専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

神戸労災病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器科

分野

消化器・一般内科

特色

消化管および肝胆膵疾患患者に対し、消化器疾患センターが積極的に診断・治療にかかわっている。消化器疾患センターは消化器科(8人)、外科(7人)、放射線科(2人)、病理診断科(1人)がカンファレンスなどで協議し、患者様にとって適切な治療方針を決め、実施している。本院の特徴にチーム医療が挙げられる。大規模病院と異なり、スタッフ間のコミュニケーションが保たれ、1医師のみ、1診療科のみの診療に偏ることなく、容易に他診療科と相談できる体制を整えている。その結果、消化器疾患センターを立ち上げ、現在、その機能を発揮している。消化器科から外科のみならず、外科から消化器科、あるいは放射線科を交えた診療が、患者さんにベストの診断・治療につながっている。

症例数

09年の年間外来患者数は14,049人、新入院患者数1,121人、入院患者数は14,439人である。常時40人前後の入院患者が治療を受けている。上部内視鏡検査数は4,362件、下部内視鏡検査数は1,739件であった。内視鏡などの検査は患者さんの希望により、少量の安定剤を投与し、苦痛の少ない検査を目指している。その結果、検査数は年々増加している。また、腹部エコー検査や上部内視鏡検査は朝絶食で来院頂ければ、当日に検査は可能。下部(大腸)内視鏡検査も1週間以内に検査できる体制である。少しでも早く検査し、診断し、治療を行うようにしている

食道疾患=逆流性食道炎(580例)に対し、PPIなどの治療を行い、良好な成績を収めている。食道静脈瘤は117例のうち14例にEVL(食道静脈瘤結紮術)を行った。食道癌の早期癌は内視鏡的に、進行癌は化学療法+放射線療法を主に行っている

胃・十二指腸=早期胃癌(76例)の多くは内視鏡的治療(EMRは8例、ESD32例)を行い、進行癌(35例)の多くは外科的に治療を行うが、手術不能例や術後の再発例については化学療法を行い、患者さんのQOL(生活の質)に貢献している。また、高齢などで食事摂取できない24人の方にPEG(内視鏡的胃瘻造設術)を行い、栄養管理や褥瘡予防に努めている。消化性潰瘍や早期胃癌の方は、ピロリ菌をチェックし、陽性の方に除菌を行っている

下部消化肝疾患=大腸ポリープ476例、早期大腸癌18例、進行大腸癌38例であった。大腸ポリペクトミーは338例に安全に行い、粘膜切除も46例に行った。良性疾患は潰瘍性大腸炎42例、虚血性腸炎26例、大腸憩室854例であった

胆・膵疾患=ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)による診断と治療を148件行っている。総胆管癌9例、総胆管結石24例、膵癌5例であった。閉塞性黄疸のある68例にドレナージやステントを挿入し、治療した

小腸疾患=消化管出血(上部にも下部にも出血原の不明例)に対し、カプセル内視鏡や小腸内視鏡検査を行っている

肝臓疾患=C型肝炎に関してはリバベリン+INF(インターフェロン)B型肝炎に対しては抗ウイルス薬(バラクルード)にて治療している。肝臓癌に対してはRFA(ラジオ波凝固療法)+TAE(肝動脈塞栓術)の併用を行っている

★患者さんの希望を聞き、苦痛の少ない、短期間の入院で、効率のよい診療に心がけている。

医療設備

マルチスライスCT1台、1.5TMRI2台、電子内視鏡(上部・下部)、カラードプラ超音波装置など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

整形外科

分野

整形外科

特色

整形外科全般を対象に診療を行っているが、中でも脊椎脊髄外科、手の外科、関節外科に重点を置いている。脊椎脊髄外科に関しては手術のみならず、保存的治療も含めた系統的な治療を行うことで、良好な成績を得ている。手の外科では切断指再接着をはじめとした外傷疾患、末梢神経疾患、腫瘍、先天奇形、変性疾患など幅広い疾患に対応している。関節外科では変形性関節症・関節リウマチなどに対して多数の人工関節置換術を施行している。

症例数

1日外来受診患者数は約135人、整形外科病床数は104床である。09年の手術件数は820件で、脊椎脊髄外科は323件、手の外科343件、関節手術が76件であった

脊椎脊髄疾患の手術=頸椎が134件、腰椎164件、胸椎25件であった。疾患別では頸椎症性脊髄症70件、靱帯骨化症35件、頸椎椎間板ヘルニア10件、腰椎椎間板ヘルニア72件、腰部脊柱管狭窄症が80件であった。特殊な疾患としてはリウマチ性脊椎疾患が15件、脳性麻痺による脊髄症2件、脊髄腫瘍14件、胸腰椎移行部破裂骨折9件であった。各疾患の手術成績は良好である。腰椎椎間板ヘルニアに対しては内視鏡鏡視下ヘルニア摘出術(MED法)を施行し、短期入院と早期社会復帰を目指している

脊椎疾患の入院による保存的治療=脊椎脊髄疾患に対して系統的な治療を行うことを目標にしているので、外来治療による効果が十分ではない症例には、入院による牽引・各種ブロック・体幹ギプスなどの保存的治療を施行している。09年の脊椎脊髄疾患の入院患者数は610例であった。手術件数を引いた365例が保存的治療で症状が改善し退院されたことになる

脊椎脊髄疾患の治療方針決定=入院された患者さんに対しては、精査をしながら保存的治療を施行し、病状の把握ができた段階で医者の側から患者さんとその家族にその後の治療方法の選択肢を提示することにしている。保存的治療によっても十分な改善が得られない場合や麻痺症状のある場合、進行性に悪化している場合には、患者さんの年齢・社会環境・全身状態・病状の程度や手術による改善の見込みなど色々な要素について考慮しながら、手術を選択すべきかどうかについて話し合ったうえで決定している。ただし、急性に発症した進行性の脊髄症などについては、緊急度に応じて手術的治療を行っている。また、診断が困難な麻痺症例については、誘発筋電図を用いた電気生理学的検査による検索も行っている。脊椎脊髄手術による麻痺増悪などの危険を避けるため、術中脊髄モニタリング(MEP)を実施している。また、微細な操作が要求される手術では手術用顕微鏡を使用し、手術の安全性確保に努めている

手の外科=外傷の手術件数は44件で、そのうち再接着は5件であった。末梢神経縫合や再接着には顕微鏡を使用して好成績を得ている。手の末梢神経疾患に対する手術(72件)では手根管症候群が46件と多く、全例が日帰り手術となっている。腱に対して手術を施行した場合には、ハンドセラピストが術翌日より早期運動療法を行っているため、術後の社会復帰や成績は良好である

関節外科=全人工関節置換術が55例に行われている。股関節の置換術が22例、膝関節の置換術は33例に施行され、ともに成績は良好である。特に全人工股関節置換術では小皮切による最小侵襲手術(MIS)も手がけていて、術後早期の離床・リハビリや短期入院に努めている。

医療設備

MRI、マルチディテクター・ローCT、核医学検査機器、X線透視撮影装置、誘発筋電図、筋力測定機器、筋力トレーニング機器、術中脊髄モニタリング装置、内視鏡視下椎間板摘出機器、関節鏡、手術用顕微鏡。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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