県立広島病院（広島県広島市南区）の口コミ・評判

９月に生殖医療科という聞き慣れない診療科ができました。
ネットで調べたら、不妊治療を専門に行う診療科だということで、夫婦で相談に行きました。
完全予約制でしたが、待たされました。
その理由は原医師が、念入りに説明をしているためだと後でわかりました。
多くの病院、クリニックで相談をしていますが、ここでは驚いたことに体外受精などのリスクについて、きちんと説明してくれることでした。
リスクとは三つ子などの多胎児の出生と、それに伴う母胎管理の大変さ、育児のつらさでした。
低体重によって脳性麻痺が起きる危険性は高くなることなど、大変、参考になりました。
そこで生殖医療科は、体外受精をして良い受精卵ができても一つしか入れないそうで、残りは冷凍保存して次に備えるということでした。
公立病院では初めての胚培養士「エンブリオロジスト」の人たちが、きちんと管理してくれるそうです。
いろいろ学ぶことがあり、相談は役に立ちました。
よく考えてみると、これまでの不妊クリニックでは、リスクについての説明はなく、がんばってたくさんの受精卵を作ってたくさん戻そうということだったと思います。
確かに妊娠の成功の確率はあがります。
その点、生殖医療科の丁寧な説明は良心的なものを感じました。やはり、公立だからでしょうか。
新しい名前に先進性を感じますが、将来の家族の姿を考えて、不妊治療にのぞむ夫婦には、良い病院だと思います。

2007年11月24日投稿