群馬県立小児医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

群馬県立小児医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

小児医療

分野

小児医療

特色

群馬県立小児医療センターは、県内唯一の小児総合医療施設として、患者さんに最も高いレベルの小児医療を提供することを目的としている。群馬大学小児科とともに県内の小児三次医療を支えている。1982年の開設当初は、循環器科、神経内科、未熟児・新生児科、小児外科に麻酔科、放射線科を加えた80床でスタートしたが、地域のニーズに応えるため新たな診療科が順次増設されてきた。2005年より総合周産期母子医療センターと小児集中治療部がオープンし、現在の150床となった。ホームページ http://www.gcmc.pref.gunma.jp/

症例数

循環器科=小林富男部長を中心に3人の常勤医が各種小児心臓病の診断と治療を行っている。特に、先天性心疾患、川崎病、心筋炎、心筋症、不整脈が多い。川崎病に対しては、ステロイド剤、ガンマグロブリンを中心とした治療を行い、良好な結果を得ている。1997年より、心臓血管外科が院内に新設され、根治手術可能群の先天性心疾患の治療が格段に進んだ

神経内科=椎原隆部長ら常勤医3人を中心に小児神経疾患の診療を行っている。対象疾患は、てんかんなどのけいれん性疾患、周産期障害、先天異常、先天代謝異常などに伴う中枢神経障害、筋ジストロフィーなど多岐にわたっている。外来患者数は当小児医療センター各科の中で最も多い。在宅呼吸管理、気管切開、在宅酸素療法、胃痩造設などの管理を必要とする患者さんも多く、院内各科と協力しながら対応している

腎臓内科=丸山健一副院長が担当している。急性腎炎、ネフローゼ症候群、腎出血、 尿路感染症、溶血性尿毒症性症候群、血管性紫斑病性腎炎、尿細管機能異常症、慢性腎炎、遺伝性腎炎、夜尿症などが主な疾患である

アレルギー感染免疫・呼吸器科=加藤政彦部長、山田佳之部長が担当している。この科では、子供のアレルギー性疾患である気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アナフィラキシー、アレルギー性鼻炎などの病気を総合的に診療している。診療科開設は1995年であるが、患者数は多い。また、当科は、子供の呼吸器の疾患、自己免疫疾患、免疫不全症候群についても診療を行っている。小児外科とのかかわりあいも多い

未熟児・新生児科=丸山憲一部長をはじめ計6人の常勤医師が診療に当たっている。病床数は32床であるが、その中に保険認可NICU病床12床を含んでいる。年間の極低出生体重児は約50人、超低出生体重児は約25人、人工換気症例は約60人である。県内では、新生児搬送システムが整備されており、ハイリスク児の分娩立ち会いおよび新生児搬送も行っている。県内の総合周産期母子医療センターの機能をも担っている

血液腫瘍科=外松学部長ら常勤医3人。診療内容は、血液疾患として、再生不良性貧血、各種貧血、紫斑病、白血球減少症、腫瘍性疾患として、白血病、小児固形がんなどである。これらの疾患に対し、骨髄移植・末梢血幹細胞移植を始め、各種の最先端の治療を積極的に行っている。このほか、骨髄バンクの支援を行っている

総合内科=上記のいずれにも属さない小児内科疾患については、神経内科、腎臓内科、アレルギー感染免疫・呼吸器科、血液腫瘍科の各医師が外来および入院治療を担当している

小児外科=鈴木則夫医療局長、黒岩実部長を中心に4人の常勤医と2人の常勤嘱託医とが診療を担当し、頸部、肺・縦隔、食道、腹部・消化器、小児固形がんなど、各種外科的疾患を取り扱っている。関連各科との連携はスムーズで、出生前診断例に対しては、当院未熟児・新生児科、産科との合同カンファレンスにより、管理治療計画を立て、出生前から管理を行っている。また、鼠径ヘルニアに対しては日帰り手術を実施している

