あいち小児保健医療総合センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

あいち小児保健医療総合センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

循環器科

分野

小児医療

特色

先天性心疾患は、新生児期に治療を必要とする場合が多いため、365日24時間体制で対応している。さらに新生児では心疾患だけではなく、消化器疾患・腎疾患・中枢神経疾患などの合併症に対し、早期の診断・治療を必要とする場合が多いが、当循環器科・心臓外科以外の外科・腎臓科・神経科・泌尿器科・形成外科・整形外科・眼科・耳鼻咽喉科・歯科などの併設各科と連携し、単一の臓器診療にとどまることなく、一人の人間に対し全人的医療をすばやく提供できる。

症例数

09年度実績:外来数は約4,000人、入院数は延べ約6,000人。内訳は、心室中隔欠損、心房中隔欠損、肺動脈(弁)狭窄、ファロー四徴など、頻度の高い疾患の他に、大動脈狭窄・離断/複合、完全大血管転位、左心低形成症候群、無脾・多脾症候群などが新生児期に緊急搬送されてくる。不整脈では、WPW症候群、QT延長症候群、洞機能不全症候群、心房粗動、他に川崎病、拡張型心筋症などである。心エコー約4,000件、ホルター心電図約700件、心カテーテル230件、カテーテル治療は32件施行。MAPCAコイル閉鎖術、動脈管コイル閉鎖術、肺動脈(弁)バルーン拡大術、カテーテルアブレーションを施行し、全例成功している。

医療設備

ICU8床。診断設備は、心臓カテーテル、CARTO(3次元不整脈診断)、心臓核医学検査、心エコー(2、3次元)、運動負荷心電図、ホルター心電図、24時間血圧、CT、MRIの各装置。特殊治療としてIABP(大動脈内バルーンポンプ)、PCPS(経皮的人工心肺補助装置)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

循環器科部心臓外科

分野

小児医療

特色

先天性心疾患の外科治療は、現在ではただ救命するというだけではなく、より質の高い学校生活・社会生活を目指し、小児循環器医と共に治療計画を立てることが重要である。様々な他の先天奇形の合併がある患児には小児総合病院の特性を生かして関連各科と密な連携をとり、適切な時期に適切な治療を行うことができる。人工心肺装置の低容量化で小児・乳幼児でも無輸血開心術が可能になり、疾患によっては安全性を確保しながらより小さな手術創で行う努力をしている。小児病院ではあるが新生児から成人期まですべての時期の外科治療が可能で、成人期に問題が発生しても一貫した責任を持った治療ができるようにしている。火曜・水曜・金曜が手術日で木曜・土曜が外来日で、日曜と月曜は休日となっている。その他保健部門を備えており、地域関係機関と連携して、子育て支援や在宅療養の家庭生活を応援するプログラムを持っている。

症例数

03年6月に心臓外科手術を開始して、7年で800例を超える先天性心疾患手術を施行した。心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、ファロー四徴症から肺動脈閉鎖症、完全大血管転位症、両大血管右室起始症、心内膜床欠損症、総肺静脈還流異常症に対する根治手術、単心室症や三尖弁閉鎖に対するフォンタン手術、小児弁形成・弁置換手術、大動脈弁疾患に対するロス手術、左心低形成症候群に対する手術、その他複雑心奇形に対するブレロック手術・肺動脈絞扼やグレン手術等をしている。新生児例や重症例を含めた全体の死亡率は1~2%であり、QOL(生活の質)向上に努めている。

医療設備

ICU、心臓カテーテル・シネアンギオ室、不整脈解析カルトシステム、3DCT、MRI、心臓核医学検査、経食道心臓超音波装置、人工心肺装置、自己血回収装置、PCPS(補助循環装置)、IABP、CHDF、家族宿泊施設。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

腎臓科

分野

小児医療

特色

「患児が成人した時に、身体面でも、精神面でも、できるだけハンディキャップを背負うことのない一人前の社会人となっていること」を常に目標としながら治療している。安静や長期入院は避けて健康な児と同様の生活を送らせることが望ましいと考え、基本的には運動制限を全く行っていない。当センターの泌尿器科と協力して、すべての腎泌尿器疾患を扱っている。

