専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

京都市立病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科(一般・消化器外科・乳腺外科・小児外科)

分野

消化器・一般外科

特色

一般・消化器外科に加え、10年4月に乳腺外科を独立させた。その他の専門外来として肝胆膵外科、ストーマ外来、小児外科を開設している。初診と予約再診を別々の医師が診察することにより、診察待ち時間を短縮している。「安全、確実、適切な手術」と「痛みや苦痛の少ない術後管理」が手術治療の基本姿勢である

★悪性疾患手術・治療は各治療ガイドラインに沿って行うが、最終的な術式は個々の患者の年齢、併存疾患、進行度などを考慮し、外科単独でなく消化器内科や放射線科、臨床病理科との合同カンファレンスを行って決定している。早期癌では機能を温存した縮小手術を、進行癌では根治性を目指した広範囲拡大手術を、再発癌に対しては全身及び局所化学療法や放射線治療、腫瘍凝固療法などを組み合わせた集学的治療を行っている

★地域がん診療連携拠点病院の指定を受けており、密接な地域連携のもとに化学療法や緩和医療の充実にも重点を置いており、化学療法専門の医師・看護師・薬剤師が常駐する外来化学療法センターを運営している

★また乳癌治療では術前化学療法、内分泌化学療法も積極的に施行し、可能な限り温存療法を行っている。24時間体制の救急診療を行い、治療・手術・検査にクリニカルパスを積極的に導入し、患者の理解を深め入院期間の短縮を図っている。手術や治療の説明には実際に使用する手術器械や具体的な図を用い、理解しやすいインフォームド・コンセントを心がけている。

症例数

過去5年間の平均年間手術症例数は、総数723例、食道癌・胃癌68例、大腸癌・直腸癌94例、肝胆膵癌31例、乳腺・甲状腺・副甲状腺・副腎手術84例、腹腔鏡下胆嚢摘出術70例、成人及び小児ヘルニア135例、急性虫垂炎、腹膜炎やイレウスなどの緊急手術126例など。大腸癌・直腸癌及び早期胃癌に対する腹腔鏡下手術を可及的に取り入れており、2009年の内視鏡手術割合は31%に達した。その他この5年間に行った腹腔鏡下手術では、副腎良性腫瘍摘出術35例、ITPなどに対する脾臓摘出術30例、十二指腸潰瘍穿孔性腹膜炎に対する大網被覆・充填術20例などがある

10年4月現在の手術後5年累積生存率は、食道癌=Stage 0:100%、I:67.9%、II:63.3%、III:43.2%、IV:0.0%

胃癌=Stage IA:97.8%、IB:95.6%、II:76.9%、IIIA:54.1%、IIIB:18.5%、IV:5.1%

大腸・直腸癌=Stage IA:100%、IB:96.4%、II:87.4%、IIIA:77.6%、IIIB:62.7%、IV:16.3%

原発性肝癌=60.2%

胆道癌=48.9%

膵臓癌=35.8%

乳癌10年累積生存率=Stage I:94.5%、IIA:89.2%、IIB:83.5%、IIIA:76.2%、IIIB:63.8%、IV:32.1%である。

医療設備

64列・16列MDCT各1台、1.5テスラMRI 2台、デジタル血管造影装置 (DSA) 2台、リニアック、腔内照射装置、小線源照射装置、超音波診断装置、腹腔鏡手術装置、超音波メス手術装置、ラジオ波凝固装置など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

呼吸器内科

分野

呼吸器内科

特色

 京都市内の基幹病院のひとつであり、呼吸器疾患全般の診療を行っている。高齢者の市中肺炎、肺癌、慢性閉塞性肺疾患・肺結核後遺症による慢性呼吸不全の入院治療が診療の中心となっている。結核病床も12床あり、京都市内の透析症例の入院結核治療も可能である。

症例数

年間入院症例数は700例前後であり、09年度では肺炎などの呼吸器感染症が25%、肺癌関連20%、慢性閉塞性肺疾患(COPD)10%、肺結核・非結核性抗酸菌症8%であった

★京都市中心部の人口高齢化のためか、肺炎による入院症例は毎年多数を占めている。市中肺炎治療のガイドラインに沿った診療を行っているが、残念ながら来院時既に呼吸不全状態であったり、心臓疾患・脳梗塞後遺症の合併などがあったりして死亡する例もある

