国立病院機構 千葉医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立病院機構 千葉医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科

分野

消化器外科

特色

千葉市の中心に位置し、古くから第一線の総合病院として活動している。10年6月新病院が完成。11年2月には広大な駐車場を有する新生千葉医療センターが誕生した

★当科は頸部食道から肛門病変まで、あらゆる疾患への対応が可能である。癌患者が主体だが、早期癌や良性疾患も多く、内視鏡的切開剥離術(ESD)や腹腔鏡手術も盛んである。ガイドラインに沿った治療を基本としているが、特に鏡視下手術や化学療法は十分なインフォームド・コンセントのもとに行うようにしている。総合病院としての特徴を生かし、がんセンターなどで対応できない合併症の多い患者さんも積極的に受け入れている

★学会活動も盛んで、外科学会指導医3人、同専門医8人、消化器外科指導医2人、同専門医5人、食道外科専門医1人、消化器内視鏡学会指導医1人、同専門医1人、がん治療認定医1人など多数の資格者を擁する

★また、当院は夜間の待機制をとっており、急性腹症の受け入れにも力を入れている。栄養サポートチームや緩和ケアチームなどチーム医療も外科が中心となって活動している。

症例数

11年の手術件数は836例、うち緊急手術140例。全身麻酔627例、腰椎・局所麻酔209例。手術件数は近年増加中である

食道癌=手術件数12~16例、ESD3~4例、化学放射線療法10〜18例。切除例の5年生存例は41.1%。胸部上部・中部の癌は、3領域リンパ節郭清、頸部食道胃管吻合を、胸部下部・腹部食道癌は2領域リンパ節郭清、胸腔内吻合を標準術式としている。頸部食道癌は頭頸部外科と共同で手術を行う。手術を希望されない場合、放射線治療専門医のもと、根治的化学放射線療法を選択できる

胃癌=手術例70〜80例、ESD約30例。腹腔鏡手術は今のところ早期癌のみを適応としている

大腸癌=手術例110〜130例。11年の腹腔鏡手術は29例と増加傾向で、盲腸・上行結腸・S状結腸癌では比較的進行したものまで適応を広げている。内視鏡的ポリープ切除は約200例

胆石症=手術件数130〜160例。ほとんどが腹腔鏡手術で、開腹移行率は約1%。内科、麻酔科の協力のもと急性胆嚢炎は可能な限り緊急手術で対応するのを基本としている。11年の緊急手術は34例。胆管結石例は内科で内視鏡的切石後、外科で胆囊摘出を行っている

肝胆道癌、膵癌=肝切除は15〜30例、膵頭十二指腸切除は5~8例。転移性肝癌の5年生存率は28%

その他=汎発性腹膜炎、イレウス50~90例

★当院外科は消化器ばかりでなく、乳腺治療も盛んである。手術症例は毎週木曜の術前カンファレンスで必ず検討され、独りよがりの治療にならないようにチェックされる。また英文抄読会も毎火曜の早朝に行われ、最新の知見を吸収することに貪欲である。あらゆる患者さんに対応することをモットーとし、特に癌患者さんは迅速に入院できるよう配慮している。

医療設備

電子内視鏡、細径ファイバー、超音波内視鏡、MRI、MDCT、腹腔鏡下手術装置、マイクロウエーブ、CUSA、超音波凝固切開装置、リガシュア・インパクトなどを完備している。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

心臓血管外科

分野

心臓血管外科

特色

市の中心に位置し、地域の医療機関との連携のもとに急性期医療を担う総合病院で、10年6月に新たに3階建て低層棟からなる新病院としてリニューアルした。高齢化に伴い、動脈硬化による血管疾患が増加している。また肺塞栓症の外科治療、とくに慢性肺塞栓症の治療を千葉大学呼吸器内科との連携のもとに手がけている数少ない施設で、東京を含め、関東甲信越地域から患者さんの紹介がある。

症例数

手術症例数は年間約140例である。最近の特徴としては、冠動脈疾患がカテーテル治療のめざましい進歩により手術件数は減少している一方で、腹部大動脈瘤や閉塞性動脈硬化症(ASO)症例が漸増している。ASOに対してはステント治療との組み合わせを積極的に行っている。その他、深部静脈血栓症や下肢静脈瘤の治療も扱っている。肺塞栓症については、急性例の肺動脈血栓塞栓摘除術の手術は少ないが、フィルター治療・凝固線溶治療は内科を含め積極的に行っている。内科治療が無効とされている慢性例に対しては血栓内膜摘除術を行っている。わが国では限られた施設に症例が集まっており、千葉大学呼吸器内科とのタイアップのもとに今後も積極的に取り組んでいく方針である。

医療設備

人工心肺装置、自己血回収装置、IABP、PCPS、CHDF、血漿交換、CT、MRI。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

