国立病院機構 栃木医療センター

専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

国立病院機構 栃木医療センターは、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

外科

分野

消化器・一般外科

特色

一般消化器外科疾患・乳腺のほかに、近隣に専門医の少ない末梢血管の診療も行っている。高齢者の進行癌患者も多く、手術はもとより化学療法、栄養管理、緩和ケア、在宅医療に総合的に取り組んでいる。近隣の病院・医院と密にネットワークを構築し、時に遭遇する珍しい症例、治療困難症例についても各分野の第一人者にコンサルトすることが可能で、外科分野全般において標準的でかつレベルの高い医療を提供している。救急面では、吐下血、腹痛、黄疸などの消化器疾患を受け入れている。外科学会、消化器外科学会、内視鏡学会、救急医学会、小児外科学会の認定施設である。

症例数

主な癌の年間平均手術件数(概数)は乳腺50、食道・胃・十二指腸40、結腸・直腸50、肝胆膵10で、他に胆道結石50、下肢静脈瘤50、ヘルニア80である。胃・大腸の腹腔鏡手術は20%程度である。また内視鏡センターにて年間150例の早期癌の内視鏡的切除術(EMR・ESD)を施行している。ガイドラインを参考にご本人と相談し、最善の治療法を検討している。手術適応のない進行癌に対しては、化学療法と肉体面・精神面を通じた緩和医療を行い、充実した生存期間の延長を目標にしている。胃・大腸のステージ別5年生存率については平均的なレベルであるが、手術患者の平均年齢が70歳前後と全国平均より5~10歳高いことを考えると標準以上と思われる。

医療設備

CT、MRI、DSA、MMG、外来化学療法室など。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

栃木県の基幹総合病院なので泌尿器科全般を扱っているが、特に尿路・性器悪性腫瘍の治療に力を入れている。十分なインフォームド・コンセントを心掛け、患者の社会的状況を考慮した上で、QOLの向上を目指して最適の治療法を選択している。

症例数

2008年までの最近5年間の年間手術件数は360件前後。主な手術の年間件数概数は、腎細胞癌に対する根治的腎摘除術6例、腎盂尿管癌に対する腎尿管全摘除術6例、膀胱癌に対する経尿道的切除術65例、膀胱全摘除術6例、前立腺癌に対する根治的前立腺全摘除術25例、前立腺肥大症に対する経尿道的切除術45例、体外衝撃波砕石術70例、内視鏡的砕石術15例、尿管関係の手術80例、尿失禁手術10例。前立腺針生検は年間250件程度

★尿路・性器悪性腫瘍に対しては、根治的手術療法をはじめ化学療法、動注塞栓療法、放射線療法、免疫療法などの各種集学的治療を行っている

★表在性膀胱癌には経尿道的手術を行い、術後の膀胱内注入療法により再発予防に努めている

★膀胱全摘後の尿路変更では、適応のある場合には自排尿可能な代用膀胱造設を行っている

★前立腺癌に対しては、癌の疑いがあれば積極的に針生検を行い早期発見に努めている。治療法に関しては、年齢・全身状態等を十分に考慮して治療方法を選択している

★2005年より体外衝撃波砕石装置を導入し、結石治療件数が急増した

★栃木県は脳血管障害の罹患率の高いこともあり、神経因性膀胱の診断・治療にも力を注いでいる

★勃起不全(ED)患者の増加に伴い、99年よりED外来を開設し、地域の要望に応えている

★尿路感染症、尿失禁の治療にも積極的に取り組んでいる。

医療設備

体外衝撃波砕石装置、MRI、マルチスライスCT、超音波診断装置、尿流動態測定装置、DSA、YAG・KTP・アルゴンレーザー、超音波メス、リガシュアー、腹腔鏡手術装置、リニアック、各種内視鏡手術装置。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

小児外科

分野

小児外科

特色

(1)腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(遠藤法):当院では従来、整容性に優れた小切開創により鼠径ヘルニア(脱腸)手術を施行してきたが、腹腔鏡下手術(遠藤)法を導入することにより、更に整容性が向上した。再発鼠径ヘルニアや反対側鼠径ヘルニアの診断治療にも腹腔鏡下手術を取り入れている。(2)小児泌尿器科手術:停留精巣、尿道下裂等の治療も行っている。停留精巣は1歳時の手術を原則とし、精索の損傷を最小にするよう努めている。尿道下裂は生駒法による多期手術を基本としている。(3)慢性便秘、遺糞症、夜尿症(遺尿症)等、生理学的疾患の治療を積極的に行っている。当院の夜尿症の治療は生活指導を主とし、薬物療法、行動療法(アラーム療法)、仙骨電気刺激などを必要に応じて組み合わせて治療している。夜尿症治療用アラームの貸し出しも行っている。(4)漏斗胸に対してNuss法(チタンによる内固定矯正法)を施行している。推奨する挿入年齢は6歳から8歳。(5)虫垂炎手術は可及的に待機的手術とする方針で臨み、切開創の影響を最小にする努力を行っている。(6)当科の診療方針は根拠に基づく判断と標準的治療の実践である。