心臓血管外科=1997年に開設された。現在は宮本隆司部長を中心に常勤医2人で診療を担当している。動脈管開存症、心房中隔欠損症、心室中隔欠損症などから、ファロー四徴症、大動脈縮窄症、大血管転位症、単心室症などに至るまで、年間約80例の手術を行っている。また、院内の体外式呼吸循環補助療法(通称ECMO)は、当心臓血管外科が主体となってこれを行っている

形成外科=1992年に開設され、浜島昭人部長が担当している。対象としている疾患は、口唇裂・口蓋裂、耳介の奇形、眼瞼の異常、鼻部の異常、手足の先天異常、外傷、多指(趾)症、爪の異常のほか、臍ヘルニア、漏斗胸、尿道下裂、顔面骨骨折、熱傷、母斑、血管腫、ケロイドなど多岐にわたっている。日帰り手術、または、入院手術により対応している

放射線科=畠山信逸部長が科長で、放射線技師5人が常勤にて勤務している。X線検査、超音波検査、CT、MRI、心血管撮影、シンチグラフィなど、あらゆる種類の画像診断が可能で、検査施行後、同日中に報告書が作成される。開院以来の実績の積み上げがあり、精度の高い診断を行っている。依頼により、出生前診断例の精密診断まで手掛けている

麻酔科=安岡朝子部長ら常勤医3人で、あらゆる臨時救急手術の麻酔に対応している。年間手術数は約960例であり、この中には、日帰り手術の症例(年間約220例)、手数のかかる新生児・低出生体重児症例(年間約50例)も含まれている

リハビリテーション科=1999年施設認定を満たす訓練室が完成し、田島弘、臼田由美子の各理学療法士が担当している。小児神経内科関連の患児のリハビリテーションがその大部分を占めている

小児耳鼻科=耳鼻科用外来診察室が整備され、週1回、月曜日または水曜日の午後に外来診療を行っている

小児眼科=眼科用外来診察室が整備され、平形恭子医師が週1回、水曜日の午前に外来診療を行っている

遺伝科=2007年に開設された。先天異常や遺伝性疾患の診断、治療、管理および遺伝相談が主たる業務である。現在は吉橋博史部長が担当している

産科=2005年の総合周産期母子医療センターのオープンに伴い新たに開設された。高木剛副センター長以下3人の常勤医で診療を担当している。産科病床数は現在MFICU 6床を含む18床で運営されている。2008年度の新規入院患者数は313人であった

整形外科=2005年に開設され、富沢仙一部長が担当している。全ての整形外科疾患に対応しているが、特に脳性麻痺児や、骨形成不全症児、先天性内反足などを専門とする。小児期の骨延長術と二分脊椎症児の整形外科的包括的治療は、県内では当院のみが施行している

障害児歯科=2005年に開設され、木下樹部長と非常勤歯科医の2人で担当している。主に障害児に対する全麻下歯科治療や口腔ケアを行っている

小児集中治療部=2005年に開設された。現在は6床で運用されている

看護部=下田あい子看護部長以下191人の看護師・助産師が勤務している。小児専門病院の看護師として、スペシャリスト(専門看護師・認定看護師)の育成と家族ケアの充実に努めている

薬剤部=鹿島幸子部長以下6人が勤務。内服薬の調剤、輸液の無菌調製、抗がん薬の調製などの業務を行っている。また、希少疾病の患児治療のため、市販されていない薬の院内調製も行っている

母子保健指導室=院長が室長を兼ねている。吉野くみこ指導課長以下4人(保健師2人、助産師1人、MSW1人)の職員が勤務している。各種相談事業の他、県の先天代謝異常等対策委員会事務局、周産期情報センターの運営も担当している。

医療設備

患者用オーダリングシステム、超音波診断装置、心血管造影装置、CT、MRI、ガンマカメラ、無菌室、臨床研究室など。患者家族用宿泊施設として5部屋の個室と共通のラウンジとがあり、県内のボランティアグループが細かく気を使ってラウンジの室内を整えている。1部屋1泊850円の実費を支払う。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

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