専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

小田原市立病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科

分野

消化器・一般外科

特色

西湘地区の基幹病院として豊富なスタッフを揃え、消化管、肝胆膵、乳腺、甲状腺および鼠径ヘルニア等のほとんどの外科的疾患を対象に診療に当たっている。各々のスタッフは専門領域のスペシャリティーを発揮しつつ、患者さんそれぞれの特徴(体質、合併症等)も考慮し、メリットの最大化とデメリットの最小化を図ったテーラーメイド医療の実践を常に心がけている。また、PET-CTや放射線治療施設など、癌診断治療に必要不可欠な施設も備え、地域がん診療連携拠点病院にも指定されている。さらに救急疾患に関しても積極的に対応しており、いつでも緊急手術ができる体制となっている。

症例数

11年度の手術件数は640件で、食道疾患10件、胃疾患68件、小腸・大腸疾患203件、肝胆膵疾患167件、乳腺疾患65件であった

食道癌=年間手術件数は5~10件。進行度に応じて、術前化学放射線療法や鏡視下手術を行っている。高度進行例には放射線化学療法やステント治療も施行

胃癌=年間手術件数は50~70件。粘膜内癌に対しては内視鏡的切除を施行。粘膜下浸潤早期癌に対しては腹腔鏡下手術を施行。幽門保存手術なども、病状に応じて施行している。リンパ節移転陽性進行癌に対しては、積極的なリンパ節郭清を伴う根治手術を施行。非根治切除例には化学療法を積極的に行う。stage別5年生存率はstageIA:100%、IB:100%、II:68.8%、III:45.5%、IV:14.3%であった

大腸癌=年間手術件数は100~130件。粘膜内がんに対しては内視鏡切除を施行。内視鏡切除困難早期癌には基本的に腹腔鏡手術を行っており、進行癌に対しても病状に応じて、腹腔鏡手術を施行。直腸癌に対しては、積極的に肛門温存手術を施行。術前放射線化学療法も施行可能。また、局所進行または再発直腸癌に対しては、骨盤内臓器全摘術も施行している。腸閉塞例に対しては経肛門的イレウス管を積極的に挿入し、人工肛門を回避する努力をしている。stage別5年生存率はstageI:97.6%、II:88.5%、IIIa:86.8%、IIIb:68.1%、IV(根治度B)59.2%であった

大腸肛門良性疾患=潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に対しても手術を行っており、特に、潰瘍性大腸炎では腹腔鏡手術を積極的に取り入れて、良好な成績を出している。また、直腸脱など特殊な肛門疾患に対しても、病状に応じた治療を施行している

肝胆膵癌=肝切除症例は転移性肝癌、肝細胞癌、肝内胆管癌、肝門部胆管癌、胆嚢癌を対象に行っており、ここ数年では年間50~60件である。大血管に浸潤した腫瘍に対しても積極的に合併切除を、また大腸癌の肝転移では多発例にも取り組み、治癒を目指している。術後肝不全防止のために肝切除率を計測して、残肝容量が不足と思われる症例には術前門脈塞栓術を行い、安全性を高めている。膵癌、胆管癌に対する膵頭十二指腸切除術は年間15件前後であり、臨床的に最も憂慮される膵管空腸吻合の縫合不全率は10%以下にまで低下してきた。手術以外の治療法では、切除適応外の肝細胞癌に対する経動脈的塞栓・抗癌剤注入療法(TACE)、ラジオ波焼灼療法(RFA)も積極的に行っている

乳癌=年間手術件数は50~60件。癌の根治性と美容性の両立を考えたセンチネルリンパ節生検や乳房温存術を積極的に行っており、術前化学療法や放射線療法等も必要に応じて施行し、治療の低侵襲化を目指している

化学療法=消化器癌、乳癌に対する化学療法は積極的に行っている。特に、大腸癌に対しては、FOLFOX4、FOLFIRI、アバスチン、アービッタクス、ベクティビックスなどの最新の治療を中心静脈ポートを挿入して、積極的に施行し、良好な成績を得ている。また、胆膵癌に対しても、ジェムザールを中心に多剤併用治療を施行している。

