オプジーボ点滴静注240mg

処方薬注射剤

オプジーボ点滴静注240mgの基本情報

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作用と効果

PD-1受容体を介したがん細胞とT細胞(免疫細胞)の結合を阻害して、T細胞の活性化を促すことで、がんに対する免疫反応を亢進させ、抗腫瘍効果を示します。
通常、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、非小細胞肺癌における術前補助療法、根治切除不能または転移性の腎細胞癌、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫、再発または遠隔転移を有する頭頸部癌、治癒切除不能な進行・再発の胃癌、切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫、悪性中皮腫(悪性胸膜中皮腫を除く)、がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌、根治切除不能な進行・再発の食道癌、食道癌における術後補助療法、原発不明癌の治療、尿路上皮癌における術後補助療法、根治切除不能な進行・再発の上皮系皮膚悪性腫瘍に用いられます。

使用上の注意

以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。自己免疫疾患またはその既往歴がある、間質性肺疾患またはその既往歴がある、臓器移植歴(造血幹細胞移植歴を含む)がある。

妊娠または授乳中

他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。

用法・用量

頭頸部癌、食道癌における術後補助療法、原発不明癌、尿路上皮癌における術後補助療法、悪性中皮腫(悪性胸膜中皮腫を除く)、根治切除不能な進行・再発の上皮系皮膚悪性腫瘍の場合:通常、成人は2週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴します。ただし、食道癌における術後補助療法、尿路上皮癌における術後補助療法の場合は、使用期間は12ヵ月間までです。
悪性黒色腫、結腸・直腸癌の場合:通常、成人は2週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴します。ただし、悪性黒色腫における術後補助療法の場合は、使用期間は12ヵ月間までです。イピリムマブとの併用においては、通常、成人は3週間間隔で4回静脈内に点滴し、その後、2週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴します。
非小細胞肺癌、胃癌の場合:通常、成人は2週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴します。他の抗悪性腫瘍剤との併用においては、通常、成人は2週間に1回または3週間に1回、静脈内に点滴します。
非小細胞肺癌における術前補助療法の場合:他の抗悪性腫瘍剤との併用においては、通常、成人は3週間に1回、静脈内に点滴します。ただし、使用回数は3回までです。
悪性胸膜中皮腫の場合:通常、成人は2週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴します。イピリムマブとの併用においては、通常、成人は2週間に1回または3週間に1回、静脈内に点滴します。
腎細胞癌の場合:通常、成人は2週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴します。カボザンチニブとの併用においては、通常、成人は2週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴します。イピリムマブとの併用においては、通常、成人は3週間間隔で4回静脈内に点滴し、その後、2週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴します。
古典的ホジキンリンパ腫の場合:通常、成人は2週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴します。通常、小児は2週間に1回、静脈内に点滴します。また、体重40kg以上の小児には、2週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴することもあります。
食道癌の場合:通常、成人は2週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴します。他の抗悪性腫瘍剤との併用においては、通常、成人は2週間に1回、3週間に1回または4週間に1回、静脈内に点滴します。

通常、1回あたり30分以上かけて静脈内に点滴します。

具体的な治療期間については、担当の医師にお聞きください。

副作用

主な副作用として、疲労、かゆみ、吐き気、食欲減退、発疹、下痢、発熱、甲状腺機能低下症、関節痛、無力症、白斑、倦怠感、嘔吐、肝機能異常、筋肉の痛み、薬剤注入に伴う反応および貧血などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・発熱、から咳、呼吸困難 [間質性肺疾患]

・筋力低下、眼瞼下垂、呼吸困難、嚥下障害、筋肉の痛み、動悸、胸痛 [重症筋無力症、心筋炎、筋炎、横紋筋融解症]

・持続する下痢、腹痛、血便 [大腸炎、小腸炎、重度の下痢]

・口渇、吐き気、嘔吐、全身倦怠感、多尿 [1型糖尿病]

・全身倦怠感、出血傾向、貧血症状、発熱、のどの痛み [重篤な血液障害]

・全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる、上腹部、特に右季肋部の痛み、かゆみ、出血傾向、意識障害 [劇症肝炎、肝不全、肝機能障害、肝炎、硬化性胆管炎]

・全身倦怠感、むくみ、発汗、体重減少 [甲状腺機能障害]

・体がだるい、意識の低下、血圧低下 [下垂体機能障害]

・まひ、下半身が動かない、手足のしびれ、手足の痛み [神経障害]

・尿量減少、顔のむくみ、眼がはれぼったい、頭痛 [腎障害]

・全身倦怠感、意識がうすれる、嘔吐、食欲不振、低血圧 [副腎障害]

・発熱、頭痛、嘔吐、時にけいれん、意識障害 [脳炎、髄膜炎]

・全身の赤い斑点と破れやすい水ぶくれ、赤い発疹、中央にむくみをともなった赤い斑点、発熱 [重度の皮膚障害]

・むくみ、熱感、局所の痛み [静脈血栓塞栓症]

・呼吸困難、意識障害、まぶた・唇・舌のはれ、発熱 [インフュージョン・リアクション(薬剤注入に伴う反応)]

・発熱、左上腹部の圧迫感や痛み、リンパ節のはれ [血球貪食症候群]

・寝汗をかく、体重が減る、体がだるい、微熱、咳が続く [結核]

・激しい上腹部の痛み、腰背部の痛み、発熱、吐き気、嘔吐、食欲不振 [膵炎]

・みぞおちの痛み、圧痛、吐き気、嘔吐、胸やけ、もたれ [重度の胃炎]

・眼のかすみ、視力の低下、蚊が眼の前を飛んでいるように見える、まぶしい、眼の痛み、眼の充血 [ぶどう膜炎]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

飲み合わせなど併用禁忌・注意の処方薬

併用禁忌:一緒に服用してはいけない薬の組合せ

併用注意:一緒に服用することは可能ですが、その際に注意をする必要がある組合せ

重要・必ずご確認ください

  • お薬の併用に関する以下の情報は、添付文書に記載されている薬剤の「成分」や「分類」をもとに表記されます
  • そのため、ここで『併用禁忌』や『併用注意』と表記されていても、個別の製剤や、用法・用量によっては異なる場合があります
  • 現在お使いのお薬に関してご不明点がある場合は、かかりつけの医師・薬剤師にご相談ください
  • 決して自己判断で併用/併用中止しないでください

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医薬品情報

製薬会社

小野薬品工業株式会社

薬価

1瓶あたり366405円

剤形

注射剤

シート記載

-

薬効分類

組織細胞機能用医薬品 > 腫瘍用薬 > その他の腫瘍用薬 同じ薬効分類の薬を探す

主成分

ニボルマブ(遺伝子組換え)

この成分で処方薬を探す

YJコード

4291427A3027

レセプト電算コード

622662201

更新日付:2024年03月05日

薬には効果(ベネフィット)だけではなく、副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

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