★肺癌の呼吸器内科での新規症例数は60例前後を推移しているが、肺野型早期肺癌の発見、診断に力を入れている。年間100~120例の気管支鏡検査、年間50例のCT下経皮肺生検を行ってきた。進行例に対しては抗癌剤治療が必要になるが、スタッフ数が少ないため外来化学療法は積極的には行っていない

★慢性閉塞性肺疾患に対するガイドライン治療が整備されてきており、軽症・中等症症例は地域の診療所での治療が望ましい。当科では在宅酸素療法が必要となるような重症例を中心に診療している。肺結核後遺症による慢性呼吸不全症例を含め、常時50~60例に在宅酸素療法を行っている。PaCO2が60Torrを超える症例には在宅での非侵襲的人工呼吸を導入しており、現在10例前後に施行している。呼吸不全の増悪時にも積極的に非侵襲的人工呼吸を行っており、救命につながっていると思われる

★特殊外来として禁煙外来を行っているが、睡眠時無呼吸に対する専門外来の開設も検討している。

医療設備

CT、MRI、核医学検査、リニアック、気管支ファイバースコープなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

93年より患者さんにやさしい手術を目指して内視鏡手術(胸腔鏡手術VATS)を開始し、現在まで1,000例を超えており、手術全体の約70%がVATSである。気胸、手掌多汗症、転移性肺腫瘍のみならず、肺癌や肺気腫、縦隔腫瘍、重症筋無力症などもVATSで行うことが多く、肺癌の完全胸腔鏡下手術は400例を超えている。また、重症筋無力症では35例中、内視鏡手術は20例で前胸部に切開創を置かずに拡大胸腺切除を行ってきた。一方、進行肺癌については抗癌剤と放射線治療を予め行い、その後に切除する方法で、肺尖部胸壁浸潤癌(パンコースト肺癌)を治療し、良好な結果を得ている。

症例数

年間手術症例は110例で、肺癌を含む肺悪性腫瘍が50例である。全体で70%以上をVATSで行っており、開胸例は肺癌の合併切徐や気管支、肺動脈形成などの同時手術例が多い。肺癌全体の手術治療成績は極めて良好で、肺癌のIA、IB期の5年生存率はそれぞれ86.8%、79.0%であった。またVATS症例ではそれぞれ90.4%、80.5%であった。一方、進行肺癌のうちパンコースト肺癌を積極的に治療しており、胸椎浸潤例3例の椎体合併切徐を含めて15例に手術を行った。3年生存率は78.6%と極めて良好な成績を収めている。最近は気管支内肺癌や再発肺癌に対して気管支鏡を用いた気管支腔内照射を行い、良好な成績を得ている。

医療設備

マルチディテクターCT、MRI、リニアック、イリジウム腔内照射装置、DSA、各種シンチグラフィーなど。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

腎臓内科

分野

腎臓内科

特色

無症候性の血尿、蛋白尿から慢性腎炎、ネフローゼ症候群、急速進行性腎炎、保存期腎不全から末期的腎不全、透析中の合併症まで、すべての段階の腎疾患に対応している。腎炎・ネフローゼ等の診療に必須である腎生検の正確な組織診断も2人の常勤病理医のもとに実施している。総合病院にある透析室として、透析導入から透析中の合併症まで、各診療科と協力して対応する。CHDF等の集中治療に必要な血液浄化療法(循環器科実施)や血漿交換や二重膜濾過、免疫吸着やLDL吸着療法などの血液浄化療法も幅広く実施している。

症例数

年間の入院患者数150~200人、腎生検数20~35件、透析導入45~50人、透析関連合併症入院130~150件(他専門科入院も含む)

★外来診療に際しては、採血、採尿等の検査を実施し、1時間以内に結果を出し、その結果を見た上で診療を行い、治療、管理に遅延を来さないようにしている。また、腎臓病治療の基本である食事療法についても栄養士が中心になって実施し、希望があれば月に1回の継続指導も行っている。1日蓄尿の検査を外来でも実施し、1日尿蛋白やクレアチニン・クリアランス、1日塩分摂取量、蛋白摂取量の測定とその結果に基づいた指導や治療を実施している。新しい腎機能の指標であるシスタチンCについて、急性腎後性腎不全に対する意義についても検討している

