東京慈恵会医科大学附属 柏病院

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

東京慈恵会医科大学附属 柏病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器・肝臓内科

分野

消化器・一般内科

特色

当院は千葉県東葛北部地域の基幹病院としての役割を担い、その要の内科は幅広い領域の専門医を擁し、お互い連携して総合的に診療にあたっている。その中で消化器・肝臓内科は放射線部、内視鏡部、外科、救急部などの協力のもと、肝疾患、消化管疾患をはじめとする消化器病全体の診療に従事している

★特に炎症性腸疾患およびウイルス性肝炎の症例数は多く、診療経験が豊富であり先進的医療も行っており、千葉県の救急基幹センター、難病相談支援センター、肝疾患専門医療機関に指定されている

★当院は日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会の認定施設であり、各学会の指導医・専門医が中心となって診療にあたり、専門医の育成も行っている。新医師臨床研修制度に基づく臨床研修指定病院でもある。また、大学病院として研究、学生教育にも力を注いでいる。併設されている臨床医学研究所においては、消化器疾患の研究が中心として行われている。

症例数

消化器・肝臓内科の年間外来延べ患者数は35,000人、病床数は35~50床で、年間入院患者数は856人である

主な肝疾患診療内容:①ウイルス性慢性肝炎=B型およびC型慢性肝炎の患者に対しては、抗ウイルス療法の導入を積極的に行っている。B型慢性肝炎に対する経口抗ウイルス薬を積極的に導入している。C型慢性肝炎に対するインターフェロン療法の導入患者数は、経口抗ウイルス薬のリバビリンとの併用療法患者数を含め、92年の健保適用認可以後累計500例を超える。C型慢性肝炎症例ではウイルスの型・量など詳細なウイルス検査、肝生検に基づいて、QOL(Quality of Life:生活の質)の面も考慮し、患者一人ひとりに対して最適の治療を選択しており、高い治療成績を得ている。04年12月のペグインターフェロンとリバビリンの併用療法の健保適用認可後、1b型高ウイルス量の難治例の導入が増加している。②重症肝炎=急性肝炎のうち、劇症肝炎を含む重症肝炎患者も積極的に受け入れ、血漿交換などの血液浄化療法、ステロイド療法などの治療も行っている。③肝細胞癌=肝動脈塞栓術(TAE)や経皮的エタノール注入術(PEIT)、ラジオ波焼灼術(RFA)などの治療件数も豊富である

主な消化管疾患診療内容:①炎症性腸疾患=患者数は潰瘍性大腸炎患者500人、クローン病患者200人と多数である。寛解例に対しては、独自のn-3系多価脂肪酸交換表による食事療法を実施し、寛解維持を図っている。治療抵抗性の潰瘍性大腸炎症例に対しては、シクロスポリンやタクロリムスアザチオプリンなどの免疫調節剤を用い、寛解導入・維持に高い治療効果をあげている(健保未認可)。また血球成分除去療法(G-CAP、L-CAP)と免疫調節剤を組み合わせた治療も実施している。更に独自の抗菌薬多剤併用療法も入院で行っている。クローン病についても抗TNF-α抗体(レミケード、ヒュミラ)による治療経験が豊富である。②消化性潰瘍=胃・十二指腸潰瘍に対するヘリコバクター・ピロリ除菌は累計で1,000例を超え、二次除菌も行っている。その他、胃過形成性ポリープ、胃MALTリンパ腫などに対する除菌も施行している。③胃食道逆流症(GERD)=患者数は100人以上であり、内視鏡所見陽性・陰性GERDに分類し、酸分泌抑制薬などを使い分け、QOLの改善に努めている。④内視鏡治療=消化管内視鏡検査は当院内視鏡部と協力して実施しており、通常観察以外の胃・大腸ポリープ摘除術、微少癌の粘膜切除術、静脈瘤結紮術、硬化療法、消化管出血に対する各種止血法などの内視鏡的治療も数多く行っている。⑤膵癌=進行膵癌に対し「ゲムシタビンとWTIペプチドワクチン」と「ゲムシタビンと樹状細胞療法」の臨床試験を実施している。

医療設備

腹部超音波(カラードプラ)、MDCT、MRI、血管造影、アイソトープ、超音波内視鏡、APC(アルゴンプラズマ凝固装置)、小腸内視鏡。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

外科

分野

消化器・一般外科

特色

★千葉県がん診療連携拠点病院の1つであり、また12(平成24)年4月より救命救急センターの開設が認可され、救急地域医療に一層密接にかかわっている。また全国DPC 1,505病院中、1郡の大学病院本院、80病院に次ぐ、2群の90病院の1つに認可され、一層千葉県東葛地区の基幹病院という立場が明確化された。一方で各スタッフの専門性を生かした、かつ最新の外科医療を提供している。柏地区医師会とも定期的にカンファレンスを行い、交流のうえに立った地元医師会のニーズにも応えている。日々外科病床定数81人を超える多数の入院、あるいは外来の患者さんの診療に従事し、幅広い医療知識と高度で専門的な医療水準が要求される外科手術を行っている

★当科の特色としては、第1に専門性を重視する立場から、上部消化管・肝胆膵脾・下部消化管・呼吸器・乳腺内分泌・血管と臓器別にスタッフが別れており、患者さんそれぞれに合った最良のオーダーメイド医療を提供できるシステムが整っている点である。また第2に患者さんの身体的負担の軽減を図るための低侵襲手術、すなわち食道・胃・小腸・大腸・肝・胆・膵・脾・肺などの外科疾患に対しての各種鏡下視手術、血管外科での大動脈瘤ステントグラフト手術や各種血管内治療、また乳癌に対してのセンチネルリンパ節生検や1期的乳房再建術などを取り入れている点である。第3には、たとえかなり進んでしまった癌に対しても手術適応があると判断した場合には、拡大手術によって切除する技量を持ったスタッフが揃っている点である。第4に手術のみでなく、術前後の化学療法や放射線療法などを担当の専門医と連携して行い、癌などの悪性疾患に対し集学的治療が行える点である。第5に脳・肺・心臓・肝臓・腎臓の異常や、糖尿病や脂質代謝異常などの代謝疾患、高血圧などの合併症があっても、他科と協力し総合的かつ専門的に診療する体制が確立されている点である

