出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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フライバーグ病
ふらいばーぐびょう

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フライバーグ病とは?

どんな病気か

 足のほぼ真ん中にある中足骨骨頭に発生する骨端症です。1914年、フライバーグにより報告されたのでこの名がついています。1915年、ケーラーもこの病気を報告しており、前記のケーラー病と関連してこちらを第2ケーラー病と呼ぶこともあります。中足骨のなかでも、歩行時に最も圧力がかかるとされる第2中足骨に発生しやすく、第3中足骨にみられることもあります。まれに第4中足骨にもみられます。ケーラー病より発症年齢が高く、10~16歳前後に発生しやすく、女性に多い特徴があります。

症状の現れ方

 足部の痛み、歩行障害が生じます。X線像では、中足骨頭に特徴的な透亮像、硬化像、扁平化を認めます。

治療の方法

 痛みが強い場合には、松葉杖歩行やギプス固定を行います。他の骨端症同様、修復に転じると骨の変形が改善しますが、著しい変形が残る場合は手術的治療を行うこともあります。

フライバーグ病と関連する症状・病気

(執筆者:東京都済生会中央病院整形外科部長 柳本 繁)

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