★透析患者の体液管理に対しては、超音波検査やオンラインの循環血液量モニタリング、バイオインピーダンス法、DXAなどを利用して適正に体液量を管理するようにしている

★また携帯型エコーを利用し、安全な中心静脈穿刺やバスキュラーアクセス穿刺、その他の臨床応用も行っている。

医療設備

個人用血液透析装置13台、個人用血液透析濾過装置2台、移動式血液浄化装置1台、超音波検査装置、CT、MRI、血管撮影装置、アイソトープ検査装置、ボディーコンポジッションアナライザー、連続的血液量監視装置。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

整形外科・リハビリテーション科

分野

整形外科

特色

開院以来、森・四方元院長らの伝統を継ぎ、股・膝関節疾患と脊椎脊髄疾患の外科的治療を中心とする。特に人工関節センターと脊椎脊髄外科センターとして専門的なレベルの高い治療を行っている。

症例数

年間手術症例数は約520例である

人工関節センター=09年度において骨接合術を除く関節外科手術が181例であり、そのうち人工関節手術は151関節である。当院では人工股関節のゴールドスタンダードと言うべきチャーンレー式人工股関置換術から始まり、30年以上にわたるセメント人工股関節の経験がある。長期成績においてもすぐれているセメント人工関節を現在も使用し、その有効性を国内外に発信している。人工股関節のデザイン・素材の改善や手術手技の改良によって成績はさらに向上してきている。当センターの特徴は第1に術後合併症が少ないことである。09年の初回人工股関節置換術と初回人工膝関節においては、術後感染率、脱臼率いずれも0 %である。血管外科と放射線科の協力を得て、術後の深部静脈血栓や肺梗塞の予防と早期発見および必要症例に治療を行っている。術後肺梗塞による致死症例はゼロである。当センターでは16年前から自己血貯血と術中自己血回収を開始して、現在では両者の併用例の大部分において同種血(他人の血)を回避している。特徴の第2は人工股関節ゆるみ症例の再置換術や高位股関節脱臼症例など難易度の高い手術を多く手がけていることである。当センターで開発した臼蓋再建十字プレートを再置換術に使用し、人工骨・自家骨と併用して極めて良好な結果などをJ Arthroplasty に数編発表している。現在ではこのプレートは全国で広く使用されている。02年から京都市立病院骨銀行の同種骨を使用して、より高度に破壊された関節も再建している。特徴の第3は、最終的な人工関節手術にいたるまでの若い世代の症例に対して最も適切と思われる保存的治療や関節温存手術(臼蓋形成術や骨切り術など)を行っている点である。将来必要となる可能性の高い人工関節手術に支障をきたさないような治療法を選択している

脊椎脊髄外科センター=永原医長と鹿江副部長を中心として活動している。当院脊椎脊髄外科センターの前身は89年に始まり、現在(10年)に至るまで、約3,500件の脊椎脊髄手術件数がある。対象疾患は、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、後縦靭帯骨化症などの変性疾患、脊柱骨折、脊髄損傷などの外傷性疾患、脊髄腫瘍、脊椎腫瘍などの腫瘍性疾患、椎間板炎、脊椎カリエス、関節リウマチなどの炎症性疾患、特発性側弯症、後弯症など多岐にわたる。症例ごとによる手術方法の選択は、一定の方針の下、個々の病状に応じた幅広い選択肢から最適な治療法を採用している。09年の年間手術例の疾患別内訳は、頚椎34例と胸椎・腰椎91例の合計125例となっている。おもな手術術式の詳細は頚部脊髄症に対しては、病態に応じて前方除圧固定術、あるいは後方除圧術を選択している。頚椎後縦靱帯骨化症、頚椎症性脊髄症など、前方からの脊髄圧迫要因が強い症例に関しては、年齢、合併症などを考慮した上でできるだけ前方からの除圧固定術を行い、病巣の完全摘出によって、症状の再発を最小限に抑えることに努めている。当院で開発された頚椎多椎間前方除圧固定術は、その安定した手術成績によって世界的にも認められ、数々の国際学会(フランス整形外科学会、日本整形外科学会、日本脊椎脊髄病学会)シンポジウム、海外の一流医学雑誌(Spine, Journal of Neurosurgery)にも詳細を報告してきた。また脊椎インスツルメンテーションを用いた脊柱変形の矯正、脊柱再建術にはその黎明期からいち早く取り組み、現在に至っている。脊椎内視鏡手術による低侵襲手術にも2000年以降取り組んでいる。脊椎内視鏡による後方手術、例えば内視鏡的髄核摘出術(MED)、内視鏡的脊柱管拡大術を行っている。