★また退院後の外来は予約制で、できる限り患者さんの待ち時間が少なくなるよう努めている。さらに紹介患者さんの電話やFAX予約による外来診察も実施している。

症例数

★ここ数年の年間外来患者総数は約35,000人で、入院患者総数は2,000人余であり、総手術件数(全身麻酔症例)も年々伸び約980件という状況で、平均在院日数は14日を保っている。消化器肝臓内科、呼吸器内科、腫瘍血液内科、放射線部、内視鏡部および病理部などと連携し、総合的診療体制で臨んでいる。日本外科学会、日本消化器外科学会、日本肝胆膵外科学会、日本呼吸器外科学会、日本心臓血管外科学会、日本乳癌学会など各種学会認定施設。ハイビジョン胸腹腔鏡手術装置や最新のフラットパネル血管撮影装置、各種最新手術器具完備

上部消化管=高橋医長、坪井一人医員、藤崎宗春医員が中心となり、主に食道癌・胃癌などの手術(含鏡視手術)を行っている。特に胃癌治療においては高度先進医療に積極的に取り組んでいる。早期胃癌に対して胃の全摘術をさけるため、赤外線カメラによるセンチネルリンパ節生検法を用いた胃局所切除術は国内外の多施設から注目されている。抗癌剤を腹腔内に投与する先進医療による癌性腹膜転移治療も行っている。胃癌成績(5年生存率)は、stage IA:96%、IB:90%、II:72%、IIIA:55%、IIIB:36%、IV:24%。癌医療だけでなく、逆流性食道炎やアカラシア等の良性疾患に対しても鏡視下手術を行っている。年間の胃癌件数は約100例を超え、侵襲性の少ない鏡視手術が年々増加している。高橋医長は日本消化器外科学会専門医・指導医。坪井医員は日本消化器外科学会専門医。藤崎医員は日本外科学会専門医

下部消化管=河原郎医長、渡辺一裕医員、石山哲医員を中心に構成され、年間平均150例以上の大腸癌手術(鏡視手術84例)だけでなく、内科専門医と連携しながら炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)の手術も行っている。大腸癌の成績(5年生存率)は、stage I: 96%、II:90%、IIIA: 86%、IIIB: 78%、IV:45%。また肺や肝臓などに転移した場合は、放射線化学療法を行い、呼吸器外科および肝臓外科と連携して積極的に転移巣を切除している。さらに再発した場合は、血管新生阻害薬、分子標的薬などを用いた最新の化学療法を行っている。河原郎医長は日本消化器外科学会・日本大腸肛門病学会専門医・指導医、渡辺医員と石山医員は、ともに日本消化器外科学会専門医

肝胆膵脾=柳澤診療部長と遠山医長の2人の日本肝胆膵外科学会認定高度技能指導医が中心となり、他に田辺義明医員、吉田清哉医員で構成され、年間、肝癌(約30例)、胆嚢癌や胆管癌などの胆道癌(約10例)、膵癌(約30例)などに対する高難度な手術を施行している一方、肝胆膵脾領域の鏡視下手術も積極的に行っている。腹腔鏡下胆嚢摘出術は年間80~100例施行しているが、おへそに1カ所小さな傷しかできない、より低侵襲な単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術(約40例)の占める割合が年々増えており、また腹腔鏡下膵体尾部切除術や腹腔鏡下脾臓摘出術(各年間約6~8例)なども年々増加傾向にある。肝癌ではほぼ全例術前に3DCT血管構築システムによる3次元血管立体図と肝癌との位置関係を把握することによって、安全確実に拡大肝切除術から、これもやはり年々増加傾向である、低侵襲の腹腔鏡下肝切除術(年間約6~10例)まで行っており、肝癌肝切除の生存率は、3年71%、5年49%、10年32%である。また病態に応じてラジオ波焼灼療法やマイクロ波凝固療法、さらには肝動脈化学塞栓術や肝動注療法、化学療法、術後インターフェロン治療などの集学的治療も行っている。一方、膵癌や胆道癌などに対しても、術前や術後の最新の化学療法や、消化器肝臓内科とのタイアップによる免疫療法、さらには放射線治療を行って、全国平均を上回る結果を出している。柳澤診療部長と遠山医長は、共に日本消化器外科学会専門医・指導医、日本肝胆膵外科学会認定高度技能指導医、田辺医員は日本消化器外科学会専門医・指導医、吉田医員は日本消化器外科学会専門医

呼吸器=秋葉副診療部長、丸島秀樹医員、稲垣卓也医員、仲田健男医員が中心となり、肺癌、転移性肺癌、自然気胸、縦隔腫瘍、胸腺腫に対し、呼吸器外科手術を年間約130例実施。当科で行う肺癌の鏡視下手術は、「完全鏡視下手術」であり、国内でも限られた施設でしか行われない。鏡視下手術は、小さな穴からカメラを挿入し拡大視して手術を行うため肋骨をこじ開けることがなく、体の負担が小さく、痛みの少ない手術であり、術後の合併症を起こしにくいことも特徴。また、手術前に撮影したCT検査のデータより、「テーラーメイド・バーチャル肺」を作成し、固有の病変状態や解剖を確認できるので、手術前や手術中にシミュレーション手術が可能であり、正確で安全な手術計画を立てることができる。肺癌に対する治療は、手術療法、化学療法(抗癌剤治療)、放射線療法を組み合わせた総合的診療を実施。当院の肺癌3年生存率は64%で、I期80%、II期58%、III期38%、IV期29%。転移性肺癌の手術方法は、病変の部位や個数により変わってくるが、完全鏡視下手術がほとんどで、切除する肺の範囲は、病変の位置や大きさで決められる。自然気胸は、肺の破れる原因となったブラの切除とその部分の被覆を完全胸腔鏡下手術で行う。胸腺腫や重症筋無力症の手術は、胸腺を全て切除し、その周囲の脂肪組織やリンパ節を共に切除する拡大胸腺全摘術と胸腺部分切除術がある。縦隔腫瘍は神経から発生した腫瘍や、胸腺癌、胸腺のう腫、心膜のう腫など。秋葉外科副診療部長は呼吸器外科専門医、日本呼吸器外科学会専門医・指導医、日本胸部外科学会専門医・指導医、外科専門医・指導医、気管支鏡専門医・指導医。丸島医員、稲垣医員、仲田医員は外科専門医

