国立病院機構 宇多野病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立病院機構 宇多野病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

整形外科

分野

整形外科

特色

当院は、国立病院機構における神経筋疾患医療の基幹施設であり、地域に根づいた一般医療も充実している。当科の診療内容は、神経内科、脳外科との連携による脊椎脊髄外科、リウマチ膠原病内科と連携した関節リウマチと変形性関節症等を対象にした関節外科が2本柱である。慢性疾患が中心であるが、新鮮骨折および他院より紹介された偽関節、骨髄炎等の難治例も治療している。当院は、リハビリテーション(PT13人、OT5人、ST2人)が充実している。

症例数

年間手術件数250例(脊柱側彎症10例、頸椎30例、胸腰椎60例、人工股関節10例、人工膝関節20例、骨接合術60例)

★神経筋疾患に合併した麻痺性側彎症の矯正固定術を積極的に行っている

★脊椎脊髄手術に際しては、顕微鏡を使用し正確で安全な低侵襲手術を行っている

★頸椎は、病態により前方除圧固定あるいは後方より椎弓形成術を行っている

★腰椎は、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアの症例が多く、顕微鏡を使用して可及的に後方要素を温存して除圧している。脊椎固定術にはインスツルメントを用い、早期離床を図っている

★変形性関節症の末期症例には、人工関節置換術を低侵襲にて行っている。より正確な設置を行うためにコンピューター支援の術前計画を実施している。高齢者に対しては、入院にて十分な期間のリハビリを行う体制をとっている。特に、人工膝では耐久性に優れた新素材のインプラントを積極的に使用している

★関節リウマチは、リウマチ膠原病内科専門医と協力して、薬物治療、手術治療、リハビリを行い、成果をあげている。人工股関節、膝関節、肘関節、指関節置換術、滑膜切除術を行っている

★高齢者の大腿骨頸部骨折、転子部骨折には、早期手術、早期離床、早期リハビリを行っている

★肘部管症候群、手根管症候群等の、末梢神経障害の治療を行っている

★半月板損傷等の関節疾患に対しては、関節鏡視下手術を行っている

★自己血輸血、回収血輸血を行い、可能な限り同種血輸血を避けている

★同種骨移植を行っている。

医療設備

MRI、CT、RI、アンギオ、骨密度測定、無菌手術室、手術用顕微鏡、関節鏡、電気生理学的検査機器、同種骨バンクを完備。完全電子カルテ化、フイルムレス化した医療システム。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

リウマチ膠原病内科

分野

リウマチ・膠原病内科

特色

リウマチ・膠原病および類縁疾患の先進的な診療を、国立病院機構の免疫異常ネットワーク専門施設として、他の診療部門と連携して行っている。エビデンス(科学的根拠)にもとづいたグローバルスタンダードの治療を踏まえながらも、個人差の大きい疾患であるリウマチ・膠原病の患者様に対して、一人ひとりの病態に適合した包括的な医療の提供を目指している。

症例数

外来通院中の症例数は、関節リウマチ400例、全身性エリテマトーデス35例、強皮症40例、混合性結合組織病15例、多発性筋炎・皮膚筋炎15例、シェーグレン症候群30例、各種血管炎20例など合計600例余り。入院ベッド数は10床

★特に関節リウマチについて、内科医による最新のきめ細かな薬物治療と整形外科医による外科的なアプローチを有機的に組み合わせた診療を施行している

★関節破壊の抑制を第1目標として、早期からメトトレキサートを中心とした薬物療法を導入し、腫脹関節数など客観的な評価基準による改善目標を充たさない場合は、漫然と使用を継続することなく生物学的製剤などの他の治療法の併用・切り替えを行っている。生物学的製剤(商品名レミケード、エンブレル、アクテムラ、ヒュミラ)については10年8月の時点で約3割の患者さんに使用中である

★安全性については、肺や腎臓の状態、他の治療薬との薬物相互作用などにも留意して、無理のない治療計画の施行に心がけている

★すでに関節破壊が進行してしまっている患者様に対しては、進行抑制の薬物治療に加えて、骨や筋肉の痛みへの対策・全身状態の改善と関節機能維持・再建を行い、生活の質の向上を図っている

★関節リウマチに関しての具体的な治療方針や、他の膠原病については、当院のホームページを参照していただきたい(http://www.utanohosp.jp/index.html)。

医療設備

CT、MRI、RI、骨塩定量装置(QDR-4500)、筋電図など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

関西脳神経筋センター・神経内科

分野

神経内科

特色

神経内科疾患全般の診療に取り組んでいるが、特にパーキンソン病、多発性硬化症、てんかんの3疾患についてはそれぞれパーキンソン病センター、多発性硬化症センター、てんかんセンターを設けて、診療科の枠を越えて、正確な診断、最善の治療を提供するように努力している。当院は日本神経学会専門医の教育施設に指定されおり、07年度は7人の専修医の教育に当たった。京都大学からは臨床実習学生を受け入れている。

