを主体とした強固な固定、および早期の関節可動域訓練などのリハビリテーションを行っている。開放骨折、外傷後遺症による脚長差にはテイラー創外固定器による脚延長術を行っている。

医療設備

MRI、CT、RI、エコー、リニアック、骨密度測定装置、手術用顕微鏡、手術用内視鏡、無菌手術室、各種創外固定器。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

形成外科

分野

形成外科

特色

形成外科全般を対象にしており、熱傷を含めた新鮮外傷の治療、口唇口蓋裂を中心とした体表の先天異常、皮膚軟部良性腫瘍および悪性腫瘍の治療と再建などに取り組んでいる。口唇口蓋裂医療センターを併設し、言語治療を含めた一貫治療を行っている。また、漏斗胸に対し、低侵襲手術であるNuss法を北陸で最初に導入した。

症例数

年間外来新患数は約2,100人、年間手術件数は全身麻酔約210例、局所麻酔約850例。重症新鮮熱傷は年2例程であるが、日常の小範囲熱傷に対しては、適切な被覆材薬剤を使用し、良好な結果を得ている。顔面骨骨折は交通事故やスポーツによる下顎骨骨折、頬骨骨折、鼻骨骨折を中心に年間約30例の手術を行っている。口唇口蓋裂医療センターでは、年間約90例の手術を行っている。切断肢指に対し、爪母より末梢の切断を含め顕微鏡下に再接着術を行い、重度損傷肢指に対しても一期的に動脈・神経再建、植皮や皮弁による創閉鎖を行い、整容面も考慮しながら患肢指温存、機能回復を図っている。2000年8月より漏斗胸に対し、低侵襲手術であるNuss法を導入し、2008年12月までに77例の手術を行い、良好な結果が得られている。母斑、皮膚および軟部組織の良性腫瘍は年間約400例を、皮膚悪性腫瘍は有棘細胞癌、基底細胞癌、悪性黒色腫、乳房外パジェット病を中心に約10例の手術、再建を行っている。また、外科と連携し乳房再建を、内科との連携で頸部、腋窩、鼠径部のリンパ節生検をほぼ一手に引き受け、診断治療に役立てている。手術、外傷、熱傷後の瘢痕拘縮やケロイドに対し、瘢痕拘縮形成術、植皮術、皮弁形成術、ティッシュエキスパンダーを用い再建を行っている。褥瘡に対しては、外用を中心に治療し、必要に応じて皮弁による手術を行っている。ほぼ全科より難治性潰瘍の治療を依頼されている。

医療設備

MRI、CT、手術用顕微鏡。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

富山県の西部地区の中核をなす基幹病院として、産婦人科全領域を取り扱う。産科領域では成長する胎児の超音波断層像のVHSビデオ撮影も可能。婦人科領域では不妊治療はできるだけ自然に近い妊娠の補助から体外受精まで行い、更年期障害にはホルモン補充療法・漢方療法を行っている。腫瘍では、良性腫瘍をはじめ悪性腫瘍の早期発見から根治療法まで行っている。

症例数

年間分娩数は680件、手術件数は帝王切開以外で250件

★産科領域:周産期では、自然分娩を基本とし、希望があれば分娩時に夫の立ち会いも可能である。出生前より超音波断層法を駆使し、推定体重のみならず臍帯血流速度など胎児情報を常に入手し、異常と考えられる場合は、事前に小児科医師との連携のもとに、妊娠中・出産時および出産後の新生児管理をしている。現在34週以後の出生児は管理可能

★婦人科領域:不妊内分泌では、できるだけ自然に近い妊娠の補助から体外受精まで行っている。正常分娩に関しては、助産師主体でみる助産師外来を開設した。また、更年期障害にはホルモン補充療法・漢方療法をはじめカウンセリングなど、メンタルケアにもきめ細かな医療を目指している。子宮筋腫、卵巣腫瘍などの良性腫瘍の90%以上は腹腔鏡下手術を施行している。子宮筋腫や子宮腺筋症などの腹腔鏡下子宮全摘術は150例に達しており、入院期間も非常に短縮できるようになった。子宮癌、卵巣癌などの悪性腫瘍では、早期発見から手術・化学療法・放射線療法などの集学的治療を積極的に行い、好成績をあげている。2008年4月から女性骨盤底再建センターを立ち上げ、子宮脱や膀胱瘤といった骨盤臓器脱疾患に対して泌尿器科・大腸肛門科とともに診療に当たっている。