乳腺・内分泌=木下医長と京田茂也医員が中心となり、年間150例を超える乳癌手術を行っている。約50%が乳房温存手術であり、約60%にセンチネルリンパ節生検が行われ、腋窩リンパ節郭清の省略なども取り入れている。また乳房切除の場合は形成外科と連携して一期的再建を行っており、乳房切除術の約3分の1に対し実施している。その際には自分の乳房皮膚の大半を残す、さらに乳輪まで温存するなど、それぞれに合った術式のオプションを提案している。いずれも癌の根治性だけでなく美容面も考慮した手術である。また、近日中に凍結治療の臨床試験も開始が予定されている。乳癌では日経メディカルで紹介されたように各病期別の5年生存率において、慈恵医大全体の評価で全国4位にランクインされた。進行再発乳癌に対しては、腫瘍血液内科の平野明夫医長が専属で化学療法を担当し、世界標準治療を行っている。木下医長と京田医員は、共に日本乳癌学会認定医・専門医

血管外科=戸谷医長と平山茂樹医員が中心となり、胸部・腹部大動脈瘤、下肢の末梢動脈閉塞症、頸動脈狭窄症、 腎動脈狭窄症、静脈疾患、透析用内シャント手術を含む血管病に対して、外科手術と血管内治療を用いた包括的治療を行っている。特に最新のフラットパネル血管撮影装置を用いた動脈瘤のステントグラフト手術、下肢の血管内治療は、血管外科開設間もないにもかかわらず、東葛地区の中心となっている。11年7月の診療開始から約8カ月で、腹部大動脈瘤ステントグラフト手術35例、胸部大動脈瘤ステントグラフト手術10例を含む総計98例の血管外科手術を施行。動脈瘤破裂の緊急症例を含めて術後死亡率は0%。戸谷医長は日本心臓血管外科専門医、日本脈管学会専門医、血管内治療認定医、各種胸部・腹部ステントグラフト指導医。平山医員は日本脈管学会専門医、血管内治療認定医、各種胸部・腹部ステントグラフト指導医

小児外科=吉澤穣治医長が毎週水曜日午後、小児外科外来を担当し、小児科とも連携しながら小児外科各種疾患の診療を行っている。吉澤医長は日本小児外科学会専門医・指導医

★当科では、週2回の部長回診、毎週の放射線科との術前カンファレンス、毎月の消化器肝臓内科や呼吸器内科との合同カンファレンス、さらには毎月ごとの内視鏡科・病理・放射線科・内科との5科合同院内カンファレンスなどで、手術適応や術式の選択など徹底した検討が行われ、EBMに基づいた治療方針の決定が行われている。そして、学祖高木兼寛の建学の精神である、「病気を診ずして、病人を診よ」の教えに則り、日々診療に従事している専門臨床医の集団であり、疾患の種類や病状、さらには個々の患者さんを考慮したオーダーメイド医療を基本とし、QOLを重視した低侵襲手術から拡大手術まで、幅広い分野にわたった最新の外科治療を行っている。外科手術とともに、2大療法である化学療法、放射線治療はともにシステム化されており、特に外来化学療法(通院で行う抗癌剤などの投与)は、各分野の学会専門医による、病状に応じた使用薬剤の選択、投与量の検討が行われ、その治療メニューに基づき施行されており、また放射線治療も専門放射線治療医による適性線量の検討から、治療メニューが決定され行われている。

医療設備

電子内視鏡、超音波内視鏡、フラットパネル血管撮影装置、超音波ドプラ装置、MDCT、MRI&MRA、手術室内DSA、バイポーラシザース、ハイビジョン胸腹腔鏡手術装置、ハーモニックエース超音波凝固切開装置、各種リガシュア凝固切開装置、キューサー超音波破砕吸引装置、マイクロ波凝固装置、ラジオ波凝固装置、アルゴンレーザー、赤外線腹腔鏡システム。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

循環器内科

分野

循環器科

特色

循環器疾患は早急な治療が必要な疾患が多く、早期診断、早期治療を基本理念としている。循環器内科の病床数は35 床(CCU6床、一般病棟29床)で、3次救急に対応しうる重症心疾患の治療体制が整っている

★対象疾患は、冠動脈疾患(急性心筋梗塞、狭心症)、心不全、心筋症、弁膜症、不整脈、先天性心疾患、動脈・静脈疾患などで、これらすべての領域に対応できる専門医を備えている。特に虚血性心疾患の治療に力を入れており、CCU専任医が常駐するのに加え、24時間オンコール体制を取って冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI)に備えており、初診・再診を問わず常時救急受け入れが可能である。当院は心臓外科、血管外科を備えており、インターベンションに固執することなく、手術必要症例に対しては速やかに対応できる

★また、東葛北部地区唯一の大学附属病院として、23の診療科を備えており、心疾患以外の合併疾患にもそれぞれの専門家と連携して対処している。外来では、胸痛、動悸といった症状や、心機能低下、心拡大、不整脈といった検査異常に対する精査加療を行っている。また、虚血性心疾患の2次予防(再発予防)に対して、薬物治療、生活指導を行い、良好なコントロールが得られたときには近隣の診療所に紹介している。日本循環器学会指定研修施設。千葉県指定救命救急センター指定施設。また、病院内に医療連携室を開設しており、他の医療機関からの紹介はFAXによる予約も行っている。

症例数

11年度の循環器内科3次救急受け入れは254人。入院患者は1,202人、うち心臓集中治療室(CCU)入院患者は245人

★CCU入院患者は心筋梗塞および不安定狭心症が約半数で、他の疾患は重症心不全、不整脈、大動脈解離などである

★特に心筋梗塞、狭心症に対する心臓カテーテル検査・治療に関しては力を入れており、11年度の心臓カテーテル検査は1,101件(緊急症例:215件)、PCIは381件施行(緊急症例:143件)。PCIの成功率は99%以上である。PCIの治療選択は患者さんにとっての最良な方法を実施している。心臓カテーテル検査室、循環器病棟、CCU、ICUは同じフロアで近接しており、移動・連携は円滑である。毎週水曜日に心臓外科との合同カンファレンスを行い、心臓外科と密な連携をとっている

★急性心筋梗塞、急性心不全などで血行動態が保てないときは、大動脈内バルーンパンピング(IABP)や経皮的心肺補助装置(PCPS)などを用いて対応している。11年度のIABP使用は45件、PCPS使用は7件

★心不全は急性期にはCCU(軽症は一般病棟)で薬物療法などによって安定化させ、心不全改善後、心臓カテーテル検査を含めて基礎心疾患の検索および重症度の評価を行う。再発予防のために入院中に生活指導(服薬指導、食事指導などを含む)を十分に行っている

★大動脈解離(B型)は安静、降圧、鎮静を図り、リハビリテーションを行ない、手術適応と考えられるときには可及的速やかに心臓外科あるいは血管外科と連携を図っている

★徐脈性不整脈は適応があればペースメーカーで治療を行い、頻脈性不整脈は主に薬物療法を行っている。必要に応じて港区の本院と連携してカテーテルアブレーションを検討している