医療設備

MRI、CT、MDCT、PET-CT、DSA、超音波、各種電子内視鏡(NBI)、超音波内視鏡、鏡視下手術機器、血管造影、マンモグラフィなど。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

整形外科

分野

整形外科

特色

06年4月より、整形外科・外傷センターを立ち上げ、オンコール体制をとっている。日本整形外科学会の研修施設認定を受けており、整形一般、変形性関節症などの関節疾患や頚椎症、腰椎椎間板ヘルニアなど脊椎・脊髄疾患、スポーツ、関節リウマチの専門医がおり、小児整形外科から高齢者までと、開放性骨折など緊急性の高い外傷などの幅広い疾患に対応できる体制を整えている

★高齢化が進むと共に、腰椎圧迫骨折や大腿骨頚部骨折など高齢者の日常生活動作や予後に影響を与える整形外科疾患が注目され、骨折予防の観点から骨粗鬆症の検査、治療にも力を入れている

★07年4月より平日の日勤帯に救急救命科が開設され常勤医1人が、09年4月より3人となり、さらに10年4月より5人(東海大学より)に増え、現在はほぼ24時間体制になっている

★整形外科の急患は、救急から入院加療や専門的治療が必要な場合にオンコールの整形外科医が対応している。また、近隣医院、病院と連携をとり、08年9月から新患は紹介制に移行したが、緊急を要する場合などオンコール体制により速やかに対応している。大腿骨頚部骨折など早期離床が日常生活改善に重要な疾患に関しては、受傷後48時間以内に手術を行い、術後1週以内の早期離床が可能となっている。手術法も確実に低侵襲で行える症例は、適応を決めて行っている。

症例数

11年の新患数は年間約24,150人、外来1日平均約100人、入院患者数は1日平均約59人、平均在院日数は22日であった。年間手術件数は730件(うち外来手術は36件)、脊椎・脊髄手術は112件、上肢手術は173件、下肢手術は401件であり下肢手術が多かった

★骨折に対する観血的整復固定術は約280件であり、確実な整復と固定をなるべく低侵襲で行い早期社会復帰を目指している。また、開放骨折に対しては速やかに洗浄・デブリードメントを行い、創外固定にて骨折の安定化を図ったあと内固定を行っている

★上肢手術では、腱板損傷に対して可能な症例で鏡視下再建を行い、橈骨遠位端骨折に対して適応を決めて掌側プレートもしくは創外固定を行っている

★脊椎・脊髄手術は、頸髄症に対する椎弓形成術(黒川式)や前方固定、不安定性による腰痛、下肢痛が強ければ固定術(TLIF、PLIF)を行っている。最近では低侵襲のMIS-TLIFや隣接椎間障害を考慮しSSCSを行っている。腰椎椎間板ヘルニアに対して鏡視下摘出術を行っている

★下肢手術は、大腿骨頚部骨折・転子部周囲骨折に対する観血的整復固定術・人工骨頭置換術が約150件あり、早期手術により早期社会復帰を可能にしている。人工股関節置換術や人工膝関節置換術は、各40例ほどであり、人工関節や手術器具操作の進歩により適応が拡大増加傾向にある。低侵襲手術で行っており、術後のリハビリ期間や入院期間を短縮できるようになってきている。また、若年者で進行期前の臼蓋形成不全や内反膝には、関節温存術である骨切り術を行っている

★関節リウマチは、早期発見による早期治療で生物学的製剤も導入し、関節破壊の進行防止に努めているが、不運にも破壊が進行した場合は、適切な時期に適切な手術(上肢では滑膜切除術や関節形成術、股・膝・肘には人工関節)を行い、リハビリテーションを含めて日常生活動作の維持、改善に努めている

