出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
脳幹梗塞、脳幹出血
のうかんこうそく、のうかんしゅっけつ
脳幹梗塞、脳幹出血とは?
脳幹は上から中脳、橋、延髄という部分に分けられます。脳幹は大脳、小脳、脊髄の中継点であるとともに、脳神経が出る場所として重要です。12種類ある脳神経のうち10種類が脳幹にあり、首から上の運動や感覚(眼の動き、顔の動きや感覚、音を聞く、首の動き、口のなかの動きや感覚など)に関係しています。
脳神経は脳幹のいろいろな部分から出ているので、梗塞や出血の場所によって症状もさまざまです。脳幹の梗塞や出血では、物が二重に見える、めまい、顔面の運動・感覚の異常、ろれつの回りにくさ、手足の運動・感覚障害などがみられます。脳幹梗塞でも通常の脳梗塞と同じ治療を行いますが、脳幹出血では治療が難しい場合も少なくありません。
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