専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

いわき市医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

当院は救命救急センターを併設し、診療圏は福島県浜通りから茨城県北部と、周辺地域をあわせると約50万人の診療圏をもつ高次機能病院である。地域医療支援病院として、周辺医療機関が対応できないような高度医療や、吐血・下血など緊急の消化管出血などにも迅速に対処できる体制を取っている。また、消化器科のスタッフとしては上部消化管、下部消化管、肝疾患、胆膵疾患と各パートに指導的な人材を配置し、それぞれの専門的な最先端の手技を生かし、協力しあって日々診療に携わっている。そして、採血・検査の早番制度を設け、朝9時までには生化学検査の結果が出そろい診療できるよう職員一同、本院の基本理念である「慈心妙手」のもと地域医療に邁進している。

症例数

消化器内科入院ベッド数84床、年間入院数約1,700人、うち悪性疾患患者600人を数える

食道・胃十二指腸疾患=上部内視鏡検査は09年度約5,000例、うち吐血などの緊急内視鏡は約130例行い、潰瘍出血に対しては純エタノール局注、クリップ法や凝固止血などでの緊急止血術を行っている。食道疾患においては、食道静脈瘤硬化療法は09年度46例、食道のEMR(内視鏡的粘膜切除術)9例、また進行食道がんに対しては外科、放射線科と連携し放射線化学療法を含めた集学的治療を行っている。食道狭窄に対して食道ステント術なども行っている。胃疾患においては、早期胃がん症例に対して09年度EMR 27例、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)27例行っている。進行がん症例においては、外科と合同カンファレンスを密にとりながら適応を決め、がん化学療法を行っている。また、連携病院や院内他科からの依頼も受けて内視鏡的胃瘻造設術を33例に行っている

大腸疾患=下部内視鏡検査は09年度約2,000例、ポリペクトミーは約400例行い、急増する大腸疾患に対応するために、毎日午前午後に大腸内視鏡検査ができる体制を取っている。また、樋渡院長を中心に3人の専門スタッフが診療にあたり、潰瘍性大腸炎やクローン病などの難病治療にも力を入れており、レミケード治療、白血球成分除去療法、タクロリムスなどを行っている。また、大腸がんにも、適応を考慮しながら大腸ESDも行っている。進行大腸がんに対しては、外科とのカンファレンスで討論しながら治療法を決定し、急速に進歩している大腸がん化学療法も積極的に行っている。小腸病変においても小腸内視鏡(カプセル、バルーン内視鏡)を行っている

肝疾患=開院以来肝炎疾患が集まり、B型、C型、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)等の疾患を多く診療している。B型肝炎では、核酸アナログ製剤の治療や、インターフェロン追加治療なども併用し、治療向上に寄与している。また、C型肝炎に対しても、現在までインターフェロン治療を延べ約1,200例に施行し、約半数に著効が得られている。最近ではペグインターフェロン・リバビリン併用療法の48週治療や72週治療をはじめ、進行肝疾患に対してペグインターフェロン単独長期治療、あるいは初回無効症例に対する再治療なども積極的に行っている。DFPP(ウイルス除去療法)も症例を考慮しながら施行している。また、肥満人口の増加とともに、脂肪性肝疾患合併症例が多くなり、栄養士に積極的に介入してもらいながらインスリン抵抗性や酸化ストレスに対して総合的な対策を行っている。肝がんに対しては、CTAP/CTA、超音波造影剤などを駆使して診断し、09年度RFA治療(ラジオ波焼灼治療)21例や肝動脈塞栓術62例などの治療を行っている

胆膵疾患=人口の高齢化とともに、最近胆膵疾患が当地方でも増加している。09年度はPTCD(経皮的胆管ドレナージ)34例、PTGBD(経皮的胆嚢ドレナージ)15例、ERBD(内視鏡的胆道ドレナージ)20例、EST(内視鏡的乳頭切開術)51例、内視鏡的採石術48例など、胆道疾患の急性期治療を行っている。また、悪性疾患に対してはステント術などを外科と協力しながら、膵がんの化学療法なども行っている。

