専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

東北労災病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

当院消化器内科は上部消化管、下部消化管、肝臓、胆膵の専門医が各々の専門領域の診療を行っているのが最大の特徴である。さらに09年より消化器内視鏡センターが設置され、専門性の高い診療が効率良く行われるようになっている。

症例数

★内視鏡センターでは09年度は上部5,250件、下部2,530件の内視鏡検査・治療が行われた。早期食道がん・早期胃がんにはESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を中心とした内視鏡的治療を行っており、09年度の総数は98件、大腸ポリープ切除件数は346件であった。胃がんの治療は基本的にはガイドラインに沿って治療法の選択を行っている。その他、静脈瘤硬化療法、止血術、消化管拡張術、異物除去、胃瘻造設術なども行っている。消化器進行がんに対しては腫瘍内科、放射線科と連携で化学療法、CRT(化学放射線併用療法)を症例に応じて選択している。消化性潰瘍例には、上部消化管専門医が二次除菌も含めたピロリ菌除菌療法を施行し、クローン病・潰瘍性大腸炎・虚血性腸炎なども下部消化管専門医が診療にあたっている

★肝臓科では年間で肝臓がん170例、慢性肝炎110例、膵がん40例、胆石・胆嚢炎70例などの診療を行っており、病院全体として、地域医療連携室を通じて紹介患者の受け入れ、逆紹介による患者の経過観察依頼なども行っている。

医療設備

ハイビジョン内視鏡システム、NBI拡大内視鏡、経鼻内視鏡、超音波内視鏡、MRI、マルチスライスCT装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

当院は仙台市北部の基幹病院で、当科は呼吸器外科と連携の上、呼吸器疾患全般について診療にあたっている。多職種にわたるチーム医療を基本コンセプトとし、患者様に分かりやすい医療を心がけている。また、アスベスト疾患のブロックセンターを併設している。

症例数

09年度の年間外来患者数は12,852人。入院患者数は延べ821人で、内訳は、悪性疾患(肺がん、悪性胸膜中皮腫)35%、呼吸器感染症(肺炎、胸膜炎等)30%、びまん性肺疾患(間質性肺炎、膠原病肺、サルコイドーシス等)5~10%、慢性閉塞性肺疾患(COPD)5%、気管支喘息5%、その他気胸、肺血栓塞栓症など呼吸器疾患全般にわたる。肺がんは、仮想内視鏡や超音波内視鏡の併用により正確な診断を目指し、手術療法、放射線療法、化学療法から適切な治療を選択、十分な説明と同意の上治療を行っている。また、可能な限り外来での化学療法を実施している。重症の呼吸器感染症や間質性肺炎の急性増悪例も積極的に受け入れており、重症呼吸不全例では人工呼吸器管理を含む集中治療も行っている。COPD診療では地域拠点の一つとなっており、重症例では、薬物療法指導、呼吸リハビリテーション、栄養療法指導などの包括呼吸リハビリテーションを実施している。また、周辺医療施設(診療所)とのCOPD病診連携も積極的に行っている。COPD、気管支喘息については、各々年1回、院内外の患者様対象の教室を開催し、知識の啓蒙、幅広い情報提供を行っている。また、難知性慢性咳嗽に対しては、気道過敏性検査を行い正確な診断の上治療を行っている。診断困難な胸水貯留例には積極的に局所麻酔下胸腔鏡検査を行い、胸膜疾患の正確な診断・治療に努めている。

医療設備

CT、MRI、気管支内視鏡、胸腔鏡、ボディーボックス、アストグラフ。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

21世紀はがん診療とQOL(生活の質)の医療の世紀と認識し、泌尿器科がん、下部尿路機能障害(神経因性膀胱など)および女性泌尿器科(尿失禁・骨盤臓器脱など)を診療の3本柱としている。診療圏である仙台市北部および宮城県北地域の基幹病院として、病診連携に力を入れている。

症例数

09年度の外来患者は1日平均74.8人、入院患者は1日平均40.3人、平均在院日数は14.0日、年間退院患者数は1,051人

★09年度の年間手術件数は328件

★主な手術は膀胱摘出術(尿膜管がん含む)6件、腎摘出術(部分切除含む)7件、腎尿管全摘術4件、前立腺全摘術12件、尿失禁防止術18件、骨盤臓器脱手術60件、経尿道的膀胱腫瘍摘出術55件、経尿道的前立腺切除術11件、腹腔鏡副腎摘出4件など

