専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

盛岡赤十字病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

当科は小児外科との合同で診療に当たっている。笑い、明るさをモットーに、患者を心から和ませるような接し方を心がけており、他科との連携もよく、フットワークを軽くして院内を走り回って診療に当たっている。心血管、脳以外の広範囲の診療を担当し、忙しい中でも、急患は断らず緊急手術にも迅速に対応している。PEG(内視鏡的胃瘻造設術)、PTEG(経皮経食道胃管チューブ)、Vポート留置も当科が担当。内視鏡外科技術認定医が2人いて、鏡視下手術も積極的に取り入れている。12床の外来化学療法室を設置。

症例数

09年の年間全手術件数は685例712部位、うち全麻は597例であった。鏡視下手術は192例(全麻の32%)、来院同日に施行した緊急手術例は114例(同20%)であった。上記のほかに、PEG・PTEG 56例、Vポート留置62例を行った

胃がん=09年の切除可能は34例、5年生存率は、StageIA:100%、IB:91.3%、II:65.4%、IIIA:41.8%、IIIB:34.3%、IV:19.3%

大腸がん=切除可能84例、5年生存率は、Stage 0:100%、I:100%、II:81.5%、IIIA:89.3%、IIIB:66.4%、IV:32.3%

乳がん=35例(温存率79%)。進行がんに対する術前化学療法も積極的に取り入れている

外来化学療法室=全197例、933回中、外科担当は115例(58%)、612回(66%)で、日替わりで1人の医師が手術前の午前中に担当している。

医療設備

ヘリカルCT、MRI、電子内視鏡、リニアック、血管造影、胸腹鏡視下手術機器。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

泌尿器科疾患全般および腎不全患者を対象に、高度な医療を提供し、患者の立場にたった本院の理念(人道・博愛の赤十字精神にもとづき、みなさまの生命と健康を守るために、信頼される医療を実践する)に沿った治療とケア、そして十分な説明と同意(インフォームド・コンセント)の上で医療を行うことを大切にしている。

症例数

外来患者1日平均70~80人。外来患者では、他医療施設での治療困難例の紹介が多い。年間手術件数の内訳は、腎がん手術15例、腎・尿管結石手術10例、腎・尿管がん手術5例、膀胱がん手術23例、膀胱結石手術4例、前立腺がん手術25例、前立腺生検術203例、前立腺肥大症内視鏡手術22例、陰嚢・精巣手術8例、尿失禁・骨盤臓器脱手術16例、間質性膀胱炎に対する水圧膀胱拡張術5例、血液透析のシャント手術32例、腹膜透析導入3例などである。また、直腸がん術後や子宮がん術後の排尿困難患者に対しては、できるだけ自力排尿を可能にする目的で入院の上、膀胱と尿道の経尿道的切開形成術および排尿機能訓練を指導している。尿失禁・骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱脱、直腸脱など)に対してはメッシュを用いた手術を導入している。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、RI、カラードプラ超音波検査装置、リニアック、尿流動体検査装置などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

産科に力を入れており自然分娩、母児同室、母乳保育を行っている。岩手県地域周産期母子医療センター協力病院として、小児科・麻酔科の全面的なバックアップを得て、妊娠34週以後の周産期を担当している。婦人科疾患は良性・悪性ともにガイドラインに沿って診断から治療まで一貫して行っている。松田医師はがん治療認定医で、当院はがん治療認定施設である。

症例数

★産科:年間分娩数は約1,000件で、帝王切開率は35%前後で推移している。前置胎盤や既帝王切開例の癒着胎盤例では自己血を準備している。小児科・麻酔科の全面的な協力を得て、緊急時の対応も充実している。助産外来では、家族が参加し妊娠出産に理解を深めていただき、夫立ち会い分娩を推奨している。母親学級とマタニティビクス・マタニティヨガに無料で参加できる