医療設備

MRI、CT、3DCT、超音波メス、アルゴンレーザー、骨塩定量、関節鏡。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

小児科

分野

小児医療

特色

京都市西部の中核病院として開業医や他病院と連携を保ちながら、小児科領域全般の診療に当たっている。なかでも常勤医の専門分野である腎疾患、血液疾患、悪性腫瘍、感染症、神経疾患、代謝・内分泌、アレルギー疾患が診療の中心である。これらの専門外来のほか、乳児健診、発達、予防接種(ポリオ、海外渡航を含む)の特殊外来を設けている。未熟児・病的新生児医療については京都府の周産期搬送システムにサブセンターとして参加し、積極的に対応している。また小児科医が毎日当直しており、京都市急病診療所の後送病院として、小児救急患者への対応を行っている。

症例数

外来患者数は1日平均110人、入院患者数は年間1,200人前後

★腎疾患は、年間50人の新規患者があり、常時200人を治療管理している。腎生検は年間15~20例施行している。慢性腎炎で最も多いIgA腎炎に対しては、以前より早期ステロイド治療を行い良好な結果を得ている。ネフロ-ゼ症候群は紹介による難治例が半数を占め、ステロイドのほか、免疫抑制剤併用による治療を行っている。先天性腎尿路奇型や一部の腎炎によって慢性腎不全に進行した場合は持続腹膜透析に導入し、常時3~5人程度管理している

★血液・腫瘍疾患は、白血病をはじめ神経芽腫等の固形悪性腫瘍についても治療管理を行っている。病棟にはクリーンルームを1床、クリーンベッドを3台備え、骨髄移植や臍帯血移植を行っている。移植症例数は年間3~5例で、対象は難治性白血病が主体を占めるが、重症免疫不全の患児にも対応している

★小児感染症は、診断を慎重に行い外来・入院を問わず抗菌薬の適正使用に努めている。細菌性肺炎治療の抗菌薬はペニシリンが主体である。2類感染症患者を収容できる病床を8床有し、マラリア・デング熱など輸入感染症の診療経験も豊富である。また、09年の新型インフルエンザ流行時には京都市内唯一の専門病院となった。さらに海外渡航者予防接種ではA型肝炎、B型肝炎、狂犬病、破傷風ワクチンを常備し、複数ワクチンの同時接種も行う

★代謝内分泌については、先天性甲状腺機能低下症、バセドウ病などの甲状腺疾患、成長ホルモン分泌不全性低身長症などを中心に、約50~60人診療している。また糖尿病や肥満などの代謝疾患についても、生活指導を中心に診療を行っている

★循環器疾患は、軽症先天性心疾患約150人、川崎病後の約100人を経過観察しており、さらに高度の医療を要する場合は京都府立医大附属こども病院小児内科と連携している。年間の心エコー件数は400~500件である

★神経外来では、てんかん患者約200人を含むけいれん性疾患・重症心身障害児・発達遅滞・神経皮膚症候群・心身症など約700人の診療を行っている。療育については京都市児童福祉センター、聖ヨゼフ整肢園などと連携しながら行っている

★アレルギー外来では、気管支喘息・アトピ-性皮膚炎を中心に200人を診療している。気管支喘息に対しては、吸入ステロイド、ロイコトリエン受容体拮抗薬による抗炎症療法と環境整備を重視している。アトピー性皮膚炎にはスキンケアとステロイド外用を基本とし、食事制限は過度になって患児や家族の負担にならないように配慮している

★新生児は、未熟児室として10床あり、年間80~100人の病的新生児を治療している。新生児搬送システムに属し、24時間対応で院外出生児も受け入れている。退院後の児は神経部門と連携し、乳児検診外来で身体・精神・運動発達のフォローを行っている。

医療設備

CT、MRI、RI、超音波診断装置、各種生理学的診断機器など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