症例数

当センターは01年11月に小児専門施設としてオープン。上村副センター長が25年に及ぶ腎臓小児科医としての経験を生かし診療しており、日本慢性腎臓病(CKD)対策協議会の理事や日本小児腎臓病学会の小児CKD対策委員会の委員長など、日本の小児慢性腎臓病対策の中心として活動している

★入院診療は永井医長を中心に主に慢性腎不全、急性腎不全や難治性ネフローゼ症候群などを対象としている。IgA腎症や紫斑病性腎炎は、病巣感染を確認しながら腎に対しては必要にして十分な治療を時期を失せず(できれば発症後半年以内に)行うこと、ネフローゼ症候群特にステロイド依存性のものはステロイドの副作用を最小限とすること(十分な運動、カロリー制限、麻疹水痘の抗体獲得など)を考えて治療している。経皮的腎生検を年間70例前後行っている。腹膜透析導入や腎移植については、前任施設でそれぞれ約30例の経験がある

★当センター開院以来、新たに累計約30例の腹膜透析患者の管理を行い、約10例に生体腎移植を行っている。腎機能が半分以下と考えられる慢性腎臓病(CKD)Stage 3以上の患者は30例前後いて、腎機能温存を主眼に治療している

★尿路感染症の治療、昼間遺尿(昼間のおもらし)の診断、起立性蛋白尿や良性家族性血尿など良性の疾患の診断を的確に行い、血液透析、血液濾過、血漿交換、血漿吸着などの血液浄化療法を臨床工学技士と協力して積極的に行っている。特に小児慢性腎不全の管理については、中部地方全域をカバーして質の良い医療を提供していると自負している。

医療設備

超音波検査、RI診断、ビデオウロダイナミクス、血液透析、血液濾過、CT、MRIなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

泌尿器科

分野

小児医療

特色

小児泌尿器科疾患をオールラウンドで、国内・国外を問わず最新の情報を集めてその情報を提供し、専門的知識と専門的技術をもって診療している。対象は先天性疾患がほとんどで、若いご両親が多いため疾患をしっかり理解いただき、不安を取り除くことを目的としてパンフレットなどを使って丁寧な説明を心がけている。学童期のお子さんやご両親の利便性を高めるため土曜日に通常診療を行っている。

症例数

09年度は約300件の手術件数で、当科が尿道下裂の手術に特に力を入れている関係で尿道下裂関連手術を81例に行った。尿道下裂初回手術例では約90%の成功率を維持できており、再手術例は他施設からの紹介も受けている。尿路系の手術例としては小児独特の膀胱尿管逆流症や水腎症、尿管瘤などに対する手術を行っている

★特殊なものとしては、当センター腎臓科では高度腎機能障害例を数多く診療しており、新生児期からの小児腎不全の治療の一環として腹膜灌流関係の手術を担当している。また小児内分泌科との協力体制のもとに性分化疾患に対する形成術を行っている。症例に応じて精神科や臨床心理士も含めて合同検討会も行われる

★手術は原則入院治療が必要で、手術に応じて3~12日程度の入院となるが、病棟は子どもたちが苦痛を減らすように工夫がこらされ、保育士の協力でいろいろな院内イベントが開催される。また、病院のスタッフは白衣などのユニフォームが禁止されており、子どもたちの恐怖心の軽減に役立っている。

医療設備

MRI、CT、RI、尿流動態検査、カラードプラ超音波検査など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

整形外科

分野

小児医療

特色

小児整形外科全般の治療を行うが、特に股関節を含めた下肢疾患の治療に重点をおいている。治療にあたり、小児が持つ自然改善能力を十分理解し、成人期の状況を見据えた長期の治療戦略を立てる方針としている。また病院全体の取り組みとして療養環境に配慮し、子どもの視線にたち対応するように努力している(例:白衣を着ない、病院内のストーリー壁画、各病棟に専属保育士、24時間家族面会可、家族宿泊施設、隣接する学校など)。

症例数

★手術数は年間130~150例で、主たる手術としては、股関節疾患(先天性股関節脱臼、ペルテス病、大腿骨頭すべり症など)、足部疾患(先天性内反足、麻痺足など)、創外固定器を使用した骨延長、変形矯正などである

★先天性股関節脱臼は、年間新患数は20~30例であり、特に初期治療での整復不能例、年長例などの難治症例に対するOHT(オーバーヘッドトラクション)治療は整復率が90%以上であり、難治性でも手術なしの整復が可能となっている。また初期診断や経過観察は可能な限り超音波診断で行い、放射線被爆が最小限となるようにしている