医療設備

CT、MRI、内視鏡超音波、カラードプラ超音波装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

外科

分野

消化器・一般外科

特色

食道、胃、肝胆膵、小腸・大腸、甲状腺、乳腺の悪性・良性疾患のすべて、および腹部外傷に対応している。特に消化器疾患については消化器内科との連携を密に行い、診断から治療までをスムーズに滞りなく進めるよう努めている。消化器、乳腺のがん化学療法は入院治療から外来治療へとシフトし、外来がん化学療法室での通院治療を原則としている。10年春より当院は肝炎対策センター、炎症性腸疾患センターを旗揚げし、当科でも原発性肝がん、クローン病、潰瘍性大腸炎手術症例の集約化を図っている。救命救急センターを併設しているため、急性腹症も数多く、腹部外傷を含めた臨時・緊急手術は全体の25%を占める。

症例数

09年1月~12月の手術数745例、食道がん9例、胃がん63例(幽門側切除38例、全摘25例)、結腸がん64例、直腸がん48例(直腸切断7例)、炎症性腸疾患7例、腸閉塞(大腸がん含む)38例、肝切除14例、その他の胆膵43例(膵頭十二指腸切除4例)、腹腔鏡手術195例(胆嚢摘出135例、脾臓摘出2例、大腸切除17例、胃切除1例、虫垂切除ほか40例)、甲状腺7例、乳腺46例、虫垂炎56例、ヘルニア108例、腹部外傷3例

食道がん=手術症例は年間5~12例、早期食道がんは消化器内科で内視鏡的治療を行う。また遠隔転移、局所浸潤などにより手術適応とならない症例に対しては放射線化学療法を行い、切除可能となった場合に手術を施行する。三領域郭清を原則とするが、中部、下部食道がんについては、術前画像診断で頸部リンパ節転移が否定できる場合には胸腹部の二領域郭清にとどめ、侵襲の軽減に努めている。再建は原則として後縦隔経路食道胃管吻合を行う。手術例の術後5年生存率は病期0:92%、I:100%、II:56%、III:32%

胃がん=手術症例は早期発見、内視鏡的治療の進歩により、年間100例前後から60~70例前後へ減少傾向にある。胃がん治療ガイドラインに準じた標準的リンパ節郭清を基本としている。がん性腹膜炎、局所浸潤、リンパ節転移などのため切除不可能な症例に対しては、腹腔鏡下に腹水細胞診、生検などにより確定診断を行い、術前化学療法により切除可能となった場合に手術を行う。5年生存率(他因死を除く)は病期IA:98.6%、IB:92.6%、II:56.6%、IIIA:42.4%、IIIB:34.9%、IV:6.7%

大腸がん=大腸がん治療ガイドラインに基づき、大腸のM、SMがんに対してはそれぞれ1群、2群郭清を、それより深く浸潤するがんに対しては3群郭清を原則としている。進行度、患者のリスクに応じて経仙骨、経括約筋的局所切除などの縮小手術、術前放射線化学療法なども考慮する。進行再発症例にはFOLFOX、FOLFIRI、5FU/LV、UFT/LV、XELOXなど最新の化学療法を行い、適宜、ベバシズマブ、セツキシマブなどを併用している。人工肛門に関しては皮膚・排泄ケア(WOC)認定看護師による術前ストーマサイトマーキング、術後のオストミーケアの指導を行っている。大腸がん手術例の術後5年生存率は現在調査中

★胆膵領域の悪性疾患に対しては東北大学肝胆膵外科との協力体制の下、術前化学放射線療法、術後化学療法など最先端の集学的治療を行っている。原発性肝がんは内科的治療が不可能な症例に対応、転移性肝がんに対しては、抗がん剤による化学療法も加えた集学的治療を行っている

★鏡視下手術は年間180~200例、日本内視鏡外科学会技術認定医の指導の下、胆嚢結石症、結腸・直腸がん、虫垂炎、腸閉塞のほか、胃がん、肝臓がん、潰瘍性大腸炎に対する大腸亜全摘、特発性血小板減少性紫斑病、遺伝性球状赤血球症に対する脾臓摘出術にまで対象を広げつつあり、10年度からは単孔式腹腔鏡下手術(SILS)も導入した