★肺血栓塞栓症は適応があれば血栓溶解療法や抗凝固療法を行っている。深部静脈血栓症の有無により、下大静脈内にフィルターを挿入することもある。

医療設備

循環器内科専用血管撮影室(血管内超音波測定装置、冠血管内圧測定装置)、救急蘇生装置、人工呼吸器、体外ペーシングつき除細動器、体外式ペースメーカー、持続心拍出量測定装置、経食道プローブつき心臓超音波装置、移動型心臓超音波装置、IABP、PCPS、動脈血ガス分析装置、などがある。また、心臓MRI、冠動脈CT、負荷心筋シンチグラフィー(東葛北部医療圏では当院のみ実施可能)などが放射線部で撮像可能である。
  • セカンドオピニオン受入 △
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

心臓外科

分野

心臓血管外科

特色

成人の心臓、大血管手術の定期手術と緊急手術を主に行っている。循環器内科、救命救急センターおよび近隣の病院との連携を密にして随時対応している。同じ疾患だから同じ手術を行うというのではなく、患者背景等もよく考慮しオーダーメイドの手術、治療を心がけている。また月1回、慈恵医大附属病院森田紀代造教授による小児心臓外科外来を行っており、小児先天性心疾患にも対応可能である。

症例数

10年の手術件数は、心臓胸部大血管手術85例、末梢血管手術68例、心臓ペースメーカー手術65例で合計218例であった。冠動脈疾患は高齢者ならびに透析患者の手術が増加傾向にあり、心臓カテーテル手術の発達に伴いハイリスク症例が増加している。状況により心拍動下ならびに人工心肺下を選択しており、心筋梗塞に伴う合併症(心室中隔穿孔、左室瘤、虚血性心筋症、左室破裂等)に対しても積極的に取り組んでいる

★弁膜症疾患は僧帽弁閉鎖不全症においては術後の内服薬の負担を少なくするよう、僧帽弁形成術を第一選択としている。人工弁置換を行う際には患者、家族とよく話し合い最適な人工弁を選択している

★また不整脈に対してもメイズ手術を積極的に行い、安定した成績を維持している

★大動脈疾患において急性大動脈解離、大動脈瘤破裂は速やかに緊急手術を行っている。さらにステントグラフト内挿術の適応がある場合には、当院血管外科チームと連携して治療を行っている。以上の疾患群に対して、患者のQOL(生活の質)向上に貢献し好成績をあげている。

医療設備

ICU、CCU、シネアンギオ室、MRI、CT、MDCT、人工心肺、PCPS、IABP、自己血回収装置その他。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

整形外科

分野

整形外科

特色

柏病院整形外科では、学会認定の専門医が5人在籍しており、部長が専門とする股関節外科のみならず、膝関節、肩関節、脊椎に関しても、それぞれの分野で専門的技術と知識に習熟したスタッフを有している。これら専門分野だけに偏らず、幅広く整形外科的疾患全般に対しても良質な医療を提供できる体制を整えている。また、8人の常勤整形外科医と、看護スタッフ、リハビリスタッフ等が医療チームを組み、円滑できめ細かな入院治療、看護、リハビリが行えるよう心がけている。地域の3次救急を担う当院では、整形外科的な重度の外傷(骨盤骨折、開放骨折等)を扱うことも多く、救急部のスタッフと連携しながら迅速で的確な治療を行っている。09年10月より診療部長が交代した。新たなスタッフも加わり、これまで以上に専門性の高い医療が提供できるものと自負している。スタッフ一同、全力で柏市の基幹病院として重要な役割が果たせるよう努力して参ります。

症例数

(11年度件数)外来患者数:1日120人、年間手術件数:657件

股関節:人工股関節置換術=103件。慈恵医大整形外科はその長い歴史の中で、股関節外科、特に人工股関節の分野での診療、研究を多く行ってきており、そのパイオニア的役割を果たしてきた。ここ柏病院においてもその流れが受け継がれ、多くの股関節の治療を希望される患者さんが来院されている。その期待に応えるべく最大限の努力をしている。股関節疾患は小児から成人、高齢者にいたるまで多岐にわたるが、その代表となるのが変形性股関節症や大腿骨頭壊死症である。当院では、これら疾患に対し人工股関節置換術のみでなく、各種骨切り術(寛骨臼回転骨切り術、棚形成術、大腿骨内反、外反骨切り術、骨頭回転骨切り術など)にも積極的に取り組んでいる

人工股関節置換術=辛い股関節の痛みをすっきりさせたいと願う方、仕事やスポーツ、レジャーなど、よりアクティブで快適な生活を願う方に対して、人工股関節置換術は自信を持ってお勧めできる術式である。近年、手術手技の進歩やインプラント材料の開発がさらに進み、良好な術後長期成績が多く報告されている。術後のリハビリも以前より離床や歩行訓練が早期から行えるようになり、患者さんの負担が大幅に減った。当院でも、我々独自の持つ経験に加え、新しい技術や材料を積極的に取り入れ、この術式に取り組んでいる。徐々にその症例数も増加してきている

膝関節=人工膝関節置換術は88件。当院では、3次救急対応病院のためHigh energyな外傷症例が多く、特に膝関節内骨折症例などに対して関節鏡を併用した手術も積極的に行っている。変形性膝関節症に対しては人工膝関節置換術、骨切り術を行っている。また、同時に症例に応じて、可及的に人工関節置換術を回避し、最小の侵襲で痛みをとるために、関節鏡視下デブリードマン手術を積極的に行っている。スポーツ外傷の症例に対しては、レクリエーションレベルから競技スポーツレベルに至るまで幅広い層の患者さん一人ひとりに合わせた治療を行っている。特に前十字靱帯損傷に対する靱帯再建術では良好な成績を得ている。このほか、半月板損傷、骨軟骨損傷、膝蓋骨脱臼・亜脱臼など幅広い症例に対する治療を行っている

肩関節=月肩関節痛の原因には腱板損傷・インピンジメント症候群など様々な疾患がある。これらは運動痛や夜間痛が主で、関節の動きが制限されることもあり、五十肩として長く放置されることも少なくない。軽症なものでは関節内注射を数回行うことにより症状が軽快するが、保存療法を行っても症状が軽快しない場合、当院では積極的に手術療法を行っている。近年鏡視下手術の発達により、1cm程度の孔を数個あけるだけで手術が可能であり、手術後の痛みも軽減され回復も早く、入院期間も最短で1週間程度ですむ。また、肩関節脱臼などに対して関節鏡を取り入れた手術を行っている。そのほか、上腕骨近位端骨折などの外傷に対しても積極的な治療を行っている

