専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

水戸赤十字病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

一般消化器外科

分野

消化器・一般外科

特色

消化器外科全般にわたり、それぞれの専門分野を担当するスタッフが診断から治療を行い、悪性疾患ではターミナルケアまで外科で診ることを基本としている。患者さん中心の対応のため、在院日数がやや長くなることはやむを得ないと考えている。胆石、大腸、胃などへは積極的に鏡視下手術を行っている。消化器癌が多いことから、クリニカルパスに依存することに注意し、各患者さんに応じた縮小、拡大手術あるいは化学療法の選択を行っている。週2回の術前症例検討会、週1回の内科とのカンファレンスをもち、質の向上に努めている。地域医療連携室を介して地域の医療機関との病診、病病連携を重視しており、紹介率、逆紹介率の向上に努めている。11年6月より地域医療支援病院。

症例数

年間の手術症例数は900例、全身麻酔680例(乳癌130例、血管外科60例を含む)、腰椎麻酔190例、局所麻酔70例であった。食道癌5例、胃悪性116例うちLADG32例であった。大腸癌150例、うち鏡視下手術50例、虫垂炎33例、うち腹腔鏡下14例、胆道疾患は良性120例うち鏡視下90例、肝、胆、膵悪性は約20例であった

食道癌の治療=深達度、リンパ節転移、臓器転移および全身状態を考慮して決定している。食道癌根治を目的とした治療としては、内視鏡的粘膜切除、右開胸開腹食道切除再建、化学放射線療法などを行っている。右開胸開腹食道切除再建では、広背筋温存、肋骨非切離での開胸操作を行い、術後の呼吸機能の温存を図っている。また、食道切除後の再建経路としては、術後の摂食に苦労のない後縦隔経路再建や高位胸腔内吻合を基本としている

胃癌の治療=胃癌治療ガイドライン(日本胃癌学会)に沿った方針で行っている。早期胃癌に対しては、以前より内視鏡的粘膜剥離術や腹腔鏡補助下胃切除などの低侵襲治療を積極的に取り入れてきた。腹腔鏡補助下胃切除は5~6cm程度の切開創で行い、術後2週間以内の退院も可能となっている。また、腹腔鏡補助下胃切除は、基本的に器械吻合で行っている。進行胃癌に対しては、2群リンパ節郭清に重点をおいた標準的開腹術に加えて、術後補助化学療法も個々の状況に応じて考慮している

胆石症の治療=原則として鏡視下手術とし、在院期間の短縮を図ってはいるが、高齢者も多く、合併症を十分精査するため、クリニカルパスに必ずしもとらわれずに行っている。胆管結石にはEPBDにより結石を除去して腹腔鏡下の胆嚢摘出を行っている。しかし、炎症が高度で、胆管の細い症例では開腹への移行を常に考慮している

大腸癌=腹腔鏡補助下に手術しており、最近ではMP、SS浸潤例などにも適応を広げている。下部直腸癌では、肛門に近い癌でも根治性を損なわずに肛門を温存できる超低位前方切除、経肛門吻合を行っている。また、便失禁や肛門痛などの肛門機能の異常に関しては、脱肛に対する排便習慣の指導から、肛門を失った状態に対する肛門機能再建手術まで、幅広く対応している

胆道・膵癌=閉塞性黄疸に対してはエコー下にPTCDを行い、適応があればPpPDあるいはPDとしている。高齢者の膵癌などが多く、胆管ステントを行い、ジェムシタビンなどの化学療法か放射線照射などとしている。十二指腸乳頭部腫瘍には適応を選んで局所切除も行っている。最近はIPMNなどの特殊な症例も散見され、予後も良好なので適応があれば積極的に手術としている。

医療設備

CT、MRI、DSA、US、リニアック放射線治療、ガンマカメラ、超音波内視鏡、腹腔鏡下手術装置、ハーモニック・スカルペルなど。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

尿路性器腫瘍(副腎腫瘍・腎細胞癌・膀胱癌・前立腺癌・精巣腫瘍など)をはじめ前立腺肥大症、過活動膀胱、尿失禁、尿路結石、尿路感染症、男性不妊症、勃起不全、停留精巣など幅広い疾患を対象としている。鏡視(腹腔鏡・後腹膜鏡)下手術やレーザーの導入など低侵襲治療を心掛けている。

