専門医より推薦を受けた診療科目・診療領域

日立総合病院は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されています。
このページでは、専門医より推薦を受けた分野(科目、領域)の特色や症例数、所属している医師について取材・調査回答書より記載しています。 ※推薦、選定して頂いた有名専門医の一覧表

消化器内科

分野

消化器・一般内科

特色

茨城県北の基幹病院としてPET-CT検査をはじめとした高度専門医療を充実させると同時に、地域支援病院を目標に病診連携に努めている

★茨城県地域がんセンターであり癌診療連携拠点病院、日本がん治療認定医機構の認定病院である。さらに08年からは茨城県肝疾患連携拠点病院に指定され、肝疾患相談支援センターを開設するなど癌を含めた多くの疾患を診療している。「私たちは患者さん中心の、安全で質の高い医療を提供し続けることにより、地域医療の発展に貢献します」という理念に基づき患者満足度の向上、医療安全対策を実施している

★現在、震災後の復興計画が進行中であり、救命センター棟、診療棟、本館棟などが迅速に建設されている。12年4月より筑波大学附属病院日立社会連携教育研究センターが開設され、消化器内科教授として谷中昭典先生が赴任された。今後、筑波大学との連携がさらに深まるとともに臨床、教育、研究などのさらなる充実を目指している。

症例数

外来=内科外来受診者は1日あたり約380人程度で、消化器内科受診者はその3割110人程度。以前より外来患者数は減ってきているが、まだまだ混雑している。かかりつけ医への紹介をさせて頂き、待ち時間の短縮に努めている。10年の内視鏡例数は、上部消化管4,526件(胃粘膜切除術4件、胃粘膜下層剥離術56件、胃ポリペクトミー1件、焼灼凝固術11件、食道静脈瘤結紮術26件、食道静脈瘤硬化療法0件、食道粘膜下層剥離術2件、胃瘻造設10件、胃瘻交換7件、食道ブジー64件、食道ステント留置術0件、内視鏡止血術43件、異物除去19件、イレウス管挿入補助8件、経鼻内視鏡20件を含む)、小腸内視鏡1件、下部消化管1,439件(大腸ポリペクトミー334件、大腸粘膜切除術230件、経肛門的イレウス管挿入3件、内視鏡的止血術4件、大腸ブジー1件を含む)、膵胆管系107件(ERCP 16件、EPBD 38件、ENBD 3件、EST 13件、胆道砕石術16件、胆道ステント21件を含む)、であり、総数は10年度とほぼ同等であった。また、スクリーニング内視鏡では、患者さんの希望に対応し、経鼻内視鏡も実施している。入院期間に影響した偶発症は、ESDにおける穿孔1例あったが保存的治療で軽快している。抗癌剤治療においては化学療法室を設置し外来化学療法を推進している

入院=11年3月11日東日本大震災が起こった。この震災により当院の診療は一時急患のみとなり、診療再開の後でも病床数は561床から337床、現在でも370床と減少している。その中で11年に退院した消化器内科の患者数は延べ1,444人で11年より57人の減少にとどまっている。平均在院日数は12.8日。クリニカルパスの導入を行い平均在院日数は減少傾向にある

治療実績=食道癌に対しては、II期、III期に術前化学療法を、IV期症例は根治を目標とした放射線化学療法を施行している。胃癌ではTS-1+CDDP治療、大腸癌ではmFOLFOX6、FOLFIRI治療に加え分子標的治療(アバスチン、アービタックス、ベクティビックス)も使用している。11年は新規抗癌剤(分子標的治療薬)であるハーセプチン、タルセバ、アフィニトールの導入も十分な情報を元に治療計画を立案し、時期を遅らせることなく導入することができている。新規抗癌剤は患者さんも期待して待ち望んでいることも多く、今後も安全に積極的に導入して行きたい