★ヘルニア手術は年間70~110例。鼠径ヘルニア手術は、局所麻酔下に人工メッシュを用いた方法を用いることを原則とし、低侵襲を心がけている。

医療設備

MRI、MDCT、RI、リニアック、DSA、鏡視下手術機器、超音波メス、マイクロ波凝固装置、ラジオ波焼灼装置、US、マンモグラフィ、その他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

福島県浜通りで唯一の心臓血管外科。典型的な医療過疎の地方都市に立地し、対象市民人口は日中35万人、夜間50万人。日常および緊急治療を24時間体制でカバーしている。全症例の約4割が緊急手術である。大動脈ステントグラフト治療と小切開低侵襲心臓手術が数多く行われている。専属のMEチームを有する。

症例数

09年の手術総数は277例。心臓大血管手術126例、腹部大動脈手術60例、末梢血管手術91例である。心臓大血管疾患の主な内訳は、虚血性心疾患32例、弁膜症30例、胸部大動脈34例でステントグラフト内挿術13例、腹部大動脈60例でステントグラフト内挿術40例、末梢動脈手術35例、下肢静脈瘤手術54例、ICD植え込み手術7例であった。冠動脈バイパス術は27例中25例に心拍動下冠動脈バイパス術を行い、平均バイパス数2.8本、動脈グラフト62本、静脈グラフト9本であった。左室形成術はオーバーラッピング法を3例に行い全例僧帽弁形成術、乳頭筋近接術、冠動脈バイパス術を併施して良好な結果を得ている。10年度から小切開心臓手術-大動脈ステントグラフトセンターを開設。弁膜症手術は症例を選んで低侵襲手術を導入し、患者のQOL向上と早期退院に貢献。09年は僧帽弁手術で右開胸アプローチの小切開低侵襲手術を3例に行った。10年はすでに同手術を3例に施行。同アプローチによる大動脈弁手術を4例に開始している。弁膜症手術は僧帽弁形成術と大動脈弁生体弁置換術を適応に合わせて第一選択としている。その他、浜通り地区の深部静脈血栓症とその後遺症、下肢静脈うっ滞症候群、四肢リンパ浮腫などの診断と保存的治療を一手に引き受け、弾性ストッキングコンダクター有資格者を外来中心に配属して、院内外の治療と予防を行っている。

医療設備

CアームDSA、PCPS、IABP、血液浄化装置、人工心肺装置、自己血回収装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

形成外科

分野

形成外科

特色

福島県浜通り地方で唯一の入院、全麻手術が可能で形成外科の常勤医がいる施設として、美容外科以外の形成外科全般の診療を行っている(レーザー治療の適応のある症例に関しては他施設を紹介している)。茨城県沿岸北部地方からの紹介も多い。耳鼻咽喉科、口腔外科等との連携により、頭頸部等悪性腫瘍の再建手術も行っている。また地域の病院、診療所との連携も積極的に行っている。外傷の救急の受け入れも多く、地域で唯一の3次救急受け入れ病院として、救命救急センター、整形外科等と連携し重傷熱傷の治療、多発外傷の緊急手術、切断指(肢)の再接着にも対応している。

症例数

09年の年間手術件数は入院手術276件、外来手術677件(手術室で行ったもののみ。外来での縫合、切開排膿、鼻骨の整復等は含まない)、初診患者は外傷を含め約2,000人、地域連携による紹介患者数は610件である。診療の内容はレーザー治療、美容外科以外の形成外科全般にわたっている。特に透析用のブラッドアクセス作成の件数は多く(09年103件)、内シャント、上腕動脈の表在化の他、自家静脈移植や人工血管を利用したブラッドアクセス作成も必要に応じて選択している。小児の口唇口蓋裂、多指症等の先天異常の治療も行っている。小児の侵襲の小さい手術では、入院期間を短縮、1泊2日入院での手術が中心となっている。頭頸部等の悪性腫瘍の切除後は、遊離組織移植を中心に筋皮弁、局所皮弁を組み合わせて再建している。また、近年皮膚悪性腫瘍症例の増加に伴い化学療法、放射線治療も積極的に行っている。