★スポーツ障害では、膝・肩の関節鏡視下手術が年間60件以上と多くなっており、膝前十字靭帯再建術も増えている。土地柄、社会人スポーツ選手や学校でのスポーツによる学生のスポーツ障害が多い。

医療設備

CT2台(1台64列)、MRI2台(1.5T)、シンチグラフィー、PET-CT、DEXA(骨密度測定装置、PRODIGY)、透視室(3室)、バイオクリーン手術室(2室)、手術室用イメージ2台、関節鏡(3台)、手術用顕微鏡、外来救急初療室、外来化学療法室など各種診療器具や診療室が揃っている。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

小児科

分野

小児医療

特色

小田原市を中心とした西湘地区の小児医療の基幹病院として、地域に根ざした医療を提供している。地域医師会(開業医)や院内の他の科と連携を図り、一般診療から専門的診療まで幅広く対応している。重症患者やより高度な治療を必要とする場合は、3次病院(大学病院や小児専門病院)とも連携し、最善の治療を提供できるようにしている。00年より深夜1次救急に対応、08年にはNICUを6床に増床し地域周産期母子医療センターとして、新生児救急を含め西湘地区の小児救急をカバーしている。

症例数

★一般外来は午前中、午後は専門外来、予防注射、検診を行っている。年間外来患者数は約3万人。午前中の一般外来は一部携帯電話やインターネットによる予約を受け入れているが、予約がなくても受診可能である。電話による予約は行っていない。予防接種の予約は予約センターで受け付けているが、一部のワクチンを除き携帯電話での予約も可能である。詳しくは当院小児科ホームページを参照されたい。専門性の高い医療を提供するため、下記の専門外来を設けている(すべて予約制)

内分泌外来=内分泌機能異常(下垂体、甲状腺、性腺、副腎等)、代謝性疾患、発育異常、低身長、肥満、思春期異常等の加療とフォローを行っている

アレルギー外来=喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎の加療を行っている

循環器外来=先天性心疾患、不整脈、川崎病後遺症等の加療およびフォローを行っている。また、地区の心電図学校検診の精密検査にも対応している

腎臓外来=急性腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ、慢性腎不全保存期、先天性尿路奇形等の加療およびフォローを行っている。また小田原市の4カ月検診の腎臓超音波検査や、3歳児および学校検尿の精密検査にも対応している

血液・免疫外来=血液疾患や免疫異常、結核発症予防やB型肝炎垂直感染予防などに対応している

神経外来=発達遅滞、てんかんを主に治療や療育指導にあたるとともに、日常診療で検査された脳波および頭部MRIの判読を行っている

未熟児外来=主に早産や低体重で出生したり、周産期に問題のあった児の発育・発達のフォロー、発達障害のある児の療育指導を行っている

★入院治療は小児病棟(30床)にて行う。11年の小児科としての入院患者数は685人。入院疾患で頻度の高いものは、肺炎を主とする呼吸器感染症が32%、気管支喘息(喘息性気管支炎)で23%、胃腸炎、脱水を主とする消化器感染症が10%、けいれんや髄膜炎等の神経疾患は10%である。川崎病は5%(30人)、腎炎、ネフローゼ等の腎疾患は4%。病棟にはプレイルームを設置し、保育士2人が交代でプレイルームやベッドサイドで入院患児の対応をしている。入院患者の付き添いは原則不要だが、年齢、症状、希望により家族の付き添いも可能である。長期入院の学童に対する院内および訪問学級は設置されていない。NICU(新生児集中治療室)の11年の年間入院数は72人。県新生児未熟児救急の県西部基幹病院として、主に在胎28週以上、1,000g以上の未熟児を受け入れている。低出生体重児がそのうち約50%、感染症等が約10%である。

医療設備

MRI 2台、CT 2台、脳波、超音波検査、負荷心電図、ホルター心電図、核医学検査、PET-CT。いずれも基本的には予約制である。採血等の迅速検査項目は1時間以内に結果が出る。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 神奈川」(ライフ企画)

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