JA北海道厚生連 網走厚生病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

JA北海道厚生連 網走厚生病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

内科・消化器科

分野

消化器・一般内科

特色

地方の中核病院として消化器全般に対処し、できるだけ当院で対応できるよう医療レベルを保っている。とくに全員が北海道大学第3内科消化器グループの出身であり、消化器を専門とする集団であるため連携はスムーズである。内視鏡的治療・IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)は当院でほぼ完結できる体制にあるが、消化器がんの放射線照射治療と膵石のESWL破砕は連携病院に依頼している。当院診療圏(斜網地区7万人)の唯一の総合病院として、検診・ドックから2.5次救急までを担当しており、地域住民の疾病状況をほぼ正確に反映しているものと思われるので、臨床統計を積極的に住民に開示している。外科とのカンファレンス、消化器科カンファレンスをそれぞれ週1回行っており、必要な症例の検討は随時病棟、カンファレンス室で行われている。

症例数

内科・消化器科として144床を有しており、08年度の総外来患者数は53,867人、1日あたり222人であった。入院患者数は延べ47,089人で、1日あたり129人であった。08年の成績では上部消化管内視鏡2,970件(うち経鼻64件)、上部超音波内視鏡(EUS)31件、内視鏡的胃瘻造設術・交換術(PEG)58件、内視鏡的胃粘膜切除術(EMR)10件、内視鏡的胃粘膜下層剥離術(ESD)12件、下部消化管内視鏡1,813件、内視鏡的大腸ポリープ切除術254件、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)109件、内視鏡的十二指腸乳頭切開術(EST)16件、内視鏡的胆道ドレナージ術(EBD)38件、経皮経肝胆道ドレナージ術(PTCD)32件、経皮食道胃瘻造設術(P-TEG)16件であった

★最近の胃・十二指腸潰瘍からの出血例80例の検討では、最終的に76例(95%)に内視鏡的に止血しえた。出血例は高齢者に多く、糖尿病、腎不全などの合併例、NSAIDなどの鎮痛薬内服例が多かった。今後の高齢化社会ではますます増加するものと思われる

★06年から3年3カ月における当院の急性肝炎症例は17例であった。その内訳はE型6例、B型5例、C型4例、A型2例と全国報告とは明らかに異なる発症割合であった。E型ウイルスの遺伝子型は4型であり、ウイルス系統樹は北見網走型と判明し、全員焼肉(豚・ホルモン)を食べたいきさつがあった。豚肉は、生では危険なことはよく知られていることであるが、新興感染症としてE型肝炎も要注意疾患として啓蒙する必要があると考えている

★07~08年の2年間に当院でがん治療をされた患者で、検診歴の有無のわかる249人の治療成績を検討した。がん発見3年以内に検診を受けていた症例は39%で、61%は検診を受けていなかった。症例数は大腸がん(57%)、胃がん(22%)、膵がん、肝がんの順で、大腸がんが胃がんより多く経験された。大腸がんで検診歴のある症例では67%が早期がんで発見され、検診歴のない症例では69%が進行がんであった。胃がんでも同様で検診歴のある症例では62%が早期がん、ない例では68%が進行がんであった。大腸がんで検診歴のある症例では40%が内視鏡治療となり、手術手遅れ(開腹のみ・姑息的)例は8%であった。検診歴のない症例では、内視鏡治療例が32%、手遅れ例が30%であった。胃がんで検診歴のある症例では38%が内視鏡治療となり、手術手遅れ例は7%であった。検診歴のない症例では、内視鏡治療例が7%、手遅れ例が41%であった。明らかに、検診歴のある症例は早期に、しかも侵襲の少ない治療を受けられる可能性が認められ、かつ斜網地区住民たちそのものを反映する成績であるため、積極的に成績を公表し住民啓蒙に役立てようと思っている

★超音波内視鏡による胆膵系の精密検査をセールスポイントにしているが、08年度は機器の具合が悪く、限られた症例にしかできなかったが、09年度増設予定であり、幅広く深く積極的に臨床診断をすすめる方針である。

医療設備

CT(MDCT 16列)、MRI、上・下部電子スコープ、超音波内視鏡、超音波、カラードプラ超音波、DSA、アルゴンプラズマ凝固装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

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