医療設備

 CT、MRI、カラードプラ付き超音波断層装置、子宮鏡、腹腔鏡、ハーモニック・スカルペル、放射線治療装置、DEXA(骨塩量測定装置)、体外受精ユニット。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

眼科

分野

眼科

特色

地域の中核病院として、質の高い医療を提供することを目標としている。眼科全般の疾患に対応しているが、白内障、緑内障および糖尿病網膜症の患者が多い。総合病院の特徴を生かし、他科との連携を密にとりながら治療を行っている。

症例数

外来患者数は1日平均約70人。手術件数は年間約500件。うち9割が白内障手術で、緑内障、網膜硝子体疾患、翼状片、涙道疾患、斜視その他、など。レーザー治療は年間約350件

★白内障手術は、ほぼ全例に小切開超音波乳化吸引術+眼内レンズ挿入術を施行。病院のシステム上、今のところ入院手術が主体で、片眼2泊3日、両眼4泊5日で行っている

★緑内障は健診部門と連携し、早期発見に努めている。治療の基本は点眼治療で、コントロールができない症例には手術を行っているが、最近の緑内障新薬の開発の影響もあってか手術にいたる症例は減少している

★糖尿病網膜症は依然として多く、糖尿病専門外来で全身管理を行いながら治療にあたっている。また、富山県眼科医会作成の糖尿病診療情報提供書を活用し、地域の診療所との連絡を密にとり、眼底検査の重要性の啓蒙に努めている。重症例に対しては硝子体手術も行う

★難治性の増殖硝子体網膜症は金沢大学の指導のもと手術を施行。症例によっては同大学に紹介している。眼窩内疾患や複雑なタイプの斜視も必要なら専門医に紹介、あるいは専門医に来ていただいて手術を行っており、最善の治療を選択できるような情報提供にも努めている。

医療設備

ダイレーザー、ヤグレーザー、超音波白内障手術装置、硝子体手術装置、眼内レーザー、各種視野計、超音波診断装置、角膜内皮細胞測定装置、網膜電位測定装置、CT、MRI。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

手術は口腔外科で、歯科治療は開業歯科医院で分担するのが専門性に応じた診療体系である。当科では、この病診連携が確立されており、手術を主体とした口腔外科診療のための専門的技術と知識、器材は完備しているが、歯科治療を行う環境は整っていない。そのため、有病者以外の歯科治療はかかりつけあるいは通院しやすい開業歯科医院に依頼している。

症例数

★口腔外科疾患:口腔外科領域のすべての疾患を扱っており、なかでも、咀嚼などの顎機能を回復させる必要のある顔面・顎骨の外傷や顎変形、顎関節疾患は専門性が高い分野であり、安定性の優れた手術法を開発し良好な治療成績を得ている。これまでに学術雑誌において、新たに開発した手術手技が20編以上、治療成績の分析が10編以上、症例報告が10編以上掲載されている。入院手術数は年間500件以上で、内訳は歯牙・歯槽骨手術が約300件、良性腫瘍が約100件、悪性腫瘍が約10件、顎矯正が約20件、顎関節鏡が約20件、インプラントが約30件などである

★歯科診療:歯科診療については、開業歯科医院では治療が困難な入院患者、心疾患や脳血管障害などを有する有病者に対する治療を行う。歯科治療恐怖症や有病者には、安全・安楽な治療が受けられるように、鎮静剤の点滴により不安をなくす方法や全身麻酔法を用いて治療する

★入院患者に対するチーム医療(栄養サポートチーム、口腔ケアチーム、摂食嚥下指導):栄養状態、口腔内状態、摂食・嚥下状態が悪く、危機に瀕している入院患者を見つけ改善させるチーム医療に参画している。

医療設備

MRI、CTほか、高度先進医療機器が揃っている。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

富山県砺波地方の救急救命医療の中核病院として、脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷を中心に24時間体制で診療に臨んでいる。総合病院の特色を生かして、他科とも密接に協力し合いながら医療活動を行っている。

