専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

深谷赤十字病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

埼玉県北部の基幹病院として、癌を主体とした消化器疾患につき外科手術を中心に診断から内視鏡的治療、IVR、化学療法、緩和治療まで行っている。07年に地域がん診療連携拠点病院に認定され、同時に地域医療支援病院の資格も取得し、深谷市はじめ、熊谷市、本庄市、行田市、秩父市など広域の地域医療機関と連携した医療を行っている。日本外科学会専門医制度修練施設、日本消化器外科学会専門医制度修練施設、日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設、日本消化器病学会専門医制度認定施設、日本大腸肛門病学会専門医修練施設、日本乳癌学会関連施設、日本がん治療認定医機構認定研修施設、日本肝胆膵外科学会高度技能医修練施設B。

症例数

年間手術総数は700~750例で、うち急性腹症などの緊急手術は約130~150件で2割程を占めている。癌の治療は基本的にはガイドラインに添った治療を行っている

食道=11年度食道癌手術7例中5例は腹臥位胸腔鏡補助下の食道摘出術で術後の回復も速やかとなっている。その他放射線化学療法を行っている

=幽門側胃切除術38例(鏡視下手術17例を含む)、胃全摘22例(鏡視下手術4例)で、必要に応じ術後補助化学療法を、根治不能、再発症例などに対してはTS-1+CDDPを中心とした化学療法を行っている

大腸=結腸癌57例、直腸癌46例で、うち18例に鏡視下手術が行われた。化学療法では根治切除不能な症例に対してはFOLFOX、FOLFILIにアバスチンを加えた標準に、その他各ステージに応じた術後補助化学療法を行っている。SACURA trialなど4件の臨床試験に参加している

肝臓=肝切除術は11年度12例で、大腸癌からの転移性肝癌が大半を占めた。大腸癌の肝転移ではFOLFOXなどの抗癌剤治療後に腫瘍の縮小が図られ切除可能となった症例もあった。肝細胞癌に対しては手術の他に外科で肝動脈化学塞栓術(TACE)が多く行われている

胆道・膵臓=胆道系悪性腫瘍(胆嚢癌、胆管癌)は肝切除や膵頭十二指腸切除など難易度の高い手術となる場合が多い。膵癌では膵頭十二指腸切除術11例、膵体尾部切除3例で、術後はほとんどの症例で補助化学療法(抗癌剤)が施行されている。また来院時に既に進行し手術不能である症例が3/4を占め、ジェムザールを主体とした抗癌剤治療が行われている。胆道癌、膵癌関係の臨床試験3件に参加。日本肝胆膵外科学会高度技能医修練施設Bに認定。11年度胆石症手術症例は116件で大部分が腹腔鏡下で行われている。急性胆嚢炎、胆管炎および総胆管結石に対しては、内視鏡下の胆道、胆嚢ドレナージ術が行われ、総胆管結石載石後に胆嚢摘出術が行われることが多い

鼠径ヘルニア=年間80~90例で現在は大部分の症例でクーゲル法が行われている

急性腹症=先に述べたように、急性虫垂炎、消化管穿孔などを主体とする急性腹症に対する緊急手術は約2割(消化器手術の約1/4)を占めている

緩和医療=癌治療を行う病院、とりわけ地域がん診療連携拠点病院では緩和医療は必須の医療であり、当院も緩和医療チームによる週2回のラウンドを主体に、終末期の疼痛コントロールのみでなく、癌診療初期から精神的ケアも含め行っている。緩和ケア外科として外来を行い、在宅の癌患者さんにも訪問看護や、認定薬剤師などによる連携したケアも行っている

外来化学療法=手術不能癌に対する抗癌剤治療はもとより、術前、術後の補助療法が、外科治療に果たす役割は近年ますます大きくなっている。特に外来通院での抗癌剤治療に対応するため、10数床の外来化学療法室を設置しこれに当たっている。