脊椎疾患=148件。脊椎脊髄疾患は多様で、腰痛、頚・背部痛に始まり「手がしびれる」「力が入りにくい」「ボタンが留めづらい」「歩きにくい」「歩いていると足がしびれて休んでしまう」などの原因となっている可能性がある。対応疾患は頚髄・腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、後縦靱帯骨化症、脊椎腫瘍などに加え、近年では、高齢化社会に伴い、頚髄症、腰椎変性すべり症、腰部脊柱管狭窄症なども増加傾向にある。これら脊椎脊髄疾患に応じて保存療法(投薬、ブロック、点滴、装具療法、リハビリなどの治療)を行い、保存療法に抵抗する場合や進行する筋力低下、歩行困難、排尿排便の障害などが出現する場合には、これらの疾患に対して除圧術や固定術などの手術療法を積極的に行っている。また近年、側彎症に対する学校検診制度が確立され、当外来はその3次健診を担っており、生活指導、装具療法を主とした経過観察を各休暇ごとに定期的に専門外来を設けて行っている

手・肘の外科=71件。手、手関節、肘関節の骨折、脱臼などの外傷、手指のしびれや運動障害きたす手根管症候群や肘部管症候群など多岐にわたる外傷、疾患を取り扱っている

外傷=150件。大腿骨頸部骨折を含めた高齢者の骨折に対して積極的治療を行い、さらに術前より理学療法を開始し早期離床に努めている。3次救急施設として多発外傷や骨盤骨折など重篤な外傷も受け入れており、救急部と連携し、積極的に治療している。

医療設備

CT、MRI、RI、DEXA、放射線治療(術中含)。また、ICUおよび専門救急スタッフを備え、重度外傷患者に対応している。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

産婦人科

分野

産婦人科

特色

産婦人科全般について専門医が高度な知識と技術をもって診療を担当している。曜日によって初診、再診、産科の担当医が決まっている。当科は地域の中核病院として産婦人科一般にはじまり、腫瘍、周産期の拠点病院としての高度医療を提供できる環境が整っている。特に婦人科腫瘍については良性・悪性ともに手術療法が積極的に行われている。さらに、一般的に難しいとされている手術も数多く行われ、良好な成績を収めている。また、合併症妊娠、婦人科腫瘍(特に悪性腫瘍)などは診療所、一般病院からの紹介にて受診する患者さんも多く、地域の病診連携を重視している。また、不妊治療は行っておらず他院にご紹介させていただいている。なお、外来は原則として予約制をとっている。産婦人科は安全と安心をモットーに確実な医療を心掛けている。

症例数

【婦人科】婦人科一般について、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などの良性疾患に対しては主に手術療法を行っている。開腹手術は当科にて伝統的な樋口式横切開で行われ、入院期間も短く好評である。また、膣式手術や腹腔鏡手術・子宮鏡手術も積極的に行い、患者さんの負担を少なくする手術もニーズに沿って選択している

★現在、年間手術数件数は約900~950件程度であり、08年4月よりがん拠点病院となった事から悪性腫瘍の手術件数は以前より更に増加傾向にあり、約250件が悪性腫瘍手術である。特に悪性腫瘍に対しては超音波検査、CT、MRI等の各種画像診断と複数の腫瘍マーカーの組み合わせにより腫瘍の進展状況を診断し、進行の度合いにより他科と連携をし、個別的な手術を施行している。当産婦人科では大学病院であることの利点を最大限に生かし、進行した卵巣癌であっても泌尿器科、消化器外科、肝臓外科、麻酔科等、複数の科との綿密な連携のもと手術を行う。なかでも、卵巣癌においては残存腫瘍の有無がその後の経過に大きく関わってくるため、初回手術でいかに腫瘍を取りきるかが非常に大切な問題となる。症例によってその方が有利と判断されれば、婦人科領域に留まらず、消化管、尿路系、肝臓、脾臓、横隔膜まで、腹腔内全域にわたり可能な限りの腫瘍切除を行い、初回手術での完全手術を目指している

★術後の病理検査結果により化学療法・放射線療法等の中より最適な方法を選択し、治療を行っている。再発癌に対しても状況よっては積極的に手術を行い、化学療法等の治療を組み合わせることで良好な予後成績を収めている。緩和医療に対する取り組みも始まり、よい環境で治療を受けられる体制づくりを行っている。術後の疼痛コントロールのため、硬膜外麻酔も行い良好な成果をあげている

★11年の悪性腫瘍の内訳は、子宮頸癌67例(I期27例、II期21件、III期14件、IV期5例)、子宮体癌80例(I期52例、II期9例、III期13例、IV期6例)、卵巣癌56例(I期23例、II期3例、III期28例、IV期2例)【産科】分娩数は年間約500例であり、帝王切開率は約28%と比較的高いが、大学病院の性格上、正常な妊娠経過のみならず、前回が帝王切開による分娩、子宮筋腫合併妊娠、多胎、その他母体の疾患等、様々なハイリスクな合併症妊娠の症例が多いことがその理由であり、このようなハイリスクの妊娠に関しても他科との連携をとりながら妊娠管理を行っている。超音波検査、母体血清マーカー、MRI、カラードプラ、パルスドプラ、分娩監視装置など、高度医療に必要な機器を適宜駆使し、母体のみならず胎児の管理も行っている。希望される妊婦さんには、出生前診断として羊水検査も行っている。また、無痛分娩が対応可能かどうかは、相談にて対応させていただいている。なお、当院で分娩なさらない方の健診は行ってないので、ご了承いただきたい。

医療設備

CT、MRI、超音波診断装置、腹腔鏡、子宮鏡、コルポスコープ、LEEP(高周波電気凝固)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

小児科

分野

小児医療

特色

★慈恵医大附属柏病院は、柏市周辺地域の基幹病院としての機能を有し、小児科も一般の小児診療から各種専門分野の診療に幅広く携わり、地域医療に深く貢献している。また当院では、周辺地域の子育て支援事業にも力を入れ、母子保健関係者を対象とした定期的な勉強会の開催、小児疾患の医療・保健・福祉等について住民から総合的な相談を受ける場の設置なども検討している。我々は、「風邪から高度先進医療に至るまで」を合い言葉に、日夜患者さんに対して心のこもった医療を提供するように心がけている。大学病院の小児科といえども、広く地域の人々が気軽に来院でき、いろいろな相談ができるような地域密接型の小児医療を行うことが我々の目標である

