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卵巣腫瘍
らんそうしゅよう

卵巣腫瘍とは?

どんな病気か

 卵巣は子宮の左右両側にひとつずつあり、通常は直径2~3cm程度の大きさです。卵巣と子宮をつなぐ役割をしているのが卵管です。この卵巣にはれが生じた状態を卵巣腫瘍といいます。多くは卵巣の片側に発生しますが、両側に発生することもあります。

 卵巣腫瘍は、ほかの臓器に発症する腫瘍に比べて非常にたくさんの種類がありますが、臨床経過からは、良性、悪性、境界悪性(良性と悪性の中間的なもの)の3群に分類されます。一般的に、内部に液体を含んだ嚢胞性腫瘍は臨床経過としては良性のことが多く、充実性腫瘍は約75~80%程度が悪性もしくは境界悪性腫瘍です。

卵巣腫瘍と関連する症状・病気

(執筆者:東京大学医学部産科婦人科学講師 中川 俊介)

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コラム腫瘍マーカー

東京大学医学部産科婦人科学講師 中川俊介

 腫瘍マーカーとは、通常、腫瘍ができるとその表面に特異的に発現してくる物質で、腫瘍の大きさや広がりに応じて、血液中にその物質がたくさん流入してきます。腫瘍マーカーは、腫瘍の発生している臓器と強い特異性があるため、血液検査で高値を示すようなら、その臓器に腫瘍のあることが推測されます。

 婦人科の腫瘍でとくに特異性があるものに、CA125があります。この腫瘍マーカーは卵巣腫瘍、とくに卵巣がんの場合に高値を示します。ただし、ほかの腫瘍マーカーでも同様ですが、子宮内膜症などのほかの病気でも高値を示すことがあるため、このマーカーの検査値が上がっていたからといって、すぐに卵巣がんだと診断することはできません。

 また、このCA125は月経中には高値になることがあるため、検査は月経時を避けて行うことがすすめられます。その他、骨折、イレウス(腸管閉塞)でも高値を認めます。

 CA19-9は、婦人科以外の腫瘍でも高値を示すことが知られていますが、婦人科腫瘍では卵巣腫瘍、とくに成熟嚢胞性奇形腫で高値を示すことがあります。

 卵巣がんは、いわゆる腺がんであることが多いのですが、扁平上皮がんが多い子宮頸がんでは、SCCという腫瘍マーカーがよく高値になります。

 また、胎盤から分泌されるhCGという腫瘍マーカーは、胞状奇胎や絨毛がんなどで高値を示します。

 これらの腫瘍マーカーは、一般に病気の病状に従って増減しますが、その診断上の意義は、画像診断などを含めた検査の一部にすぎないことを頭に入れておくことが大切です。

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