症例数

年間手術数は約200例。鼠径ヘルニア手術は約120~140例。夜尿症が治療開始から軽快するまでの平均通院月数は6カ月。

医療設備

MRI、CT、MDCT、リニアック、各種超音波、生理学的測定装置。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

歯科・歯科口腔外科・小児歯科・口腔顎顔面インプラントセンター

分野

歯科口腔外科

特色

顎骨内および口腔粘膜に生じた嚢胞や腫瘍、下顎前突などの顎変形症、唇顎口蓋裂、顎顔面領域の歯性感染症、智歯などの埋伏歯、顎関節症、顎骨骨折や顔面・口腔内の裂傷などの外傷に至るまで、顎顔面領域に関わる疾患を余す所なく取り扱っている。特に、口腔がん、口腔乾燥症(ドライマウス)、顎変形症には力を入れている。その他、インプラント前手術が必要となる難症例へのインプラント治療も、インプラントセンターを併設し、より高度かつ確実な治療が可能となった。歯科麻酔医が2人常勤しており、星状神経節ブロックを中心に口腔顔面痛や神経麻痺の治療に当たっている。さらに、歯科麻酔との連携により、静脈鎮静によるリラックス手術の導入や小児の日帰り全身麻酔手術や歯科治療を積極的に進めている。唇顎口蓋裂治療は、ホッツ型口蓋床治療から手術そして関連各科との連携により一貫治療を行っている。紹介患者が全体の6割を超え、基幹病院として病診連携を元に地域医療に貢献している。また、院内においても口腔ケアチームの中心となり活動している。

症例数

外来での抜歯や小手術を除く、年間全手術件数は400件を超え、その内全身麻酔下での手術は約270例

★口腔がん治療は、3剤併用の術前化学療法単独あるいは放射線療法と併用し、手術療法を中心に行っている。3剤併用術前化学療法の病理組織学的CR率は55%と良好な成績で、5年生存率でも全体で75%を超えている

★口腔乾燥症(ドライマウス)に関しては、臨床研究から臨床の実際に至るまで日本でも有数な実績を誇っている

★顎変形症の外科的矯正手術は年間約20例。固定法は吸収性ピンで強固に行い、顎間固定や入院日数の短縮を実現している

★小児の日帰り全身麻酔は週に1〜2例の割合で毎週行っている。安全かつ確実な麻酔そして手術や歯科治療を心掛け、家族からも信頼されている

★最近では、歯科恐怖症や嘔吐反射の強い方、高血圧や心疾患を有する方、高侵襲で高難度な親知らず抜歯の方には、静脈鎮静下による手術は有効であり、毎週数人の症例がある

★口腔顔面痛や神経麻痺の治療では、薬物療法の他に星状神経節ブロックを行っている。年間1,200例の患者の治療に当たっている。

医療設備

MR、CT、血管造影など。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

脳神経外科

分野

脳神経外科

特色

栃木県中央部に位置する中核総合病院である。栃木県内で発症率の高い脳卒中に対して、外科的治療・内科的治療を統合した総合的急性期治療を数多く手がけている。血管内治療、聴神経腫瘍、悪性神経膠腫、脳動脈瘤など多くの専門分野の非常勤医師が診断・治療に加わり高度な専門治療が可能な体制である。関東近辺の大学病院などと連携し、設備を要する先進医療(ガンマナイフなど)が行える体制を整えている。多数の専門家を生かしたセカンドオピニオンも行っており、好評である。

症例数

年間の手術症例数は、開頭手術100~150例、血管内手術10~20例である。開頭脳動脈瘤クリッピング手術は、連携クリニックや脳ドックからの紹介症例が主体。開頭脳腫瘍摘出手術は、他施設からの紹介による髄膜腫・聴神経鞘腫・下垂体腫瘍などの良性脳腫瘍が多いが、グリオーマ・転移性脳腫瘍などの悪性脳腫瘍についても専門医師(非常勤)が手術・化学療法・放射線療法・定位放射線療法を組み合わせた集約的治療を行っている。また、開頭を行わない血管内手術(コイル塞栓術やステント治療など)や定位放射線治療(他施設と連携)と小さな開頭で行う神経内視鏡手術などの非侵襲的外科的治療を行っており、これにより今まで開頭手術を行うことができなかった、高齢症例・重症例などの治療も行っている。栃木県県央部の脳卒中拠点病院に指定されており、脳卒中症例は年間250例程度で外科的治療・内科的治療を統合した総合的急性期治療を行い、亜急性期治療には回復期リハビリテーション施設と連携治療を行っている。

医療設備

MRI 1台(1.5テスラ)、MDCT 2台(16列/4列)、フラットパネルDSA 1台、頸動脈エコー2台、神経内視鏡設備2台(軟性鏡/硬性鏡)、手術用顕微鏡3台、リハビリテーション室(理学療法士4人、作業療法士1人)。

「医者がすすめる専門病院 山梨・栃木・群馬」(ライフ企画 2009年6月)

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