症例数

2008年の入院患者数は610例で、手術件数は230例で、内訳は脳動脈瘤34例、脳動静脈奇形5例、脳腫瘍32例、高血圧性脳内血腫20例、慢性硬膜下血腫43例、外傷性頭蓋内血腫13例、機能的手術3例、血管内手術19例、その他61例である。クモ膜下出血は、原則として24時間以内の早期手術を行い、再出血防止と血管攣縮の予防・治療に努めている。血管攣縮に対しては血管内治療も行っている。重症例・高齢者に対しては血管内手術も考慮している。脳腫瘍に対しては最も侵襲の少ない術式を慎重に選択している。良性腫瘍に対してはレーザーメス、超音波メスを使用して成績を上げている。高血圧脳内血腫に対しては、急性期手術または定位脳的血腫除去術を行い、早期リハビリテーションとともに機能予後の改善に努めている。重症頭部外傷に対しては、手術と共にバルビツレート療法や脳低体温療法を適宜併用している。慢性硬膜下血腫に対しては、穿頭ドレナージ術を原則としている。

医療設備

CT、3D-CT、MRI、DSA、SPECT、リニアック、ヤグレーザー、CUSA(超音波吸引装置)など。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

放射線科

分野

放射線科

特色

画像診断は各科からの依頼をもとにCT、MR、RIをはじめとする当院のほとんどの検査を施行し、全てに報告書を作成している。また、病診連携にも積極的に取り組み、地域医療機関からの依頼には待たせることのない対応に努め、フイルムには報告書をつけてお返しし、診療に役立ててもらっている。さらに月一度の画像診断勉強会を20年余にわたり主催し、地域医師会員の生涯教育に関与してきた。IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)にも、肝癌のTAE(肝動脈塞栓療法)、リザーバー、閉塞性黄疸のPTC-D、ステント、動脈閉塞のPTAステントなど血管系・非血管系ともに積極的に取り組んでいる。放射線治療ではCTシミュレーターからリニアックまでのオンライン化して、精度の高い外照射に努め、定位脳照射もしている。日本医学放射線学会・日本核医学会専門医教育病院、IVR学会専門修練病院、放射線腫瘍学会協力病院である。

症例数

2008年の検査読影件数は単純写真60,199件、CT17,222件、MRI5,031件、核医学検査1,256件、非血管IVR96件、血管造影(IVRを含む)141件、放射線治療は138例(2,669件)。当科は各科の診療に協力してIVRを行っており、ここでは治療成績は述べない。

医療設備

CT、超伝導MRI、核医学設備(SPECT)、血管造影(DSA)、透視装置、超音波装置(カラードプラ)、リニアックを備えている。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

東洋医学

分野

東洋医学

特色

近代医学的な臓器別に細分化された医療ではなく、その方の体質に合わせた全人的な医療を行っている。対象は内科疾患はもとより、皮膚科、整形外科、婦人科、耳鼻科、精神科と多領域にわたる。治療は漢方薬と鍼灸とで保険診療で行っている。漢方薬は生薬を用いた本格的な漢方薬からエキス剤までニーズに合わせて処方している。

症例数

当院は入院病床514床で、地域の中核病院である。そのような最先端の近代医学との連携のもと東洋医学を行っている

★外来患者数は漢方部門は1日平均60人前後である。外来診療で治療困難な例は適宜入院加療を行っている

★疾患は多岐にわたる。慢性関節リウマチをはじめ、変形性関節症、肩こり、腰痛など疼痛疾患が比較的多く、特に土地柄のためか冷えに対する治療を必要とする例が多い。鍼灸治療を併用し疼痛緩和の成績は良好である

★現代医学において難治とされる病気に関しては、各科の専門医との共同で治療にあたり、良好な効果が得られている。特に炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)の患者に関しては、寛解期の維持として漢方薬を積極的に使用している

★顔面神経麻痺は急性期に鍼灸治療を行い良好な成績を得ている

★骨盤医(逆子)に鍼灸治療を行い良好な結果を得ている。

医療設備

MRI、CT、各種核医学検査、血管造影、各種内視鏡検査。

「医者がすすめる専門病院 北信越版」(ライフ企画 2009年5月)

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