★ペルテス病は、学童期では早期に普通生活への復帰を目指し、また将来の変形性股関節症を防ぐことも目的としてソルター(骨盤骨切り)手術にて対応し、よい成績を得ている

★先天性内反足はポンセッチ法にて治療しており、1歳以後の遺残変形に対する手術が激減している

★創外固定器による骨延長や矯正では、リング型、単支柱型を疾患、年齢により使い分け、脚長不等・下肢変形や骨系統疾患の低身長に対応しており、隣接学校へ通学しながらの入院治療も可能である。

医療設備

MRI、CT、DSA、超音波、骨シンチ、骨塩定量(DEXA)など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

アレルギー科

分野

小児医療

特色

日本小児科学会、日本アレルギー学会認定教育施設(小児科)。小児病院の特色を生かし、耳鼻咽喉科・眼科・小児外科・心療科・保健部門等との連携により、重症患者の特殊検査や心理的・社会的サポートも可能。養護学校併設で、長期入院対応可能。

症例数

外来患者月間平均550人、新患50人。日帰り入院による食物経口負荷試験を年間700例実施して、必要最小限の除去を目指した管理栄養士による食事指導を行っている。鶏卵、牛乳、小麦はもちろん、魚、ピーナッツ、木の実、山芋など比較的珍しい症例が豊富。自己注射式エピネフリン注射液(エピペン®)処方外来(1時間程度の講習を含む)を月1回行い、100例以上の処方実績がある。アトピー性皮膚炎には、外来看護師によるスキンケア指導や日帰り教育入院(スキンケアスクール)、重症者には入院治療を行っている。気管支喘息には、呼吸機能検査・可逆性試験を駆使して、ガイドラインに準じた吸入ステロイドや長時間作用性吸入β-2刺激薬を積極的に導入している。希望者で適応があれば、スギ抗原特異的免疫療法(急速減感作療法)を実施している。

医療設備

CT、MRI、呼吸機能検査、気道過敏性検査、運動誘発試験、呼気一酸化窒素測定、嚥下造影、24時間食道pHモニター。小児外科の協力により、気道・消化管の透視・内視鏡。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

小児外科

分野

小児外科

特色

子どもの治療に精通した小児内科・麻酔科・小児放射線科医師、看護師、保育士とのチーム医療を達成して、患児の心のケアを含めた手術準備体制を確立している。また、消化管生理に精通したスタッフと充実した診療器具を用いて、原因不明の腹痛や便秘症の問題の解決にも取り組んでいる。被曝のないMRIを用いた消化管運動検査はその最たるものである。さらに、手術には充実した小児用の鏡視装置を優先して用いている。

症例数

09年度外来患者数 3,013人うち新来患者数は391人。09年度入院総数421人、手術総数306件(うち鏡視下手術142件)

★内訳は、鼠径ヘルニア手術126件(LPEC手術100件)、臍ヘルニア26件、ヒルシュスプルング病根治術2件(2件)、鎖肛根治術(総排泄腔症を含む)6件(2件)、虫垂炎手術7件(7件)、人工肛門造設6件、鏡視下ヘラー氏手術(食道アカラジア)1件(1件)、噴門形成術1件(1件)、胃・腸瘻造設術5件(4件)、腸閉塞手術(腸閉鎖症を含む)6件(2件)、腸管癒着剥離術3件(3件)、臍腸管遺残手術2例(1例)、穿孔性腹膜炎(虫垂炎は除く)3件(1件)、正中頸嚢胞手術2件、咽頭梨状窩瘻手術2件、気管喉頭分離手術5件、漏斗胸手術4件(4件)、その他。( )内は鏡視下手術例

★低侵襲の手術を目指して、小児用の細径の胸・腹腔鏡器材を充実させており、急性虫垂炎の腹腔鏡手術達成率は100%である。大腸内視鏡検査により、肛門部疾患を除く血便を主訴とした患児の2/3に結腸ポリープを見つけ切除した。

医療設備

PICU、MRI、CT、超音波、RI、消化管内圧測定装置、24時間pH測定装置、胸・腹腔鏡手術器具、上・下部小児用内視鏡、体外循環装置、HFOなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東海版」(ライフ企画 2011年4月)

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