症例数

年間外来新患数約2,900人、年間入院患者数約900人、年間手術件数約380件(ESWL・TUMTを除く)。内訳は悪性疾患では腎細胞癌・腎盂尿管癌に対する手術30件(3/4は鏡視下手術)、前立腺癌に対する前立腺全摘除術50件、膀胱腫瘍に対する膀胱全摘除術5件・経尿道的手術120件、良性疾患では前立腺肥大症に対する経尿道的手術70件、尿管結石に対する経尿道的手術(TUL)35件などである

★腎・尿管結石に対する体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は年間約170件、ESWLによる砕石困難症例の近医からの紹介も多くESWLにて砕石不十分の場合はTULを施行する

★副腎・腎臓の摘出手術には、積極的に鏡視下手術を施行しており外科的治療の低侵襲化に努めている

★浸潤性膀胱癌に対しては、抗癌剤の動注療法や放射線療法の併用による膀胱温存に努めている

★前立腺癌に対しては、腹腔鏡下前立腺全摘除術、放射線療法、高密度焦点式前立腺高温度治療(HIFU)、薬物療法の中から各種の検査データをもとにご本人の希望を考慮した上で選択する

★前立腺肥大症に対しては、ホルミウムレーザーを用いた経尿道的手術(HoLEP)を施行している。本法は従来の電気メスを用いた経尿道的手術(TUR-P)より出血が少なく短期入院での治療が可能である。また高温度治療(TUMT)、尿道ステント、薬物療法など病状や希望に合わせ最良の治療法を選択可能である

★尿失禁に対しては、薬物療法とともに外科的治療(TVTなど)も施行している。

医療設備

体外衝撃波結石破砕装置、前立腺高温度治療装置、ホルミウムヤグレーザー装置、膀胱電子スコープ(軟性膀胱鏡)、軟性尿管鏡、エコー、MRI、CT、リニアック。
  • セカンドオピニオン受入 ○
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

整形外科

分野

整形外科

特色

リハビリ施設が完備した新外来棟、病棟には院内のIT化も進み、オーダリング化された情報管理と、患者サービスを提供している。震災時には拠点病院とし活動を行い、2次救急医療機関として多発骨折、開放骨折の治療から、慢性疾患の手術も担う。スポーツ外来では、競技選手からジュニア選手まで多くのスポーツ種目の選手を診療している。主に肩、股、膝などの慢性の関節疾患から高齢者の骨粗鬆症を伴う急性骨折治療などを広く含むスポーツ整形外科では膝、肩、足関節を中心に障害、外傷の治療や予防の指導も行っている。

症例数

11年の年間手術総数600例。内訳は

骨折200例=開放骨折10例、大腿頸部骨折75例。術後後療法はクリニカルパスを導入し早期退院を目指すが、退院後の訪問看護、病診連携も充実している

関節鏡視下手術100例=膝関節60例(前十字靱帯再建術23例、半月切除または縫合14例)、肩関節40例。診断はMRI、CT、KT2000膝動揺性計測装置、RIなどを用いる。レクリエーションレベル以上のスポーツ選手で、膝関節運動時の膝崩れを示す例に膝前十字靱帯再建術を行う。術後後療法は、バイオデックス筋力測定機器、各種筋力トレーニングマシーンを用い、術後6カ月でのスポーツ復帰を目指す

人工関節50例=股関節20例、膝関節30例。リウマチ内科と連携治療を行い、リウマチ患者の活動性の向上に役立っている

脊椎43例=頸椎22例、腰椎17例。頸髄症、腰部脊柱管狭窄症の保存療法無効例に手術を行い、症状改善を認めている。スポーツ整形外科では高校生サッカー、野球選手の試合滞同、メディカルチェックも行っている。

医療設備

MRI 2台、ヘリカルCT 2台、RI、骨塩量測定装置、筋力測定装置(バイオデックス)、KT2000膝動揺性計測装置、関節鏡手術装置2台。手術室内X線透視装置(Cアーム)2台。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