★婦人科:09年の帝王切開および子宮内容除去術を除く手術は470件。良性腫瘍は、子宮筋腫134例(核出61例、子宮全摘73例)、付属器腫瘍91例(腹腔鏡手術25例)、内膜ポリープ・粘膜下筋腫の経頸管内視鏡手術は9例。性器脱49例に対しては、患者のQOL(生活の質)に配慮し、腟閉鎖、マンチェスター手術、根治手術を行っている

★悪性腫瘍は子宮頸がん50例(上皮内がん44例)、子宮体がん18例、卵巣がん15例。ガイドラインに沿い、それぞれ円錐切除、単純子宮全摘、準広範・広範性子宮全摘、付属器摘出、骨盤内・大動脈リンパ節郭清を組み合わせて行っている。放射線療法は入院の上、化学療法は原則として外来で行っている。

医療設備

MRI、CT、3Dエコー、カラードプラ、腹腔鏡、子宮鏡、リニアックなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児外科

分野

小児外科

特色

当科は外科との合同で診療に当たっており、小児の脳、心臓、血管、整形疾患を除く小児外科全般を担当している。小児だけでなくそのご家族にも優しく、安心できる小児医療をモットーに、院内では小児科のスタッフと密に協力し合い、岩手医大、県立中央病院の小児外科グループとも連携を保ち、岩手県の小児医療に貢献するという姿勢で診療を行っている。乳腺外科は、県内の乳腺外科専門医の先生方との研究会(毎年春、当院を会場として岩手乳腺疾患フォーラムが開催されている)や症例の検討でレベルアップを心がけている。また、岩手対がん協会のマンモグラフィ検診の読影医も担当し、また外科スタッフの一員としてPEG(地域連携パスを導入)、PTEG、成人鼠径ヘルニア、Vポート留置も担当している。

症例数

年間の小児外科手術件数は07年67例、08年73例、09年は47例で、内訳は鼠径ヘルニアが全体の約3割を占めている。症例数はさほど多くないが小児のcommon disease(一般的な疾患)を責任持って1例ずつ丁寧に診療を行っている。体重6kg以上であれば、鼠径ヘルニアなどは1泊2日のshort stay surgeryを行っている。成人並みの体重の小児であれば、外科スタッフの協力で腹腔鏡下手術も可能。09年の乳がん手術症例は35例(温存率79%)。術前化学療法も積極的に取り入れている。上記のほかに、PEG(内視鏡的胃瘻造設術)56例、PTEG(経皮経食道胃管チューブ)2例を施行している。

医療設備

ヘリカルCT、MRI、電子内視鏡、リニアック、血管造影、胸腹鏡視下手術機器。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

眼科

分野

眼科

特色

盛岡市以南の地域中核病院。全身管理の必要な眼疾患に対しては、他科と連携しながら加療している。当院眼科外来は09年3月まで外来診療を休診していたが、同年4月より診療を再開した。

症例数

09年度(下半期)の手術件数は白内障手術32件、眼瞼内反症手術4件、眼瞼裂傷縫合術1件、翼状片手術3件、結膜腫瘍摘出術2件、斜視手術3件、後発白内障手術27件である。レーザー網膜光凝固術は09年度(年間)で62件である

★白内障手術は1泊2日入院で、それ以外の眼瞼内反症、翼状片手術等は日帰り手術でも対応している

★斜視手術は痛みを伴うため、小児では全身麻酔下で施行しており2泊3日入院で対応している

★糖尿病網膜症では、当院「総合内科」と連携し、全身管理を図った上で、糖尿病黄斑症に対してケナコルトテノン嚢下注射、前増殖糖尿病網膜症に対してはレーザー網膜光凝固術を行っている。増殖糖尿病網膜症に至った症例、硝子体出血を反復している症例では、硝子体手術の適応となり、岩手医科大学へ紹介している

★緑内障では、当院での人間ドックで指摘され受診されることが多いため、早期に診断し、各種薬物治療、レーザー治療により疾患の進行防止に努めている

★小児科のNICUと連携し、未熟児網膜症の診療にもあたっている

★当院は、岩手医大と連携しており、白内障難症例、薬物療法でも疾患が進行している緑内障の症例・網膜剥離や増殖糖尿病網膜症等で手術が必要な症例は随時紹介している。また、常勤の視能訓練士が不在のため、小児や斜視の症例も紹介する場合もある。

