専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

宝塚市立病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

阪神間の基幹病院として、呼吸器内科と協力し呼吸器疾患の外科手術を行っている。特に、肺癌、肺気腫、自然気胸や縦隔腫瘍に対しては、傷が小さく、体の負担が軽い内視鏡(胸腔鏡)外科手術に積極的に取り組んでいて、全手術総数の70%に達している。

症例数

手術症例数は年間総数が約200例で、肺癌70例、自然気胸50例、縦隔腫瘍20例、転移性肺腫瘍20例等であった

★200例の中で、内視鏡外科手術を行った症例数は140例で約70%に及んでいる。内視鏡外科手術は傷が小さく、体に負担が軽く早期の退院や職場復帰が可能である

★青少年に発生しやすい自然気胸には、内視鏡手術の手技が更に改良されて径2mmの『針状胸腔鏡』を用いて治療を行っている。3カ月後に傷は消失し、その再発率は4%である

★肺癌には根治手術を中心として、放射線療法や化学療法を併用した集学的治療を行っている。StageI〜IIの肺癌には、すべての手術操作を100%モニターで行う完全内視鏡下外科手術で肺癌の根治術を行っている。完全内視鏡下外科手術を行った手術での手術時間は平均210分で、入院期間は約1週間と開胸手術と比べて早期退院が可能となっている。特に、高齢者や肺機能が低い肺癌患者には体に優しい内視鏡(胸腔鏡)下手術の威力が発揮され、90歳を最高齢に160人の肺癌にこの手術を行った

★肺癌の5年生存率は、IA期86%、IB期78%、IIA期67%、IIB期61%、IIIA期39%、IIIB期21%である

★肺癌が気管・気管支に浸潤して呼吸困難となった患者さんを対象に、呼吸困難を解除させるためにシリコン性チューブを挿入するステント留置術を行っている

★癌性胸膜炎で悪性胸水が貯留した肺癌患者には、「温熱化学療法」を行い、その後に胸膜肺全摘術による根治術を行っている。

医療設備

MRI、CT、MDCT、電子気管支鏡、ヤグレーザー、胸腔鏡など。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

地域基幹病院として他医療機関と連携し、口腔顎顔面外傷(顎骨骨折)、口腔腫瘍(悪性・良性)、口腔領域嚢胞、唾液腺疾患、顎関節疾患などを中心とした口腔外科疾患を対象とした診療を行っている。また超高齢化社会を迎え、増加傾向にある歯性感染症、口腔粘膜疾患、口腔乾燥症や口腔心身症を中心とした口腔内科的疾患に対する治療にも積極的に取り組んでいる。歯科疾患に関しては全身疾患を有する患者さんで、一次医療機関で対応できないような症例を治療対象としている。

症例数

年間初診患者数は約2,000人、入院患者数約200人。外来手術症例は約1,500例で、その内訳は埋伏抜歯術が最も多く全体の約700例、ついで生検約250例、良性腫瘍摘出術50例、顔面損傷40例の順である。入院手術症例は約160例で、内訳は顎骨嚢胞および埋伏歯が各40例、顎骨骨折および消炎手術が各20例、歯性上顎洞炎15例が主なものである

★悪性腫瘍の治療は常に患者さんのQOL(生活の質)を考慮し、TNM分類、Stage分類、組織分化度・浸潤度などを総合的に判断し治療を選択している。治療法は手術療法が主体であり、症例に応じ適宜術前化学療法を組み合わせている

★顎骨骨折は高齢者の転倒による骨折が増加傾向にある。治療はチタンミニプレートや吸収性プレートを用いた口内法による観血的整復固定術を基本とし、顎間固定期間の短縮を図っている

★顎関節症に関しては、日本顎関節学会の診断・治療指針に基づいて、スプリント療法、薬物療法、理学療法、運動療法など保存的治療を原則としている

★また、超高齢化にともない唾液腺疾患、特にドライマウス(口腔乾燥症)が急増しており、ドライマウスの年間初診患者数は約150人で、ドライマウス研究会の診断・治療基準に準じた系統的診療体系を確立して、院内他科とも連携を取り診断・治療を施行している。

医療設備

MRI、CT、核医学検査装置、超音波診断装置、各種レーザー。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

血液内科

分野

血液内科

特色

宝塚市およびその周辺の北阪神地区に血液疾患を専門に治療する病院はほとんどなかった。02年、宝塚市立病院に血液内科を開設し、宝塚市内およびその周辺地区から専門的治療を必要とする多くの血液疾患患者が紹介されている。貧血、血小板減少の相談から悪性リンパ腫、白血病などの血液腫瘍の治療まで、血液疾患治療における地域の基幹病院として機能している。

症例数

血液内科の入院患者数は月平均25~30人で、年間延べ入院患者数は250人ほどである。09年度における初発患者の内訳は、急性白血病8例、慢性白血病3例、悪性リンパ腫30例、骨髄異形成症候群10例、多発性骨髄腫6例、骨髄増殖性疾患4例と造血器悪性腫瘍が入院患者の多くを占めている。その他、再生不良性貧血3例、特発性血小板減少性紫斑病8例、貧血症10例と非腫瘍性疾患もある

★悪性リンパ腫の治療は標準的治療とともに難治・再発性悪性リンパ腫に対しては年間8例の自己末梢血幹細胞移植を行っている。過去8年間の非ホジキンリンパ腫160例の治療成績は全国レベルの臨床研究報告より良く、70歳以上の患者でも68%の完全寛解率と60%の3年生存率であった

★当院では高齢者でも積極的に化学療法を行っている。急性白血病の治療において当院は日本成人白血病共同研究グループ(JALSG)に参加しており、その研究プロトコールに従って治療している。治療成績は他施設とほぼ同レベルであり、同種造血幹細胞移植が必要な患者は移植専門施設に紹介している。多発性骨髄腫治療はベルケード+デキサメサゾン療法を行い90%程度の奏効率を得ている。重症の再生不良性貧血および特発性血小板減少症において、ほぼ全例が軽快退院した。

医療設備

無菌室2室。簡易無菌ベッド装置4台。MRI、CT、アイソトープ検査室。

「医者がすすめる専門病院 兵庫・京都・滋賀」(ライフ企画 2011年5月)

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