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円形脱毛症
えんけいだつもうしょう

円形脱毛症とは?

どんな病気か・原因は何か

 脱毛の原因としては最も多い疾患です。大部分の人は自然に治ってしまいます。

 精神的ストレスが原因であると広く信じられていますが、これは主要な原因ではありません。現在では自己免疫が原因と考えられています。自己免疫とは、本来細菌やウイルスの感染から体を守る免疫が自分の体の成分に反応して損傷を与えてしまうことです。円形脱毛症では、毛が抜けても毛包は残っているので、発毛の可能性は常にあります。

症状の現れ方

 円形脱毛症では頭の毛が円形(類円形)に突然抜けてしまいます(図99図99 円形脱毛症)。かゆみや痛みなどの自覚症状はありません。通常の円形脱毛症のほかに、頭の毛がすべて抜けてしまう全頭脱毛症、眉毛・まつ毛・腋毛・陰毛などの体中の毛も抜けてしまう汎発型脱毛症があります。毛だけではなく爪にも点状のへこみが認められることがあります。また、円形脱毛症はアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患や自己免疫性疾患などと合併する頻度が高くなっています。

検査と診断

 病歴や脱毛の性状から診断は可能です。自己免疫性疾患の合併頻度が高いので、自己抗体の検査を行います。

治療の方法

 治療の主体は脱毛部位の免疫を抑えたり、変調させる方法です。非特異的に脱毛部位を刺激することも行われています。

 外用治療としては副腎皮質ステロイド薬と塩化カルプロニウム液の外用を行います。ステロイド薬を脱毛部位に直接注射する方法もあります。

 難治性の場合は、PUVA療法やナローバンドUVB療法という紫外線治療を行います。PUVA療法ではソラレンを外用後、脱毛部位に長波長の紫外線(UVA)を照射します。

 非特異的刺激療法として液体窒素凍結治療があります。脱毛部位に液体窒素をひたした綿棒を接触させたり、液体窒素をスプレーで吹きつけます。

 接触免疫療法と呼ばれる、脱毛部位の免疫を変調させる方法もあります。この方法ではSADBEなどの化学物質に対する接触皮膚炎を人工的に引き起こします。

 脱毛部位が広範囲で難治性の場合はステロイド薬の内服治療を行います。ただし、ステロイド薬の全身投与は、中止すると再び脱毛してしまうので、円形脱毛症には行うべきではないという意見もあります。

病気に気づいたらどうする

 円形脱毛症は自然に治る場合がほとんどですが、一部の人では長期間治らなかったり、脱毛部が広がり全頭型や汎発型になることもあります。難治性の場合も早期に治療するほうが治る率が高いので、早めに皮膚科を受診することが大切です。

(執筆者:廣仁会札幌皮膚科クリニック 嵯峨 賢次)

円形脱毛症に関連する可能性がある薬

医療用医薬品の添付文書の記載をもとに、円形脱毛症に関連する可能性がある薬を紹介しています。

処方は医師によって決定されます。服薬は決して自己判断では行わず、必ず、医師、薬剤師に相談してください。

・掲載している情報は薬剤師が監修して作成したものですが、内容を完全に保証するものではありません。

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廣仁会札幌皮膚科クリニック 嵯峨賢次

 無毛とは毛がまったくないことを意味します。手のひらや足の裏のような部位は無毛です。

 本来毛が生えていた部位に毛がなくなるのは脱毛といいます。円形脱毛症が代表的な疾患です。

 乏毛とは毛が少なくなることです。乏毛には毛が細く短くなること、すなわち硬毛の軟毛化と、休止期の延長により成長期の毛が減る場合の2種類があります。休止期が延長して成長期が短くなると毛の本数が減ります。多くの場合、硬毛の軟毛化と休止期の延長は同時に現れます。

 多毛とは軟毛が硬毛になることです。毛の本数が増えることではありません。

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