医療設備

リニアック、MDCT(64列)、CT、MRI、DSA、マンモグラフィ、電子内視鏡、腹腔鏡下手術装置、CUSA、ハーモニック・スカルペル、リガシュアその他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

呼吸器外科

分野

呼吸器外科

特色

当科は小檜山が赴任時に誕生したまだ若い科であり、現在も日々勉強中である。常に前日よりの進歩、前年よりの発展をめざしている。まだ伝統や実績を示すものは少ないが、小檜山の三井記念病院(呼吸器外科医であれば、同院の手術の方向性はよく知られている)時代の知識・技術を踏襲して、積極的に診療・手術を行っている

★当科のスタンスは、当院の地域性からも必要とされる「自給自足の医療」と「あきらめない医療」「患者さんの目線での医療」である。そのためには高い技術を維持するとともに、自己施設の限界も知って、できることできないことを把握して対応する。その結果、患者さんのもっとも得となることは何かを常に対話をしながら模索していく、こんな風景を大切にしている

★当科の肺癌手術の第一の特徴は、適応例については正中切開によるリンパ節拡大郭清を躊躇しないことである。化学療法やその他治療法の進歩を勘案しながらも、それだから縮小手術で良いということではなく、バランスを考えながらも積極的に対応している。また昨今取り上げられることの多い胸腔鏡手術は、必要時に補助として用いることはあるものの、肺癌手術に関していえばそれに拘泥してはいない。安全で確実な根治術を行えることが第一で、それにいたるアプローチであるにすぎない胸腔鏡使用の有無は、それほど大きな問題ではないと考えるからである(胸腔鏡での手術を望まれる方は、ご相談のうえ他施設への紹介も行っていますのでご心配なく)。術後入院期間は1週間程度である

★また自然気胸手術は、他施設と比べて高齢者・肺気腫合併続発性気胸の割合が高い。肺癌手術とは異なり、若いいわゆる特発性気胸では胸腔鏡手術を、高齢者続発性気胸では胸腔鏡ガイド下手術を標準としている。術後入院期間は1日~1週間程度である。

症例数

年間平均手術数は35~50例とまだまだ少ない。原発性肺癌15~20例、自然気胸10~15例、転移性肺腫瘍10例、その他5~10例である。縦隔腫瘍は今までのところ意外と少ない。肺癌の治療成績についてはまだ統計を出すには至っておらず、今後2~3年で検討する予定である。自然気胸再発率は9%で、全例20歳未満の方である。高齢者続発性気胸の再発はない。

医療設備

CT、MRI、気管支鏡、胸腔鏡など一般的設備(PETがなく、必要時は他院に依頼。ヤグレーザー等レーザー設備がなく現在のところレーザー・ステントなど内視鏡下の気道内治療は不可。ガンマナイフ・定位脳照射設備がなく、必要な脳転移治療は他院に依頼)。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

救命救急センターを併設した地域の中核病院である。救急患者への対応は、各科が連携して行っており、t-PAの適応のある患者は救急部で速やかにMRI、採血の指示を出しながらNIHSS(脳卒中重症度評価スケールのひとつ)を評価して脳神経外科に連絡が来る。多発外傷や合併症を有する高齢者の頭部外傷、脳卒中なども増えてきている。

症例数

10年度の入院患者数は469人、手術件数177件。破裂脳動脈瘤クリッピング手術26件、未破裂脳動脈瘤クリピング術3件、高血圧性脳内出血に対する血腫除去術12件、脳腫瘍摘出術12件、外傷性頭蓋内血腫除去術10件などである

★くも膜下出血の術後管理は集中治療室にて厳密な血圧管理、水分バランスのチェック、食事の摂れない患者様には中心静脈栄養、経管栄養を行いながら、神経症状のきめ細かな観察を行い、脳血管攣縮症状の早期発見と適切な対処に努めている

