出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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レッシュ・ナイハン症候群
れっしゅ・ないはんしょうこうぐん

レッシュ・ナイハン症候群とは?

どんな病気か

 核酸代謝に関与するヒポキサンチン-グアニンフォスフォリボシルトランスフェラーゼの欠損によって、尿酸が蓄積するX染色体劣性遺伝疾患です。

症状の現れ方

 生後2~3カ月ごろに筋緊張低下と嘔吐が認められ、その後、運動発達遅延、アテトーゼ(不随意運動のひとつ)、痙性麻痺、知能障害がみられるようになります。最も特徴的な症状は、口唇や指をかみちぎるなどの自損行為を行うことです。高尿酸血症による痛風や腎結石、腎障害もみられます。

治療の方法

 尿酸合成阻害薬の投与による高尿酸血症の治療が行われます。

レッシュ・ナイハン症候群と関連する症状・病気

(執筆者:大阪市立大学大学院医学研究科発達小児医学講師 岡野 善行)

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