症例数

神経内科病床数は220床で、わが国最大規模。09年4月~10年3月までの年間入院件数1,144件。パーキンソン病およびその関連疾患(多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症など)および多発性硬化症では、わが国最大規模の診療実績を持つ。脳炎、膠原病に伴う脳症、てんかん、脊髄小脳変性症、筋炎、ミオパチー、末梢神経障害、重症筋無力症、認知症、脳血管障害など脳・脊髄・末梢神経・筋の疾患のすべてを取り扱っている。神経変性領域、神経免疫領域、てんかん診療領域、電気生理学的検査領域など領域ごとに専門家がおり、神経内科全体カンファレンス、神経変性回診、神経免疫回診を通じて、多数の専門医が診断・治療方針について意見を交わしながら診療にあたっている

パーキンソン病=パーキンソン病については、典型例では診断は容易であるが、非典型例では診断に苦慮する場合があり、脳MRI(FLAIR、T2*法)などを用いて早期から正確な診断を心がけている。Hoehn-Yahrの病気分類のみならず、脳血流、脳波検査などを参考にして病変の広がりを推定し、最も適切な治療法を選択している。症状の変化についてはUPDRSなどの国際標準の定量的指標をおいて診療を進めている。年齢、症候に応じて、適応のある場合には、外科治療(両側視床下核深部刺激)を脳神経外科と共同して行っている。パーキンソン病に付随する非運動症状(起立性低血圧、認知症、神経因性膀胱、むずむず足症候群、REM睡眠行動障害など)についても積極的に取り組んでいる

多発性硬化症=近年、多発性硬化症は病型により、経過や有効な治療法に違いがあることが明らかにされてきた。当院では臨床病型と一部の自己抗体価をもとに病型を区分し、最適と考えられる治療を行っている。急性期治療としては、ステロイドパルス療法の他、血漿交換、免疫抑制薬その他の治療を行っている。多発性硬化症による痛み、しびれの治療にも積極的に取り組んでいる。最近、話題となっている視神経脊髄炎についても治療に積極的に取り組んでいる

てんかん=難治性てんかんを中心に脳波モニタリングなどを行い、発作病型の正確な把握、焦点の特定を行った上で、最適な治療薬の選択を行っている

ギラン・バレー症候群、CIPDなどの末梢神経障害=電気生理学的検査により正確な病型分類をもとに、大量免疫グロブリン療法や血漿交換療法など、最適な治療を選択して、実績をあげている

脊髄小脳変性症=遺伝性の疑われる場合には、十分な説明と同意の上に遺伝子解析を行い、正確な診断を行っている。フレンケル体操などの専門的リハビリテーションや薬物治療に取り組んでいる

筋疾患=必要に応じて、筋生検を行うなどして正確な診断と適切な治療を心がけている

★当院には臨床研究部が設置されており、患者さんの診療に直結する研究を行い、成果を上げる一方、臨床研究部内に設置された治験管理室では、新薬の臨床治療に積極的に取り組んでおり、世界的に見ても先端的な国際共同治験も行っている。

医療設備

MRI、MRA(MRアンギオグラフィー)、TMS(経頭蓋磁気刺激)、脳波、SEP、VEP、ABR、睡眠時無呼吸検査、MIBG心筋シンチグラム、IMP脳血流シンチグラム、病理検査組織標本作成、脳脊髄液リンパ球サブセット解析など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

国立病院機構内で、宇多野病院は脳・神経・筋疾患の基幹病院として位置付けられ、一般的な脳神経外科疾患に加えて、機能的脳外科(てんかん、パーキンソン病、顔面痙攣、三叉神経痛など)の症例がある。さらに、最近では京都市西北部(人口30万人)唯一の公的病院として、脳卒中救急医療にも取り組んでMRI 24時間体制をとっている。地域の脳卒中センターとしての役割を強化するため、救急隊との検討会を定期的に開催し、病診連携、病病連携にも応えている。

症例数

09年の外来患者数は4,800人(新患率8%、紹介率82%)、入院患者数は185人(病床数33人)、手術件数は年間100件、脳腫瘍10件、脳血管障害15件(脳動脈瘤ネッククリッピング3件、血管内手術による動脈瘤塞栓術は6件)、機能的脳外科手術8件、緊急手術は25件。これまでにパーキンソン病に対する視床下核深部電極留置術を21例に行い、19例(90%)が改善し、不変が2例であった。顔面痙攣や三叉神経痛に対する微少血管減圧術の成績は23例中21例(91.3%)が完治、2例で一部症状が残ったため、再手術し軽快している。側頭葉てんかんに対しては選択的海馬扁桃核切除術を行い、発作が全く消失(Engel class I)したのは58/65(89.2%)、年3回以内の発作(classII)は5/65(7.7%)、90%以上減少(classIII)したのは1/65(3.1%)という成績である。

医療設備

MRI、RI-SPECT、DSA、定位脳手術装置、神経内視鏡、超音波吸引装置。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

国立病院機構 宇多野病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

国立病院機構 宇多野病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。