★脳内出血に関しては、大きな出血は緊急手術で対応し、中等度の出血に対しては侵襲の少ない定位的血腫吸引術も行っており、早期リハビリへ道を開いている

★頭部外傷の治療に関しては、多発外傷を含めた重症頭部外傷の患者さんが多数搬入されるが、救急部を中心に横の連携が良好で脳損傷は脳外科で、それ以外の臓器の損傷はそれぞれの科で速やかに対応している。重症頭部外傷の治療では、頭蓋内圧亢進による脳ヘルニアをいかに防ぐかがポイントであるが、頭蓋内圧モニタリング下に脳低温療法も行っている

★脳腫瘍の手術で重要なことは、正常な脳組織を傷つけずに腫瘍を取り除くことであるが、そのために手術前にMRIや脳血管撮影、3DCT等の画像診断を十分に検討し、さらに手術中に脳や神経のモニタリングを行っている。脳から発生した腫瘍の場合、完全に摘出することが困難なこともあるが、術後照射療法も行っている。化学療法を併用する場合は薬剤師からの説明もあり、より安心して副作用などにも対応できる

★この他にも、片麻痺や失語症などの後遺症を残された患者さんに対しては、理学療法士8人、言語療法士1人、作業療法士1人からなるリハビリ部門とMSW、看護師、医師が参加して毎週、カンファレンスを開き、患者さん一人ひとりについて、効率の良いリハビリをすすめている。

医療設備

MRI(2台)、3DCT、RI-SPECT、DSA、放射線照射装置(リニアック)、定位脳手術装置、手術用超音波装置、手術用超音波吸引装置。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 ○
  • 執刀医指名 ○

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

外科(乳腺外科)

分野

乳腺・内分泌外科

特色

当院では乳腺外科が完全には独立していないが、一般外科と協力して治療にあたっており、多臓器にまたがる疾患にも十分に対応ができる。また、埼玉乳癌研究グループ(SBCCSG)に参加して、エビデンス(科学的根拠)に基づいた乳癌治療を心がけている。SBCCSGにおける多施設共同研究も行っている。

症例数

年間乳癌手術件数は約120症例(過去5年間では、原発乳癌約560症例中、乳房温存術は約70%)

乳房温存術の適応基準=原則的に3cm以下で乳頭より2cm離れている症例に対して、温存術を施行している。しかし、乳房温存の希望が強い時には、広範囲の進展がない限りインフォームド・コンセントをして、患者さんからの同意を得た上で温存術を施行している。温存術は、原則として術後放射線療法を併用している。温存術後の局所再発は2%以下

病期別成績=5年生存率はI期96.9%、II期87.6%、III期71.4%。10年生存率はI期90.4%、II期76.2%、III期50.0%。再発率はI期1.25%、II期14.8%、III期41.6%

★術後補助療法は世界的標準的治療に準じ、ホルモン療法や化学療法を施行している。進行・再発乳癌の治療では症状、QOL(生活の質)の改善や延命を目標に集学的治療を施行している。化学療法は原則外来通院で施行しているが、初回治療は入院で行っている。

医療設備

マンモグラフィ、US、CT、MRI、リニアック他。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

麻酔科

分野

ペインクリニック

特色

各種痛みの治療を、神経ブロックの適応疾患の治療を中心に行っている。その他オピオイドを含めた鎮痛剤、鎮痛補助薬を用いた治療を行っている。また、保険適用になれば脳脊髄液減少症に対する自家血パッチ法の施行も可能。日本ペインクリニック学会指定研修施設。

症例数

年間延べ患者数約800人

★主な対象疾患として帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、片頭痛、群発頭痛、反射性交感神経性萎縮症(RSD)、顔面けいれん、腰痛症・頸椎症、脊椎麻酔後頭痛、肩関節周囲炎(四十肩)などがある

