国立病院機構 千葉東病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立病院機構 千葉東病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

呼吸器科

分野

呼吸器内科

特色

★国立病院機構の一員として、国の政策医療の一つである、結核を含む呼吸器疾患診療の実施を業務とするほか、医療に関する調査・研究、ならびに医療技術者育成などの責務を担う

★13年度第88回日本結核病学会総会開催を予定するなど、専門性の高い多くの学会および研究会に積極的に参加し、学術面での貢献を図っている。治験管理室などの体制を整え、高度な専門性を要する臨床研究にも取り組んできた。千葉大学呼吸器内科や、国内最大級ネットワークの国立病院機構などと連携し、難治性疾患治療などの多施設共同臨床研究を行っている

★一方で日常診療においては、Evidence Based Medicine(EBM: 根拠に基づいた医療)の実施を指向している。こうした学術面での貢献と、最新の知見に基づいた診療を通じて、次世代を担う若手医師の育成にも力を入れている

★県内全域広くから紹介される、結核をはじめとした呼吸器疾患全般診療の実績と経験から、退院後も診療継続を可能とする多面的な患者サポート体制を当科では重視してきた。遠方から来院される方のみならず、通院治療を継続しやすいという観点から、当科より近隣の開業医および病院への通院が望ましいと考えられる場合は、逆紹介による医療連携を積極的に行っているが、病状の再増悪時には当科への再紹介も受け付けている。さらに当院と他医療機関の連携だけでなく、行政機関(保健所等)との連携、社会資源(身体障害者手帳、自立支援医療)の活用、カウンセラー(非常勤)による精神的支援などを通して、多面的な患者サポート体制を敷いている

★学会・専門医・認定施設等の概要:日本内科学会(教育関連病院、総合内科専門医2人、認定医3人)、日本呼吸器学会(学会認定施設、代議員2人、指導医3人、専門医3人)、日本結核病学会(理事1人)、日本感染症学会(指導医1人、専門医1人)、Infection Control Doctor(1人)、日本呼吸器内視鏡学会(学会認定施設)、HIV診療拠点病院である。

症例数

呼吸器疾患を広くカバーする診療体制を敷いている。一般呼吸器病床は25床で、年間入院数は400例を超え、肺癌200例、呼吸器感染症80例、COPD80例、間質性肺炎40例、その他気管支喘息、気胸などを診療している。気管支内視鏡件数は年間250例に及ぶ

呼吸器感染症全般=千葉県全域から結核菌鏡検塗抹陽性例の入院患者を受け入れている。また結核治癒後に発症し、多くは治療困難な肺真菌症や非結核性抗酸菌症の診療にもあたってきた。またAIDS診療のみならず、臓器移植、膠原病患者など、免疫力の低下した治療困難な感染症症例も院内当該科と連携することにより、多様な呼吸器感染症疾患に対応している。また透析設備を備え、血液透析中に肺結核を発症した患者の診療も限定的ながら受け入れ可能である

肺癌、胸膜中皮腫その他腫瘍性疾患=放射線照射設備を有し、外科手術以外可能な診療体制を敷いている。国内外での各ガイドラインやEBMに基づいた日常診療のみならず、多施設共同臨床研究を通じた治験にも力を入れている

びまん性肺疾患(間質性肺炎)=症例全体像の正確な把握のための臨床・画像・病理を統合した診断 (clinico-radiologic-pathologic diagnosis: CRP diagnosis)や、診療全般におけるmultidisciplinary discussion(MDD、集学的論議)の重要性が昨今ガイドライン上等で強調されることが多い。その実現のため、当院放射線科診断医、病理診断医、膠原病内科医はもちろんのこと、診療困難例では外科的肺生検も検討し他院呼吸器外科へ紹介したり、研究会を通じて他施設との連携に努めている。治療は国内外で提唱された最新のガイドラインおよび知見等に従いながら診療を行う

気管支喘息、COPD=最新のガイドラインに沿った診療を行っている

肺高血圧、肺循環障害=千葉大学呼吸器内科とも連携しつつ診療にあたっている。

医療設備

マルチスライスCT、MRI、RI(シンチグラム)、放射線治療装置(リニアック)、気管支電子内視鏡、精密肺機能など。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

