専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

製鉄記念室蘭病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・腫瘍内科

分野

消化器・一般内科

特色

一般的な消化器疾患診療のみならず、消化器を主体とした悪性腫瘍(がん)の診断と治療に高い専門性を有し、臨床腫瘍内科の性格を有することが特徴。胃がん・大腸がん・膵臓がんなどの消化器がんに対する化学療法も得意分野の一つであり、最先端の分子標的薬剤などによる治療も先進的・専門的に実施している。また、がんの診断にも有用なNBI・AFI内視鏡、ダブルバルーン小腸内視鏡、カプセル内視鏡などの最先端機器を、他院に先がけ導入した内視鏡センターにおいて、先進的で質の高い内視鏡検査を実施している。

症例数

(下記データは、すべて08年度)

★年間外来患者数は27,655人(新患2,514人、再来25,141人)。紹介患者数は年間1,418人、逆紹介は555人。当科計51床(無菌室3床)における病床利用率は98.3%で、年間入院延べ数は20,783人(新入院数1,209人)。また、当科関連救急車搬入数は年間228件(入院率55.7%)

★消化管(胃腸系)では、上部・下部消化管内視鏡検査を中心に、計5,637件の内視鏡検査を実施。上部消化管(GIF)3,574件、下部消化管(CF)1,839件。また、ダブルバルーン内視鏡、カプセル内視鏡を含む小腸内視鏡検査が51件。胆・膵関連では、ERCPが173件。また、内視鏡的治療に関しては、胃・大腸・食道の早期がんに対するEMR(内視鏡的粘膜切除)やESD(内視鏡的粘膜下層剥離)、消化管出血に対するAPC(アルゴンプラズマ凝固)を用いた内視鏡的止血などを数多く実施している。上部消化管では、止血術75件、EMR 46件(ESD 40件)など治療内視鏡が計200件、下部消化管では、ポリペクトミー326件、EMR 95件など治療内視鏡が計434件、胆膵系では、胆管系結石の内視鏡的除去(EST、EPBDなど)42件や、悪性腫瘍に伴う閉塞性黄疸に対するステント留置術(ERBD、EMSなど)67件を実施している

★胃・十二指腸潰瘍に対するヘリコバクター・ピロリ除菌療法も、毎年150~200件程度実施しており、とくに胃がん予防を目的としたピロリ専門外来(保険診療外)を道内2施設目として開設、09年7月より診療を行っている

★小腸に関しては、札幌以南(道内)で小腸内視鏡(ダブルバルーン)検査を初めて導入した施設であり、室蘭市内だけでなく、道南地区などからも「小腸疾患」の検査依頼を受けている。さらに、08年2月には道内2施設目の「カプセル内視鏡」を導入し、小腸疾患の診断能力が一段と向上した(両検査法が可能な施設としては道内初)

★炎症性腸疾患(IBD)においては、潰瘍性大腸炎に対する白血球除去療法(LCAP)、クローン病に対するインフリキシマブ療法などの最新治療を数多く実施している

★肝臓については、肝炎に対する最新のインターフェロンなどの抗ウイルス療法、さらに肝臓がんに対しては、TAE(肝動脈塞栓術)に加え、経皮的局所療法(ラジオ波焼灼療法:RFA)など、放射線科のIVR(インターベンショナル・ラジオロジー)専門医と共同で、より質の高い治療を実施している

★胆・膵系では、胆管系結石の内視鏡的除去(EST、EPBDなど)や悪性腫瘍に伴う閉塞性黄疸に対するステント留置術(ERBD、EMS)などを数多く行っている

★画像診断に関しては、最新のCTおよびMRI装置、画像統合ファイリングシステム(RIS/PACS)を導入、また、画像診断を専門とする放射線科医も常勤しており、精度の高い診断を行っている

★外科的な手術適応症例については、合同カンファレンス(週1回)などを通じ、外科との緊密な連携体制を取っており、できるだけ早く確実な外科手術ができるよう術前検査を実施している(08年度の外科への手術依頼数は217例)

★消化器がんに対する化学療法も得意分野の一つであり、最先端の分子標的薬剤などによる治療も先進的・専門的に実施しており、08年10月には外来化学療法センターを開設し、積極的に外来での化学療法を行っている。各種固形がんに対する末梢血幹細胞移植を併用した超大量化学療法も、これまで約40例実施しており、良好な成績をあげている。

医療設備

CT(64列マルチスライス)、MRI(1.5テスラ)、電子ファイバースコープ(AFI、NBI、ダブルバルーン小腸内視鏡含む)、超音波内視鏡(EUS)、カプセル内視鏡など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

外科(消化器外科)