口腔外科疾患の専門病院として京都をはじめ関西周辺の医療機関より紹介を受けている。紹介率は90%でより専門性の高い口腔外科疾患を扱っている。対象疾患は、顎関節疾患、顎変形症、顎顔面領域の外傷、口腔腫瘍、埋伏歯(親知らず)周囲炎、歯性感染症、嚢胞性疾患、口腔乾燥症、口腔粘膜疾患など

★特に、顎関節症に対してはMRI(磁気共鳴画像)を用いて関節円板と軟骨病変をより明らかにし、関節円板の転位と変形、円板の穿孔と軟骨の退行変性などの診断を行っている。治療においてはスプリントと呼ばれる咬合床副子の装着を中心に顎関節腔注射、顎関節腔内洗浄療法、顎関節鏡視下手術などで良好な成績を示している

★顎変形症(あごの変形、下顎前突)や保存的治療の無効な顎関節症の外科的矯正治療は保険での治療が可能で矯正歯科医と連携し手術を行っている

★京都大学大学院医学研究科口腔外科学講座と共同でビスフォスフォネート系薬剤による顎骨壊死の臨床的調査を行っており、ビスフォスフォネート関連顎骨骨髄炎専門外来を行っている

★誤嚥性肺炎の治療・予防や摂食、嚥下機能の維持・改善などを目標に、当院入院患者に対して関連診療科と連携しながら口腔ケアに取り組んでいる。

症例数

09年度実績は、局麻手術約1,100例。全麻手術45例。手術の内訳は顎骨腫瘍、嚢胞摘出術27例、顎骨骨折観血的整復術8例、顎関節関連手術8例、顎下腺摘出術1例、下顎腐骨除去術5例、上顎洞口腔瘻閉鎖術1例、顎骨内異物除去術2例、良性腫瘍摘出術(舌、口底、口蓋)20例 埋伏歯などの抜歯術779例。

医療設備

CT、MRI、超音波エコー、関節鏡、など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

皮膚疾患全般を対象に、その原因の追求を根本理念として診療している。特に力を入れている疾患はアレルギー性疾患である。薬疹、接触皮膚炎については、パッチテスト、プリックテスト、皮内テストなどを駆使して原因検索を積極的に行っている。また、アトピー性皮膚炎については、別にアトピー外来を設け、スキンケアを中心にきめ細かい生活指導を行っている。皮膚感染症についても細菌、抗酸菌、真菌などの原因菌の確定に重点を置き診療している。皮膚外科は植皮術まで手がけている。

症例数

1日外来患者数約90人、年間入院患者数約200人、平均在院日数11.6日、年間皮膚テスト件数約140件、年間手術件数約300件、年間病理検査数約750件

当科で経験した特殊な皮膚感染症=結節性紅斑の原因となった頸部リンパ節結核・肺結核、皮膚原発性クリプトコックス症、BCG後リンパ節結核、黒癬、HIV感染に合併した尖圭コンジローム、HIV感染に合併したニキビダニ症、HIV感染に合併した梅毒、梅毒性アンギーナ、梅毒性肝炎、皮膚ノカルジア症、爪アスペルギルス症、緑膿菌敗血症に伴う皮膚壊疽、劇症型溶連菌感染症、ビブリオ・バルニフィカス感染症、手部水疱性膿皮症、EBウイルス慢性持続感染症

当科で経験した珍しい皮膚アレルギー疾患=梅干による口腔アレルギー症候群、SM散中の山椒による薬疹、小麦による食物依存性運動誘発性アナフィラキシー、アスピリン不耐症、目薬中のlメントールによるアナフィラキシー、ブロムワレリル尿素によるじんま疹型薬疹、クロマイ腟錠による全身性接触皮膚炎、人工セラミドによる接触皮膚炎など。

医療設備

医療用紫外線装置、半導体レーザー、遠赤外線照射装置、デルマトスコープ。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

内分泌内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

内分泌疾患の診療では有数の伝統と実績を持つ施設である。甲状腺を中心に下垂体、副甲状腺、副腎、膵臓および性腺など、すべての領域の内分泌疾患の診療をしている。ホルモン補充療法などの慢性疾患は外来診療が基本であり、自己管理教育に力を入れている。