当科は旧国立佐倉病院との統廃合で千葉東病院に04年移設新設された。隣に千葉県がんセンター、千葉社会保険病院、数kmの範囲で千葉県こども病院、千葉市立青葉病院、千葉大学付属病院などがあり千葉市南部の大きな医療センターとなっているので、他院との連携を考えた診療を行っている。また、当院は旧国立佐倉病院の腎専門施設としての機能を受け継いでいるので、腎不全に伴う泌尿器疾患の診療に取り組むと同時に、一般泌尿器科疾患については、当地域における泌尿器疾患の窓口となり各病院への振り分けや、短期の入院か外来治療で済むような疾患の治療に主として取り組んでいる。具体的には、多発性嚢胞腎診療、腎不全に伴う多嚢胞化萎縮腎(腎癌)の内視鏡手術、体外衝撃波(ESWL)を除く尿路結石の内視鏡治療、良性上部尿路出血の診断と治療、前立腺肥大レーザー手術、外来前立腺生検、外来去勢術、表在性膀胱腫瘍の治療、神経因性膀胱の検査治療、術前セカンドオピニオンへの対応などである。

症例数

最近の年間初診者数は、院内他科の紹介も含め400~600人で推移している。年間60~80件の手術を行っている。そのうち、経尿道的前立腺手術をレーザー手術は含め30件前後行っている。癌の手術件数は少なく、成績として出せるものはない。

医療設備

MRI、マルチスキャンCT、RI、ホルミウムヤグレーザー、リソクラスト、TURIS、各種泌尿器用内視鏡(TUL、PNL対応)、カラードプラ超音波装置、ウロダイナミクス権査装置ほか。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

外科・腎臓内科・小児科(腎臓移植チーム)

分野

腎移植

特色

当院は04年4月1日に国立病院機構の腎疾患準ナショナルセンターに位置づけられた。末期腎不全(透析)患者さんに対して、腎移植を積極的に行っている。移植情報センターを設置し、献腎移植登録、生体腎移植相談、千葉県内の献腎摘出を行っている。12年4月1日現在405人の透析患者さんが当院を希望移植施設として日本臓器移植ネットワークに登録されている。当院にはHLAセンターも置かれ、千葉県の移植医療の中心的存在である。また国内初の生体膵・腎同時移植や膵島移植、血管再生療法などの先端医療にも積極的に取り組んでいる

★腎移植に関しては、外科を中心とし、腎臓内科専門医、透析専門医、小児科専門医が加わり、チーム医療として腎臓移植を行っている。さらに専任のレシピエントコーディネーターを配置し、外来相談の時から入院中、退院後にわたりトータルなケアを行う体制としている

★移植後の免疫抑制剤という特殊な薬の服用に関しては、薬剤部に移植専任薬剤師を配置し、入院中、外来通院中の服薬指導、服薬相談に応じている。当院では、医師、看護師、薬剤師、検査技師、栄養士、コーディネーターらによる移植カンファレンスを週1回行っている。それぞれの立場から移植患者さん(ドナー、レシピエント)の詳細な検討を行い、問題点の提起、解決、治療方針の決定の場としている。当院には3部17室からなる大型の臨床研究センターが併設されている。センターでは腎疾患に関する臨床研究、基礎研究が行われているが、移植免疫学はセンターの大きなテーマであり、腎移植を含む移植成績向上を目的とし、種々研究が盛んに行われている。

症例数

腎移植症例数は75年に第1例目の腎移植(当院前身の国立佐倉病院)が行われて以来、12年4月30日までに529例(生体腎移植371例、脳死腎移植19例を含む献腎移植158例)となる。11年1年間の腎臓移植数は、献腎移植11例、生体腎移植35例の46例である。うちABO不適合の移植は15例(32.6%)行っている。また生体膵臓移植は18例(うち膵・腎同時移植16例)、膵島移植は8例施行している

★腎移植後の免疫抑制剤として83年よりシクロスポリンを用いるようになってから移植成績は飛躍的に向上し、現在はタクロリムス、MMF、バシリキシマブなど強力な免疫抑制剤が次々に開発され、移植腎が廃絶するような重症の拒絶反応に遭遇することはほとんどない。免疫抑制剤の投与には血中濃度による投与量調節が必要であるが、当院、検査科では、シクロスポリン、タクロリムスの血中濃度測定が24時間可能である。さらに、当院では免疫抑制剤であるステロイドを移植後早期に中止するプロトコールを導入し、免疫抑制剤の副作用を軽減し、患者さんの安全性を高めている。生体腎移植のドナー(腎提供者)の手術は原則として、腹腔鏡手術で行っている。従来の大きな傷(約25cm)は不要となり、移植腎を取り出す数cmの傷のみで行っている。すでに200例以上の手術経験を有するが、患者さんの負担は著明に軽減され、翌日からの自由な歩行が可能で、美容的にも優れている。また術中出血量も少なく輸血例はない。その結果、入院日数は術後約5日と短く、退院後の社会復帰も極めて良好である。ドナー、レシピエントの退院後のケアも移植専門外来にて、外科、内科、小児科、コーディネーター、薬剤師、栄養士などがチーム医療で行うため、医学的問題のみならず、精神面、生活指導にいたるまでのトータルケアができる体制を作っている。移植後の治療成績は、多くの症例の蓄積、免疫抑制剤の進歩により、年々向上している