医療設備

MRI、CT、3DCT、熱傷用ベッド、手術用顕微鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

小児科・未熟児新生児科

分野

小児医療

特色

福島県浜通りから茨城県北部の診療圏人口約60万人の地域の唯一の小児科基幹施設である。小児科、未熟児新生児科の他に常勤医師2人の小児外科もあり、ほとんどの疾患に対しての地域完結医療に努めている。病院は25診療科と5つの専門高度診療センターを有する地域の中核総合病院で歯科・口腔外科、救命救急センターを併設しており、すべての小児の2次、3次救急に対しても24時間体制で対応している。重症慢性疾患の在宅診療も行っている。小児を扱う3科は同一フロアで小児病棟35床、未熟児新生児科20床(NICU 6床)で運用され、連携して診療に当たっている。また、小児科に臨床心理士も配置されており、不登校や発達障害などの療育も行っている。

症例数

年間入院患者数は約1,300人、外来は1日約120人である。入院患者は急性疾患が9割以上であるが、事故・中毒も含めてほとんどすべての疾患に対応している。未熟児新生児科は、産科とともに地域周産期医療センターに指定されている。

医療設備

MRI、CT、各種超音波検査、RI検査、脳波、ABR、呼吸機能検査。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

特色

①救急疾患(膿瘍・感染症、外傷、異物)②頭頸部腫瘍③慢性副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎④中耳炎・難聴⑤突発性難聴・顔面神経麻痺⑥扁桃炎・睡眠時無呼吸症⑦音声外科⑧めまい。福島県浜通り地区の最大規模の基幹病院。救急疾患から耳鼻咽喉科、頭頸部外科領域全般の診療。頭頸部がんは、放射線科・形成外科・ペインクリニックと協力して治療。慢性副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・扁桃炎・声帯ポリープ等も良好な成績と患者から好評。耳の手術は耳専門医師の応援を得ている。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医研修施設。

症例数

05~09年の年間平均入院患者数は729人、年間平均手術件数(外来手術は除く)は439件。08~09年の年間平均入院(代表疾患:顔面神経麻痺25人、突発性難聴および急性感音難聴37人)。08~09年の年間平均手術数(鼻内内視鏡手術90件、喉頭微細手術52件、扁桃および睡眠時無呼吸症手術76件、口腔・咽頭・下咽頭悪性腫瘍手術15件、頸部郭清手術(片側)26件、耳下腺・顎下腺・甲状腺手術26件、鼓室形成術17件)

頭頸部がん=①治療法:手術もしくは放射線治療(StageII以上は抗がん剤併用)。②成績(代表疾患の疾患特異的5年生存率):喉頭がん(StageI:96%、II:72%、III:86%、IV:50%)。③手術・治療法の適応基準:甲状腺がん・耳下腺がん・口腔がんは手術主体。中・下咽頭がん・喉頭がんは早期がんなら放射線治療、進行がんなら手術治療もしくは放射線治療を、希望に応じて選択し行う

★突発性難聴:高度の場合、入院加療(ステロイド大量療法とPGE1製剤点滴)。

医療設備

MRI、CT、超音波、リニアック、聴力検査、OAE、ABR、平衡機能検査、重心動揺検査、ENoG、電子内視鏡、ESS、ハーモニック、マイクロデブリッダー、半導体レーザー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

糖尿病・内分泌科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

いわき市の糖尿病診療の中核病院で相馬・双葉・北茨城も診療圏である。診療に際して密度の濃い1週間の教育入院を実施している。理学療法士による運動指導・薬剤師による薬物指導も行う。外来では、糖尿病療養指導士・薬剤師によるインスリン自己注射指導・血糖自己測定指導、管理栄養士による食事指導を随時可能としており、患者さんの利便性をよくしている。

症例数

現在通院中の糖尿病患者数は約1,200人、年間入院患者数は約320人である。インスリン分泌能・感受性、合併症(網膜症・腎症・神経症、脳・心臓・下肢血管の動脈硬化)の有無・程度を正確に診断して治療を開始している。必要に応じて、人工膵臓を用いてインスリン感受性を判定する。眼科・循環器科・血管外科・形成外科・リハビリテーション科・泌尿器科と連携を密にして治療効果をあげている。インスリンは外来で導入することが多い。腎臓内科・神経内科のスタッフが不在なので、透析は連携病院に依頼して実施している。通院患者に生じた脳梗塞については、当科にて診療している。膵臓病や内分泌疾患に伴う2次性糖尿病、内分泌性高血圧症、甲状腺・下垂体・副腎疾患も診療対象としている。糖尿病患者の会「みどり会」があり、会員の交流・啓蒙を行っている。他施設の療養指導士との交流も行い、レベル向上を図っている。