リハビリテーション科

分野

リハビリテーション科

特色

当院は地域中核的病院として、急性期医療、癌医療、周産期医療を中心に多様な機能を果たしている

★リハビリ科は03年茨城県指定地域リハビリテーション広域支援センターの指定を受け、2次医療圏内リハビリ連絡協議会、医療スタッフ研修会等を開催している。入院診療は、手術後・発症後早期からリハビリテーションを開始している。回復期リハビリまで必要な場合は転院の方向となる。当院は茨城県央・県北脳卒中地域連携パス研究会に参加している。依頼診療科は、整形外科(約70%)が圧倒的に多く、神経内科、外科、脳神経外科、内科の順である

★主たる対象となる傷病名は、運動器外傷(上下肢等骨折、膝半月・靭帯損傷、肩関節腱板損傷・脱臼等)、脊椎関節疾患(関節リウマチ、変形性膝関節症、肩関節周囲炎、腰椎椎間板ヘルニア等)、脳血管障害、神経疾患、廃用症候群(外科術後、内科疾患、悪性腫瘍等)となっている。PT、OTスタッフは、近隣の地域保健センター等と連携してリハ訓練実施・指導を行っている。

症例数

年間入院患者新患数は1,200人、外来では500人程度である。理学療法、作業療法、言語療法(嚥下・失語等)、物理療法(牽引・温熱等)を実施している。スポーツ外傷術後のリハビリでは、バイオデックス筋力評価も行っている。

医療設備

バイオデックス、エアロバイク、エアロクライム、牽引療法機器など。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

第3外科(乳腺外科)

分野

乳腺・内分泌外科

特色

水戸赤十字病院外科では外科部一体となって診療を行っているが、消化器(上部消化管、下部消化管、肝胆膵)、乳腺、末梢血管の各分野に専門医を揃え、この中で乳腺疾患は佐藤宏喜第3外科部長が担当しQuality of Life(QOL:生活の質)を考慮した診療をめざしている。外来診察室に乳腺専用超音波診断装置を配備して視触診と一連の検査を行い、超音波ガイドの検査を多用して診断までの時間短縮に努めている。また病理部門(堀眞佐男部長)の協力により細胞診、組織診も速やかに行える体制が整っている。

症例数

直近5年の年間乳癌手術数は、07年128例、08年123例、09年130例、10年140例、11年146例と推移している

★日本乳癌学会のガイドラインに準じ、腫瘍径3cm以下で広範な進展のないものを乳房温存療法の適応とし、症例によっては術前化学療法、センチネルリンパ節生検を考慮している。11年では146例中21例に術前化学療法を行い、温存手術例は84例であった。また、98例にセンチネルリンパ節生検を行った

★化学療法は術後補助療法、進行再発例ともに外来部門で行っているが、症例により1~2泊の短期入院療法も採用している

★内分泌療法は基本的に閉経前ではLH-RHアゴニスト、閉経後ではアロマターゼインヒビター+タモキシフェンを第一選択としている

★放射線治療は放射線科が行っているが、近隣の医療施設からの乳房照射等の依頼には当科が窓口となって対応している。医療機関からの紹介は病診連携室(TEL 029-233-5001)を通じて予約可。

医療設備

MMG、US、CT、MRI、マンモトーム、リニアック他。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 ×
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

QLifeでは次の治験にご協力いただける方を募集しています

治験参加メリット:専門医による詳しい検査、検査費用の負担、負担軽減費など

インフォメーション

水戸赤十字病院を見ている方は、他にこんな病院を見ています

水戸赤十字病院の近くにある病院

カテゴリから病院を探す

おすすめの記事

医療機関の情報について
掲載している医療機関の情報は、株式会社ウェルネスより提供を受けて掲載しています。この情報は、保険医療機関・保険薬局の指定一覧(地方厚生局作成)をもとに、各医療機関からの提供された情報や、QLifeおよび株式会社ウェルネスが独自に収集した情報をふまえて作成されています。
正確な情報提供に努めていますが、診療時間や診療内容、予約の要否などが変更されていることがありますので、受診前に直接医療機関へ確認してください。
名医の推薦分野について
名医の推薦分野に掲載する情報は、ライフ企画が独自に調査、取材し、出版する書籍、「医者がすすめる専門病院」「専門医が選んだ★印ホームドクター」から転載するものです。出版時期は、それぞれの情報ごとに記載しています。全ての情報は法人としてのQLifeの見解を示すものではなく、内容を完全に保証するものではありません。