★全症例の成績は、生体腎移植では生存率が1年99%、5年96%、10年90%、生着率(移植腎が機能している率)は1年94%、5年90%、10年75%であり、献腎移植では生存率が1年95%、5年80%、10年72%、生着率は1年85%、5年72%、10年60%である。しかしながら最近10年間の生体腎移植では、生着率は1年96%、5年95%と格段に向上している

★当院では種々の臨床研究、基礎研究を行っている。現在移植成績を下げる主な原因は、慢性拒絶反応と感染症にある。慢性拒絶反応に対する炎症性サイトカインの関与に関する研究、患者さんの遺伝子多型による免疫抑制剤の感受性の研究より、慢性拒絶反応のメカニズムの解明、予防法や治療法の開発、さらに免疫抑制剤副作用の軽減に力を入れている。最近の免疫抑制剤の進歩により、拒絶反応の抑制のみならず、重篤な感染症の罹患も非常に少なくなっている。しかし、サイトメガロウイルスをはじめとするウイルス感染症は今なお移植後の重要なテーマである。当院では、移植前にドナー、レシピエントの綿密な感染症のチェックを行い移植することはもとより、院内にInfection control doctor(ICD)、Infection control nurse(ICN)を中心とするInfection control team(ICT)を設置、24時間体制での感染症のコンサルテーション、予防・治療を随時行い、移植前後の感染予防、早期発見、早期治療が可能な体制をとっている。現在最も頻度の高い感染症はサイトメガロウイルスである。当院では、腎移植後のサイトメガロウイルス感染ガイドラインを作成しており、ガンシクロビル、バラシクロビル、ガンマグロブリンを用いた治療を行うことにより効果をあげており、重症化する例はほとんど経験していない

★当院では近年急増しているABO不適合移植も積極的に行っている。ABO不適合移植は現在わが国の生体腎移植の約20%を占めており、年々増加している。以前には適合移植に比べて成績が悪かったが、現在では適合と同じ成績となり、当院でもすでに79例のABO不適合移植を行い77例が生着している。当初は移植手術前に脾臓の摘出手術が必要であったが、現在はリツキシマブという静注薬を投与することにより、脾臓の摘出手術は不要となった。抗体除去のための二重濾過血漿分離交換(DFPP)や血漿交換(PE)などを必要とするが、当院血液浄化センターでは、ABO不適合移植に必須の手技も安全に行える設備と技術を有している。また拒絶反応の診断、免疫抑制剤の毒性の診断には、移植腎生検による病理学的診断が不可欠であるが、当院臨床研究センター腎病理研究部では、移植腎病理専門医2人が常勤し、24時間体制で病理診断を行う体制を敷いており、献腎移植手術中の生検、拒絶反応発症時の生検に迅速に対応可能である。

医療設備

CT、MRI、血管造影(DSA)、超音波(血流パワードプラ)、GMP準拠無菌細胞調整センター(CPC)、無菌調剤室、シンチグラム、リニアック照射装置。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

小児科

分野

小児医療

特色

小児腎疾患を専門に診療。腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全の治療を中心に、学校検尿、幼児検尿スクリーニングでの尿異常(蛋白尿、血尿、細菌尿など)・腎エコー異常者の精密検診指定機関として、検査、確定診断、治療および生活管理指導までを一貫して行っている。受診者の約80%が紹介で、県内のみならず県外からの紹介もある。入院病床は20床。特に、学齢期の長期入院の際は、隣接する県立仁戸名特別支援学校(小学生から高校生まで在籍)との連携で療養しながらの学校教育が可能で、高校、大学への進学、就職も含めて社会復帰に向けてのトータルケアに力を入れている。また、専任保育士が入院幼児の保育にあたっている。月1回医師、看護師、薬剤師、栄養士による小児腎臓教室を開催。

症例数

年間初診患者数約300人を診療している。腹膜透析、血液透析にも対応可能である。超音波検査、X線、MRI、RIなどの画像検査も積極的に行っている。腎炎、難治性ネフローゼ症候群の診断に欠かせない腎組織検査(腎生検)は、年間60例実施している。学校検尿などで発見されるIgA腎症、膜性増殖性腎炎など、慢性腎炎の早期発見・治療および難治性ネフローゼ症候群の免疫抑制剤治療に取り組み、良好な成績を得ている。腎内科、泌尿器科、透析センター、腎移植チームと連携し、腎専門医療機関として腎疾患のトータルケアが可能である。

医療設備

CT、MRI、RI、骨密度、透析設備。
  • セカンドオピニオン受入 ×
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

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