専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

岩手県立中部病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

本院は09年4月、県立北上病院と県立花巻厚生病院の合併・統合によりスタートした。当科スタッフは、東北大学消化器内科の各グループよりバランスよく派遣いただき、専門性の高い診療体制である。外科・放射線科との連携も術前カンファレンスなどを通して緊密である。さらに、本院の特色として緩和ケア科(常勤医2人、病床数24)がフルに機能しており、がん診療においては先進医療から終末期まで、広く対応可能な体制である。

症例数

消化器内科ベッド数43、新病院初年度の年間入院患者数1,010人、外来延べ患者数12,184人

消化管疾患=上部内視鏡検査は2,569人で、うちESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)81人、EMR(内視鏡的粘膜切除術)7人、ポリペクトミー16人、内視鏡止血術172人、EIS・EVL 37人、PEG 67人であった。下部内視鏡検査は1,349人で、うちポリペクトミー219人であった。また小腸内視鏡検査は6人施行した

膵胆道疾患=ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)は212人で、うち砕石・採石72人、ステントを含むドレナージ術76人であった。いずれの分野も検査総数に占める治療例、緊急処置例の割合が高かった

肝疾患=C型慢性肝疾患に対する新規の抗ウイルス治療開始例は15例であった。肝がんに対するラジオ波焼灼療法は7人、TAE(肝動脈塞栓術)など経カテーテル治療は26人であった。稼働1年目は、順調にスタートできた。今後は着実に実績を重ね、治療成績も逐次発表していきたい。

医療設備

CT、MRI、PET-CT(ペット検診可)、超音波内視鏡、小腸内視鏡ほか。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

県中部地区の基幹病院として、泌尿器科全般に対し、ガイドラインに則った適切な医療の提供を目指している。治療方針の決定には十分な説明を行い、患者さんや家族とともに、個々の患者さんに最適な治療法を検討することを基本としている。また、近隣の医療施設と密に連携をとり、速やかな紹介、逆紹介体制を整えている。

症例数

09年度の主な手術件数は、腎がん手術2例、腎盂尿管がん手術5例、前立腺がん手術9例、高位精巣摘除術2例、TUR-BT 24例、TUR-P(TURis)13例、被膜下前立腺摘除術2例、膀胱砕石術5例、内シャント(人工血管使用例も含む)・CAPD手術30例などである。ほぼ全例にパスを適用し、最短の在院日数で良好な治療成績を収めている。前立腺がんについては手術療法のみでなく、IMRT(強度変調放射線治療)も積極的に行っており、患者さんの年齢、病期、リスク分類などにより適切な治療法を選択している。また、多発骨転移症例には放射線科と協力し、ストロンチウム治療も行っている。泌尿器科の主要な手術の一つである経尿道的手術では、全例に生理食塩水を用いたTURisを用いることで手術のリスク低減を図っている。透析療法は、維持透析は原則的には行わず、急性腎不全、透析導入症例、他科入院症例、シャントトラブル症例などリスクの高い症例に対して、質の高い透析療法を提供している。CHF、エンドトキシン吸着、LCAPなども積極的に行っている。

医療設備

MRI、ヘリカルCT、リニアック(IMRTまで対応)、軟性膀胱鏡、TURisなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

放射線科

分野

放射線科

特色

岩手県立北上病院と花巻厚生病院の統合により、09年4月に開業した県中部地域の新中核病院である。地域連携室を介した紹介率は65%以上で、緩和ケア病棟を有し、2次救急指定病院でもある

★放射線治療科は、全科にわたる放射線治療に対応し、通常の外部照射に加えて、強度変調放射線治療(IMRT)、核医学治療としてはI-131治療用病室を備え、骨転移に対するSr-89治療も行っている

★放射線診断科は、通常のCT検査に加え冠動脈を含めた全身のCTアンギオグラフィーを提供している。全科の必要に応じて3D画像を構築し、MRI、各種RI、PETも加えて総合的な画像診断が可能である。IVRは、岩手医大からの専門医の診療応援と常勤医で対応している

★画像は完全フイルムレスで、読影室、各科外来病棟、医局に配置されたモニターで検査直後から参照でき、各科医師は電子カルテで診断レポートを参照できる。各科と放射線科の同時進行のチーム医療が、これらのシステムにより可能になっている。