分野

消化器・一般外科

特色

良性・悪性を問わず消化器疾患の手術治療を行っている。消化器疾患の手術適応に関しては消化器内科、放射線科と合同カンファレンスを行い決定している。悪性疾患に対しては、手術治療とあわせて術後補助化学療法、再発がんに対する化学療法を行っている。また地域の救急医療を支えるため、消化管穿孔や腸閉塞などの救急疾患に対する臨時手術にも随時対応している。手術治療に関しては、低侵襲手術として腹腔鏡手術を積極的に行っており、消化器疾患の約半数に腹腔鏡手術を行っている。また、患者さんに治療の流れが理解しやすいように、治療の標準化を目指してクリニカルパスを導入しており、胃がんでは術前1日前入院、術後8~10日で退院、大腸がんでは術前2日前入院、術後8~10日での退院を目安としている。すべての治療を行う前に十分、病状、治療法、合併症について説明をし、患者さんが自分の病気、行われる治療に関して理解が得られることを第一に考え、治療を行うに際しては、それぞれの病態に適した合理的治療を行うことを念頭においている。

症例数

08年度の手術件数は632例で、このうち腹部手術は422例であった。腹腔鏡手術が208例で、腹部手術の49%を占めていた。また、消化器の悪性疾患に対する手術は175例であった

胃がん=手術症例は年間平均約50例である。内視鏡的切除が適応とならない早期胃がんに対しては、腹腔鏡切除を行っている。08年度は28例に施行した。腹腔鏡手術の適応にならない進行がんに関しては、標準的な2群リンパ節郭清を、周囲臓器に浸潤がある場合や高度なリンパ節転移がある場合は、その進行状況に合わせた合併切除や術前化学療法などを行う方針としている。術後の補助化学療法、再発がんに対する化学療法は主に外来で行っている。98~05年における胃がん切除症例310例のStage別5年生存率は、StageIA:93.6%、IB:75.1%、II:79.8%、IIIA:41.5%、IIIB:34.7%、IV:14.5%であった

大腸がん=手術症例は年間70~80例。腹腔鏡手術は腸閉塞が認められる症例や腫瘍が大きい症例、進行下部直腸がん症例を除く進行がんにも適応としており、08年度は41例に施行した。下部直腸がんに対しては、腫瘍の進行状況が許せば自律神経を温存し、肛門を温存する手術を目指している。また肝転移、肺転移症例に対しても、切除可能な場合は積極的に手術を行っている。最近は化学療法を施行後に、転移巣の切除を行うことも多くなっている。98~05年の結腸がん切除症例266例のStage別5年生存率はStageI:89.2%、II:80.2%、IIIa:91.4%、IIIb:59.4%、IV:26.1%であった。98~05年の直腸がん切除例122例のStage別5年生存率は、StageI:93.8%、II:84.6%、III:55%、IV:11.1%であった

肝胆膵疾患=肝臓の悪性腫瘍に対する年間の手術数は、原発性と転移性を合わせて15例前後である。最近は大腸がんの肝転移に対する切除例が増加している。胆道がん、膵臓がんに対する年間の平均手術数は合わせて10~15例である。膵がん切除後には補助化学療法を行っている。胆石症や胆嚢ポリープに対する腹腔鏡下胆嚢摘出術は年間55~90例である。06年からは急性胆嚢炎に対する早期手術を行っており、年間10~20例に施行している。また単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を09年より行っている

★化学療法は主に外来化学療法センターで行っている。病院全体で月に160~190件に施行している。各がん腫では月平均で大腸がん:30~40件、胃がん:20~30件、膵がん:10件、胆管がん:10件に施行している

★救急疾患に対する手術は年間140~150例あり05~08年では急性虫垂炎が37%、腸閉塞が15%、消化管穿孔8%、急性胆嚢炎6%の順となっている。急性虫垂炎や胃・十二指腸潰瘍穿孔例に対しても腹腔鏡下手術を第一選択としており、腹腔鏡下虫垂切除術は年平均45~50例で術後在院期間は4~5日である。

医療設備

MRI、MDCT、腹腔鏡下手術装置、超音波、内視鏡、その他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

内科・循環器科

分野

循環器科

特色

当院の内科・循環器科は松木病院長を筆頭に、透析科を含むと常勤医師9人を擁し、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心不全、不整脈、弁膜症、大動脈疾患、先天性心疾患等の心血管疾患全般、腎疾患および高血圧、糖尿病、高脂血症等の生活習慣病を主な専門領域とし、加えて血液透析を含む診療を行っている

★当院は地域の急性期基幹病院として、急性心筋梗塞・不安定狭心症・心不全等の急性期救急医療に24時間体制で対応しているだけではなく、虚血性心疾患をはじめとする循環器疾患一般に対する先端医療の提供を目指している。さらには高血圧、高脂血症・糖尿病に代表される生活習慣病の診断・治療、慢性期循環器疾患のリハビリテーションを効率的かつ円滑に行えるようにも努力し、院内の血液透析も担当している