★肝細胞癌は肝動脈塞栓療法とRFAさらには放射線治療を組み合わせて集学的に行っている。特にRFAは初回治療にRFAを施行した180例の解析で1年生存率95.9%、2生率85.9%、3生率74.9%、4生率63.1%、5生率55.4%、6生率44.3%、7生率38.7%と良好な成績であった。肝細胞癌門脈腫瘍塞栓例に対しリザーバーを留置した動注療法とともに分子標的治療薬(ネクサバール)も開始しています

★切除不能膵癌ではゲムシタビン、TS-1を使用し長期生存例も見られるようになった。膵胆道系の癌に対してもゲムシタビン、TS-1を使用するとともにゲムシタビン+シスプラチン療法も開始した。また、閉塞性黄疸に対してはステント挿入を積極的に施行しPTCDチューブフリーにすることでQOLの向上に役立てている

★消化性潰瘍患者に対しヘリコバクター・ピロリ除菌治療を積極的に推進している。その他C型慢性肝炎治療も11年はテラビックを含む三剤併用療法を開始した。副作用管理が何よりも大切であり、導入チームを編成しより安全に導入できています。消化管出血に対する緊急内視鏡止血、総胆管結石除去術、早期胃癌・大腸癌の内視鏡治療、消化管狭窄に対するステント治療、胃瘻の造設などをガイドラインに沿った標準的な手法で行い、良好な成績が得られている。

医療設備

電子内視鏡、APC出力装置、64列CT、3テスラMRI、PET-CT、シンチグラム、超音波断層装置、X線透視装置、DSA、マイクロトロンなど最新鋭の装置を備えている。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 /

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

外科

分野

消化器・一般外科

特色

地域がん診療拠点病院および茨城県地域がんセンター、日本肝胆膵外科学会指定の高度技能専門医修練施設。12年10月より高度救命救急センター併設。茨城県北部の地域中核病院を担っており、消化器外科のみならず呼吸器外科、乳腺・内分泌・一般外科を含み手術症例数は非常に多い。病棟回診は医師・看護師だけでなく薬剤師・栄養士も加わるチーム医療で行っている。治療方針はガイドラインに則るが難治例に対しては内科、放射線科、病理科との定期的なカンファレンス(キャンサーボード)を行い、全科をあげて最適な治療法を選択している。

症例数

消化器外科の総手術数は(10年:906、11年:831)件。11年は震災の影響が強かった。胃癌(144、146)件、大腸癌(177、180)件、(原発性+転移性)肝癌(28、33)件、胆道癌(27、20)件、膵癌(16、12)件、食道癌(17、7)件、胆石・胆嚢ポリープ(171、120)件。手術例の平均在院日数(14、13)日。11年の腹腔鏡手術の内訳は、胆嚢摘出術78件、大腸切除術22件、胃切除術16件、脾摘術3件、虫垂切除7件

胃癌=内視鏡的粘膜下切除の非適応例が手術対象。早期癌に対しては腹腔鏡手術数が増加傾向、逆に超進行期例には術前化学療法を行うこともある。機能温存手術(幽門温存)は年間13例程度に行っている。5年生存率:stage IA:98%、IB:93%、II:80%、IIIA:50%、IIIB:32%、IV:9%、平均在院日数14日

大腸癌=腹腔鏡手術数が増加傾向である。最近では腹腔鏡補助下Miles’手術も行っている。進行直腸癌に対しては術前化学放射線療法を積極的に行い、人工肛門の回避、術後QOL向上に努めている。5年生存率:stage0:100%、I:96%、II:86%、IIIA:75%、IIIB:72%、IV:19%、術後平均在院日数17日

