出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
ループス腎炎
るーぷすじんえん
もしかして... 全身性エリテマトーデス 胸膜炎 腎不全
ループス腎炎とは?
どんな病気か
全身性エリテマトーデス(SLE)に合併する糸球体腎炎です。
原因は何か
SLEは自己免疫が関係する原因不明の慢性炎症性疾患です。
症状の現れ方
SLEは圧倒的に女子に多く、顔面蝶形紅斑、光線過敏症、関節炎、胸膜炎、腎障害、神経障害などさまざまな症状がみられます。
検査と診断
自己抗体(抗核抗体、抗DNA抗体、抗リン脂質抗体)が陽性で、補体が低下していれば、SLEが疑われます。ループス腎炎は、尿検査と腎生検(組織をとって調べる)で診断します。
治療の方法
副腎皮質ステロイド薬と免疫抑制薬の投与が主体ですが、治りにくく長い経過をたどります。SLEの死因の第1位は腎不全です。
病気に気づいたらどうする
小児科を受診してください。
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