パーキンソン症候群
ぱーきんそんしょうこうぐん
- 神経内科
- 診療に適した科
パーキンソン症候群とは?
原因は何か
多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症などの神経変性疾患や、多発脳梗塞や脳炎などでの脳全体の機能障害、一酸化炭素中毒やマンガン中毒などでの大脳基底核の障害、薬剤による副作用などが原因となります。
検査と診断
症状でパーキンソニズムがみられればパーキンソン症候群ですが、原因は前記のようにさまざまです。病歴や服薬歴などの情報や、頭部CT、MRIによる画像診断が有用です。
治療の方法
パーキンソン病治療薬が試されますが、パーキンソン病に対するほどの効果はみられないことがほとんどです。
パーキンソン症候群に関連する可能性がある薬
医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、パーキンソン症候群に関連する可能性がある薬を紹介しています。
処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。
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ヒベルナ注25mg
抗ヒスタミン剤
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乳酸ビペリデン注5mg「ヨシトミ」 ジェネリック
抗パーキンソン剤
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アマンタジン塩酸塩錠50mg「ZE」 ジェネリック
抗パーキンソン剤
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アーテン錠(2mg)
抗パーキンソン剤
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イーシー・ドパール配合錠
抗パーキンソン剤
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ビペリデン塩酸塩錠1mg「アメル」 ジェネリック
抗パーキンソン剤
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ドパコール配合錠L250 ジェネリック
抗パーキンソン剤
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マドパー配合錠
抗パーキンソン剤
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ドパゾール錠200mg
抗パーキンソン剤
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アキネトン細粒1%
抗パーキンソン剤
・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。
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コラムパーキンソニズム
パーキンソニズムとは、「パーキンソン病と似たような症状」を意味する言葉で、振戦(震え)、無動(体の動きが少なくなったり、遅くなったりする)、筋固縮(体が固くなる)という症状を総称していいます。パーキンソニズムを示す疾患には、パーキンソン病を含む神経変性疾患や多発脳梗塞、脳炎、一酸化炭素中毒、マンガン中毒、薬物の副作用などがあります。
とくに消化性潰瘍に用いられるスルピリド(ドグマチールなど)や精神科での治療薬による薬剤性パーキンソニズムは、原因の薬を中止することで改善します。動作がゆっくりになったり、歩行困難がみられたりする場合には、主治医に相談して内服薬の調節をしてもらったり、場合によっては専門医の診察が必要です。
コラム錐体路と錐体外路
錐体路とは随意運動に関与するもので、その経路は前頭葉の運動野から延髄の錐体交差で反対側に交差し、脊髄の前角に至るまでをいいます。この経路は、いうなれば運動の「オン・オフ」のはたらきをし、錐体路の障害では運動麻痺がみられます。
一方、錐体外路とは大脳深部の基底核を中心とする複雑な経路で、運動や筋緊張を調整するはたらきをしています。錐体外路の障害では、筋緊張の異常や、さまざまな不随意運動がみられます。
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