肝胆膵領域癌=高度技能指導医の下、高難度手術を行っている。原発性肝癌はラジオ波の非適応症例が多い。術後はB型・C型肝炎ウイルスであれば抗ウイルス治療を行っている。5年生存率:stageI:77%、II:75%、III:38%、IV:13%、術後平均在院日数16日。胆道癌や膵癌症例は血管浸潤例が多く、膵頭十二指腸切除に門脈合併切除を加え根治的切除を目指している。胆道癌の術後5年生存率:stageI:75%、II:71%、III:65%、IV:38%、術後平均在院日数23日。膵癌の術後3年生存率:stageI:100%、II:85%、III:32%、IV:28%、術後平均在院日数24日。転移性肝癌は化学療法(抗癌剤、分子標的薬)と肝切除をバランスよく組み合わせている。切除可能と判断すれば門脈塞栓後に拡大肝切除や、肺転移に対しても積極的に胸腔鏡手術を行っている

食道癌=stage II~IIIであれば術前化学療法(FP療法)を行い、手術の方針としている。リンパ節郭清は基本的に3領域で、再建(ルート)は胃管を用い縦隔内再建を行っている。5年生存率:stageI:60%、II:68%、III:25%、IV:0%、術後平均在院日数27日。

医療設備

PET、MDCT、MRI、VIOシステム、肝シミュレーションソフト導入予定等。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 ×
  • 執刀医指名 ×

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

泌尿器科

分野

泌尿器科

特色

県北部の中核病院として、悪性腫瘍、結石、尿路感染症、外傷など急性期疾患の診療を主に行っている。12年より手術ロボット(ダヴィンチ)を導入した。

症例数

年間の初診患者は約1,300人、入院患者は1,000人、ESWLを除いた手術は約550件。平均在院日数4.8日。膀胱癌に対する経尿道的手術(TUR)約180件、前立腺癌に対する前立腺全摘50~60件、腎癌、腎盂癌に対する手術は40~50件、前立腺肥大症に対するレーザー治療は約50件、上部尿路結石に対するレーザー治療は約50件(いずれも年間)。また腎・尿管結石に対する体外衝撃波結石破砕術(SWL)は年間約100件、前立腺生検は同約300件に施行している

★前立腺癌の診断に、日立アロカメディカル(株)と協力のもと、組織弾性超音波やMRI画像と同期させた超音波を駆使し、診断効率を上げており、多くの国際学会、国際雑誌に発表している

★前立腺全摘で完全に癌が切除できた場合、5年生存率は90%以上である。希望があれば勃起機能の神経温存手術を積極的に施行している。また、11年冬からダヴィンチサージカルシステムロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始し、良好な成績を収めている

★進行した膀胱癌は膀胱全摘除術を行い、尿路変更術は回腸導管、回腸膀胱のいずれかを適応している。また膀胱保存が可能であれば、TURと動注療法・放射線の組み合わせで、膀胱機能温存を図っている

★前立腺肥大症で薬物療法のコントロールが難しい場合には、レーザーを用いた内視鏡的腺腫核出術を施行しているが、従来の経尿道的前立腺切除術(TUR-P)も施行している

★出血が予想される手術では、自己血輸血の方法をとっている

★腹腔鏡による手術も積極的に行っている(12年3月時点で約150例施行)

★尿路結石の治療はESWLのみならず、尿管鏡を用いたレーザー砕石の治療も積極的に行っている。

医療設備

PET、CT、MRI、経直腸エコー、リニアック、ESWL、尿管鏡、レーザー、ダヴィンチ。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 △
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

形成外科

分野

形成外科

特色

形成外科全般にわたって治療しているが、特に口唇口蓋裂、多合指症、耳介奇形、漏斗胸などの先天表在奇形および顔面外傷、他科での悪性腫瘍切除後や欠損部の再建、切断指再接着、皮膚腫瘍などを中心に患者の立場に立ってより良い結果を得るように努力している。

症例数

紹介率約60%、年間平均手術件数は約400例以上(入院手術50%、平均在院日数約8日間)。手術は腫瘍およびその再建が全体の約48%、顔面外傷が18%、先天性表在奇形が10%、瘢痕が10%、難治性潰瘍が10%である