医療設備

白内障超音波手術装置シグネチャー、各種視野計、フルオレセイン蛍光眼底造影、網膜電図(ERG)、レーザー網膜光凝固装置、後部超音波解析装置等。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

盛岡医療圏南部と周辺地域の基幹かつ最前線の病院。脳血管障害、頭部外傷を中心とした救急疾患を主に、あらゆる脳神経外科疾患(脳腫瘍、顔面けいれん、小児脳神経外科など)を診療している。県民病と言える脳卒中の急性期治療については神経内科医と協力し、可能な限り救急患者を受け入れて治療している。慢性期治療は周辺リハビテーション病院と協力・連携し治療している。HP http://www.morioka.jrc.or.jp/

症例数

年間の入院数は350~400人(病床24床)、在院日数平均18日、年間の手術総数は120~150件(09年は149件)であった。主な手術は、破裂脳動脈瘤クリッピング20~30件、未破裂脳動脈瘤は約10件平均である。頭部外傷約10件、脳腫瘍も約10件ほどである。顔面けいれん等の機能的脳神経外科手術も行っている。09年、術中蛍光血管撮影が可能な手術用顕微鏡を購入し、より確実で安全な手術が可能となった。しかしスタッフ、施設の設備が限られていることから、当院で不可能な深部脳腫瘍など特殊な手術、脳血管内治療やガンマナイフなどの特殊な治療は、各専門医療機関に紹介し対応している。また悪性脳腫瘍の放射線化学療法については、放射線科医と協力し、岩手医科大学脳神経外科と同じプロトコールで治療している。近年は高齢者患者が増加し、特有の慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症の手術が増加している。麻酔科医と協力して低髄液圧症候群の治療を年間10数件行っている。

医療設備

MRI 2台、CT 2台、RI-SPECT、DSA(脳血管撮影装置)、定位脳手術装置、CUSA(手術用超音波吸引装置)、術中超音波診断装置、放射線照射装置(リニアック)、手術用顕微鏡(蛍光血管撮影可能)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

緩和ケア科

分野

緩和ケア

特色

院内独立型で北上川のほとりにあり、回遊式日本庭園に囲まれ、水と緑と光が満ちあふれており、癒しの場所としてふさわしい環境に恵まれている。緩和病棟は「人道・博愛の赤十字精神にもとづき、患者様の意思を尊重し、十分な説明と同意により、残された生活のQOLの向上につとめます」を基本理念とし、患者様とご家族が安らぎを覚える生活の場であり、いわば「もうひとつのわが家」として、自然環境の恩恵を存分に生かしており、09年5月に開設した新しい病棟である。

症例数

09年(7カ月間)で外来120人、うち96人が入院。院外からの紹介(新患)が54人、平均年齢74歳、男性56%。疾患別では消化管35、肝胆膵13、婦人科(卵巣がん他)11、泌尿器(前立腺がん他)10、肺7、乳腺5、悪性リンパ腫4、甲状腺3、その他8。平均在院日数は28日。病棟運営には厚労省の規準に基づき、多職種によるチーム医療を行っている。抗がん剤による治療は原則的に行わないが、腹腔穿刺、X線照射などに関しては症状緩和が必要な場合に行っている。また、通常の画像検査や内視鏡検査なども可能。ペットの面会可。週1回のお茶会、お誕生日会、季節の行事(節分、おひな様、七夕、花火大会、クリスマス)、院内コンサートを開催し、ベッドで参加される方もあり、心が癒される場所となっている。

医療設備

全室個室で22床、有料室10,500円1床、5,250円9床、無料室12床。ラウンジ、家族控え室、ミニキッチン付き食堂、面談室、一般浴室、特別浴室(リフトアップ浴槽)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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