リツキサン点滴静注100mg

処方薬注射剤

リツキサン点滴静注100mgの基本情報

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作用と効果

CD20陽性と呼ばれる特定のB細胞(リンパ球)とB細胞性リンパ腫細胞を破壊することで、これらの細胞の増殖を抑えます。
通常、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、リンパ増殖性疾患、多発血管炎性肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎、既存治療で効果不十分なループス腎炎、難治性のネフローゼ症候群、慢性特発性血小板減少性紫斑病、後天性血栓性血小板減少性紫斑病、全身性強皮症、難治性の尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡の治療、視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防、腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植における抗体関連型拒絶反応の抑制および治療に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。B型肝炎にかかっている、または過去にかかっていたことがある。感染症(敗血症、肺炎、ウイルス感染)にかかっている。心機能、肺機能に異常がある、または過去に異常があった。骨髄機能抑制がある。B細胞性非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、免疫抑制状態下のB細胞性リンパ増殖性疾患で、咽頭扁桃、口蓋扁桃部位に病巣がある。全身性強皮症で、間質性肺炎にかかっている。全身性強皮症による肺高血圧症、腎クリーゼなどの重い症状がある。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

非ホジキンリンパ腫:通常、1日1回、1週間間隔で、最大8回まで点滴で注射します。他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合は、併用する抗悪性腫瘍剤の使用間隔に合わせて、1サイクルあたり1回点滴で注射します。維持療法に用いる場合は、8週間間隔を目安とし、最大12回まで点滴で注射します。
慢性リンパ性白血病:他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、併用する抗悪性腫瘍剤の使用間隔に合わせて、1サイクルあたり1回点滴で注射します。最大6回まで点滴で注射します。
リンパ増殖性疾患:通常、1日1回、1週間間隔で、最大8回まで点滴で注射します。
多発血管炎性肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎、既存治療で効果不十分なループス腎炎、難治性のネフローゼ症候群、慢性特発性血小板減少性紫斑病、後天性血栓性血小板減少性紫斑病、全身性強皮症:通常、1日1回、1週間間隔で、4回点滴で注射します。
難治性の尋常性天疱瘡および落葉状天疱瘡:通常、1日1回、2週間間隔で、2回点滴で注射します。
視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防:通常、1日1回、1週間間隔で、4回点滴で注射します。その後、6ヵ月毎に1日1回、2週間間隔で、2回点滴で注射します。
腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植における抗体関連型拒絶反応の抑制:通常、腎移植については、移植前に2回点滴で注射します。その他の移植については、移植前に1回または2回点滴で注射します。
腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植における抗体関連型拒絶反応の治療:通常、1回または2回点滴で注射します。
インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液およびイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与:通常、1回点滴で注射します。

一緒に使用する他の薬や、患者さんの状態などによって、使用量や使用間隔を決めていきます。

副作用

主な副作用として、発熱、寒気、吐き気、頭痛、疼痛、かゆみ、発疹、虚脱感、倦怠感、感染症、咽喉頭炎、鼻炎、口腔咽頭不快感、嘔吐、ほてり、貧血などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、すぐに医師の診療を受けてください。

・脱力感、めまい、息苦しい、眼と口唇のまわりのはれ、意識の低下、胸の痛み [Infusion reaction]

・脇腹の痛み、血尿、尿量が減る [腫瘍崩壊症候群、腎障害]

・発熱、からだがだるい、皮膚や白目が黄色くなる、嘔吐、食欲不振 [B型肝炎ウイルスの再活性化による劇症肝炎・肝炎の増悪、肝機能障害、黄疸]

・高熱、まぶたや眼の充血、唇や口内のただれ、中央にむくみをともなった赤い斑点、全身の激しいかゆみ [皮膚粘膜症状]

・発熱、のどの痛み、めまい、息切れ、動悸、鼻血、出血しやすい [血球減少]

・かぜのような症状、からだがだるい、発熱、嘔吐 [感染症]

・けいれん、ふらつき、意識がなくなる、しゃべりにくい、覚えられない [進行性多巣性白質脳症、可逆性後白質脳症症候群などの脳神経症状]

・発熱、から咳、息苦しい、息切れ [間質性肺炎]

・動悸、息切れ、むくみ、胸の痛み、圧迫感、狭窄感、冷汗 [心障害]

・吐き気、嘔吐、激しい腹痛、むかむかする、排便の停止 [消化管穿孔・閉塞]

・脱力感、立ちくらみ、めまい [血圧下降]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

飲み合わせなど併用禁忌・注意の処方薬

併用禁忌:一緒に服用してはいけない薬の組合せ

併用注意:一緒に服用することは可能ですが、その際に注意をする必要がある組合せ

重要・必ずご確認ください

  • お薬の併用に関する以下の情報は、添付文書に記載されている薬剤の「成分」や「分類」をもとに表記されます
  • そのため、ここで『併用禁忌』や『併用注意』と表記されていても、個別の製剤や、用法・用量によっては異なる場合があります
  • 現在お使いのお薬に関してご不明点がある場合は、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください
  • 決して自己判断で併用/併用中止しないでください

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医薬品情報

製薬会社

中外製薬株式会社

薬価

1瓶あたり21609円

剤形

注射剤

シート記載

-

薬効分類

組織細胞機能用医薬品 > 腫瘍用薬 > その他の腫瘍用薬 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

リツキシマブ(遺伝子組換え)

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YJコード

4291407A1035

レセプト電算コード

621433602

更新日付:2024年01月30日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

リツキサンに関する医師Q&A

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