医療設備

人工膵臓、MRI、CT、体成分分析装置、頸動脈エコー、腎血管エコー、脈波速度測定装置、加速度脈波測定装置、24時間血圧モニター、神経伝導速度測定装置、自律神経機能検査(心電図RR分析装置)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

血液内科

分野

血液内科

特色

福島県浜通り地区の唯一の血液疾患専門診療科として、北は相双地区から南は茨城県北部までの広範な診療圏の患者を受け入れている。標準治療に加え最新治療も取り入れ、患者の幅広いニーズに対応している。また、福島県での成人例としては初めての造血幹細胞移植治療として、92年に白血病に対する同種骨髄移植を、95年に悪性リンパ腫に対する自家末梢血幹細胞移植を施行し、その後、年間数例の移植治療を行っている。

症例数

年間の初診患者数(概数)は、白血病30人、悪性リンパ腫40人、多発性骨髄腫20人、骨髄異形成症候群30人、各種貧血(鉄欠乏性貧血・再生不良性貧血・悪性貧血・溶血性貧血など)30人、血小板減少症20人、骨髄増殖性疾患(多血症・血小板増多症・骨髄線維症など)10人、出血凝固異常症10人などである。このうち、強力な化学療法や免疫抑制療法を必要とする患者は入院の上、治療している。常時40~50人の入院患者がおり、症例に見合った治療を心がけている

★白血病の治療はJALSG(日本成人白血病治療研究グループ)の治療に、悪性リンパ腫の治療はJCOG-LSG(日本悪性リンパ腫治療研究グループ)の治療に準じており、治療成績は全国の主要施設と同等である。症例の重症度に応じて造血幹細胞移植も実施している

★多発性骨髄腫や骨髄異形成症候群では高齢者が多く、QOL(Quality of Life:生活の質)を重視した治療を行っている

★近年の分子標的治療は積極的に取り入れ、各種疾患に投与し良好な結果が得られている。

医療設備

完全無菌室1床、準無菌室2床、簡易無菌室3床であるが、今後無菌室を増設予定。化学療法に習熟した看護スタッフが対応し、種々の検査は迅速に行われる。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

3次救命救急センターを中心とした公立の福島県浜通り地方の地域中核病院である。24時間体制で救急疾患(出血性の脳卒中や頭部外傷など)に対応するとともに、東北大学脳神経外科の関連施設として、脳神経外科疾患全般(ただし脊椎脊髄疾患は除く)に対応している。09年3月より全面電子カルテ化、同7月よりフイルムレスでの診療を行っている。

症例数

09年の外来患者数は6,367人、退院患者数は514人(病床数約35床)、手術件数は199件。主な開頭手術は脳動脈瘤開頭クリッピング術44件、開頭血腫除去術(外傷も含む)22件、脳腫瘍摘出術16件などである

★脳動脈瘤の治療の原則は開頭クリッピング術である。高齢者や術前に意識状態のあまりよくない症例に対しては血管内手術も行っており(鈴木科長が担当)、09年には11件の血管内治療(塞栓術)を施行した

★難易度の高い巨大脳動脈瘤や血行再建術を併用する必要のある症例は、関連施設(仙台市の広南病院)に治療を依頼することが多い

★脳腫瘍については、良性腫瘍は主に手術を、悪性腫瘍は手術およびそれに引き続いての放射線・化学療法を、大学の治療法とほぼ同じ方法で施行している

★小児先天奇形は、宮城県立こども病院に治療を依頼するか、同院の先生を招聘して手術を行っている

★てんかんの手術・パーキンソン病の手術・ガンマナイフ治療は当院では行っていないが、手術が必要と判断された場合には、速やかに大学や専門の関連施設に紹介している。

医療設備

CT 3台(すべて3DCT)、 MRI 2台、 RI-SPECT、 DSA、 CUSA(術中超音波吸引装置)、 術中超音波、 定位脳手術装置、 放射線照射装置(リニアック)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

いわき市医療センターを見ている方は、他にこんな病院を見ています

いわき市医療センターの近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。