小児科

分野

小児医療

特色

60年余の長い歴史と伝統のある総合病院の小児科

★感染症を主体とした急性疾患の入院治療に対応している

★病診連携の原則のもと、かかりつけ医からの紹介を中心としているが、紹介なしでも受け付けている

★小児病棟は家族の付き添いなしでの入院にも対応している

★急性期型の病院小児科ではあるが、都賀小学校、仁戸名特別支援学校の協力で院内学級を併設しており、療養しながら学校教育が受けられる

★日本小児科学会の研修認定施設。

症例数

入院病床は、すべて個室で8病床(新生児を除く)、年間入院数は300~400例、平均入院日数は5.5日(多くは1~7日)

★入院患者は、近隣開業医からの紹介・2次救急が主で、肺炎、胃腸炎などの感染症による急性疾患、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、けいれん、てんかんなどの神経疾患を主要な疾患としている

★地域連携を重視し、近隣の医療機関からの紹介には迅速に対応し、退院後はかかりつけ医へ逆紹介している

★重症例やより専門的な検査、治療を要する場合には高次医療機関へ紹介している。

医療設備

CT画像診断装置、MRI(磁気共鳴画像診断装置)、TV透視装置、超音波診断装置(エコー)、心電計、ホルター心電計、脳波計、聴力検査装置、呼吸機能検査装置など。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

歯科口腔外科

分野

歯科口腔外科

特色

病院歯科・口腔外科の特徴を生かして一般歯科治療に加え、口腔顎顔面領域の炎症・外傷・腫瘍・嚢胞・顎関節症などの口腔外科疾患、粘膜病変や舌痛症などの口腔内科疾患、インプラント治療、顎補綴治療など幅広く診療を行っている。さらに頭頸部領域の腫瘍、炎症、機能障害等に関しては、当院頭頸部腫瘍センターにて耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、脳神経外科の各専門医が診療の枠を超えてチームを組み、総合的かつ専門的な診断と治療を行っている。また多くの診療科・専門外来を有する総合病院であるため、柔軟に他科との連携を行い、単科だけでは困難な症例についてもスムーズな診断・治療が可能となっている。

症例数

初診患者数は年間900~1,000人であり、そのうち他院・他科からの紹介による抜歯、嚢胞摘出等の外来手術症例は約300例と多くを占める。外傷、炎症、嚢胞性疾患、腫瘍などは、必要な場合に入院管理下で全身麻酔・局所麻酔手術を行っている

★口腔癌に対しては、超選択的動注化学療法を積極的に行い、症例に応じて放射線療法や手術療法を併用している。特に舌癌では超選択的動注化学療法単独、あるいは放射線治療併用により、最終的に手術療法を回避できた症例も増加している。さらに、口腔粘膜の悪性境界病変には、症例によって当病院倫理委員会で承認を受けた5-ALA(アミノレブリン酸)による光線力学療法を治療法の選択肢として提案している

★(放射線性を含む)顎骨骨髄炎や近年問題となっているBP製剤(ビスフォスフォネート製剤)関連顎骨壊死に対しては、手術療法に加えてPRP(多血小板血漿)やPRF(多血小板フィブリン)を積極的に使用し、良好な結果を得ている。

医療設備

CT、MRI、RI、リニアック、超音波エコー。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ○
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

糖尿病代謝内科

分野

糖尿病内分泌内科

特色

内分泌代謝疾患の中では糖尿病が診療の中心。総合病院の特徴を生かし、関連各科と連携を保ち、診療にあたっている。糖尿病に合併する諸疾患については、院内各専門医を受診できる利点がある。糖尿病学会認定教育施設。カルテ本文等のコピー、閲覧は手続きが必要。

症例数

定期的に外来通院中の糖尿病患者数は約800人、糖尿病が主病名の入院患者数は年間約100例、国立病院機構の内分泌、代謝ネットワークの一員として、研修会、臨床共同研究を通じて、他の国立病院機構の病院とも内分泌代謝分野で連携を図っている

★外来日には管理栄養士が栄養相談室に常駐し、その場で随時栄養指導を受けることができる。そのため、繰り返し食事記録をチェックすることが可能で、不足、過剰な食品を指摘、食生活を少しずつ修正していくことにより血糖コントロールが改善する症例が多い

★糖尿病教室は入院(外来通院中の方も参加可能)を対象に、1コース2週間で常時行っている。当院独自のしおりを用意し、医師、栄養士、看護師、臨床検査技師、薬剤師が分担し行っている。現在院内に糖尿病療養指導士が9人(看護師4人、管理栄養士2人、臨床検査技師2人、薬剤師1人)いる

★糖尿病網膜症に対する光凝固、硝子体手術は院内で可能。各種合併症に対し、脳血管疾患については神経内科、虚血性心疾患は循環器科、閉塞性動脈硬化症は血管外科、糖尿病性足病変については皮膚科、整形外科等、院内各専門医と連携し治療にあたっている。末期腎不全、透析が必要な症例は、透析設備がないため専門医のいる施設を紹介している

★その他にバセドウ病など甲状腺疾患で通院中の症例が約50例で、耳鼻咽喉科と連携して診療にあたっている。脳下垂体疾患、副腎疾患は少数。なお、病状の安定した方はお近くの診療所を紹介させていただいている。

医療設備

CT、MRIなど院内の設備、その他頸動脈エコー、血圧脈波診断装置(PWV、ABI)などを備えている。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

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