★当科では、午前中の一般外来、専門外来、救急外来、小児病棟という4つシステムより成っている。午前中の一般外来では初診・再診(予約制も導入)、また紹介の有無を問わず幅広く診察を行うように心がけている。午後の専門外来では、原則的に予約外来として、乳児健診、予防接種、循環器、神経、血液腫瘍、代謝内分泌などの分野に対応している

★救急外来は、主に地域の2、3次的な救急病院として活動している。特に日中、夜間を問わず紹介の救急患者に対して、スムーズな対応ができるようなシステムづくりにも力を入れている。当科の小児病棟は定床数52床で定数6〜8人の病室が多くを占め、通常はお子さんだけをお預かりするような形をとっているが、ご家族で付き添いを希望される方のために有料の個室も同じフロアにある。

症例数

外来は、1日平均外来患者数が100人前後(1カ月平均患者数は2,500人前後)、1カ月初診患者数は250人前後、紹介率は1カ月45%前後で近辺の小児科医より多くの紹介を受けている。入院患者では1日平均延べ在院患者数は40人前後で、年間入院患者数は1,000人前後である

★外来受診時に最も多い疾患である肺炎・気管支炎といった呼吸器感染症や重症な気管支喘息発作などに対しては、入院も含めた迅速な対応を行い、原因検索の努力や生活指導などにも重点をおいて診療をしている。また夜間や休日の病状の悪化時には、常勤の小児科当直医がこれらの時間外診療に当たっている

★当科の特徴として、小児科領域では比較的多い主訴である発熱が、長期間にわたり持続したため様々な病院を訪れたが診断に至らず原因不明の発熱性疾患とされた患者様に対して、積極的な取り組みを行い診断ならびに治療・経過観察を行っている。特に膠原病を始めとする自己免疫疾患については、これまでに多くの患者数を経験し、その治療に携わることによって多くの知見を得た。これらの貴重な経験は現在も我々の臨床に生かされている。自己免疫疾患は、入院期間も長くその後の経過が長期にわたるため、当院の専門医が患者さんならびにご家族が納得できるまで、病気や治療についての説明を行うように努力している。患者さんと当科の医師とのコミュニケーションを優先して医療を行うように最善の注意を払っている。その結果、現在までに多くの治療抵抗性の患者さんが症状の軽快/改善を得、外来での経過観察に至っている

★その他に代謝・内分泌疾患、腎臓疾患、川崎病を含む循環器疾患、神経疾患などに対しても専門医を中心に診療にあたっている。今後も、地域の患者さんやそのご家族の健全な生活を支えていくよう、努力していきたいと考えている。

医療設備

CT、MRIなど。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

眼科

分野

眼科

特色

千葉県の東葛地区唯一の大学病院として当地域での高度医療実施病院の眼科としての機能と柏市の救命救急センターの眼科としての機能を併せ持ち、また千葉県北西部(旧東葛地区)、茨城県南部、埼玉県東部の基幹病院の眼科として白内障、緑内障、網膜剥離、糖尿病網膜症等の内眼手術から斜視、眼瞼下垂、内反症、涙嚢鼻腔吻合術、外眼部まであらゆる手術を行う一方、敬遠されがちな神経眼科領域、小児眼科についても専門的診療を行っている

★白内障手術に関しては大学病院で最も早期から外来手術を導入し、日帰り手術、一泊入院手術、入院手術を選択できる。白内障手術の紹介患者は術後、病診連携を重んじできるだけ早期に紹介元に返すよう努めている

★網膜・硝子体疾患については他に手術のできる施設がないため、近隣のすべての患者が集まっており、年間400症例以上の硝子体手術と70~100例前後の網膜復位術を行っている。硝子体手術は95%以上に極小切開の無縫合手術を行い入院も1週間以内がほとんどである。術後の視機能も良好である

★糖尿病網膜症については糖尿病内科との連携を密にし、血糖コントロールを十分に考慮し、予後とQOLのバランスを考慮した治療を一貫して行っている。また、人工透析中の症例も透析室と腎臓内科との連携をとり、手術に際し万全の体制を取っている

★緑内障についても近年積極的に取り組み、手術件数が増加している。外来は一般外来、専門外来とも予約制で、初診の予約は原則的に他施設からのFAX予約で受け付けている。しかし一般外来については予約なしでも受診可能である。また、夜間は当直体制をとっており夜間緊急手術も可能である。

症例数

手術件数はレーザー手術が年間500件、観血的手術件数は約1,500件である

★白内障単独手術は年間約1,000件でその99.9%の症例で超音波乳化吸引術を施行し、術後の平均入院日数は1.5日である。手術は極小切開を採用し、限りなく乱視の出にくい手技で行っている

★緑内障手術は年間約40件で、そのうち5分の2は白内障との同時手術である。緑内障については術前の視野異常の程度から術後眼圧の目標値を設定し、若年者では線維柱帯切開術の単独手術を主に、壮年以降は細胞増殖阻害剤を用いた濾過手術で対応している。最近は極端な術後低眼圧による合併症を防ぐため、術後の眼圧の微調整をレーザー切糸術で随時行っている。また難治性の緑内障に対してはシャントチューブを用いた手術も行っている

★硝子体手術は年間約400件で増殖性糖尿病網膜症、糖尿病以外の硝子体出血・混濁、黄斑円孔・上膜・浮腫、増殖性硝子体網膜症、網膜剥離など網膜硝子体手術を要するすべての疾患に対し積極的に治療を進めており、特に糖尿病網膜症に関しては術前の血糖コントロールを徹底することで進行した増殖性糖尿病網膜症に対しても90%以上の解剖学的復位または視機能改善等QOLの向上をみる。黄斑前膜・円孔については、比較的視機能の良好な症例にも積極的に手術を施行し術後視力の向上を目指し、術後2段階以上視力の向上した例は85%前後である。糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫に対しては、まずステロイド懸濁液の硝子体内または球後注入による治療を試み、効果の得られないものについては抗VEDF抗体の硝子体内注射や硝子体手術を行っている

★網膜剥離の年間手術件数は約140件であるが、症例に応じて網膜復位術と硝子体手術を選択し受診から数日以内に手術施行し、初回手術により90%以上、最終復位率は98%である。