★当科では、主に狭心症や心筋梗塞の経皮的冠動脈形成術、冠動脈ステント留置術を積極的に行っている。急性心筋梗塞の際には、迅速な診断・治療が必要とされるが、当科では循環器科専用のバイプレーン心臓血管撮影装置を有し、24時間体制で心臓カテーテル検査およびカテーテル治療が可能である。緊急的に手術が必要な時は、遅滞なく当院の心臓血管外科と連携をとり、スムーズに手術が行われている。また、救急救命士、放射線技師、心臓カテーテル検査室の看護師、臨床工学技士とのコミュニケーションを密にし、より良い医療を提供できるように日々努力している。

症例数

心臓カテーテル検査数は年間約450~500例、経皮的冠動脈形成術は年間約160~180例、ペースメーカー手術は年間約60例前後で近年推移しており、より低侵襲な治療、さらなる治療成績の向上を目指し、日々修練を重ねている。また、記録された画像はオンラインで院内の必要な場所で随時閲覧が可能であり、インフォームド・コンセントやカンファレンスに有効に活用されている

08年実績(08年1月~08年12月)=心臓カテーテル検査:冠動脈造影446件、血管内超音波検査84件、経皮的冠動脈インターベンション162件(経皮的冠動脈形成術25件、経皮的冠動脈ステント留置術78件、経皮的冠動脈薬剤溶出性ステント留置術58件)、ペースメーカー移植術59件、下大静脈フィルター挿入術2件、冠動脈造影CT 131件。RI検査:負荷心筋シンチグラフィ550件、肺血流シンチグラフィ3件。心臓生理学的検査:トレッドミル負荷心電図検査410件、ホルター心電図検査731件、体表面心エコー検査3,060件、経食道心エコー検査175件

★病床は当院2階病棟および4階病棟に救急病床(HCU)3床を含む計72床を有しており、その他重症患者はICUで集中管理、全身管理を随時行っている

★急性心筋梗塞は年間約80人来院・搬送され、24時間対応で経皮的冠動脈形成術(PCI)等による迅速な血行再建、急性期管理、そして回復期・社会復帰に向けたリハビリテーションに至るまで、一連の治療を進めている。また、クリニカルパスを積極的に導入し、治療の標準化に向けても努力している

★当院では、06年末にフラットパネル搭載・バイプレーン型の最新型アンギオ装置を胆振管内で初めて導入し、冠動脈CTが可能な64列マルチスライスCTも導入した。数年前から更新してきたRI装置、心エコー装置、トレッドミルとあわせて、虚血性心疾患の診療に必要なほぼすべての機材が新しいものに更新され、最新の治療をすることが可能である。

医療設備

64列マルチスライスCT、フラットパネル搭載・バイプレーン型アンギオ装置、RI、心エコーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

患者さんのお話をじっくり拝聴し、わかりやすい説明を行って十分納得していただいた上で検査や治療を行っている。入院期間、通院回数、検査の種類などは必要最小限をモットーとしている。01年より体腔鏡下腎・副腎手術を積極的に行っており、豊富な経験を有している。TUR-P(経尿道的前立腺切除術)およびTUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)は、灌流液に生理食塩水を用いた安全性の高いTURisシステムにて施行している。

症例数

08年の手術件数は、腎がんに対する腎摘除術15例(体腔鏡下手術11例、開放手術4例)、腎盂尿管がんに対する体腔鏡下腎尿管全摘除術3例、副腎腫瘍に対する体腔鏡下副腎摘除術1例、浸潤性膀胱がんに対する膀胱全摘除術1例、前立腺がんに対する根治的前立腺摘除術13例、尿路結石に対する経尿道的砕石術(TUL)27例、膀胱がんに対するTUR-BT 59例、前立腺肥大症に対するTUR-P 15例、腹圧性尿失禁に対するTVTスリング手術2例などであり、手術に伴う重大な合併症は皆無であった

★ESWL(体外衝撃波結石破砕装置)は08年11月の新規導入後、25例に行い良好な成績をあげている

★泌尿器腹腔鏡技術認定医が常勤し、体腔鏡下手術には必ず参加している

★ゲムシタビンを用いた尿路上皮がんの化学療法、ドセタキセルを用いた前立腺がんの化学療法、および分子標的薬スニチニブを用いた腎がんの治療が可能である

★地域の医療機関からの紹介には最優先で対応し、きめこまやかな情報提供を行っている

★札幌医科大学泌尿器科の関連施設として、診療上の連携を密接に行っている。

医療設備

MRI、3次元CT、DSA、ESWL、リソクラスト、核医学検査装置、TURisシステムなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 北海道」(ライフ企画 2010年6月)

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