症例数

代表的対象疾患として、視床下部下垂体疾患(下垂体機能低下症、下垂体小人症、先端巨大症、プロラクチン産生腫瘍、尿崩症、ADH分泌不適合症候群)、甲状腺疾患(バセドウ病、バセドウ眼症、慢性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、良性腫瘍、甲状腺癌)、副甲状腺疾患(原発性副甲状腺機能亢進症、2次性副甲状腺機能亢進症、腎性骨異栄養症、腫瘍性骨軟化症)、副腎疾患(副腎皮質機能低下症、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫)、性腺機能低下症、内分泌性高血圧症を扱っている

★甲状腺疾患では 99mTcシンチグラフィーを中心に、年間約200例の甲状腺シンチグラフィーを実施し、診断に貢献している

★バセドウ病に対するI-131内用療法のできる設備を有しており、外来にて積極的に行っている

★副甲状腺機能亢進症の腫瘍の局在診断に 99mTc-MIBIシンチグラフィーを取り入れ、診断率が向上している。透析患者にみられる2次性副甲状腺機能亢進症患者の診断、治療を行っている

★2次性高血圧症の重要な原因である原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫を専門に扱っており、特に原発性アルドステロン症の病型診断に不可欠な検査である副腎静脈サンプリングには実績がある

★骨粗鬆症の診断には、DEXA法による骨密度測定を年間450例行っている

★近隣医療機関との病診連携あり。

医療設備

MRI、マルチスライスCT、アイソトープ等、基幹病院として最先端医療設備あり。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

血液内科

分野

血液内科

特色

造血器悪性疾患の治療を軸足として、血液内科領域全般についてエビデンス(科学的根拠)に基づく標準的な治療を提供できるよう心がけている。特に、造血器悪性疾患については適応があれば造血幹細胞移植を積極的に行っている。日本血液学会認定施設。

症例数

血液内科の入院患者は20数人で、年間延べ入院患者数は250人前後である。このうち急性白血病、慢性白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など、8~9割を造血器悪性疾患が占めている。外来患者数は月600人前後であり、扱っている疾患は上記の他、多血症、再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血、鉄欠乏性貧血、特発性血小板減少性紫斑病など、血液内科領域を広くカバーしている。造血幹細胞移植は09年には自家移植3例、同種移植4例を実施したが、近年造血幹細胞移植に対するニーズが増加しており、10年は前年を上回るペースで実施している。骨髄非破壊的移植やHLA部分一致移植なども、患者さんの状態に応じて取り入れている。日本臍帯血バンク認定施設であり、成人領域での非血縁者間臍帯血移植の実施が可能である。07年4月より骨髄バンク移植認定を受け、成人の非血縁者間骨髄移植を開始した。京都府下で小児科および血液内科共に非血縁者間移植に対応できる数少ない病院の一つである。近隣の医院や病院との連携を心がけ、紹介、逆紹介を積極的に行っている。また、京都大学の血液腫瘍内科と共同で臨床研究も実施している。セカンドオピニオン紹介および受け入れも随時行っている。

医療設備

無菌室・準無菌室5床。末梢血幹細胞採取や幹細胞保存のための、移植施設としての一通りの設備を有する。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

神経内科

分野

神経内科

特色

京都市の基幹病院として、脳卒中、パ-キンソン病などの神経変性疾患、ギラン・バレー症候群などの神経免疫疾患、認知症など幅広い疾患に対応している。根拠に基づく治療を基本に、個々の患者さんの病状や生活に合わせた治療をしている。地域医療支援病院であり、病診連携を重視している。京都府脳卒中地域連携パスの管理病院である。日本神経学会教育施設。日本脳卒中学会教育施設。京都大学医学部臨床教育施設。

症例数

入院病床数30床。09年度の延べ入院患者数は約600人、平均在院日数は24日、病床利用率は80%。入院患者の疾患内訳は、脳梗塞100人、一過性脳虚血発作20人、めまい30人、てんかん20人、パーキンソン病など神経変性疾患20人、ギラン・バレー症候群などの神経免疫疾患10人、髄膜炎や脳炎などの炎症性疾患10人など。外来1日平均60人。地域病院や診療所との連携を重視。治療としては、薬物治療、血液浄化療法(免疫吸着、二重膜ろ過など)、免疫グロブリン大量療法ほか。脳梗塞超急性期のt-PA治療を行っている。手術など外科処置が必要な疾患では、脳神経外科との緊密な連携を行っている。

医療設備

MRI、CT、血管造影、SPECT、頚部血管エコー、脳波、誘発脳波、筋電図、神経伝導検査。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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