★必要に応じて薬物療法を併用しながら、星状神経節ブロック、硬膜外ブロック、トリガーポイント注射等、各種神経ブロックを中心とした治療を行っている。ペインクリニックの対象疾患は、特に初期治療が重要なものが多く、脳神経外科・皮膚科・耳鼻咽喉科など他科の協力の下、早期の紹介をいただいた症例では良好な治療成績をあげている

★特に、帯状疱疹では治療が遅れて帯状疱疹後神経痛が完成してしまうと、有効な治療法がなく、長く痛みに苦しむことになるので早期の紹介をお願いしている。外来では比較的安全な局所麻酔薬を使用した神経ブロックを行い、神経破壊剤を必要とする永久ブロックは、入院の上施行している

★また、椎間板ヘルニアのように持続して除痛が必要な症例では、同様に入院の上で持続硬膜外ブロックなどを行っている

★手術後痛や慢性痛、癌性疼痛の治療にも積極的に取り組んでおり、激痛に苦しむようなケースは少なくなっている。他科との連携を密にし、お互いの得意領域を生かしたチーム医療を心がけている。

医療設備

MRI、CT、X線透視装置、患者自己調節鎮痛用ポンプ、超音波診断装置など。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

救命救急センター

分野

救急医療

特色

92年4月に救命救急センターを開設して以来、埼玉県北部地域救急医療の中心的3次救急施設として救急対応している。地域災害および周産期母子医療センターを併設しており、一般救急のみでなく、産科、新生児、小児を含めたあらゆる救急領域に対応できるよう、院内協力体制を作っている。スタッフ不足の面は、協力大学からの医師派遣や、埼玉県ドクターヘリの活用により埼玉医科大学の3付属病院や、県内の他3次救命センターへの転院搬送で補完しつつ、24時間体制での患者受け入れを行っている。院内の研修医に対する救急医療の教育のみでなく、地域救急隊員の院内教育や、消防学校、救急救命士養成所での教育などにもスタッフを派遣して協力している。

症例数

11年度の年間救急外来受診数7,606人、うち3,489人が救急車による搬送。入院は3,046人で、集中治療室(ICU)に入る重症患者は年間約600人となっている

★疾病内訳としては、心・血管系33%、脳血管障害27%、外科系疾患(整形外科を含む)25%、その他(熱傷、中毒など)15%となっており、それぞれの疾患に対して救急部専任医師と専門各科医師が協力して診療にあたっている

★各科専門医は常時オンコール体制にあり、看護、薬剤、検査、放射線、事務部門などのメディカルスタッフの協力により、24時間体制で救急処置、緊急手術に対応している。心・血管系疾患は、循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科、神経内科が連携、外傷は救急、整形外科、外科、脳神経外科が連携、消化管出血は消化器科の内視鏡専門医と外科医が連携するなど、院内の総合力を駆使して高度の専門治療に当たっている

★急性期を経過したのちは、各診療科の後方病床で継続治療を行うが、リハビリテーションを含めた慢性期治療については、地域の2次医療機関に依頼することも少なくないため、医療施設同士の連携体制の強化にも取り組んでいる

★災害派遣チームであるDMATを2組編成し、大規模災害医療への対応も可能である。県ドクターヘリ活用については、当院に屋上ヘリポートが設置されていることもあり、ドクターヘリ運営基幹病院である埼玉医科大学総合医療センター・高度救命救急センターとの協力体制ができており、随時利用可能な状態にある。

医療設備

救急病棟(ICU10床、救急専用一般病棟40床)、新生児・成熟児集中治療室、無菌室、熱傷治療室、透析室、CT2台、MRI2台、血管撮影室(心血管用、一般血管用各1台)、放射線治療設備、屋上ヘリポートなどの医療施設・機器を設備してある。運営上は、地域災害医療センター、周産期母子医療センターを設置して対応している。
  • セカンドオピニオン受入 /
  • 初診予約 /
  • 主治医指名 /
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 埼玉県」(ライフ企画 2012年11月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

深谷赤十字病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

深谷赤十字病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。