医療設備

超音波白内障装置、硝子体手術装置、第3世代OCT、眼内レーザー装置、眼底用ICG造影装置、ヤグレーザー、色素レーザー光凝固装置、SLT用グリーンヤグレーザー装置。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

耳鼻咽喉科

分野

耳鼻咽喉科

特色

耳鼻咽喉科、頭頸部外科領域全般を対象としている。手術症例では慢性副鼻腔炎や術後性副鼻腔嚢胞、眼窩内側壁骨折に対する内視鏡下鼻内副鼻腔手術に力を入れている。また慢性中耳炎や中耳真珠腫に対する鼓室形成術も積極的に施行しており、頭頸部癌においても再建手術を含む手術治療や頭頸部良性腫瘍の手術も積極的に行っており、放射線治療、化学療法も行っている。扁桃周囲膿瘍や深頸部膿瘍などの炎症性疾患に対する入院治療、突発性難聴や顔面神経麻痺に対するステロイド療法やめまいによる入院症例も対応している。

症例数

11年度の11年4月から12年3月までの入院患者数は789人、期間中の手術総数は1,204例であった。手術の内訳は、内視鏡下鼻内副鼻腔手術325例、鼻中隔矯正術149例、アデノイド切除・扁桃摘出術147例、喉頭微細手術33例、鼓室形成術40例、甲状腺腫瘍手術(良性・悪性)57例、耳下腺腫瘍手術 (良性・悪性) 39例、顎下腺腫瘍手術(良性・悪性)23例、頸部嚢胞摘出術37例、頭頸部悪性腫瘍(口腔・喉頭・咽頭・頸部など)手術76例、その他8例であった

★炎症性疾患による入院治療も扱っており、扁桃周囲膿瘍や急性喉頭蓋炎による入院治療や、必要時は緊急気管切開を行う症例もある。また、頸部蜂窩織炎や深頸部膿瘍に対し緊急手術施行となる症例もある

★突発性難聴による入院治療は、ほぼ全例にステロイド治療を行った。なお外リンパ瘻が疑われる症例に対しては、試験的鼓室開放術および内耳窓閉鎖術を行っている

★顔面神経麻痺による入院治療もしており、ほぼ全例にステロイド治療を行い、症例によって抗ウイルス剤を併用している

★めまい症例は主に外来通院での治療を施行しているが、必要に応じて入院治療を行っている。診断には注視眼振検査、頭位眼振検査、標準純音検査などを用いており、必要に応じて電気眼振図検査(ENG)、温度眼振検査などを含む平衡機能検査やMRI検査、そして場合により心理検査を組み合わせて診断を行っている

★鼻、副鼻腔疾患では、手術適応となる慢性副鼻腔炎や術後性副鼻腔嚢胞症例のほぼ全例に内視鏡下鼻内副鼻腔手術を行っており、嗅裂部や前頭洞、蝶形骨洞など繊細な処置が必要な部分における確実な清掃を可能にしている。11年は325例の症例に対して本手術を行った。また眼窩内側壁骨折、副鼻腔腫瘍に対しても可能なものは内視鏡下鼻内副鼻腔手術にて対応している。アレルギー性鼻炎の状況や鼻中隔湾曲の程度に応じて鼻中隔矯正術や下甲介粘膜切除術も併用し、良好な術後成績をあげている。入院期間は通常約7日間

★喉頭疾患に対する喉頭微細手術は33例に行った。疾患は声帯ポリープや喉頭蓋嚢胞が主であるが、外来にて組織検査困難な喉頭腫瘍・下咽頭腫瘍に対する組織検査、早期喉頭癌、表在性下咽頭癌に対する手術なども施行している。入院期間は約5~9日間

★中耳疾患では、慢性中耳炎、中耳真珠腫に対して鼓室形成術40例を行った。真珠腫症例に対しては、聴力改善と耳内の生理的な形態を保持するために、可能な限り外耳道後壁を保持するcanal wall upによる術式を行っている。入院期間は約8~9日間

★頭頸部腫瘍は甲状腺、耳下腺、顎下腺の良性腫瘍摘出術90例、甲状腺、耳下腺、顎下腺の悪性腫瘍摘出術29例、上顎癌・舌癌・咽頭癌・喉頭癌などの頭頸部悪性腫瘍手術を63例に行った。入院期間は、耳下腺・顎下腺・甲状腺良性腫瘍は、通常約5~9日間。頭頸部癌(上顎癌、舌癌、喉頭癌、咽頭癌など)治療も積極的に行っている。早期癌に対しては臓器温存手術や放射線治療を施行し、進行癌に関しては、症例に応じて機能温存手術も施行しており、再建手術を含む拡大手術や、化学療法併用放射線治療、また術後追加治療として化学療法や化学療法併用放射線治療なども施行している。甲状腺癌に対しては基本的には手術を行い、癌死危険度分類に基づき、低危険度分類は温存切除を推奨しており、高危険度については甲状腺全摘後、慈恵医大本院放射線科などにて放射線ヨード治療を施行している。

医療設備

標準純音聴力検査、ABR、ENG、MRI、CT、エコー、シンチグラム、リニアック、ヤグレーザー、NBI、経鼻電子スコープ。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

皮膚科

分野

皮膚科

特色

皮膚疾患全般を扱っている。特に乾癬、皮膚腫瘍、皮膚感染症、アレルギー疾患、母斑症、水疱症などが挙げられる。必要に応じて他の東京慈恵会医科大学附属病院皮膚科スタッフとも連携をとりながら診療にあたっている。

症例数

1日平均外来患者数66人、1日平均入院患者数5人、年間手術件数487件

乾癬=外用療法を主にしつつも中等度から重症例には全身療法(シクロスポリンエトレチナート)や生物学的製剤での治療を行っている。生物学的製剤での遅漏患者数32人

皮膚腫瘍=ボーエン病、日光角化症、有棘細胞癌、基底細胞癌、乳房外パージェット病、悪性黒色腫などの悪性腫瘍は手術療法を中心に放射線療法、化学療法、免疫療法などを行っている。手術療法は超音波エコー、MRIなど画像診断も参考にした上で必要に応じて形成外科や外科と協力しながら皮弁形成、植皮、リンパ節郭清を行っている。放射線療法は放射線治療外来にて電子線、X線療法が可能である。良性腫瘍の小さなものは外来小手術室での日帰り手術を行っている