★泌尿器科がん手術と女性泌尿器科手術が、それぞれ手術件数の約4分の1を占める

★当院が地域がん診療連携拠点病院と災害拠点病院を兼ねている性格から、受診患者は泌尿器科がん患者、労災関連の神経因性膀胱患者が多い

★最近、女性泌尿器科に関連する手術が増加傾向にある

★5年生存率は、前立腺がん(相対生存率)92.6%、膀胱がん(膀胱全摘出後)66.4%、腎盂尿管がん(腎尿管全摘後)79.6%など。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、リニアック、ESWL(体外衝撃波結石破砕装置)、電子軟性内視鏡、尿流動態検査装置など。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

整形外科

分野

整形外科

特色

当院は東北地域における労災政策医療センター病院としての使命を果たすため、54年(昭和29年)に設立されたが、現在は急性期病院としての使命を果たすため、診療機能の充実と医療の質の向上を図り、屋上にはヘリポート施設を備え、地域の基幹病院としての専門性の高い医療を提供している。扱っている疾患は脊椎疾患、関節リウマチ、変形性関節症、肩関節疾患、末梢神経障害であり、主として手術的治療に当たっている。救急疾患にも迅速に対応し、骨折、脱臼、腱断裂などの外傷の治療も行っている。スポーツ整形外科にも積極的に取り組んでおり、東北楽天イーグルスのスポーツドクターとして、選手のメディカルチェックや投球障害の治療に当たっている。また、整形外科は開院以来、病院の主要外科部門として整形外科全般の治療を行ってきたが、東北地区でいち早く人工股関節手術および人工膝関節手術を導入している。現在は、東北人工関節センターとして機能し、肩関節・肘関節・股関節・膝関節と上肢と下肢の主要な関節置換を行っており、その数も東北地区では有数の件数である。東日本でも4病院しかないバイオクリーンルーム2室を完備した手術室や、骨の保存庫としての機能を持つボーンバンク、仙台市内でも最大級の広さと人員を誇るリハビリテーション室など、高度な設備と技術で早期治療、早期社会復帰をサポートしている。

症例数

新患者数は年間約5,774人、外来1日平均170.7人、入院患者数1日平均104.9人

★外来は完全予約制であり、原則として紹介状持参患者優先としている。専門分野としては、上肢・下肢の骨折、脊椎の脱臼・骨折、腱断裂、神経断裂、脊髄損傷などの外傷。頸椎症性脊髄症、後縦靭帯骨化症、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患の治療。変形性股関節症、変形性膝関節症の人工関節置換術と骨切り術、変形性肘関節症の関節形成術、関節リウマチのあらゆる手術。肩関節・膝関節のスポーツ障害に対する関節鏡視下手術。末梢神経障害に対する神経剥離術、手根管開放術、機能再建術を行っている

★特殊治療として、人工関節最小侵襲(MIS)手術、顕微鏡下脊椎手術、肩関節鏡視下手術、関節リウマチ手術を行っている

★手術件数が年々増加の傾向にあり、08年度の年間の手術件数は約1,150件。その内訳は、人工関節置換術223件(股100件、膝119件、肘4件)、脊椎疾患では、腰部脊椎管狭窄症の手術216件、骨折の観血的手術114件、関節鏡視下手術95件、その他約580件である

★すべての整形外科疾患に対応できるよう各分野の専門医をそろえている

★下肢関節(股関節、膝関節、足関節)の痛みに対して、保存的治療、手術的治療(関節形成術、人工関節置換術、骨切り術)を行っている

★肩腱板断裂、反復性肩関節脱臼などに対する鏡視下手術や、スポーツ選手に対するコンディショニングの指導を行っている

★月曜、火曜、木曜、金曜が手術日。術前の検査は原則外来で行うが、侵襲的な検査は入院後に行う場合もある。現在、人工関節、脊椎の手術、肩の手術など入院予約は2~4カ月先になっている。外傷の手術は緊急性に応じて麻酔科医の協力を得て早期に行っている。

医療設備

MRI 2台、マルチスライスCT、3DCT、骨密度測定器、外科用2方向イメージ、高性能脊椎手術用顕微鏡と内視鏡、高性能関節鏡、人工関節手術用クリーンルーム2室などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児科

分野

小児医療

特色

一般的な小児急性疾患をはじめとして、小児の総合医療を担当する。特に感染症については、可能な限り病原微生物を明らかにする努力をしており、必要であれば外部の検査機関と連携して結果を出すように努めている。特に、上下気道感染症については耳鼻咽喉科との連携により、質の高い医療を目指している。