症例数

09年度の検査件数は、CT 13,191件、MRI 4,248件、RI 868件、PET-CT 571件、血管造影/IVR 162件(TAE、PTA、経皮的肺生検、膿瘍ドレナージ等)

★放射線治療は09年度の新患者数214人で、うちIMRT 14人、核医学治療ではSr-89 9人、I-131 25人。09年度の外照射の部位別人数は、脳脊髄26(人)、その他頭頸部19、食道27、胸壁18、肺縦隔108、乳房146、肝胆膵3、消化管7、腎尿管膀胱9、前立腺60、婦人科系6、骨盤骨27、その他腹部骨盤14、脊椎38、四肢9、その他骨軟部5、皮膚5、血液リンパ15。

医療設備

診断用X線CT 2台(64列、16列)、放射線治療計画専用CT 1台(2列)、MRI 2台(1.5T、1.0T)、血管撮影装置2台、一般撮影装置、マンモグラフィ撮影装置、シンチレーションカメラ、FDG-PET/CT、放射線治療装置(IGRT/IMRT対応)、I-131治療用病室1室。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

ペインクリニック科(緩和ケア科)

分野

ペインクリニック

特色

岩手県立中部病院ペインクリニック科は腰痛・肩こり・帯状疱疹などの難治性疼痛だけではなく、緩和ケア科と共同してがん患者の疼痛管理も積極的に行っている。ペインクリニック科では、腰や首の痛みや治りにくい痛みに対して、主に神経ブロックと薬物療法を用いて治療を行っている。一方、緩和ケア科では、がん患者の疼痛管理だけではなく、全身的ケアも行っており、緩和ケア病棟も設置されている。

症例数

★ペインクリニック外来:平均1日30人(神経ブロックは1日約25件)。一般的な腰部硬膜外ブロック、星状神経節ブロックなどの他、高周波刺激装置を用いた神経根ブロックなどのX線透視下ブロックも積極的に行っている。また、がん性疼痛患者に対しては、神経破壊薬などを用いたくも膜下ブロックなども行っている

★緩和ケア病棟:患者さんの「普段の生活を大切にし、自分らしく生きる」をお手伝いをすることをモットーにケアを行っており、患者のQOL(生活の質)を高めるケアや治療を行っている。通常のからだの辛さを和らげるために薬物療法だけではなく、必要であれば、医療処置(例えば神経ブロック、人工肛門造設や放射線治療等)を患者さんと相談の上、積極的に行っている。

医療設備

MRI、PET-CT、X線透視装置、高周波熱凝固装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

緩和ケア病棟

分野

緩和ケア

特色

「あなたの普段の生活を大切にし、あなたとご家族を支えます」という理念のもと、「看取り」ではなく「生きる」支援を行い、食事、散歩、入浴、清拭、排泄介助などの日常のケアを大切にしている。食事は栄養科のスタッフが病室訪問して個人の嗜好をお伺いし、おいしく食べられるものを提供している。リハビリを積極的に取り入れ、自立した生活を営めるようにしている。心の辛さに対するケアに力を入れており、ゆっくりお話をお聞きするとともに、希望に応じて精神科医の面談を受けられる。家族が抱える辛さに対するケアも行っている。各部屋からは草、木、花、空、風、雨、雪などの自然を間近に見たり感じたりして自然の癒しを得ることができる。からだの痛みに対しては、モルヒネをはじめとする医療用麻薬を中心とした薬物治療を行い、必要であれば神経ブロック、放射線照射、その他手術を含めた医療処置も積極的に行っている。家での生活を希望する方には往診医、訪問看護の手配、介護保険申請等の在宅療養支援を行っている。体調を整えて再び抗がん治療を希望する方の支援も行っている。24時間面会可。ペットとの面会可(要相談)。飲酒可。

症例数

09年4月開設。09年度入院患者数158人。そのうち自宅退院14%、治療目的転科8%。

医療設備

院内独立平屋型病棟。個室18室(有料10)、2人部屋3室の計24床。全室テラス付き。付き添い用ソファーベッド(個室)、トイレ、テレビ、冷蔵庫あり。家族室あり宿泊可。デイルーム、共用のキッチン、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、家族用浴室、患者用浴室あり。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 東北版」(ライフ企画 2010年12月)

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