皮膚感染症=ヒト乳頭腫ウイルス感染症、ヘルペスウイルス感染症などのウイルス感染症や細菌感染症、真菌感染症について各種検査、治療を行っている

アレルギー疾患=パッチテスト、スクラッチテストなどの免疫学的検査を行っている。アトピー性皮膚炎については標準的治療を中心に、症例ごとに細かい対応を心掛けている

★水疱症は蛍光抗体法やELISA法による抗体検査、組織検査を通じて診断、治療を行っている

★母斑症は神経線維腫症を中心に各種検査、手術療法を行っている。その他の治療法としては円形脱毛症、疣贅に対して接触免疫療法を行っている。

医療設備

皮膚科外来の設備として小手術室、ダーモスコピーなど。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

慈恵医大附属柏病院は日本脳神経外科学会の認定研修施設であり、学会認定の専門医が4人在籍している。年間の手術件数は200件を超え、定時手術と救急手術の双方を行っている。手術手技の習得・熟達には多くの機会・症例に恵まれ、良質な手術を経験することも必要なことと考えている。当科では多くの治療を通じて、この経験を提供できる施設の一つであると自負している。我々は「より上手く、より早く、より安く」を合言葉に診療技術の向上をめざし、可能な限り学会や研究会に出席して医療知識を絶えず更新し、従来からの習慣に頼った医療をできるだけ排し、きちんとしたエビデンス(科学的根拠)に基づいた医療を推し進めるべく努力している。医学は日々進歩し続けており、疾患に対し当科として最善と考える医療を提示させて頂くのはもちろんであるが、患者さん個々の背景を考慮し患者さん本人あるいは患者さん家族と次善の策を検討したり、あるいは他施設でのセカンドオピニオンを求められたりすることについても積極的に推奨している。

症例数

年間の入院総数は400~500人(病床数26床)、手術数は約200~300件で、その割合は脳腫瘍が25%、脳血管障害が20%、頭部外傷が20%、脊椎・脊髄疾患が30%、その他が5%である。当院には救急部があるため、近隣の2次、3次救急の中核病院であり、脳血管障害、頭部外傷が多いことも特徴である

脳腫瘍=開頭腫瘍摘出術を60~70例、CT、MRIガイド下の定位的腫瘍生検術を5例前後行っている。良性腫瘍(髄膜腫、神経鞘腫など)では神経機能の温存を重視した手術を心掛けている。悪性脳腫瘍には手術を含め、術後放射線療法、化学療法(外来通院も含め)を行っている。また、転移性脳腫瘍に対しても積極的に手術を施行し、短期間の入院後、自宅に退院できるよう心掛けている。さらに、必要に応じガンマナイフ治療を他施設へ依頼している。術中オープンMRIおよび蛍光色素を用いた開頭腫瘍摘出術により腫瘍摘出率の向上、神経機能の温存を目標とした手術を行っている

脳動脈瘤=破裂、未破裂動脈瘤に対し開頭クリッピング術を30~50例行っている。12年からは、最新型脳血管撮影装置も導入され、コイル塞栓術も行うことが可能となった。くも膜下出血症例では、早期手術を原則とし、術後集中治療室での管理を行っている。また、脳ドックなどで偶然発見された未破裂動脈瘤に対しては、患者さんに治療の適応について説明し、開頭クリッピング術、あるいは脳血管内手術(コイル塞栓術)を行ってている

脳内出血=開頭血腫除去術10例を施行している

頭部外傷=急性硬膜下血腫、硬膜外血腫、脳挫傷などの重症例に対して10~20例の開頭血腫除去術を施行している。また、20~30例の慢性硬膜下血腫では、穿頭血腫洗浄術を施行している

脊椎・脊髄=頸椎、腰椎の変性疾患、椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍などに対する幅広い手術を50~60例施行している。また、高度先進医療としてオープンMRIを利用した経皮的椎間板減圧術を開発し、臨床実績をあげている

水頭症=くも膜下出血後の症例も含め、10~20例のシャント手術を行っている。特発性正常圧水頭症では、見当識障害、歩行障害、尿失禁などの症状の程度および髄液排除試験の結果により手術の適応を決定し、シャント手術を施行している

★顔面けいれん、三叉神経痛、ボトックス注射、神経血管減圧術を施行している。手術法には工夫を加え、効果的かつ短期入院を心掛けている。

医療設備

高性能手術用顕微鏡、脳定位手術装置、神経内視鏡、超音波メス、ヘリカルCT、MRI、オープンMRI(治療に応用できるMRI)、DSA、SPECTなど、大学病院としての設備を備えている。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

精神神経科

分野

精神科

特色

当科は、大学附属病院として、また地域の中核総合病院の精神神経科として、他科との連携をとりながら、精神医学全般、および各専門領域の治療を行う

★認知症専門外来=91年から09年まで老人性認知症センターの指定をうけ、その後、認知症専門外来が業務を引き続いて行っている。年間約450人の認知症患者が初診し、診断と治療にあたっている。認知症の周辺症状に対しての細やかな対応をするように心がけている

★うつ病再発予防教室=認知行動療法を用いた心理社会的な介入を定期的に開催している。うつ病の急性期治療を終え、回復期の患者さん向けに、週に1回(60~90分)、全8回の講習を通じて、再発しないための振舞い方を身につけることを目的としている。精神科医と臨床心理士が指導にあたり、講義、グループディスカッション、宿題を用いて、効率よく習得できるように工夫を施している。職場復帰の練習としても活用可能である。当科に通院されていることが参加の条件であるが、他の診療機関に通院中でも、現在の主治医の先生の許可が得られれば、一時的に通院先を切り替えることで、対応可能である。ただし、参加の可否は、当科の担当医師が判断する

★緩和ケア=08年より地域がん診療連携拠点病院に承認され、緩和ケアチームが発足し、精神科医と心理士も加わり、定期的ミーティングと回診をしている。精神科としての緩和ケア外来も隔週金午後に行っている(要予約)。

症例数

外来診療患者数は年間平均約1,600人、神経症性疾患(恐怖症、強迫性障害、パニック障害など)と認知症疾患(アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症など)が各30%と多く、気分障害(うつ病、躁うつ病など)が約15%と続き、統合失調症は6%と少ない。一方、ムズムズ足症候群、レム睡眠異常行動などの睡眠関連疾患や認知症にまでは至らない軽度認知機能障害も増加傾向にある。1日の外来受診者数は約160人で、4~5人の医師が外来診療にあたっている。精神科入院病床はなく、外来診療が中心である。他の診療科で入院中に精神症状が発生した場合に、要請に応じて1日約10人のコンサルテーション・リエゾン活動をしている。

医療設備

頭部CT、MRI、SPECT、脳波、心理検査(認知機能検査、知能検査、性格検査等)。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

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