兵庫県立淡路医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

兵庫県立淡路医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

人口15万人の淡路島の基幹病院である当院には、重症の胸部外傷がすべて搬送される。また、淡路島の老年人口比率は29.4%と日本の西暦2020年を先取りしており、高齢化は著しい。そのため、当院を受診する肺癌症例の65%が70歳を超える。手術症例の高齢化も著しく、80歳以上高齢者の手術症例は25%を超えている。

症例数

年間の全身麻酔下手術症例は85例である。その内訳は肺癌51例、自然気胸と嚢胞性疾患16例、転移性肺腫瘍7例、縦隔腫瘍3例、外傷2例、膿胸、良性腫瘍などその他6例であった

★20年前、80歳以上の高齢者の手術症例は珍しく、家族は積極的ではなかった。手術可能と考えられたが手術をせずに無治療となった9例の平均生存は17.1ヵ月とよくなかった。そこで、93年より本人に肺癌の告知を行い、手術を行うようにした。その結果80歳以上の肺癌手術症例は増加し、09年までに72例となり、その平均生存は38.6ヵ月となった。09年の肺癌手術症例51例中13例(25.5%)が80歳以上症例で、80歳以上といえども他の年代と同じ手術適応で手術を行っている。肺癌手術最高齢は92歳である

★重症外傷が搬入されると、各科24時間拘束性で、脳外科、外科、整形外科の専門医が呼ばれ、同時に診断と治療にあたる。胸部外傷による入院は年60~70例で、そのうち約70%が多発外傷である。そのため、ほとんどが血気胸による胸腔ドレナージを行った後、他の科と協力して治療に当たっている。最近19年間の外傷により手術症例は、刺創裂創8例、救急外来開胸5例、気管気管支損傷6例、横隔膜ヘルニア4例、心嚢破裂心ヘルニア2例、その他8例の計33例であった。

医療設備

CT、HR-CT、MDCT、MRI、リニアック、骨シンチ、気道ステント、気管支鏡、胸腔鏡など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

24時間365日淡路島内の心臓救急疾患をカバーしている。加えて腎臓急性疾患に対する血液浄化療法(28床)や末梢血管形成術も行っている。看護師、臨床検査技師、レントゲン技師などのコメディカルも心臓病、循環器疾患、腎保護に対する理解が深く、連携も強い。

症例数

09年心臓カテーテル診断563例、治療281例(末梢血管を含む)、ペースメーカー植え込み27例、電池交換術20例。心臓核医学検査682例。淡路島は阪神圏とはいえ隔絶された環境にあり、島内唯一の総合救急病院としての役割は重い。冠動脈ステント留置後のヘパリンと抗血小板薬の使い方は特に工夫しており、亜急性冠動脈閉塞問題はほぼ克服したといえる。全例に血管内超音波IVUS、VHを施行している。カテーテル検査、治療の結果を病棟にある別室の特大スクリーンに投影して、供覧しながら今後の治療や日常生活の方針を説明しているのが患者様およびご家族に好評である。待機的治療に関しては心エコー、心筋シンチ、64列MD-CT、MRIを駆使して治療戦略を検討している。糖尿病や腎疾患に合併する心臓血管障害に関しては、特に粘り強く取り組んでいる。専攻医と指導医の2人で患者様を担当している。他のスタッフ医師も循環器科に入院中の患者様のことは週2回のカンファレンスでよく把握している。

医療設備

CCU・HCU 4床、透析28床、アンギオ装置(フィリップス社フラットパネル)、補助循環装置、RI(シーメンス社)、MDCT(フィリップス社64列)、心臓エコー、トレッドミル、ホルター心電図、FMD(血管内皮機能検査)など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

小児科

分野

小児医療

特色

淡路島で小児患者の入院加療ができる唯一の総合病院として、すべての小児疾患に対応している。小児科としての入院病床数は一般病棟21床、新生児・未熟児12床である。小児2次救急患者は365日24時間体制で常時受け入れている。特に日曜・祝日の午前9時~午後5時30分は当院小児科外来をオープンし、淡路地区開業の小児科医師に出務してもらい救急患者を診てもらう、地域連携日曜・祝日小児救急外来を開設している。その他、当院には小学、中学の院内学級が併設されていて、入院が長期になる場合には院内学級で学びながら治療を受けることができる。

症例数

外来患者は09年で1日平均30人。外来は午前が一般外来、午後が専門外来になっている。一般外来は、ほとんどが急性疾患で新患の3割は紹介患者である。専門外来としては循環・心臓外来、内分泌外来、発達外来、腎臓外来、神経外来、乳児健診等をそれぞれ予約制で行っている。入院は09年で一般病棟が333人、新生児・未熟児室 250人。小児の時間外受診患者数は年間約3,600人である。

医療設備

MRI、CT、ガンマカメラ、リニアック、各種超音波検査装置、脳波計、血管造影撮影装置、筋電図、肺機能検査、フローサイトメトリー、ABR(聴覚検査)、PCR(結核迅速診断)、骨密度測定装置等。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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