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関節症性乾癬
かんせつしょうせいかんせん

もしかして... 尋常性乾癬  紅皮症  関節リウマチ  結核

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関節症性乾癬とは?

どんな病気か

 手指や足趾、四肢などの関節炎を合併する乾癬(尋常性乾癬)です。患者さんはやや男性に多いとされており、乾癬の重症型と考えられています。

原因は何か

 尋常性乾癬と同様に原因は不明です。尋常性乾癬より、さらに体質的な要因が強く関与していると考えられています。

症状の現れ方

 尋常性乾癬の発疹が全身にでき、真っ赤な状態(紅皮症)となっている時に、多くは関節の痛みを伴ってきます(図28図28 関節症性乾癬)。

 通常は手指、足趾などの関節が痛みますが、肩や肘、膝、腰(仙腸関節)も痛くなることがあります。関節痛が長期にわたって続くと関節の変形も出てきます。

検査と診断

 特徴的な乾癬の発疹に加えて、関節リウマチのような関節痛、関節の変形がみられれば、関節症性乾癬と診断します。関節の痛みがある部分にはX線写真をとり、関節の状態をチェックします。関節リウマチと区別するため血液検査を行います。

治療の方法

 発疹の治療と関節炎の治療の両方が必要です。通常、この両方に効くシクロスポリン(ネオーラル)の内服で治療します。発疹にはステロイド外用薬が多く用いられますが、活性型ビタミンD3外用薬も効果があります。関節痛には関節リウマチの薬であるメトトレキサートが有効です。

 生物学的製剤の使用も重症例では行われつつあり、関節リウマチと同様にとくに関節痛に絶大な効果を示します。TNF-α(腫瘍壊死因子)をブロックする生物学的製剤の使用に関しては過去に結核の既往がないかどうか、感染症を増悪させないかなどの検査や診察が必要です。

病気に気づいたらどうする

 皮膚科専門医のいる医療機関を受診し、診断と治療を受ける必要があります。また、重症の場合には入院して治療を行うこともあります。

関節症性乾癬と関連する症状・病気

(執筆者:島根大学医学部附属病院皮膚科講師 金子 栄)

乾癬に関連する可能性がある薬

医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、乾癬に関連する可能性がある薬を紹介しています。

処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。

・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。

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コラム乾癬患者会について

島根大学医学部附属病院皮膚科講師 金子栄

 乾癬患者会は、患者同士の「みんなで悩みを話しあえる場ができたら」の声から、1992年1月、50名の患者・家族の手によって、札幌市において始まりました。現在は北海道のほかに、山形、宮城、福島、茨城、群馬、栃木、東京地区、愛知、北陸、三重、大阪、大分の各県・地方で13の患者会が発足しています(高知と徳島は準備中、2009年10月末現在)。

 病を得た時、とかく人は孤独に陥りやすいものです。共感とともに愛情を示す他人は、家族と限られた友人にすぎず、社会は無関心か冷淡であると感じることでしょう。病友を得ることは、孤独からの解放、病気に対する前向きな姿勢、正しい情報の共有など計り知れない相乗効果を生みだします。病友がさらに拡大したものが患者会であることはいうまでもなく、乾癬患者会に参加した多くの人たちから、「乾癬に悩んでいる仲間がこんなにいるとは知らなかった。仲間の存在から大いに勇気づけられた」の声が聞かれます。

 この乾癬患者会は、患者自身が運営するボランティア組織であり、医師は相談医として助言する立場にとどまっています。乾癬の原因が明らかとなり、治癒の道が開ける時が来るまで、乾癬とともに生きる人たちの苦しみが少しでも楽になるよう、病院の医療現場とは異なった無償の心での活動も大切であり、重要と考えられます。(全国の乾癬患者会の案内はhttp://derma.med.osaka-u.ac.jp/pso/alljp/から)

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