症例数

一般外来患者数は1日平均30人。その大部分が感染症であり、急性疾患である。アレルギー外来は重症の気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどに対応し、週1回15人程度。神経外来はけいれん性疾患を中心として2週に1回10人程度、いずれも予約が必要。乳児健診は週1回数人程度、予防接種は週1回施行しており、健診・予防接種の場合も予約が必要

★入院患者数は年間約700人で、その内訳は、肺炎などの下気道感染症が最多で約50%、咽頭炎、クループなどの上気道感染症が約30%、胃腸炎などの消化器疾患が約15%、気管支喘息発作が約2%などである。中耳炎単独入院の場合は約1%であるが、上下気道感染症に伴う中耳炎の合併症例は相当数に上り、耳鼻咽喉科との連携は不可欠である。産科医不在のため、院内出生の新生児はいない

★入院に際しては院内感染を防止するため、特に急性期などでは可能な限り1人1部屋を原則としている。回復期に入った児の場合や同じ疾患が多数出た場合には、多床室で経過を見ることもある。院内感染対策には絶えず努力している。また患児の状態はもとより、ご家族の状況も考慮して早期退院ができるように努めている。

医療設備

MRI、CT、各種超音波検査、脳波検査、呼吸機能検査。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

①聴覚障害の診断と治療(人工内耳・鼓室形成術)②乳幼児の難治性中耳炎③内視鏡下副鼻腔手術④頭頸部腫瘍(甲状腺疾患を含む)などを重点としながら、耳鼻咽喉科・頭頸部外科疾患を広く扱っている。小児科との密接な連携のもとで、近年大きな問題となっている乳幼児の難治性中耳炎・頭頸部感染症の治療に積極的に取り組んでいる。外来新患の紹介率(09年)は約53%で、納得できる丁寧な診療を心がけている。

症例数

手術室での手術件数は08年が447例、09年が440例で、主な手術数(08年、09年)は、鼓室形成術(23、23)、鼓膜形成術(35、45)、扁桃摘出術(111、108)、内視鏡下副鼻腔手術(71、62)、人工内耳(18、16)、耳下腺手術(18、13)、甲状腺手術(12、16)、顎下腺手術(9、7)となっている。この他に外来での小手術(鼓膜切開術、鼓膜チューブ挿入術、鼓膜形成術など)の件数が非常に多く、年間1,500例前後にのぼっている。95年に人工内耳医療を開始し、10年3月までの人工内耳埋め込み術の総手術数は189例となっている。近年は2歳前後の小児例が60%近くを占め、近県からの紹介による希望者も多く、専任の言語聴覚士が難聴支援施設と連携しながら指導訓練にあたっている。

医療設備

CT、MRI、リニアック、聴覚精密検査装置(ABR、DPOAE、ASSRなど)、電子内視鏡、ヤグレーザーなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

糖尿病代謝センター

分野

糖尿病内分泌内科

特色

当センターは糖尿病モデル動物GKラットの開発で世界的に知られる柿崎正栄博士により開設され、宮城および近隣県における糖尿病の中心的基幹病院として発展してきた。当院は地域医療支援病院に指定されており、糖尿病・代謝疾患を医療連携により登録医とともに治療するシステムを構築している。すなわち地域の内科クリニックに通院している患者の治療開始時の教育、治療困難になった場合の対策を目的に紹介を受け、当センターでは入院により教育・治療を行い、退院後はもとの登録医に通院し治療を継続するというシステムをとっている。

症例数

病棟は35~40床で年間入院患者数は09年度461人。外来患者数は延べ年間11,323人(治療困難な1型糖尿病および合併症の進行した重症者中心)

★入院は1~3週間の教育入院が中心で、入退院日を予約できる(水曜日入院、火曜日退院)。糖尿病の初期教育、合併症の治療、内服薬二次無効時の対策に実績がある

★教育入院では医師およびスタッフ(糖尿病療養指導士14人)による糖尿病教室(午後)とビデオ教室(午前)を毎日開催

★糖尿病腎症の治療では、これまで改善不可能とされてきた顕性腎症の寛解(蛋白尿が消失し、腎機能低下の進行が止まること)例多数を、糖尿病学会、腎臓学会で報告

★内服治療でコントロール不良となった場合、(超)速効型インスリンの3回注射により糖毒性を改善させ、膵島機能回復後にインスリン治療を中止、再度内服治療に戻す積極的な治療法で多くの患者に喜ばれている。

医療設備

最先端の設備あり。ホームページ(http://www.tohokuh.rofuku.go.jp/)を参照。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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