★口唇口蓋裂は、昭和大学口唇口蓋裂センターの治療方針と同様に行い、言語療法、歯科矯正など総合的、長期的に指導し機能的、形態的に良好な結果を得ている。漏斗胸は胸骨挙上術(Nuss法)を取り入れ、良好な結果を得ている。また、その他先天異常は成長をみながら長期的に経過を追っている

★マイクロサージャリー、微小血管吻合により、手指切断後の再接着をはじめ、悪性腫瘍(頭頸部など)摘出後や外傷による欠損部などの再建を多数手掛けている。これらはQOL(生活の質)の向上、早期社会復帰のためにも役立っている

★顔面骨骨折は、顔面形態の回復はもちろん咬合障害、眼球運動障害、知覚障害などを考慮し治療を行っている

★地域の基幹病院、総合病院であり、外科、整形外科、耳鼻咽喉科、小児科、眼科、麻酔科などとの協力体制のもと、周辺病院と密接な連絡を取り、総合的に診療している。

医療設備

CT、3DCT、MRI、CUSA、PET、手術用顕微鏡。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

眼科

分野

眼科

特色

茨城県北部の中核病院として、屈折異常、斜視・弱視、角結膜疾患から白内障、緑内障、ぶどう膜炎、網膜剥離、糖尿病網膜症、眼内炎、視神経炎、眼外傷に至るまで、眼科全般の診療を行っている。筑波大学附属病院眼科の関連病院であり、難治性疾患に対する診療連携が可能である。

症例数

11年の年間の初診患者数2,021人、外来総患者数22,989人、総手術件数は814件であった。白内障手術は682件で県北部の病院・医院からの難症例の紹介例が増加しているが、ほぼ全例が小切開超音波手術である。硝子体手術は39件で近年手術成績が向上している。緑内障手術は8件、翼状片手術は18件であった。

医療設備

自動視野計、各種螢光眼底カメラ、画像ファイリングシステム、各種超音波画像診断装置、角膜内皮計測装置、ERG/VEP検査装置、ポータブルオートレフラクト・ケラトメーター、マルチカラーレーザー、ヤグレーザー、半波長ヤグレーザー、超音波白内障手術装置、硝子体手術装置、光干渉断層計。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 △
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 〇

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

外科(乳腺・内分泌外科)

分野

乳腺・内分泌外科

特色

付属の健診センターでの乳癌検診にはマンモグラフィ、エコー、エラストグラフィを取り入れている。外来では受診当日に速やかな診断を目指してマンモグラフィ、エコーを行い、その結果必要であれば細胞診や針生検まで行っている。治療は手術、放射線治療、薬物療法などを組み合わせた標準的集学的治療を行っている。また、リンパ浮腫外来や患者会などの併設により、治療中や術後のQOL(生活の質)向上にも力を入れている。

症例数

症例数(手術数)=11年の乳癌手術数は145件(うち乳房温存手術83件)、甲状腺・副甲状腺の手術数は38件。乳癌の外来化学療法は年間約800件である。術前化学療法、術後補助療法、再発治療に対し化学療法室にて薬剤師、看護師を含めたチーム医療を行っている

乳癌の治療成績=5年生存率はI期99.5%、IIA期97.0%、IIB期86.0%、IIIA期68.2%、IIIB期60.7%。10年生存率はI期93.7%、IIA期85.7%、IIB期65.7%、IIIA期53.8%、IIIB期52.6%

リンパ浮腫外来=乳癌や子宮癌、前立腺癌などの手術療法や、放射線療法の後遺症であるリンパ浮腫の苦痛をやわらげることができるよう支援するための外来。医師および日本医療リンパドレナージ協会研修を修了した看護師が担当している。

医療設備

MMG、US、CT、MRI、PET、放射線治療装置。
  • セカンドオピニオン受入 〇
  • 初診予約 〇
  • 主治医指名 〇
  • 執刀医指名 △

○=可能 △=条件付きで可 ×=不可 /=未回答

「医者がすすめる専門病院 千葉・茨城」(ライフ企画 2012年11月)

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