つらい花粉症の季節、最近では、春先のスギ・ヒノキはもちろん、春先以降も別の花粉で症状に悩む患者さんも増加しています。近年、これまでの花粉症のお薬のトレンド「眠くならない」に加えて「総合力」もキーワードにしたお薬が登場しています。これまでは点鼻薬、鼻炎薬などそれぞれの症状にあった複数のお薬を使っていた「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」を1つのお薬で抑えていく。新しいお薬が変えつつある「これからの花粉症治療」について、専門医の先生に聞きました。
専門医に聞く、これからの花粉症治療
Vol.1 後悔しない花粉症のお薬選び ~そのお薬は、あなたの症状を“全部”抑えることができていますか?~

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学 准教授
岡野光博先生
花粉症の3大症状であるくしゃみ、鼻水、鼻づまり。「今、つらい症状」ではなく「ピーク時につらい症状」を考えたお薬の選び方を専門医の先生に聞きました。
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Vol.2 花粉症治療薬、患者さんが求めるのは「眠くならない」+「効果が強い」
名古屋市立大学病院・耳鼻咽喉科 准教授
鈴木元彦先生
くしゃみと鼻水は抑えられているのに鼻づまりだけが続いたり、強い症状を抑えても眠気が出てしまったりなど。一長一短あった花粉症治療薬に、「眠くならない」+「効果が強い」新しい選択肢が登場しました。
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